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この記事の執筆・監修者

moco 

病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを執筆・監修。信頼できる情報発信を心がけています。

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訪問リハビリ理学療法士・PTは【稼げる】

理学療法士は、主に病院や介護施設などの医療現場で活躍する職種です。

病院や介護施設では一日中同じ場所に籠ることになりますが、訪問リハビリはそうではありません。
利用者の元へ直接出向いてリハビリをする訪問リハビリは、年々需要が増加しており、稼ぎやすいとの声も上がっています。

この記事では、訪問リハビリの仕事内容や稼ぎやすい理由についてご紹介します。

目次

訪問リハビリとは

訪問リハビリの概要

訪問リハビリテーションとは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職が利用者の自宅や施設を訪問し、リハビリテーションを提供することを指します。

この訪問リハビリテーションは、利用者ができる限り自立した日常生活を送ることを目標に、心身機能の維持や回復に向けたリハビリを行います。

高齢化の進展に伴い、医療や介護の現場は医療機関から在宅へと変化しています。

高齢者が自宅や地域で生活を継続することができるように、退院後のリハビリだけでなく、予防医療や介護の視点からも注目されているのが在宅訪問リハビリです。

訪問リハビリの需要の変化

出典:厚生労働省 訪問リハビリテーションの受給者数

グラフから分かるように、訪問リハビリの需要は年々増加しています。

なかでも増加しているのが、要支援認定を受けた利用者です。

高齢化が進む中、今後も需要が増え続けていくと考えられます。

また、リハビリが必要になった原因の調査結果もデータとして公表されています。

出典:厚生労働省 訪問リハビリテーションが必要となった原因の傷病

全体的には、脳卒中や骨折によりリハビリが必要になった患者が多くを占めます。

また、介護度別に見ると、最も多い傷病名は下記のようになります。

  • 要支援1・2・・・関節症・骨粗しょう症
  • 要介護1・2・・・認知症
  • 要介護3~5・・・脳卒中・廃用症候群

訪問リハビリに必要な資格と仕事内容

訪問リハビリに必要な資格

訪問リハビリでの勤務には、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としての国家資格が必要です。

車やバイクを使う場合は、免許証が求められますが、それ以外には追加の資格は必要ありません。

訪問リハビリを提供する病院、クリニック、介護老人保健施設、または訪問看護ステーションに所属することで、訪問リハビリの担当となることができます。

訪問リハビリの求人情報を見ると、新卒者でも応募可能なところもあるため、資格を持っていれば未経験でも働くことができます。

ただし、訪問リハビリはその性質上、ほとんどの場合単独で訪問先に出向いて一人で治療を行うことになります。 病院や施設のように常に近くに頼れるスタッフがいないため、訪問リハビリを担当する前に、病院などで経験を積んでおくことが大切です。

経験が浅くても訪問リハビリに挑戦したい方は、研修制度や先輩の同行訪問など、サポート体制が整っているかを確認することをおすすめします。

訪問リハビリにおける理学療法士の仕事内容

訪問リハビリの仕事内容は、下記の通りです。

<訪問先での仕事内容>
    • 問診やバイタルチェック
    • 病状や身体機能の確認
    • 歩行などのリハビリ
    • 口腔ケア・食事のアドバイス
    • 麻痺などを予防するマッサージ
    • 福祉用具の選定・使い方の指導
    • 患者の家族へのアドバイス など
<その他の仕事内容>
    • 会議への出席
    • 病状や身体機能の確認
    • リハビリの実施計画書の作成
    • リハビリの実施報告書の作成
    • 医師への報告や相談
    • ケアマネージャーとのスケジュール等の調整 など

訪問リハビリは1日に数件行う例が多く、準備や移動にも時間が必要です。

訪問先の仕事だけでなく、その後の報告や、医師やケアマネージャーとの報告・連絡・相談も重要な仕事です。

訪問リハビリにおいて理学療法士に求められる3つのスキル

①タスクの管理能力

訪問リハビリに従事すると、さまざまな職種の方と関わる機会があります。

そこで、収集した情報をきちんと整理し正確に伝えるだけでなく、サービス提供のスムーズさを保つためにできるだけ迅速に業務を処理する必要があります。

病院で働くよりも書類業務が増えるため、タスクを優先順位付けして処理する能力が必要です。

②コミュニケーション能力

訪問リハビリの利用者の中には、非常に主張が強く、医療スタッフの意見を受け入れることが難しい方もいます。

このような場合、利用者の価値観やニーズを丁寧にヒアリングし、バランスを取りながら最適な提案を行う必要があります。

その際には、利用者のニーズを引き出す力と、効果的に伝える力という2つの能力が求められます。

初めは意思の疎通がうまくいかない相手でも、少しずつ信頼関係を築いていきましょう。

③患者の状態を的確に判断する能力

訪問リハビリでは、PTが単独で利用者のもとへ向かいます。

利用者の状態を把握するためには、一人でバイタルサインを測定する必要もあります。

利用者が抱える個々の疾患や障害をしっかりと理解し、緊急対応が必要な場合は看護師の判断を仰ぐか、救急搬送の判断を自ら行う必要が生じます。

そのため、利用者の細かな変化にも気づけるような技術を身につけておくことが重要です。

訪問リハビリは稼げる?理学療法士の給料は?

理学療法士の平均年収

理学療法士の平均年収は、様々な要素によって異なりますが、一般的には約400万円から600万円の範囲とされています。

経験年数や所属する施設の規模、地域などが給与に影響を与える要素となります。

また、臨床経験や専門知識の幅広さ、資格取得なども給与水準に影響を及ぼす場合があります。

具体的な給与については、勤務先や労働条件によって異なるため、個別の情報を確認することが重要です。

理学療法士の仕事のなかでも、訪問リハビリは稼ぎやすいといわれています。 それはなぜなのでしょうか。

訪問リハビリで稼げる理由

訪問リハビリは、病院や介護施設などとは異なり、1件ごとに単価が設定されているケースが多くあります。

要領がよく、1日に何件もこなせる場合、必然的に給料が高くなるのです。

単価が高い仕事が多く、時間が長いほど稼ぎやすいのも特徴です。

また、基本給に加えて超過分の給料が発生する形態であれば、より年収アップを実現しやすくなります

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理学療法士が訪問リハビリを担当するメリット

訪問リハビリのメリットは、利用者が生活している環境でリハビリができることです。

一人一人に合った生活のアドバイスや動作の指導ができるため、やりがいを感じられるでしょう。

また、病院などに1日籠ることなく移動しながら働けるため、環境が変わることが苦ではない方にもおすすめです。

成果報酬があればやる気もアップするため、仕事が捗るでしょう。

理学療法士が訪問リハビリを担当するデメリット

利用者の生活環境を直接見られる反面、リハビリ室のような十分なスペースを確保できない場合もあります。

福祉用具を充実させることが難しく、病院などでリハビリをするときよりもできることが限られてしまうことも。

また、1人で訪問する理学療法士がほとんどであるため、トラブルに対処する能力も欠かせません。

移動の際には天候が悪いこともあるため、車で移動できる職場を選ぶと良いでしょう。

訪問リハビリへの転職には、理学療法士に特化したエージェントを利用しよう

訪問リハビリの仕事内容や必要なスキルについてご紹介しました。

病院や介護施設で働いている理学療法士の方の中には、訪問リハビリをやってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、転職活動をするなら、理学療法士に特化したエージェントの利用をおすすめします

求人情報だけではわからない職場の雰囲気を共有してもらえたり、面接対策をサポートしてもらえたりなど、多くのメリットがあります。

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