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この記事の執筆・監修者

moco 

病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを執筆・監修。信頼できる情報発信を心がけています。

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女性理学療法士・PTは何歳まで働ける?これからの働き方とキャリア形成のヒント

理学療法士として働き続けることが出来るか不安。体力的にもきついし、みんなどうしてるんだろう?

こんな悩みにお答えします。

この記事で分かること
  • 女性理学療法士の現状と働き方
  • 理学療法士として何歳まで働ける?→リアルなアンケート結果
  • これからの働き方とキャリア
  • 女性理学療法士にオススメの働く場所

30代を超えると多くの女性理学療法士が不安に感じる、

私って何歳まで働けるんだろう?

統計データ上でも、多く人が様々な理由で10年後、20年後と働き続けることに不安を抱いています。

今回は、女性理学療法士がなぜ働き続けることに不安を感じるのかその要因を深堀りしつつ、

これからの働き方とキャリア形成のヒントについてご紹介します。

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病院勤務の理学療法士(経験8年目)。『理学療法士が自分らしく働く』をコンセプトにNICOJOBを執筆・監修。信頼できる情報発信を心がけています。

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目次

女性理学療法士の現状

はじめに、女性理学療法士の現状について理学療法士協会の統計データを元にご紹介します。

この章のまとめ

  • 理学療法士の男女比率は6:4
  • 年代別の女性理学療法士の数は20代が最多
  • 30代ではやや減少するが、40~60代は一定の水準に保たれる
  • 女性理学療法士の勤務時間は年代層問わず週平均40時間以上
moco

データ上は、多くの女性理学療法士が40代、50代と働き続けていることが分かります。

女性理学療法士の割合

女性理学療法士が誕生以来、社会ニーズとともにその数は年々増加しています。

2022年時点で理学療法士協会の男性会員数は80,938人、女性会員数は51,195人。

男女比は男性6:女性4となっています。

女性理学療法士の年代別比率

女性理学療法士の年代別の比率はこちらです。

男性PT 女性PT 女性PT比率
21-25 11,637 8,788 43%
26-30 18,991 13,121 41%
31-35 17,440 10,135 37%
36-40 12,005 7,738 39%
41-45 8,820 5,941 40%
46-50 5,937 3,537 37%
51-55 3,085 1,762 36%
56-60 1,818 929 34%
61以上 1,205 244 13%
理学療法士の男女別の年齢分布

女性理学療法士の数の割合は21~25歳が43%で最多

30代で一旦割合は減少しますが、40代、50代では一定水準に維持されています。

moco

30代で割合が減少する要因は結婚・出産等に伴う一時離職者の増加かな?

意外に40代、50代と働き続ける女性理学療法士の割合は多く、年齢層を問わずたくさんの女性が社会で活躍し続けています

女性理学療法士の年代別勤務時間

では、女性理学療法士の勤務時間はどうでしょうか。

年代別の週当たり勤務時間はこちら▼

理学療法士・作業療法士分科会(第3回)より抜粋

厚生労働省のデータによると、女性理学療法士は年代層に関わらず平均週40時間以上働いています。

moco

フルタイムで働き続けている人が多いのにビックリ!

「女性理学療法士は何歳まで働ける?」アンケート結果からみたリアルな意見

先述したように、年代層に関わらず働き続ける女性理学療法士は多いです。

しかし、現実に女性としてのライフイベントを乗り越えながら30代、40代、50代と労働を続けていく。

moco

不安に感じる人も多いはず

2021年に兵庫県理学療法士協会が行った「PTの将来の働き方についてのアンケート」をもとに、女性理学療法士が働き続けることに対してどう感じているかリアルな声をご紹介します。

何歳まで理学療法士として働きたい?

兵庫県の理学療法士621人(うち女性187人)を対象に、何歳までPTとして働きたいですか?というアンケートをとりました。

その結果がこちら▼

兵庫県理学療法士資料調査部資料より抜粋
女性は何歳までPTとして働きたいか
  • 21~30歳:25%
  • 31~40歳:37%
  • 41~50歳:13%
  • 51~60歳:19%
  • 61~70歳:6%

約6割の女性が40歳までと回答

5年後、10年後も働き続けるイメージがある?

もう1つ、PTとして5年後、10年後に働くイメージはありますか?というアンケートに対する回答がこちらです。

兵庫県理学療法士資料調査部資料より抜粋
女性PTは5年後、10年後に働くイメージはあるか?
  • 5年後に働くイメージがある:56%/ない:44%
    〉【理由】給与・収入に対する不安、職業に対する将来性、身体的な不安
  • 10年後に働くイメージがある:29%/ない:71%
    〉【理由】身体的な不安、給与・収入に対する不安、職業に対する将来性
moco

長期目線で体力的な不安を抱える女性が多いね

結論:体力的な不安を感じながら働き続ける女性理学療法士が多い

アンケート結果から、多くの女性理学療法士が体力的な不安を感じながら働き続けていることが分かります。

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私もアラサー、急性期病院勤務は体力的にきついと感じることも増えています。

女性理学療法士はライフスタイルに合わせた働き方を探しつづける

年齢とともに体力的な不安が増え続けるけれど、女性はどのように働き続けているんだろう?

その回答は、

自分の状況やライフスタイルに合わせて働く場所を変えながら居心地の良い働き方を探し続けている

理学療法士の平均勤続年数は6.2年と他職種より短いです。

専門資格ということもあり、自分の健康状態や置かれた環境に合わせて働き方を変化させやすい職業。

moco

このまま働き続けることに不安を感じている人は、職場環境を変え働き方を変えてみるとよいかもしれませんね。

体力に不安がある女性理学療法士に人気の職場

体力的に不安がある女性理学療法士に人気の職場は次の4つです。

  • 訪問リハビリ
  • デイケア
  • デイサービス
  • 地域包括支援センター

特にオススメは訪問リハビリ

訪問リハビリはこんな人にオススメ

  • いまの職場で働き続けるための体力に自信がない
  • だけどPTとして働き続けたい
  • 自分のライフスタイルに合わせた働き方を選択したい
  • せっかくだから給料もしっかりもらえるほうがいいな

訪問リハビリで働くメリットとデメリットはこちら▼

メリット
デメリット
  • 業務時間を調整しやすい
  • 時間単価が良い(インセンティブも狙える)
  • 休みを固定化しやすい
  • パートもOK
  • 同じような境遇の同僚が多い
  • 人数がそろっていない事業所は休みにくい
  • ある程度の知識と経験が必要
  • 楽な移動手段を考えておく必要あり
  • 訪問先のお宅の環境は様々

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理学療法士として長く働くためにすべき3つのこと

①管理職への昇格を狙う

理学療法士として長いキャリアを築きたいのであれば、管理職へのキャリアアップを目指すのがおすすめです。

管理職は現場をまとめたり人材の指導をしたりする立場であるため、責任がある分重宝されやすい立場になります。

とはいえ、一つの職場で管理職に就けるのはほんの一握りということも少なくありません。

基本的には年功序列で出世したり給与が上がったりするため、ライバルが多い職場ではなかなか上に上がれないケースもあります。

その状況を打破するには、新しくできる施設に転職したり、管理職の募集を探すのも手段の一つです。

②専門性が高い技術を身につける

他の理学療法士と差をつけるには、専門性が高い技術を身につけるのがおすすめです。

例えば、専門理学療法士の資格をとり、病状に合わせた対応やアドバイスができるようになると、職場で重宝される可能性が高まります。

このようなスキルがあれば、定年後も指導者やアドバイザーとして活躍でき、より長いキャリアを築くことが可能です。

働きながら資格をとるのは難しいことですが、周りと差をつけたい方はぜひ挑戦してみてください。

③心身の調子を整える

理学療法士は多くの人と関わりながら体を動かす仕事なので、負担が大きく感じてしまう方も少なくありません。

そんな中で、体力の衰えや精神的なストレスを感じると、長く働くのは難しくなってしまうでしょう。

仕事中に実力を十分発揮するためにも、日頃から体力づくりやリフレッシュをすることが大切です。

もしワークライフバランスがとれない職場で働いている場合は、転職も視野に入れて働きやすい環境に変えるのもおすすめです。

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女性理学療法士の定年後のキャリアは?

女性理学療法士の定年後には、どのような選択肢があるのでしょうか。

長く働きたい方へ向けて、定年後のキャリアの例をご紹介します。

勤務延長制度・定年後再雇用を利用して働き続ける

定年後は、勤務延長制度や定年後再雇用を利用して働き続ける選択肢があります。

勤務延長制度では、定年のタイミングで雇用を取りやめず延長する制度です。

一方で、定年後再雇用は一度退職してから再び雇用契約を結び、労働条件が変更になるケースが多いです。

同じポジションで働き続けられるとは限らず、人員が足りないところや、別の施設などに異動する可能性もあります。

そのため、定年後再雇用で働き続けても、環境が変わってしまうため注意しましょう。

転職・起業する

定年後に転職して環境を変えたり、起業するのも一つの方法です。

たとえば、定年までは病院などで体を多く動かす仕事をしていた場合、定年後は体力的に厳しくなることが予想されます。

デイサービスや訪問介護など、介助の場面が比較的少ない職場に転職すれば、負担を軽減できるでしょう。

また、理学療法士の資格で開業することはできませんが、保険適応外の施術であれば可能です。

個人で整体院を開業したり、有資格者と共同でデイサービスなどを運営する道もあります。

理学療法士以外の新しいキャリア選択もあり

もう1つの選択肢として、理学療法士という資格に縛られることなく、もっと自由で興味のある仕事に挑戦してみる

せっかく高い学費払って取得した資格だから、辞めてしまうのはもったいない・・・

こう感じてしまう人も多いかもしれません。

しかし、せっかく人生の多くの時間を費やす仕事。自分が興味があること、やってみたいことに挑戦していくべき!

とはいえ、いきなり一般職へは不安という人は、パートPTとして働く頻度を抑えつつ、新しい分野のスキル習得に励む。

そして、徐々に一般職へシフトチェンジ!とかも挑戦してみるのも価値ありです!

moco

実はわたしも狙ってるパターン。パートPT×webデザイナー、パートPT×スタバ店員など可能性は無限大ですよ。

女性理学療法士は何歳まで働ける|まとめ

この記事のまとめ

今回は、女性理学療法士は何歳まで働き続ける?についてお話ししました。

本記事のまとめ
  • 女性理学療法士の多くが10年後、20年後働き続けることに不安を感じている
  • 一方で、居心地の良い働き方を模索しながら理学療法士を続ける女性が多い
  • 体力に不安のある人は訪問リハがおすすめ
  • 理学療法士に縛られることなくのも新しい分野への道もあり

一度立ち止まって、理学療法士として、1人の女性としてのこれからのキャリアを考えてみてはいかがでしょうか。

  • 働きやすい環境を整えPTを続けていく
  • パートでPTをしながら新しいスキルも習得してみる
  • PTを辞めて別の道へ挑戦する

いまの働き方が辛いなと感じている人は、ひとまず転職して環境を変えるのもありです。

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moco

自分らしい働き方を手に入れていきましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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