調理師の世間のイメージを調べたところ「忙しそう」「きつそう」というイメージがありました。
実際にその通りで、「調理師の仕事がきつい・辛い」「調理師を辞めたい」という方はたくさんいます。

もしかするとあなたも調理師の仕事で悩んでいて、辞める理由を考えていたり、退職の切り出し方を考えているところかもしれません。

 

そこで今回、実際に調理師を辞めた方にアンケートを取ってみました。

具体的には

  • 調理師を辞めたいと思った理由
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • 調理師を辞めてよかったと思ったこと

を聞いてみました。

実際に調理師を辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

いま調理師を辞めたいと悩んでいる方の参考になれば幸いです。

調理師を辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

私は学校を卒業してから市内でも有名な一流ホテルで調理師として採用され働く事になりました。
個人のお店ではなく株式会社なので雇用形態もボーナスがあり有給休暇も取れて基本給もそこそこありましたので迷うことなく就職を決めました。

辞めようと思った理由は、ボーナスはあるにはあったのですが寸志(3万円)しかなく、有給休暇を取れるとの事でしたが、有給休暇どころか公休までろくに取れなかったのです。
何故かといいますと最初は見習い扱いだから毎朝早朝に出勤して仕込み(雑用)をして帰りは一番最後まで残って洗い物までしてふらふらな毎日でした。

 

公休はといいますと「明日は暇やから休んでいいよ」と前日の夜に言われる始末。
全然予定がたてられずイライラがどんどん募っていきました。

そのような状態が数年続いたため辞める決心をしました。
退職にあたり上司に言ったところ、猛烈に引き止めにきました。

 

引き止めの理由は後釜がいないからとの事。
私としましては関係ない話なので意志はかわりません。

しかし、退職するには会社の規定で1ヵ月前までに言わないといけないとの事なので1ヵ月は我慢して働きました。
退職理由は有給休暇がとれなく公休もまともにとれなくサービス残業が多いからとはっきりと伝えました。

退職届けには理由はとりあえず一身上の都合で提出しました。

 

それからは新しい会社に転職したのですが、転職して良かったことはまず初めに公休がカレンダー通りに休めると言うことにビックリ。
調理師は土日関係なく正月も仕事だったために地獄から天国にきた気分でした。

有給休暇も年に20日きっちりと取れて凄く嬉しかったです。
それと初めて福利厚生という制度があるの会社でした。

 

内容は年2回旅行があり家電製品の斡旋までありました。
そしてなにより良かった事は勤務時間が1日7時間45分と言うこと。

勿論残業したらきっちりと手当てもつけてくれるので転職して大正解でした。
調理師の世界では考えられない待遇に毎日楽しく働いております。

 

私は専門学校を卒業してから6年間程学校給食を作る会社で正社員として働いていました。
二十歳を過ぎた辺りまでは体力的にも問題なく、休日も遊びに行ったりしていました。

重いものを持っても体に響く事は少なくむしろ職場では若くて良いね等と言われる事が多かったです。
基本的には調理作業を主に行い、配缶や洗浄作業もやったりしていました。

古い現場でパートさんも長年勤めてる人が多く、社員より仕事が出来る人もちらほらといました。
若い時はまだ可愛がって貰えましたが2~3年するとあれこれこき使われて精神的に参ってしまう事が増えました。

 

社員同士は仲が良いのですが、パートさんの性格がきつくて社員よりも優遇されているのにも不思議さを覚えたのです。
数年も経つと体から疲労が抜けるのにも時間がかかるようになったり、色々と不具合が多くもなりました。

そのせいで重いものを持った時に腰に痛みを感じるようになったり、少しでも痛めてしまうとしばらくの間は体が言うことを聞いてきれなくてしんどくなったりもしました。
徐々に休日は体を休めるだけになったり、友達とも会う機会が減ったりと不満は増えていきます。

そしてある時重労働の仕事はもう限界だから辞めようと考えました。

 

退職自体は半年前から伝えました。
急に抜けると新人の教育や引継ぎが間に合わなくなる為です。

退職理由は引越しにしました。
実際引っ越す事はなかったですが、1番円満に終われるかなと思ったからです。
業務終わりに責任者が1人になった時に伝えたのですが、少し緊張しました。

引き止められる事もなくスムーズにいけたのが幸いです。

 

新しい職場は事務仕事なので重いものを持つ事もなく、パートさんにあれこれ言われる事もないのでとても楽でした。
疲労具合も全然違うので休日を趣味に使ったり人に会ったりも出来たのでストレス発散も上手く出来て、非常に心に余裕がある状態を保てたのが良かったです。

軽い運動も出来たので、バランスのとれた生活が出来るようになりました。

 

雇用形態は契約社員でした。
半年に一度の更新がありますが退職を希望しなければ自動で更新されます。

退職しようと思ったきっかけはいくつかあります。まず働こうと思った理由が病気をして手術で首に大きな手術跡があったので人前で働く仕事が嫌でした。
病院の厨房での作業なので好奇な目を向けられることもなく、環境としては自分の希望でした。

実際に働くと年がかなり上の女性が多く、派閥があって人間関係の部分では働きにくかったです。

 

朝昼晩の患者さんの食事を提供するため、勤務体制は朝昼・昼夜と2交代制で3日出て1日休みです。世間のいう盆正月などの連休はありません。

朝昼の番が当たる朝5時からの勤務になるのでかなりの早起きが必要になり、前日に昼夜番で翌日朝昼番だと寝不足の状態で仕事をしなければいけません。
夜の9時に帰宅で早朝3時に起きるので、きつかったです。

 

それでも4年間働いていました。
調理師のしごとは力仕事です。

何キロもある材料を運ぶ、切る、炒めるなど体力がいります。

大きな窯で米を炊いて蓋を開けたら蒸気で火傷したり、包丁も大きいので手を切ったりと怪我もあります。
また作るだけが仕事ではなく、食事を終えて下がってきた大量の食器を洗浄するのも仕事です。

 

残飯も大量に下がってきます。
とんでもなく臭いです。

まさに3Kできつい・汚い・臭いの職場でした。
辞めるきっかけはその病院での看護婦さんの態度や言葉でした。

「これ下げて」「早くして」などの明らかに下に見ていると伝わる言葉や態度で、そんな嫌な思いをしても決して逆らってはいけないと決まりがありました。
これだけの仕事をしてもありがとうなんて言われるどころか、底辺の仕事、人間と見られているんだなと感じました。

首の傷もほとんど目立たなくなってきたので退職を決めました。

 

退職届はネットで検索して簡単なものを作成し、上司であるチーフに提出しました。
1月後の退職を希望しましたが人がいないという理由で退職するまでに半年かかりました。

別の職で働き始めましたが辞めて良かったことは盆正月が休める、早朝に起きなくて良い、汚い仕事ではない事。
3Kでなくなった事が精神的にも肉体的にもすごく楽になりました。

 

調理師の資格を取って、最初に働いたのが、和食の居酒屋でした。
和食の業界は思ってたよりも厳しかったです。

仕事内容は、ランチや夜の仕込みをしたり、買い出しに行ったり、メニュー作りや、試食、セッティングや後片付けなどです。
そこのお店は、不定休でしたので、休みがいつになるかがわからない感じでした。

勤務時間は、10時からで基本的には21時までなんですが、それ以降になる事が多かったです。
辞めたいと思った理由は、勤務体系と給料に不満があったからです。

 

仕事自体は好きなんですが、給料に少しでも反映して欲しいなと思っていました。
他の同僚も、そこに不満を抱えてる人が多かったです。

2年ほど働いた時に、友達から仕事を紹介してもらったのがきっかけで辞める事にしました。
オーナーには、1ヶ月前に「体調が良くないから辞めさせてほしい」と伝えました。

退職届は特にいらないと言われたので、書いていません。

 

職場を辞めて、次に決まったのは病院内の食事を作る仕事でした。
居酒屋とは全く違った環境で、最初はかなり戸惑って、慣れるまで時間がかかりました。

でも慣れてくると、前の職場を辞めて良かったと思うようになりました。
新しい職場は、休みもしっかり決まっていますし、融通も効きます。

シフト制なので、時間がくるとちゃんと仕事をあがれます。
なので、友達とかとの約束も合わせられるようになりました。

 

あとは、居酒屋とは料理が全く違いますが、患者さんそれぞれの食事が決まっていて、責任重大ですが、その分やりがいがあります。
たまに患者さんに出会うと、「いつも美味しい食事をありがとう」と言ってくれます。

それがまた嬉しかったりします。
あと、夜型の生活から、昼型の生活になり、体調がよくなりました。

自分には昼型の生活のほうが合ってるんだと再認識しました。

 

あとは給料があがりました。
前の職場はボーナスは寸志程度しかありませんでしたが、病院の調理師ですと、ボーナスがしっかりあります。

年に2回もあり、余裕ができてきたので、転職して本当に良かったです。

 

・その時の雇用形態について

雇用形態は、正社員でした。

 

・辞めようと思った理由

一番のきっかけは、体力です。大量調理の現場だったのでかなり肉体的にしんどいっていうのがありました。
老人ホームの大量給食の調理場だったのですが、1回の調理が400~500食作成。施設にお金はなくほぼ、機械に頼ることはありません。

仕込みだけでも半日下手したら1日かかるような現場でした。調理は早番が一人で朝から夜までのメイン・小鉢の作成
とても、年取ってまで働ける職場ではないと感じていました。

 

退職拒否はありませんでしたが、辞めにくい雰囲気は確かにありました。
この業界も人材不足で、中堅どころが辞めると痛手っていうのは昔からありました。

なかなか女性が結婚してからも働くというのは難しいものがあります。産休・育休制度があり、時短勤務というものもある職場でしたが、責任感の強い女性は、独身からいやみを言われたりしますし、かといってこんなに真剣に頑張っているのに時間内に終わらない仕事というものもどうなのかなという矛盾がありました。

 

・退職の理由はどう伝えたか、伝えるタイミングはいつだったか

退職の理由は、結婚を気に辞めました。私は立場上結構上の方もあり、信頼している上司には1年以上前に辞めるかもしれないと伝えていました。

・退職届にはどのように書いたか

一身上の都合と記入しました。

 

・新しい職場に転職して、「辞めてよかった!」と思った体験

1、体調がよくなったことです。残業ばっかりの日々で体があちこち痛く。このまま続けたら体が悲鳴をあげるのではないかと思いました。

2、彼との時間が増えたことです。仕事ばかりの日々でなかなか彼との予定もたたず、日曜日休みの彼とは全然会えないときもありました。
辞めてから一緒の時間が増えたのでそれは本当によかったです。

3、違う世界もみれたことです。1つの職場で退職時までいるっていうのは本当に理想かもしれませんが、小さな世界で終わるような気持ちがどこかにありました。
ほかの世界もみれたということは自分の自信につながりました。

 

今回は一例として、正社員、契約社員として調理師をされていた方をご紹介しました。
このほかにも派遣社員として働いていた方、新卒で新入社員として入社したもののイメージと違い研修中・試用期間中など見習い期間に辞めてしまう人も沢山いました。

また病院や保育園で働いている方が特に調理師を辞めているようでした。

その他の調理師を辞めたい理由・行きたくない理由って?

その他の調理師を辞めた理由としては

  • うつ病になった
  • いじめられた
  • ストレスに耐えられなかった
  • 向いてないと思った

などがありました。

 

調理師を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

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詳しくは以下の記事を読んでみてください。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて