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この記事の執筆・監修者

moco 

病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを執筆・監修。信頼できる情報発信を心がけています。

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理学療法士(PT)の平均年収について

目次

理学療法士(PT)の平均年収について

1. 理学療法士の全国平均年収

理学療法士の全国平均年収は約400万円~500万円です。これは、経験年数や勤務地、資格の有無などに左右されるため、個人差があります。以下に、厚生労働省や求人情報サイトのデータをもとにした年収情報を示します。

項目 平均年収
全国平均 400万~500万円
新卒(1年目) 300万~350万円
経験10年以上 500万~600万円
管理職(リハビリテーション科の主任や課長) 500万~700万円

2. 地域別の年収データ

理学療法士の年収は地域によっても異なります。特に、都市部と地方では生活コストや医療需要が異なるため、給与にも違いが出ます。以下は、地域別の年収データです。

地域 平均年収
首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉) 450万~550万円
関西圏(大阪・京都・兵庫) 420万~500万円
地方(東北・九州・四国) 350万~450万円
離島・過疎地域 400万~500万円

首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)

首都圏では、医療や介護の需要が高いため、理学療法士の給与水準も比較的高めです。特に、都市部では高齢者や慢性疾患を抱えた患者の数が増えており、理学療法士の需要が増加しています。

地方(東北・九州・四国)

地方では、都市部に比べて給与水準は低めですが、医療従事者の需要が高い地域では安定した仕事が得られやすいです。また、生活コストが低いため、実質的な生活水準は都市部とそれほど変わらないことがあります。

3. 勤務先別の年収

理学療法士が働く場所によって、年収に大きな差が出ます。病院、介護施設、訪問リハビリなど、勤務先によって仕事内容や労働条件が異なるためです。

勤務先 平均年収
病院(総合病院・リハビリテーション病院) 400万~500万円
介護老人保健施設・特別養護老人ホーム 350万~450万円
訪問リハビリテーション 400万~600万円
自営・フリーランス 300万~1,000万円以上

病院勤務

病院勤務の理学療法士は、安定した給与を得られます。特に総合病院やリハビリテーション病院では、年収が比較的高く、安定した勤務が可能です。また、夜勤や当直がないため、働きやすい環境が整っていることが多いです。

訪問リハビリテーション

訪問リハビリテーションの分野では、個人の実績に応じて給与が決まることが多く、歩合制やインセンティブが導入されている場合があります。これにより、実績次第で高収入を得ることが可能です。

自営・フリーランス

フリーランスとして独立した場合、成功すれば非常に高収入を得ることができますが、収入は安定しません。特に、スポーツリハビリや企業向けのリハビリサービスを提供することで、専門性を活かしつつ、高収入を目指すことが可能です。

4. キャリア別の年収

経験年数や役職によっても、理学療法士の年収は大きく変動します。経験を積むことで、より高度な役職に昇進し、年収が増加する傾向にあります。

キャリア 平均年収
新卒(1年目) 300万~350万円
経験5年~10年 400万~500万円
経験10年以上 500万~600万円
管理職 500万~700万円
専門資格保持者 一般より高い

新卒(1年目)

新卒の理学療法士の年収は、約300万~350万円程度です。経験が浅いため、給与水準は低めですが、勤務年数が増えるごとに給与は上昇します。

経験10年以上

経験豊富な理学療法士は、500万円以上の年収を得ることが多く、管理職への昇進や専門資格の取得により、さらに高い年収を目指すことができます。

5. 専門資格の取得によるキャリアアップと年収

理学療法士が専門資格を取得することで、キャリアアップや年収アップが期待されます。以下に、理学療法士が取得可能な主な資格と、それによる年収への影響を示します。

資格 取得のメリット 年収への影響
認定理学療法士 特定分野の専門知識を証明 年収アップが期待される
臨床専門理学療法士 高度な技術と知識を証明 大幅な年収アップの可能性
呼吸療法認定士 呼吸器系のリハビリに特化 特定分野での給与アップ

認定理学療法士

日本理学療法士協会が認定する資格で、特定の分野における専門知識と技術を証明するものです。資格を取得することで、年収が数十万円アップすることがあります。

臨床専門理学療法士

高度な知識と技術を持つことを証明する資格です。これにより、専門病院や大学病院での高収入が期待でき、キャリアの幅が広がります。

6. 退職後の再雇用やフリーランスの年収

退職後も理学療法士として働くケースが増えており、再雇用制度やフリーランスとしての活動を通じて年収を得ることができます。

再雇用

退職後の再雇用制度を利用することで、定年後も引き続き理学療法士として働くことが可能です。年収は退職前よりもやや低くなることが多いですが、安定した収入が得られます。

フリーランス

フリーランスとして独立する理学療法士も増加しています。特に訪問リハビリやスポーツリハビリの分野では、自営の形で活動し、高い実績を上げることで1,000万円以上の年収を得ることも可能です。

7. 年収を上げるためのポイント

理学療法士が年収を上げるためには、いくつかの戦略があります。

  1. 専門資格の取得:専門資格を取得することで、給与が増加する可能性があります。
  2. スキルアップ:特定の分野でのスキルを高めることで、給与水準を上げることができます。
  3. 管理職への昇進:病院や施設での管理職に就くことで、年収が大幅に増えることがあります。

まとめ

理学療法士の平均年収は、勤務先や地域、キャリアによって異なります。新卒の場合、年収は約300万円~350万円程度ですが、経験を積み、専門資格を取得することで年収は500万円~600万円、管理職になると700万円を超えることもあります。また、訪問リハビリやフリーランスの分野では、努力次第で高収入を得ることが可能です。