この記事では、

  • グラフィックデザイナーの仕事がきつい・つらい
  • グラフィックデザイナーを辞めたい
  • すでに辞める理由や退職の伝え方を考えている

という方向けに、実際にグラフィックデザイナーを辞めた方の体験談を紹介します。

実際にグラフィックデザイナーを辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

いまグラフィックデザイナーの仕事で悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

グラフィックデザイナーを辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

グラフィックデザイナーの正社員として1年半勤めた会社を退職しました。
不動産関連の案件が多い制作会社でした。

退職の主な理由は、社長の身勝手な行動と会社の不安定な状況です。
グラフィックデザイナーとして入社した初日に退職する社員より仕事の引き継ぎを受けました。

 

面接時にはそんなことは聞いてなかったので、驚いたのですが社長に問うと悪びれる様子もなく明日から一人で頑張ってくれとのこと。
面接の時には低姿勢だった社長が手のひらを返したように無愛想になり、入社初日から不安はつのるばかりでした。

その日から社内でたった一人のデザイナーとして仕事をこなしていました。
社内にはデザイン部門の他にマーケティングや、図面制作の部署もありましたが、どの部署にも社長とソリが合わずに退職する社員が絶えず、入社から半年で社員はたった4人になってしまいました。

 

そして、何より驚いたことは1案件あたりの単価がものすごく安いこと。
小さな会社なので、単価を下げないと仕事をもらえないのかもしれませんが社長曰く、昔からその単価で仕事をしておりクライアントとの付き合いもあるので仕方がないの一点張り。

単価があがらないのでより多くの仕事をこなさないと利益はでずに、徹夜も日常的でした。

 

社員全員日々疲労と戦いながら仕事をこなす中である日社長が「給与が払えないかも知れない」と全員を集め話し出しました。
あれほど単価を上げて欲しいと訴えたにもかかわらず対策をとらなかった社長の責任だと全員が思ったはずです。

「給与が支払えないなら辞めます」その場で退職を申し出ました。
退職届は会社で決まった形式はないのでどんな紙でどんな文章でもよいので書いて提出してくれとさらっと言われ特に引き止められることもありませんでした。

 

インターネットでごくごく一般的な退職届の文章をひろい手書きで書き写し提出しました。それについても特に指摘ややりなおしは入らなかったので、本当にどんなものでもかまわなかったのだと思います。

しかし、そこから社長の当たりはキツくなり退職が近づくにつれ毎日のように小言を言われる日々でした。
そこから1ヶ月後に退職をし、さらにその3ヶ月後にデザイン事務所に転職しました。

 

新しい職場に転職して本当によかったと感じることが3つあります。

1つめは若手のデザイナーを募集していたこともあり若手を育てる環境が整っていました。
先輩がしっかりとついてくれて指導をしてくれることがありがたかったです。
毎日学ぶことが多くありましたし、自分の成長もみえました。

2つめはアットホームな社風です。
社内には10名ほどのデザイナーがいて、年齢はバラバラですがとにかく全員仲がよく、社員の誕生日にはケーキを買っておしゃべりを楽しむような時間があります。
仕事に遊びにいつも全力な会社なのでとても居心地よく感じていました。

 

3つめは手がける案件の幅広さです。
以前は不動産関連の仕事が多く、それ以外の仕事はほとんどありませんでしたが、転職先のデザイン事務所は、食品、ファション、化粧品、イベントととにかくさまざまな業界のデザインに関わることができました。

最初は不動産との違いに戸惑いもありましたが、仕事をこなしていくうちに自分のデザインの幅も広がったように思います。

このように、総合的にみても転職して正解だったと感じています。

 

美術大学を卒業し、子供服のブランドで有名なアパレル会社にグラフィックデザイナーの正社員として入社しました。
もともとキャラクターデザインなどが好きで、かわいいキャラクターがたくさんいる派手な子供服のブランドに希望して入ったのですが、服のキャラはすでに決まっているものだったり、服のデザイナーさんがデザインしたものをグラフィックデザイナーはPCで作るだけで、ただ作業するだけといった感じであまり楽しくありませんでした。

また職場はほとんど女性で、新人は1日に3回もデザイン部全員のお茶を入れなおさなければならず、無駄な時間が多かったです。
上司もネチネチとした人で、デザインを何回仕上げてもなかなかOKを出してもらえず、特にアドバイスもなく、ただただ無駄に時間が過ぎ、毎日終電で帰っていました。

 

繁忙期は休日出勤も当たり前で、1ヶ月休みがないときもあり、お店が開いている時間に帰宅できないので日用品を買いに行くことも難しくなりました。
そんな生活をなんとか続けていましたが、その頃自分の母が体調をくずし、こんなに拘束時間が長い会社では母の手助けもできないと考え、退職することにしました。

退職届には「一身上の都合」とし、辞める1ヶ月前に上司に報告しました。
上司に伝えると、「私にいってもわからないから、ブランドの生産部長に自分で伝えて」と言われ、部長に言いに行きました。

 

仕事がキツく人間関係も良くなかったので、私が入社してから1年程でデザインしたの3分の1の人が辞めており、人手が足りないので、部長からは「給料上げるから、考え直してくれないか」と頼まれました。
しかしもともと薄給でしたし、お金以外の解決がなければいても仕方がないと思っていたのでお断りして、辞めさせてもらいました。

しばらく休んだ後、家の近くの求人広告の会社にデザイナーの正社員として転職しました。
そこも毎週締め切りがあって忙しかったのですが、締め切りが終われば定時に帰れる日があったり、人間関係も良かったのでだいぶ気持ちが楽になりました。

お給料も上がって自分の時間も持てるようになり、転職してよかったなと思っています。

 

都内のデザイン事務所に3年ほど勤務していました。
最初の2年は好きなことを仕事にできて楽しい感覚だけで毎日残業なども気にせず働けていました。

ですが、憧れの都内のため通勤時間が長いこと、残業も毎日なので帰って寝るだけ。休みがしっかり土日祝日とあることはかなりいい方ですが、平日の疲れからほとんど休みも寝るだけ。
有給休暇などももちろんありません。デザイナーあるあるですね。引越しを考えても給料がとても低いのです。

 

少しずつ疲れが積み重なってただひたすらデザイン作業を続ける毎日に本当に好きなのか疑問を持ち始めました。
辞めるきっかけはキャリアを積ませていただき、小さなデザイン会社なので見積もりなどのやりとりをしていた時起こりました。

好きなデザインワークに対してのお客様からの値引き交渉が多くデザインフィーをほとんど取っていないことがわかりました。
また他のお客様では取っていたりバラバラなことにもショックを受けました。

 

同じ労力や私自身の経験をフルパワーに発揮しているのに相手は値引き交渉をしてくる。
自分の価値が下がったような気がして何のためにデザインをしているのか辛くなってしまったことが一番のきっかけです。

デザイナーとして価値をお客様から認めてもらい不自由を感じない給料を頂いてこそ自信にもなり良いデザインを作り出せると思うのです。
これは今在宅で経験があるのでグラフィックを時々やらせていただいていますが変わりません。

 

退職の理由はそのまま伝えましたが一身上の都合の処理。デザイン業界で生きるには自分で切り開いていくべきと感じます。
今在宅でwebやグラフィック、ライティングをしていますがお金は自分の価値が決まる指標となりモチベーションにもなります。

やればやるだけ価値が上がるのでデザイナーとしての自分に自信がつきました。そのことで生活にも心にも余裕ができ引越しも無事にできました。
また好きな時間好きな場所で作業ができることで新しい事を勉強したり、体験することもできます。

 

自信、心の余裕、時間が自由。
辞めて良かったと思います。

勿論会社員経験があってこそです。
今も役立っていますのでステップアップをしたと考えています。

 

アパレルの仕事をしたり、写真館の仕事をしたりと、いろいろな仕事を経験しましたが、ずっとイラストレーターなどに憧れていたため、ハローワークでイラストソフトの勉強をし、グラフィックデザイナーの仕事に就けました。
当初はずっとやりたかった仕事だったので、喜んで働きました。

自分の作ったサイトのデザインなどが上司に誉められるとすごく嬉しく、仕事が楽しいと感じていました。
自分だけが、担当したまだ雑誌に載る前の連載を読めたり、有名雑誌や有名作家のページに少し参加しているというのは意義かありました。

 

また、小さなベンチャーのオフィスでしたが、会社が原宿にあるというのも若いときは嬉しかったです。
毎日明治神宮前駅の改札を出るのが誇らしく感じていました。

しかし、やはりグラフィックデザインの仕事は聞いていた通りきつかったです。
小さな会社というこもあり、グラフィックデザイナーのスタッフは、ウェブデザインの仕事も受けました。

 

こちらのほうが、件数が多かったです。
グラフィックデザインもそうですが、ホームページの更新や、作成など製作系の仕事は、とにかく時間がかかりました。

サイトの更新が多い年末や年度末などはかなり忙しく、毎日終電帰りでした。
男性の社員などは、一度会社に泊まって始発で帰ってシャワーを浴びて10時過ぎに出勤というこもよくありました。

 

私も仕事が終わらない時期は、深夜の2時まで働き、タクシーを使って原宿から板橋の家まで帰る生活が続きました。
さすがに精神的にも参ってしまい、母親に「もう死んじゃう」と泣きついたこともあります。

その時母が、私の最近の生活を聞いて、あっさりと「辞めちゃえば?」と言ったのです。
そんなにきついなら、他の仕事を探してみればいいと。

 

私もそれで背中を押され、転職活動を始めました。
仕事はやりがいもあって楽しかったので、少し残念でしたが、こんな生活は何年も続かないなと思いました。

2年ほどで泣く泣く退職しましたが、おかげで今は、病院のウェブ更新の仕事をしながらフリーでもサイト作成をやって生活しており結果的に良かったです。

 

・その時の雇用形態について

→正社員でした。 

 

・辞めようと思った理由・具体的な体験

→拘束時間が長く、終電は当たり前、徹夜もあり、休みも不定期という労働環境がとにかく過酷でしたが、なんとか若さと気力で頑張っていました。

しかし、そんな生活は長く続くはずはなく、そうこうしているうちに体調を崩して、病気にになったが体調を考慮してもらえるような理解を示してもらえなかったため、先輩たちも特に女性の方たちが病気になったり、次々に辞めていくのを目の当たりにしていたのもあり、この環境では長くは続けられないなと悟り、辞めようと決心しました。

とにかく忙しく、変な連帯責任感を背負わされており、自分の仕事を終えても常にエンドレスで人の手伝いをしなければいけない環境だった。
特に繁忙期は誰かが抜けると、誰かに一気に負担がいくことが体感で感じさせられていたので、他の人を苦しめることを考えると、とても非道な罪深い行いをしているような気にさせられ、なかなか辞めるという決断をすることができなかった。

 

・退職の理由はどう伝えたか、伝えるタイミングはいつだったか

→2、3ヶ月前くらいにチームリーダーに伝え、正式には1ヶ月くらい前に社長に伝えたと思います。

・退職届にはどのように書いたか

→退職届は書いてないです。直接、社長に言いました。

 

・新しい職場に転職して、「辞めてよかった!」と思った体験

→●ちゃんと眠って、ランチを食べて、家に帰ってご飯を食べたり、時には運動する時間を設けたり、健康的でとにかく人間らしい生活ができました。
●有給をとって旅行に行ったり、遠方の実家に帰ったり、友達に会ったりできました。

●違う職場に行って、違う人たちに出会い、違う価値観を経験できました。
人間的に貴重な経験をし、成長できました。

 

今思い返しても、私のいた職場はブラック企業みたいなものだし、みんなどこか盲目的で病んでいたし、かわいそうでした。
デザイナーという職業、今はだいぶ労働環境が良くなってきてると思いますが、多くのデザイナーさんたちが人間としての営みを大切にした健全な環境で楽しく仕事をしてほしいと願います。

 

今回は一例として正社員の方を紹介しましたが、その他にも派遣社員や契約社員、パートでグラフィックデザイナーをされていた方、また新卒で新入社員としてグラフィックデザイナーになったものの、イメージと違い研修中・試用期間中にグラフィックデザイナーを辞める人も結構いました。

その他のグラフィックデザイナーを辞めたい理由・行きたくない理由って?

その他のグラフィックデザイナーを辞めたい理由としては

  • 仕事がない
  • 忙しすぎる
  • うつ病になった
  • 仕事がつまらない

などがありました。

 

グラフィックデザイナーを辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

もし自分でグラフィックデザイナーを辞めたいと言いづらかったり、すでに退職したいと伝えているのに辞められない場合はぜひ、退職代行サービスというものを使ってみてください。

  • 今この瞬間から、一言も会社の人と話さず退職できる
  • これまで退職を拒否されたことがない
  • 訴えられたこともない
  • 最短で即日退職可能
  • ほとんどの場合は有給も給料ももらえる
  • 退職後の手続きや流れを、丁寧に教えてくれる

という特徴があります。

 

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詳しくは以下の記事を読んでみてください。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて