理学療法士・PTの【給料安い】と言われる理由はこちら!
理学療法士の給料安すぎて泣ける…年収アップしたい。どうしたらいい?
このように、『理学療法士の給料が安い』と将来に不安を抱く人は多いです。
本記事では、なぜ理学療法士の給料が安いと言われるのか、その理由を解説します。
また、誰でもできる年収アップの方法も合わせて紹介します。
この記事を読めば、理学療法士の給料事情についての理解が深まります。
現状を変える第一歩を踏み出すきっかけになりますよ!
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理学療法士の給料が安いと言われる5つの理由
理学療法士は給料が安い、全然給料が上がらないといった声を聞きますよね。
ここでは、なぜ理学療法士の給料が安いと言われるのかその5つの理由を紹介します。
- 売上に上限がある
- 飽和問題
- 「給料の収入<家計の出費」という事実
- 自己研鑽しても上がりにくい給料体系
- 過酷な業務内容と実態
売上に上限がある
理学療法士の売上は、診療報酬または介護報酬が主となります。
それぞれ報酬点数というものが規定で決まっており、1人当たりの理学療法士の売上げには限度があります。
日本の医療介護費の増大に伴い、報酬点数は年々厳しくなっており、理学療法士の売上げも減少しているのが現状。
これらの要因から、「長期的に大きな昇給が難しい⇒理学療法士の給料は上がらず安いまま」。
昇給は年1,000円ってところも結構あるのが実態です。
飽和問題
2019年4月に『理学療法士・作業療法士需給分科会』が実施され、リハビリ業界の将来性について議論が行われました。
この分科会の中で注目されたのが下記の問題点▼
PTOTの需給推計(将来予想)
- 毎年1万人以上の理学療法士が誕生。
- このまま増え続ければ、2026~2027年に供給が需要を上回る。
- 2040年には供給が需要の2倍に。
このデータから、「理学療法士増えすぎ」という不安が一気に広がりました。
この飽和問題から、今後も給料は伸びず、理学療法士の給料は安いままと言われていますね。
給料の収入<家計の出費という事実
理学療法士のひと月の平均総支給額は31.4万円。手取りにすれば約25万円/月です。
そして、総務省統計局のデータによると3人家族の一般的な生活費は28.5万円/月。
1人の稼ぎじゃ生活に余裕なし、、むしろ赤字家計
ひとり暮らしなら貯蓄する余裕もありそうですが、家族持ちとなると子供の教育費、老後の蓄え…と一気に不安は広がります。
1人の稼ぎだけでは生活が苦しいという点から、「理学療法士は稼げない≒給料が安い」という感情になりやすいです。
自己研鑽しても上がりにくい給料体系
理学療法士は、研修会へ行き知識やスキルを付けても、資格を取っても、学会発表しても、直接的に給料UPにつながる職場は少ないです。
なぜなら、リハビリテーションの売上は診療(介護)報酬というもので一律に点数が決められているから。
頑張って身につけた技術や知識が、直接売上げには反映されないんです。
そして、理学療法士の平均昇給率はおよそ7万円/年と言われています。
これは全産業の平均と比べても低い数値で、給料が上がりにくいことが示されています。
つまり、いくら自己研鑽しても給料には反映されない、そして昇給率も低い。
このことが、理学療法士の給料が安いと言われる理由となっています。
過酷な業務実態
これは理学療法士に限ったことではないですが、職場によってはブラックな環境もあります。
- 365日シフト制でお盆も年末年始も仕事、でも手当はなし
- 残業時間に書くカルテはサービス残業
- 休日の研修会・学会発表参加
- 学会参加のための移動費等は自己負担
サービス残業のみならず、世間との休みのズレ、休日返上・自己負担による自己研鑽。
「全然実態に見合わない給料、ブラック!」こんな声が出てきても不思議ではありません。
理学療法士の年収は低い?全産業の平均と比較
理学療法士の年収事情について、下記の3点から詳しく解説します。
- 理学療法士の平均年収
- 全産業の平均年収との比較
- 医療福祉職全体の平均年収との比較
理学療法士の平均年収
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査|厚生労働省」によると、理学療法士の平均年収は426.5万円(平均年齢35.1歳)です。
理学療法士等(※1)の年代別の平均年収を示したデータがこちら。※1作業療法士、言語聴覚士、視能訓練士を含む
年齢があがるにつれ年収は上がっていき、30代で年収400万円、40代でおよそ年収500万円が平均とされています。
全産業の平均年収との比較
理学療法士と産業全体の平均年収を比較した表がこちらです。
区分 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業/月 |
---|---|---|---|
産業全体 男女計 |
489.3万円 |
43.4歳 |
11Hr |
(男性) | 546.4万円 | 44.1歳 | 14Hr |
(女性) | 385.9万円 | 42.1歳 | 7Hr |
理学療法士等 男女計 |
426.5万円 |
35.1歳 |
5Hr |
(男性) | 443.0万円 | 35.2歳 | 5Hr |
(女性) | 407.2万円 | 35.1歳 | 4Hr |
理学療法士の年収は日本の産業全体と比較すると、男性は平均以下、女性は平均以上です。
平均年齢と残業時間を考慮すると、そこまで理学療法士の年収が低いとはいえないです。
特に女性は稼げる!
理学療法士は会社員のように役職に就ける割合が少なく、役職手当分の年収アップを見込めない点は辛い。
医療福祉職全体の平均年収との比較
理学療法士と医療福祉職全体の平均年収を比較した表がこちらです。
区分 | 平均年収 | 平均年齢 | 平均残業/月 |
---|---|---|---|
医療福祉職 男女計 |
444.9万円 |
42.8歳 |
6Hr |
(男性) | 539.6万円 | 42.2歳 | 7Hr |
(女性) | 405.6万円 | 43.1歳 | 5Hr |
理学療法士等 男女計 |
426.5万円 |
35.1歳 |
5Hr |
(男性) | 443.0万円 | 35.2歳 | 5Hr |
(女性) | 407.2万円 | 35.1歳 | 4Hr |
医療福祉職18種の平均年収
職種 | 平均年齢(歳) | 平均年収(万円) |
---|---|---|
医師 | 45.3 | 1378.3 |
歯科医師 | 38.7 | 787.2 |
獣医師 | 36.1 | 592.1 |
薬剤師 | 41.1 | 580.5 |
保健師 | 41.8 | 480.7 |
助産師 | 37.1 | 553.9 |
看護師 | 41.2 | 498.6 |
准看護師 | 50.4 | 406.7 |
診療放射線技師 | 41.9 | 546.7 |
臨床検査技師 | 41.6 | 496.5 |
理学療法士等 | 35.1 | 426.5 |
歯科衛生士 | 34.9 | 386.7 |
歯科技工士 | 39.4 | 427.3 |
栄養士 | 37.4 | 367.6 |
介護支援専門員 | 50.9 | 409.7 |
介護職員(医療福祉施設等) | 43.8 | 352.8 |
訪問介護従事者 | 46.8 | 364.1 |
看護助手 | 46.9 | 304.3 |
理学療法士は医療福祉職の中で18職種中の11位。医療福祉職全体の平均年収と比較すると、男性の年収の低さが特に目立ちます。
ただし、理学療法士は平均年齢が低め、残業時間が少ない点を考えると、給料が低すぎるというわけではなさそう。
理学療法士の年収をアップさせるための4つの方法
理学療法士の給料は「めちゃくちゃ安い」と悲観するほどではありません。
しかし、現状に不安や不満がありなんとか給料アップさせたい!
そんな方に向けて、理学療法士が給料アップを目指す具体的な方法を4つご紹介します。
- 専門性をさらに高める
- 管理職に昇格する
- 副業・起業
- 転職
①専門性をさらに高める
1つ目は、理学療法士協会の生涯学習制度を利用し認定・専門理学療法士を取得、また関連する資格とることです。
注意すべきは、現時点では資格が必ず給料アップに直結するわけではないということ。(一部ですが、資格取得によって手当がつく病院もあるよう…)
認定制度や資格を利用しながら自分の専門性を高めておくことは、昇進や将来の転職に有利に働くことは間違いないです。
②管理職に昇格する
管理職になると、管理職手当てが付き給料が大きく上がることが多いです。
施設によっては年100万円以上アップするところも!
ただ近年は20代、30代の理学療法士が多いということから、管理職は狭き門になりつつあります。
同期が多くいる中、管理職になるには職場内の評価とキャリアが重要になってきます。
③起業
起業して売上げを立てれれば、年収は飛躍的に上げることができます。
ただ起業にはリスクが付きもので、理学療法士のキャリア・スキル以外に経営スキルやマネージメント力が必要になります。
起業したい場合は、早い段階でこういったスキルの習得準備をしておく必要があります。
④転職
年収を上げたいなら転職が一番早いです。
必ず年収が上がるという保証はありませんが、年収UPにコミットして求人探しをすれば実現できる可能性が高まります。
ただし、転職は職場の人間関係や業務内容なども大きく変化します。
転職が年収だけではなく、トータル的にプラス方向へ働くかの決断が必要です。
大手マイナビならではの質の高い転職サポートが好評!求人の量・質ともに高い
ハローワークの求人あり!他社にない非公開求人が豊富(地方の転職にもオススメ)
求人数No.1!好条件の求人をたくさん紹介(はじめに登録するならココ)
年収アップを狙う転職戦略については、下記の記事でまとめているので参考にしてください▼
将来が不安な理学療法士はいますぐ行動を起こそう
理学療法士の給料が安くて将来が不安と悩んでいる方は、いますぐ行動を起こすべき!
ここでは将来に不安を抱く理学療法士の方へ、いまからできる行動を2つお伝えしますね。
ライフプランを立てる
1つ目は、ライフプランを立てることです。
お金へ対する不安は、将来の設計がうまくできていないから。
「今後、自分はどれだけ稼げるのか?将来どんなイベントがあって、どれくらいお金がいるのか?」
これらが正確に把握できないと、いつまで経ってもお金の不安は減りません。
ライフプランを立て、
転職活動はいますぐ始めるべき
給料を上げるためには転職が一番早いとお話ししました。
しかし、転職はリスクが付きもの。よく考えて決断しなければ後悔することも。
一方で、転職活動はノーリスクで出来ます。
現状の給料に不安がある人は、転職サイトへ登録して転職相談、求人探しから始めましょう。
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理学療法士の給料が安いと嘆くより年収アップのための行動を!
今回は、理学療法士の給料が安いと言われる理由について解説しました。
日本の全産業のなかでも、平均以下の年収という現実。
さらに、日本の医療介護費問題や理学療法士の飽和問題を考えると、今後給料がぐんと上がる可能性は低いです。
現時点でお金に不安がある方は、いますぐ自分の身を守る行動をすべき。
手っ取り早く給料を上げたいなら転職!
高年収の職場に転職できれば、将来への不安も消えますよ♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。