経理という仕事の世間的なイメージを調べてみたところ、「真面目そう」「頭がよさそう」「私には無理」と出てきました。
世間的には「経理をしている人は経理が好きなんだろうなぁ…」という感じですが、経理の仕事をしていて「経理がつらい・きつい」「経理の仕事を辞めたい」と言っている方も結構います。

もしかするとあなたも経理の仕事をしていて、辞める理由を考えていたり退職の切り出し方を考えているかもしれませんね。

 

実は今回、実際に経理の仕事を辞めた方にアンケートを取ってみました。

内容は

  • 経理を辞めたいと思った理由
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • 経理を辞めてよかったと思ったこと

です。

実際に経理を辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

今、経理の仕事を辞めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

経理を辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

経理として4年間働いてきました。
正社員だったため、少ないながらも毎年昇給があり、残業代なども概ね支給されていましたし、比較的有給休暇も取りやすい職場だったように感じます。

また、夏や年末年始、飛び石連休の時の休暇などもありました。
したがって、福利厚生や待遇面ではかなり恵まれていた職場だったのではないかと思います。

 

辞めようと思ったきっかけとしましては、上司が変わったことです。
新しく来た上司はコンプライアンス意識のかけらもない人で、違法なことをやグレーなこと平然と指示するような人でした。

下手をすれば横領や、なんらかの法律違反などで逮捕されてもおかしくないのでは、ということも多々ありました。
そのせいもあって真面目な人や気の弱い人たちが辞めたり、心を病んで来なくなったりしました。

 

結果的には残ったメンバーに全ての業務のしわ寄せがくる形になるので、非常に多くの業務を担当することになったことや、その上司からの違法な指示やパワハラなどもあったことに加え、以前から経理という単純な仕事にやりがいを全く感じていなかったことなどもあり、退職することに決めました。

退職する際には、その上司に対して、今までの鬱積を晴らすつもりで散々イヤミを言ったのと、退職理由を全て正直に話し、かつ文句があるようなら労働基準監督署にも行く旨を伝えました。

そうして私は有給休暇をまとめて消化しながら無事に退職することとなりました。

 

ちなみに、転職してよかったなぁと思う点は、転職先では理解不能なパワハラがないことや、他の上司にしても基本的に話の通じる人が多いと感じました。
また、給料や休暇制度、各種手当などの待遇面がかなり向上していたのにも驚きました。

総合的に見て、というか各種項目ごとに比較しても圧倒的に転職先の方が優れていたため、転職して正解でした。
ただ、時々前職時代の上司たちのスパイシーなエピソードをネタとして懐かしむこともたまにはあります。

 

学校で派遣社員として経理の仕事をしていました。
最初はラクで給料が高くて良い仕事だと思っていたのですが、あまりにもやる仕事がなさすぎることに早い段階で気づきました。

でも、1年中暇なわけはないだろう…と思って様子を伺っていました。
しかし、「繁忙期」と呼ばれる時期に入っても、ほとんどすることがない状況でした。

 

だんだんと、「どうして自分はここにいるのだろう、何の役にも立っていないじゃないか」と思うようになりました。
それでも仕事仲間といるのが楽しかったり、居心地が良かったりすれば続けていこうという気持ちにもなれたのかも知れませんが、自分の係の人たちは皆、無言でマウスをクリックしているだけの毎日でした。

雑談することも、一緒にランチをすることも、プライベートで飲みに行くことももちろんなく、たくさんの人に囲まれているのに孤独を感じる日々でした。
やりがいや楽しさをまったく感じることができず、いくらお給料をもらえても、このままでは生きがいを失ってしまうという考えになりました。

 

それでも、誰かにいじめられたりしているわけでなかったので、とりあえず続けていましたが、ある日の出勤前、いきなりめまいがしてその場に倒れ、救急車で運ばれました。
大きな病院を受診しましたが、特に異常はなく、「精神的なものかもしれないので精神科を一度受診してみてはどうか」とアドバイスをされました。

派遣会社に理由を話し、しばらく仕事を休む旨を伝え、精神科を受診したところ「うつ病」との診断でした。
誰かにいじめられたわけでも、ものすごく辛いわけでもないのに、やりがいを感じず、ただ座っているだけの日々に心が耐え切れなくなってしまったようです。

そのまま派遣会社に連絡をし、辞める旨を伝えました。
職場からも派遣会社も、少し休んで復職してほしいと言われましたが、断りました。

 

倒れて仕事に行けなくなってから、辞めることになったのは2日くらいの間でした。
あっさり退職しました。

派遣会社を通しているので、退職届等の手続きはありませんでしたが「うつ病の診断が出たので、辞めさせてください」と派遣会社にメールで伝えました。
数か月休んで、心が回復してからは、全く違うレストランの接客の仕事を始めました。

 

人と接することばかりなので、自然と笑顔になれること、暇な時間が全くなく自分が必要とされているのを日々感じること、一緒に働く仲間とも仲良くやれていてまったく孤独を感じないことが、転職して良かったと思ったことです。

 

正社員として経理部署で働いていました。
辞めようと思った理由はいくつかあります。 

 まず一つ目に、経理だからこそ会社の経営が数字ですぐに分かってしまうからです。
私が働いていた会社は利益としてあった預金額が、一か月また一か月と、時が経つにつれて預金額が減っていったのです。

 

下手をすると三百万程の赤字が目に見えてわかり、年間一千万の赤字、更に預貯金がもうほぼないと分かってしまった時、会社の未来が見えなくなりました。
まずその事が私にとって大きな退職理由の一つです。

二つ目に、社長から渡される明らかに会社の経費で落とすのがおかしいと思われる伝票を処理しなければならなかった事です。
誰かにプレゼントをしたからと言って渡される伝票は、明らか誰が見ても自分の家に持って帰るものだと分かっていました。

なぜなら、買ってきたものをこっそり自分の車に載せ、見えないようにタオルで隠すのです。
交際費であげた物ならば堂々と渡せば良いのですが、そうやって会社のお金で自分の物を買うというのが常習化していました。

 

三つ目に、また社長がらみにはなるのですが、お金が欲しい為に、取引先から空伝票を貰い、欲しい金額をそこへ書き経理に渡してくる事が何度もありました。
明らかに社長の字だと分かってはいるのです。

直属の上司に聞いても、社長の字で、取引先から空伝票を貰っては小さな金額を書き、これを支払ったからと渡してくるんだと言われました。
そのまま貰ったお金は自分のお財布の中でした。

そういう事が目に見えて分かるという事が、自分も犯罪に加担しているようで辞めました。

 

退職の理由として、そのままは言えませんでしたので「病気」を理由に辞めました。
持病が本当に再発をしていたので、再発したので続けていく事は不可能ですと、1か月半前に伝えました。

退職届には、一身上の都合でと書けと指示があり、そのように記入し提出しました。

 

新しい職場に転職してからは、良かったと思う事は一つ目に休みが指定通り貰えるという事。
前職では、勝手に社長の気分や予定で休みが削られ、代休等ありませんでしたが、次の職場では休日出勤した際には代休が貰えるようになりました。

二つ目に、犯罪者と同じじゃないかと思う罪の意識から解放されました。
当たり前の事だと思います。ただ、管理者の方がごく普通の感覚をしていらっしゃるので、やってはいけない事を見て見ぬふりをする事はなくなりました。

 

そして何より毎日罵倒されていた社長の顔を見なくて済むようになったということです。
自分が気に食わなければ誰の前であろうとも罵倒される毎日でした。

それが職場が変わってからは、仕事が間違っていれば怒られる、きちんとしていれば褒められる。
そんな当たり前の事が私にとっては、本当に新しい職場に変わって良かったと思えました。

 

正社員として9時~18時まで仕事をしており決算前や棚卸の時期は残業がありました。
経理でしたが男性ばかりの部署でお金を扱う為緊張感は常にあり、特に大きなお金を動かす時にはかなりピリピリします。

なので普段から緊張感が抜けないので普通の事務よりは神経が疲れます。
細かい計算もちょっとでも合わないと帰れませんし嫌になるときが多くなってきました。

 

いつもみんなピリピリしているので人間関係も良くなくしゃべることもあまりありませんし、わからないところがあっても皆さん忙しいのか教えてくれないときも多々あり困る事もかなりありました。
男性ばかりなので個人プレーの方が多く自分の仕事さえ終われば良いみたいな人たちばかりで他の部署よりまとまらなくて大変でした。

各部署での話し合いの時は地獄でしたね。
そんな人間関係の悪さとお金を動かす緊張感に疲れてしまいやりがいも得られなかったので辞めることにしました。

 

辞めるにあたり半年前から上司に相談しておりました。
精神的にきつくなって来たので辞めたいと言い半年かけて何度か話し合いましたがあまり意味がなかったです。

一応人手不足なので引き止められましたが、かたちだけのような感じでしたので退職届を出しました。
退職届には一身上の都合にしました。

 

その後今の新しい職場では事務をやっていますが、ちょっとぐらいミスしてもすぐに修正が効くので全然大丈夫なところが良いです。
心がだいぶ楽になりました。

常に緊張していなくて良いので心に余裕が出来たので、他の人とも良好な人間関係を築けるようになり嬉しく思います。
また、前職とは雰囲気が違い職場の皆さんもとても良い方ばかりでわからないところがあればきちんと教えて貰えます。

 

仕事が終わっても以前なら何もやる気が起こりませんでしたが今は少し料理をしたり友達と会ったりする気力も沸いてきました。
色々と余裕が出来た分プライベートも充実出来てとても楽しいので転職して本当に良かったです。

 

以前の職場には、正社員として契約し、一般的な経理の仕事をしておりました。
初めのころは、会社経営も順調で何も問題なく仕事をこなしておりましたが、勤めて5年ほどたったころでしょうか、

経営がだんだんと悪化していき、お金がうまく回らなくなり、売り上げも減少する一方で、支払いもだんだんと滞っていくようになりました。
そういう状況になると、支払いが滞っている各機関や取引先から催促の電話が多くなり、社長や専務が電話対応してくれると思いきや、居留守を使って私が対応する羽目になり、毎日嫌な思いをしておりました。

 

毎月の請求書、それを社長に見せるのもとても嫌でした。
というのも、私に文句を言うからで、「こんなお金がどこにあるんだ!」とか「こんなもの払わずにおいておけ!」と、要は私に八つ当たりです。

自分が作った借金だろ!と心で思いながら我慢して働いていたのですが、ますます経営が不振になり、私への八つ当たりはエスカレートしていくばかりで、少しのミスでもしようものなら、「こんなこともまともにできないのか!やる気がないからだ!使いものにならないな!出ていけ!」と言われ私も頭にきて会社を辞めようと私物を整理していると、専務が来て引き留められ、それが2~3回ありましたが、体調にも変化が出てきて、これじゃダメだと思い会社を本気でやめることにしました。

 

いつものように文句を言われ、「辞めてしまえ!」と言われたので、素直に辞めさせていただきます。
会社をあとにしました。

その後の手続きは、顔を見るのも嫌だったので、郵送で書類を送ってもらい、会社を正式に辞めることができました。
今、思い出しても腹の立つ社長で、今で言うならパワハラです。

 

現在は、経理の仕事はしていませんが、今の職場の方々は、良い人が多く、とても働きやすい環境で楽しく仕事をさせていただいています。
以前と比べると天国と地獄の違いです。

思い切って辞めて良かったと思っています。

 

今回は一例として正社員、派遣社員として経理をされていた方をご紹介しました。
その他にもパートやアルバイト、契約社員として経理をされていた方、新卒で新入社員として経理をしていたものの、イメージと違い研修中・試用期間中に辞めてしまう方も沢山いました。

その他の経理を辞めたい理由・行きたくない理由って?

その他の経理を辞めたい理由としては

  • 未経験で難しかった
  • ミス続きで向いてないと思った
  • 仕事が大変、きつい、しんどい
  • 働いてみて仕事が合わないと思った
  • 仕事がつまらない、面白くない、楽しくない
  • 仕事が覚えられない、ついていけない
  • 仕事が忙しい
  • ストレスがきつい
  • 人間関係がきつい
  • 異動したい
  • うつ病になった
  • ノルマがつらい
  • 休めない

などがありました。

 

経理を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

もし自分で経理を辞めたいと言いづらかったり、すでに退職したいと伝えているのに辞められない場合はぜひ、退職代行サービスというものを使ってみてください。

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詳しくは以下の記事を読んでみてください。

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