【HSPは理学療法士・PTに向いてない?】自分らしく働き続けるための6つの対処法
仕事が辛い、理学療法士に向いていないかも。もしかしてHSP気質のせい?
こんな悩みを持つ方へ向けた記事です。
- 周りの目がいちいち気になって辛い
- 人と関わるのが疲れる
- 小さなミスが気になり仕事が思うように進まない
こんな悩みがありませんか?
繊細な気質を持つHSPの中には、仕事が辛いと感じる方も多いです。
HSPはその特徴を理解し、なぜ仕事が辛いと感じるのかを知ることが大切です。
その上で、自分に合った対処法を実践することで、今より楽に働けるようになる可能性があります。
本記事では、HSPの特徴、仕事が辛いと感じる原因、その対処法について詳しく解説します。
HSPの理学療法士が仕事辛いと感じる原因6つ
なぜHSP気質を持つ理学療法士は仕事が辛いと感じてしまうのか。
仕事へのプレッシャーと周囲への気疲れが大きな原因である場合が多いです。
具体的に辛いと感じる原因を6つご紹介します。
- 人との関わりが多く気を遣う
- 患者さんに感情移入してしまう
- 緊張感を伴う業務が多い
- 臨機応変さが必要
- やるべきタスクが多く
- 残業が多い・休みが取りづらい環境
①人との関わりが多く気を遣う
理学療法士の仕事は患者さんだけでなく、そのご家族や医師、看護師など多くの人と関わりながら業務を行うことが多いです。
HSPは人の顔色を伺う、些細な一言を気にしてしまうなど周囲の人に感情に左右されやすい特性があります。
感情の切り替えも苦手なので、モヤっとした気持ちのまま1日を過ごすしてしまうことも。
②患者さんに感情移入してしまう
リハビリテーションが必要な患者さんには、精神的に落ち込んだり、感情的になっている人も多いです。
HSPは相手に感情移入してしまいやすく、自分も心を消耗したり、ネガティブな感情になってしまいがちです。
障害受容出来ず泣いている患者さんを目のあたりにすると、こっちまで悲しくなっちゃう。
③緊張感を伴う業務が多い
理学療法士の業務は緊張感を伴うものも多いです。
例えば、リスクの高い患者さんの離床、介助量の多い患者さんの基本動作・歩行訓練など。
失敗してしまったらどうしようというプレッシャーが負担になりがちです。
④臨機応変さが必要
常に患者さんや周囲の環境を配慮しながら、臨機応変なリハビリテーションを提供していく必要があります。
HSPは自分の仕事のペースを乱されるのが苦手です。
予測不能なことが起きると頭の中がパニックになり、自分のパフォーマンスを最大限発揮できないことも。
⑤やるべきタスクが多い
担当患者さんのリハビリに加え、カンファレンスの出席、書類業務など理学療法士の仕事はやるべきタスクが多いです。
HSPは相手のことを考えすぎてNOと断ることが苦手で、自分のキャパ以上のタスクを引き受けてしまうことも。
⑥残業が多い、休みが取りづらい環境
勤務先によっては残業が多く、休暇が取りづらい環境もあります。
ちょっと疲れたからリフレッシュしたいと思ったときに、休めない環境はHSPの人にとって辛いものです。
そもそもHSPってどんな人?
はじめに、HSP(Highly Sensitive Person)って何?どんな人?について解説します。
HSPの定義
HSPとは、生まれながらにして感受性が高く繊細な気質をもつ人のこと。
脳の扁桃体という不安の神経回路の反応が高まりやすく、刺激に過敏に反応しやすい傾向にあります。
人口の5人に1人の割合で存在すると言われているんですよ♪
HSPの定義は「4つの特性(DOSE:ダス)にすべて当てはまる人」とされています。
4つの特性(DOSE:ダス)
- Depth of processing:物事を深く考える
- 物事を深く考えがち
- 行動するまでに時間がかかる
- 一を聞いて十を想像することができる
- 直観力にも秀でる
- Overstimulated:刺激に敏感である
- 人混みや人との交流は疲れやすい
- 音や光などの刺激に敏感
- 傷つきやすい
- 些細なことに驚いてしまう
- Emotional reactivity and high Empathy:共感力が高い
- 相手の気持ちを読み取ることが得意
- 人の顔色をうかがいがち
- 涙もろい
- 感情移入しやすい
- Sensitivity to Subtleties:感覚が鋭い
- 光、におい、音などに敏感
- 身のまわりの環境の変化に敏感
- 人の目線や表情の変化に気づく
HSPに現れる症状
HSPの人は周囲からのストレスを受けやすく、仕事や人間関係に気疲れしてしまったり、自己否定的になったりしやすいです。
心が疲れやすくて生きづらく、仕事自体に対し消極的になりがち・・・
過度なストレスを受け続けると自律神経の乱れにより、動機や吐き気、めまい、不眠などの症状も現れる場合もあります。
HSPの特性|4つの分類
HSPはそれらの特性から、4つの分類することができます。
- 非HSS型HSP:内向的で刺激を求めない繊細さん
- HSS型HSP:内向的で刺激を求める繊細さん
- 非HSS型HSE:外交的で刺激を求めない繊細さん
- HSS型HSE:刺激を求める外交的な繊細さん
内向的なHSPは全体の約70%、外交的なHSEは約30%と言われています。
自分がHSPのどのタイプかチェックしてみてください!
①非HSS型HSP:内向的で刺激を求めない繊細さん
最も一般的なタイプのHSPです。
- 人と関わるより1人が好き
- ネガティブ思考
- 心静かに過ごしたい
- リスクを冒さず安心安全な場を好む
繊細で打たれ弱く静かな場所を好むタイプ
②HSS型HSP:内向的で刺激を求める繊細さん
HSPの中では少数派なタイプです。
- 好奇心は旺盛でチャレンジしてみるが、外的刺激に疲れやすい
- エネルギーチャージのため1人の時間は必要
- 大胆な行動をとるわりにミスに凹みやすい
好奇心旺盛だけどすぐ精神的に疲れちゃうタイプ
③非HSS型HSE:外交的で刺激を求めない繊細さん
HSEの中では少数派です。
- 人と関わることが好きで人当たりがいい
- 社交的であるが身体的、精神的に疲労しやすい
- 孤独は不安なため人と関わることでエネルギーチャージ
- 人から否定されることが怖い
外交的だけど刺激は苦手なタイプ
④HSS型HSE:刺激を求める外交的な繊細さん
HSEの多くはこのタイプです。
- 社交的でコミュニケーション能力が高い
- 好奇心旺盛で行動力がある
- リーダーシップが得意
- 人の気づかないところで落ち込みやすい
人前では明るくアクティブだけど実は疲れやすいタイプ
仕事が辛いHSP理学療法士へオススメの対処法6つ
HSPの特性を持ちながら働くのは辛いなと感じている理学療法士へ、
辛い気持ちを乗り越え、自分らしく働きつづけるためにはどうしていったらよいか、その対処法を解説します。
- 疲れてしまうことから距離を取る
- 不安なことを書き出して意識の外に出す
- 人に感情移入しすぎない
- 一人の時間を大切にする
- HSPであることを周りに伝え上手に頼る
- 休息をしっかりとる
①疲れてしまうことから距離を取る
HSPは仕事のプレッシャーや人間関係からストレスを感じやすく、心身ともに疲弊してしまいがちです。
自分が嫌だなと感じることからは適度に距離を取ることも大切。
自分の気持ちを優先に、自分を労ってあげましょう。
②不安なことを書き出して意識の外に出す
HSPさんはいろいろな刺激に常にアンテナを張っているため、頭の中が忙しくパニックになりがち。
そんなときは、不安なことや気になっていることを紙に書き出してみる。
頭の中が整理され、気持ちが楽になることもあります。
③人に感情移入しすぎない
HSPさんは共感力が高いので、無意識のうちに人の影響を受けやすいです。
他人との境界線があいまいになりがちな時は、「人は人、自分は自分」と考えちゃいましょう。
人の問題にまで奔走してしまう必要はないですよ。
④一人の時間を大切にする
溜まりがちなストレスや疲れた身体を癒すためにも、一人の時間をとるように心がけましょう。
わたしも、仕事のお昼休憩は1人でぼーっとする時間をとるよう心がけています。
⑤HSPであることを周りに伝え上手に頼る
職場の人にHSPであることを伝えると働きやすくなることもあります。
ストレートに言わなくても、具体的に何に困っていてどうして欲しいかを伝えてみるだけでも大丈夫です。
一人で抱え込まずに信頼できる同僚や上司に頼ってみるのも大切です。
⑥休息をしっかりとる
HSPの人はストレスを受けがちで身体的にも精神的にも疲労しがちです。
生活リズムを整え、しっかりと休息をとることで身体をリフレッシュさせましょう。
自分を甘やかす時間がとっても大切です。
HSPならではの強みも理学療法士に活かせる
HSPの特性はネガティブなことばかりではなく、理学療法士にとってポジティブな要素もたくさんあります。
HSPの特性を活かした自分の強みをみつけることで、自身に繋がります。
- 患者さんの気持ちを敏感に察知し寄り添うことが出来る
- 些細な状態の変化に気づくことができる
- 周囲に気を配ることができる
- 1つのことを深く徹底的に考えられる
①患者さんの気持ちを敏感に察知し寄り添うことが出来る
HSPは相手の感情を読み取ることが得意で、患者さんの気持ちを寄り添うことができます。
落ち込んでいる患者さんにとって、深く共感してもらい寄り添ってもらうことで救われることも多いです。
患者さんとの信頼関係を築きやすい♪
②些細な状態の変化に気づくことができる
HSPは、周囲の観察力に優れ、患者さんの細かな変化に気づきやすいです。
異常事態も素早く発見できたり、相手の隠れたニーズを引き出すことも出来ます。
③周囲に気を配ることができる
一緒に働く同僚だけでなく他職種へ気を配ることが出来るのもHSPの特性です。
チーム医療を円滑に進める上で周囲に配慮しながら調整する能力は信頼感を得やすいです。
④1つのことを深く徹底的に考えられる
1つの物事を深く考え抜いたり、想像を膨らませて新しいアイデアを考えたりすることが得意なHSP。
仮説検証しながら、よりよいリハビリを提供していくために大切なスキルです。
HSPの理学療法士が働きやすい職場
HSPの理学療法士が働きやすい職場の特徴とオススメの職場をご紹介します。
働きやすい職場の特徴
- 落ち着いた環境で仕事が出来る
- 休みが取りやすい
- 人間関係の良い
- 少人数の職場
具体的には、1対1で働ける訪問リハビリがおすすめです。
もし、いまの職場で働き続けることが辛いなと感じているなら、我慢を辞めて転職してみるのもあり。
自分に合った心地よく働くことが出来る職場はきっとあるはず
まとめ|HSPの特性を知り強みを活かそう
今回は、HSP理学療法士の仕事が辛いと感じる理由とその対処法について解説しました。
HSPに向き合いながら仕事を続けていくのは辛い、だけどHSPだからこそ感じれる喜びや与えられる幸せもあります。
いまの職場が辛いと感じている方は、心地よく働ける場所へ転職してしまうのもアリ♪
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最後まで読んでいただきありがとうございました。