歯科衛生士の世間的なイメージを少し調べてみたところ「若い人が多い」「給料があまり良く無さそう」という意見が見つかりました。
その是非は置いておいて、確かに歯科衛生士を辞めてしまう方って意外と多くて、「歯科衛生士の仕事が辛い・きつい」「歯科衛生士を辞めたい」と言っている方も沢山います。

もしかするとあなたも今、歯科衛生士のお仕事をされていて、辞める理由や退職の切り出し方について考えているかもしれませんね。

 

そこで今回、実際に歯科衛生士を辞めた方にアンケートを取ってみました。

具体的には

  • 歯科衛生士を辞めたいと思った理由
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • 歯科衛生士を辞めてよかったと思ったこと

を聞いてみました。

実際に歯科衛生士を辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

いま歯科衛生士を辞めようか悩んでいる方の参考になれば幸いです。

歯科衛生士を辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

歯科医院にオープニングスタッフとして、歯科衛生士の正社員ということで入社しました。
採用時の条件は、勤務時間9時30分から19時30分社会保険完備、週休二日制、ボーナスありということでした。

オープンから3ヶ月がたった時、急に経営者が変わることになり、勤務場所も変わり業務内容や診療時間が変更になりました。
今までは週休二日制だったのに、日曜日だけの休みになってしまいました。

 

職場は、新しいドクターと新しく入ってきた歯科衛生士と、もともと一緒に仕事をしていた受付の人を含め4人です。
歯科医院は、なかなか時間通りに終わることがなく、患者さんが帰っても色々やることや掃除などの雑用があり片付けも時間がかかるので毎日2時間ほど残業になりました。

当然残業手当も出ません。
他のスタッフやドクターも私に仕事を任せて先に帰るので、いつも一人で戸締りしていました。

 

おまけにもう一人の歯科衛生士は、19時までの勤務で土曜日も家の都合で出勤できないと嘘をついて、ドクターに泣きつき了承を得たので、私の作業は増える一方で待遇はそのままでした。
さらに社会保険も加入されておらず、知らない間に脱退されていました。

たまたま風邪を引いて病院に行ったのでそのことに気が付きましたが、給料からはずっと社会保険料は天引きされたままでした。
期待していたボーナスもなくなり勤務条件はかなり悪くなりました。

 

仕事自体好きだったので、すっと我慢して働いていましたが、限界が来て辞めることにしました。
なかなかやめさせてくれないので次の仕事を先に見つけて2週間前に退職届けを「一身上の都合で退職します」と書いて出し、当然引き止められましたが、法的に違法ではないのでそのまま退職しました。

今はまったく違う仕事についていますが、時間通りに勤務も終わり仕事帰りに買い物を楽しんだり休みも多いので、旅行したり楽しんでいます。
今の会社は、福利厚生もきちんとしていて、変なストレスがなくなり楽しく毎日仕事できています。

 

専門学校を卒業して、車で15分の場所にある歯医者に正社員として、就職が決まりました。
夫婦で経営されていて、歯科衛生士は私を含め4人いました。

朝は8時には出勤して、器具の準備や、掃除などをします。
そうこうしていると、9時の診察開始前からいつも10人くらい並ばれるています。

 

患者さんが多く、午前の診察を過ぎても終わらず昼休憩は13時半くらいからになってしまいます。
午後も変わらず忙しく、診察終了の18時を過ぎても、片付けなどが終わり、帰れるのは20時くらいでした。

時間が遅かったり、休憩が少なかったり、忙しかったりするのは、どの職種でもそうなので不満ではありませんでした。

 

辞めたいと思った理由は2つあります。
1つ目は、先生の夫婦仲が悪かった事です。

夫婦が仲良いとか仲悪いとかはどこの家庭でもあると思いますが、あからさま過ぎでしたので、仕事に悪影響でした。
お互いの愚痴を聞くのがすごく嫌でした。

 

2つ目は、給料が安かった事です。
初任給ですし、そこまで高望みではありませんでしたが、同期の子が他の歯医者で歯科衛生士として働いていたんですが、その子達と比べてとても低かったです。

ボーナスも1ヶ月分未満でした。
その点で、自分の仕事へのモチベーションが保てませんでした。

 

入社して、半年くらいしてから、「1ヶ月後に辞めたい」という事を伝えました。
理由は、「仕事がきつい」という事にしました。

辞めるまでの間に次の就職先は探して、内定を頂いていました。
友達に紹介してもらった歯医者で働く事にしました。

そこで働いてみて、本当に前の職場を辞めてよかったと思いました。

 

まず、従業員が多く、シフト制なので、休みや時間の融通が効きやすい事です。
そして、人間関係がとてもいい事です。

嫌な方もいませんし、会社の飲み会もよくするくらいフレンドリーな会社です。
もう1つは、給料が上がった事です。

毎月の給料も5万円上がったし、ボーナスも前よりも多くなりました。

 

その当時の雇用形態は正社員でした。
自分もそれなりに衛生士経験を積んだ上での入社でした。

辞めようと思った最大の理由はお局の歯科助手に生意気言われることに耐えられなくなったからです。
やはり、一応国家資格である歯科衛生士免許をとるのに学校に通い、勉強や実習に努力してきたつもりです。

なのに、ただ先に入社しただけの歯科助手に偉そうにされるのはたいへん辛いことでした。
とても気分屋な人だったのでこちら側が機嫌を伺いながら仕事をしないといけなかったため面倒くさいかったです。

 

実際に患者さんに触れる仕事が出来るため、仕事の幅も広い歯科衛生士としてのプライドもあることに加え、女の職場なので歯科衛生士と歯科助手の関係性とは難しいものと感じました。
社会常識的な考えとして、一応半年前に辞めたいと伝えました。

代わりの人材を用意したりアポイントやシフトなどの都合もあるので。
ただ、街の歯科医院では比較的衛生士の人材難な医院が多いので、引き止めは結構ありました。

 

やはり実際に口の中を触れる人材は貴重なのだと思います。
さらに歯科衛生士は結婚を機に容易に辞めがちなので、衛生士を確保することは難しいからだと思います。

退職届などは不要で、医院長と直接対峙しての申し出によるものです。

 

転職先では、自分にも衛生士経験からくる不要なプライドもなく、気分よく働くことができています。
辞めてよかったと思う1つ目は、歯科医院とは昼休みが長く実働8時間でも拘束時間は10時間以上になります。

なので、仕事が終わると21時を過ぎていたりするのが現在は17時過ぎには退社できるので日々がとても充実したように思います。
2つ目は給料はあまり変わらないのですが、拘束時間が短くなったので、効率よく労働が給料に結びついていると感じるようになりました。

3つ目は歯科医院とはやはり不潔なものです。
血液や唾液など。

それに触れることなく日々を送れるのは大変気分が良いです。
感染のリスクもあったので。

 

子供がまだ小さいこともあり、週3回の午前診療だけの半日パート勤務でした。
歯科衛生士自体の職歴はそこそこ長いのですが、やはり医院が変われば新卒と同じようなもの。

  • 器具の場所から材料の場所、使い方
  • 患者さんへの対応
  • 指導内容

すべて違います。

そこの職場は今までの医院とは明らかに違い、入って1ヶ月しないうちに続けるのは難しいと感じ、退職をしたい旨を伝えたのですが、「まだ入ったばかりで慣れてないのは当たり前。もう少し働いて欲しい。良い衛生士さんが来てくれたと思っている。」と言われ、辞めづらくその時はやめることはできませんでした。

 

面接時の話では、衛生士はほぼ衛生士業務のみということで、Dr.につくアシスタント業務はほぼないということでしたが、人手が足りず(入った時は受付の方と、アシスタントさんしかおらず、衛生士はいませんでした。
入って1週間くらい経つと、アシスタントさんはやめてしまいました。)しばらくするとアシスタント業務もこなして欲しいと言われました。

Dr.が神経質な方で、すべてマニュアルがあり、話す言葉の一言一句まで決まっていました。
語尾が違うだけで、決まった通りに話すように!と指導され、最初、衛生士業務メインで仕事をしていたわたしには、週3回の半日では両方の業務を覚えきれませんでした。

 

両方の仕事をして欲しいと言われてから、わたしには務まらないと思い、1ヶ月後で辞めたいとお話ししました。
承諾してくれました。

が、そのころから、うすうす感じていたパワハラが始まりました。「いるだけで働く意欲がなくなる。」「すいませんが言えないのか」「態度が気に入らない」
患者さんの治療中にもぐちぐちと言われ、無視され、最後は残り勤務があと3回というところで、診療中に「もう帰っていい。残りの日数も来なくていい。」と、辞めさせられました。

わたし自身、あと何回。あと何日。となんとかこなしていただけの状態だったので、逆に早く辞めれて嬉しかったです。笑

 

今は新しく違う歯科医院で歯科衛生士として、また働いていますが、極々一般的な医院さんで、先生も普通、周りのスタッフさんも普通、何より前の医院より時給が良い!

普通が何より1番!と、感じる毎日です。

 

新卒の衛生士として、正職員で採用されました。
職員は医師1人、先輩衛生士1人、助手1人、受付1人、技工士2人、自分という小さな歯科医院でした。

同期で雇われた人はおらず全職員の中で自分が下っ端でした。そんなわけで他の職員のイライラやいびりは、全て自分に来ました。
特に先輩衛生士とベテラン受付がタッグを組んだ私への厳しい対応は勤めていた限りずっと続きました。

 

もちろん私が学生あがりで社会人としての振る舞いがなっておらず、現場での技術もなかったので彼女たちを苛立たせてしまったというのは、大人になった今では重々理解できます。
しかしながら、診療中に椅子を蹴られたり服を引っ張られたり、容姿について文句をつけられたり、機嫌が悪ければ無視されたりと、今思い出してもなかなかの嫌がらせでした。

そして残念なことに、助手の人以外はそれらの行動を全く認識していませんでした。
(時には1歳年上の助手の人まで、私に八つ当たりを…。)しかし上の人たが恐ろしくて、辞めたいと言い出せずに5年近く時間が流れました。

 

ある時交通事故に遭いました。
むちうちになってしまい首を動かすこともできず手も痺れていたのですが、数日間休みをもらうために、なんとか職場へ出向きました。

すると受付の女性が、むち打ち姿の私を見て開口一番「何、その格好」と言って鼻で笑いました。
この瞬間に「ああ、この根性の腐った人間たちとはもういられない」と決心できました。

それに怪我を負った今しかチャンスはない!と実感したのです。

 

それから数日後。個人医院だったので辞表などは書かずに、先生に直接辞職を伝えました。
先生はとても気性が荒く天気屋で変わり者で、散々叱られまくったのですが、この職場の中で唯一情のある人でした。

何か月休んでもいいから、また戻ってくればいいと言っていただいたのですが、私の気持ちに変わりはありませんでした。
女性陣の報復も怖いので、先輩方のいびりについてもチクらないで職場を去りました。

 

それからもともと興味のあった美術関係の仕事に転職しました。
一発で転職できた訳ではなく、バイトを続けていたら社員の道があると声を掛けてもらっての就職でした。(衛生士しか職業経験がなかったので、面接で落ちまくりました)

学生時代から衛生士の仕事は性に合わないと感じていたので、転職してからは仕事が楽しくて仕方がありませんでした。
失敗もしましたが…。給料はやや下がりましたが、何よりやりがいがありました。

 

それにこの職場に移ってからは、面白い人との出会いが多くて、それは心の財産となりました。
共通の思考を持った人と出会いやすいので、この仕事を通じて恋人にも出会えました。

転職して3年位立った時に、偶然にも今の元先輩衛生士が来館しました。
ゲッ~っと思ったのですが自分も成長したのか「当時は至らなくてすみません」と、とりあえず謝ることができました。

 

すると以外にも元先輩は「こういうの仕事の方が合ってると、ずっと思ってたよ」とのこと。
嬉しいような、微妙なような…。でも鬼のように感じていた先輩と、普通に会話することができたのは、転職したからだと実感ています。

あの時勇気を出して衛生士を辞めて本当によたったと思っています。
まさに怪我の功名でした(苦笑)

 

今回は一例として正社員で歯科衛生士をされていた方をご紹介しました。
その他にも契約社員や派遣社員として歯科衛生士をされていた方、新卒で新入社員として歯科衛生士になったものの、思っていたよりきつくて研修中・試用期間中に辞めてしまう方も結構いました。

特に研修中に歯科衛生士をすぐ辞めた人、1年目・2年目で歯科衛生士を辞めた人が多い印象です。

その他の歯科衛生士を辞めたい理由・行きたくない理由って?

その他の歯科衛生士を辞めたい理由としては

  • 人間関係が辛い
  • 仕事がきつい・辛い
  • 働いてみたら歯科衛生士の仕事が嫌いになった
  • 仕事が難しい、疲れた
  • いじめがあった
  • うつ病になった
  • 苦情がストレスだった
  • 仕事がつまらない
  • ノルマがあった
  • 仕事が向いてないと感じた
  • 腰痛になった
  • 若い人しかいないので気まずくなった
  • 腰痛持ちになった

などがありました。

 

歯科衛生士を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

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