保育士を辞めたい理由4選、保育士を辞めたいときの悩み2選

「今働いている保育園を辞めたい…」

このような気持ちになるのはアナタだけではありません。

この記事は、そのような状況から抜け出す方法を提案することを目的としています。

一章では、アナタが保育士を辞めたい理由を整理するお手伝いをします。

そして、二章では、辞めたい理由に合わせた解決方法を提案していきます。

保育士を辞めたい理由4選

保育士 辞めたい 理由

辞めたい理由=現状への不満がはっきりしないと、解決することは難しいでしょう。

そこで、この章では、今の保育園を辞めたい理由としてよくあるものをご紹介していきます。

その中で、絶対に違う理由や、少し近い理由、「まさにこれだ!」という理由などと照らし合わせて、辞めたい理由の整理の助けになれば幸いです。

保育士 辞めたい 理由

出典:厚生労働省

上の表は、現役の保育士さんの職場に対する不満を調査した結果のグラフです。

給料が少ない

1位は「給与・賞与等の改善」(59.0%)です。

保育士は業務や背負う責任は重いにもかかわらず、他の仕事に比べ給料が少ないため、不満に思う方は多いようです。

実際、保育士の平均年収は正規雇用269.2万円*、パート104.1万円*と、全職種の平均(全国416万円、東京612万円)と比べてかなり低い数字となっています。

(*の値は東京都のデータを参照、他の地域ではもう少し低くなる可能性あり)

また、新卒の年収の相場は224.4万円(月収18.7万円)のようです。

(出典:東京都保育士実態調査保育士バンク平均年収.jp)

このように保育士全体で給料が低い傾向はありますが、平均よりもさらに低い給料で働いている場合には、転職することで年収UPできる可能性が高いです。

何故なら、保育士業界は人材不足でもあるため、給料など条件が良い求人も十分に残っている可能性が高いからです。

上の数字を見て、「私、こんなに貰ってなくね?」と思ったアナタは、転職サイトやエージェントで求人情報を探してみてはいかがでしょうか?

ところで、給料に関するもう一つの問題は、残業代の未払いです。

あまり知られていませんが、充分な時間の休憩がとれていない場合や、持ち帰りの残業も、法律上は給料が支払われるべき労働とみなされます。

このように、保育士業界では当たり前に無給で行われていることにも、給料が発生する事例は少なくありません。

長く働く職場だと難しい部分もあると思いますが、不当に給与を支払っていないケースは少なくないので、とりあえず弁護士に相談してみるのも良いかもしれません。

(出典:クエストリーガルラボ)

激務(残業・持ち帰り業務・未消化休暇)

保育士の不満の2~5位は、

2位「職員数の増員」(40.4%)

3位「事務・雑務の軽減」(34.9%)

4位「未消化(有給等)休暇の改善」(31.5%)

5位「勤務シフトの改善」(27.4%)

となっています。

このように、保育士のもう一つの問題は、とにかく激務(=一人の保育士の負担が大きい)であると言えるでしょう。

激務への不満が「給料と見合わない」というものであるのならば、弁護士への相談やより高い給料がもらえる職種への転職によって解決できる可能性があります。

一方で、不満が激務そのものである場合は、別の施設への転職を検討すると良いでしょう。

ただし、疲弊しきっている場合は、とにかく辞めて、休むことに専念しましょう。

死ぬ危険を冒してまで働く必要はないです。

頼れる人がいるなら、退職や失業手当も任せてしまいましょう。

保護者との関係(怪我など)

今まで見てきたように、保育士の労働環境はかなり過酷です。

それにも関わらず、保護者からの叱責や罵倒まで受けるなんてことも少なくありません。

理由は、「子供の怪我」などが多いようですが、実際のところ「なんとなく気に入らない」「鼻につく」といった理由であることも少なくないはず

保護者はいつかいなくなるので、「気にしない」「耐える」ということができれば良いのですが、難しい場合は上司や同僚に相談しましょう。

誰かを挟むことで、関係が良好になる可能性が上がります。

どうにも解決が難しそうな場合は、逃げましょう。

保育園の保育観・経営方針が合わない/職員間の人間関係が辛い

不満の8位には「相談制度の充実」(13.5%)、9位には「園(など)の理念・運営方針」(12.7%)、12位には「評価制度の見直し」(7.5%)がランクインしているように園の経営や人下関係に不満を抱える人も少なくないようです。

このような場合には、とりあえず転職活動を始めてみるのがおすすめです。

他の園の情報収集には、転職エージェントが開催するイベントなどが、一度に数多くの施設の人のお話を聞くことができるのでおすすめです。

保育士を辞めたいときの悩み2選

保育士 辞めたい 言えない 新卒

年度途中に辞めたいと言えない

「心身が辛いけど、年度途中には辞めづらい」と辞め時を逃し続けている方も、少なくないように思います。

たしかに、従業員が年度の途中に辞めるのは、施設とその経営者にとって望ましいことではありません。

しかし、それは基本的に従業員であるアナタが責任ではなく、気にする必要がはありません。

それに、辛い思いをしてまでアナタが働くことは、子供にとっては必ずしも望ましいことではないはずです。

何故なら、疲れていれば不慮の事故のリスクも高まりますし、アナタが辛そうにしているとこども達も悲しくなってしまうからです。

また、働きすぎでアナタが倒れてしまえば、それはこども達にとっても悲しいことでしょう。

まとめると、アナタが辞めたいのであれば、タイミングなど気にせずに辞めるべきです。

辞めたい理由

辞める際には、自己都合で辞めるときっちり伝えましょう。

何故なら、「周りに迷惑がかかるから」などと周囲の都合を理由にしてしまうと、「辞められるほうが迷惑!」などと論破される可能性があるからです。

「私が辞めたい」

この理由に勝るものはありません。

【新卒一年目・二年目】今の職場の善し悪しが判断できない

働き始めたばかりで自分が保育士に向いているのかわからない。

今の職場に不満があるけど、自分の経験・能力不足なのか、保護者や上司などの環境が悪いのか判断できない。

このような悩みを持つ方は少なくないでしょう。

そのような方には、転職活動を少し始めてみることをおすすめします。

というのも、転職活動をとおして他の園の経営方針や雰囲気に詳しくなることで、アナタの不満が今の仕事場特有のものなのか、保育士をしていく上で避けることが難しいものなのか、判断できるようになるからです。

まとめると、今の職場にある新卒一年目・二年目の方は、とりあえず転職活動を始めてみるのが得だと考えます。

それで「今の職場で頑張ろう」と思えれば今までよりも仕事に身が入るでしょうし、もっと良い職場を見つけられればそこで活躍していけばよいでしょう。

とにかく、不満を抱えながら動かないのが一番辛い結果になるので、まずは気軽に始めてみましょう!

1.保育士ワーカー

保育士ワーカー

「保育士ワーカー」の特徴

  • 非公開の求人を多数保有している
  • 地方の求人も取り扱っている
  • 対面での面談が可能
  • 職場の内部情報についても詳しい

「保育士ワーカー」がおすすめな理由は、圧倒的な求人数の多さです。
約4万件の求人を保有しており、幅広い選択肢の中から仕事を探すことができます。

また、職場の雰囲気や平均年収などの内部情報にも詳しく、あらかじめ知っておけるのもメリットです。

豊富な求人の中から選びたいという方は、「保育士ワーカー」を利用してみてください!

保育士ワーカーの良い口コミと悪い口コミを整理した上で、その他の保育士向けの転職サイトもご紹介します!

2023年10月26日

2.マイナビ保育士

マイナビ保育士
「マイナビ保育士」の特徴

  • アドバイザーの質が高い
  • スタッフが直接訪問した保育園を掲載
  • 掲載前の求人や非公開求人を保有
  • アドバイザーと直接面談できる

「マイナビ保育士」では、実際にスタッフが訪問して調査した職場の求人を掲載しています。
厳選された求人の中から求職者の適性に合ったものを紹介してもらえます。

求人の質を重視する方は、ぜひ「マイナビ保育士」に登録してみてください!

3.保育士バンク

保育士バンク
「保育士バンク」の特徴

  • 業界トップクラスの求人数
  • 地方の求人も豊富
  • キャリアアドバイザーが保育士業界に精通している
  • 保育士に役立つコラムを公開

「保育士バンク」も、1位の「保育士ワーカー」に引けを取らないほど豊富な求人を保有しています。
保育士業界に詳しいアドバイザーが、多くの求人の中から求職者に合う仕事をピックアップします。

公式サイトでは役立つコラムや転職マニュアルが掲載されており、知りたい情報が盛りだくさん。
業界に詳しいアドバイザーに頼りたいという方は、ぜひ「保育士バンク」に登録してみてください!

013年から始まった新しい保育士の転職・就職支援サービス「保育士バンク」の特徴と活用法を解説していきます!

2023年8月19日

4.保育のお仕事

保育のお仕事
「保育士ワーカー」の特徴

  • 首都圏の求人を多く保有
  • 非公開求人が多数
  • 専任のコンサルタントがサポート
  • 細かい条件検索が可能
  • 半年や1年後の転職でも利用可能

「保育士ワーカー」では、主に首都圏の求人を紹介しています。
好条件の非公開求人も保有しているため、今よりも良い条件で働きたい方にもおすすめです。

すぐには転職しない場合でも、コンサルタントに伝えておけば定期的に求人情報を送ってもらえます。
関東で働きたい方や、少し先に転職を考えている方は、ぜひ「保育士ワーカー」を利用してみてください!

5.ほいく畑

ほいく畑
「ほいく畑」の特徴

  • 専任のコンサルタントがサポート
  • 非常勤や派遣社員の求人も豊富
  • 派遣社員は週払い制度あり
  • 定期的に無料セミナーを開催

「ほいく畑」では、常勤だけでなく非常勤や派遣社員の求人も紹介しています。
長時間労働ができない方でも、働き方を選べるのは嬉しいですよね。

セミナーでは無料で保育研修を受けられるため、ブランクがある方でも安心です。
幅広い働き方から選びたいという方は、ぜひ「ほいく畑」を利用してみてください!

ユニークな転職サービスを行っている「ほいく畑」の特徴や活用法について解説していきます!

2023年8月19日
The following two tabs change content below.
株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】

株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】

青山学院大学経済学部卒業後、株式会社キャリアデザインセンターに入社。IT業界、コンサルティングファーム、重機メーカー、飲食業界など、大手上場企業から中小ベンチャーまで200社以上の中途採用に携わる。その後、大手ITサービス企業の人事として年間数百名規模の人材採用に従事。2015年株式会社STORIO設立。キャリアコンサルタントとして転職支援を行うとともに、人事領域のプロフェッショナルとして人材採用支援、組織開発などのコンサルティングも行う。
株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】

最新記事 by 株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】 (全て見る)