「作業療法士を目指した理由」を調べてみると、「親や祖父母がお世話になって」「人のために何かしたくて」といった感じのものがたくさん見つかりました。
こう見るとやりがいあふれたお仕事のようですが、実は意外と「作業療法士の仕事がきつい・つらい」「作業療法士を辞めたい」と言っている方も結構います。

もしかするとこの記事を読んでいるあなたも作業療法士をされていて、作業療法士を辞める理由や退職の切り出し方を考えているところかもしれませんね。

 

そこで今回、実際に作業療法士を辞めた方にアンケートを取ってみました。

具体的には

  • 作業療法士を辞めたいと思った理由
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • 作業療法士を辞めてよかったと思ったこと

です。

実際に作業療法士を辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

いま作業療法士の仕事で悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

作業療法士を辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

私は結婚を機に職場を変える事になり、残業が少なく、子供が出来たら付属の保育園に預けられるという事で、その病院で正社員として働くことにしました。
そこの病院では、もともと理学療法士が6人居ましたが、作業療法部門と言語聴覚部門を開設するという事で、少し経験年数があった私が採用となりました。

働き始めて数日は忙しく、作業療法がどういうものかを伝える事からのスタートだったのでバタバタと過ぎていきました。
ドクターやナースの皆さんに作業療法士という仕事を伝えるために地道に時間を取ってもらったり、食事に誘われたらなるべく行くようにしていました。

 

1ヶ月くらい経った頃だと思います。
仕事量が多いためまた新しく作業療法士を雇うという話になり、経験年数が浅いスタッフが入りました。

その人の教育もしていたので忙しく働いていると、ドクターが指名して患者さんを回してくれるようになり、ナースの皆さんも良くしてくれるようになりました。
すると、もともと居た理学療法士の女性スタッフの一人が、私を呼び出し、『作業療法士のくせに』と言いました。私より経験年数は上だったのですが、私の方がドクターに気に入られ、忙しくしているのが気に入らないようでした。

 

しかし、その女性スタッフには誰も逆らえず、控え室で大きな声で悪口を言われたり、食事中も一言も話してもらえなかったり、地味な嫌がらせをされるようになりました。
ナースにも私とは仲良くしないように言われました。新人の後輩が仕事が出来ないのは私のせいだと嫌みを言われる事もありました。

すぐに限界だ、と思い主任に相談をしましたが、病院側は辞められたら困ると辞めさせてもらえず、それから1年くらい我慢して働きました。
もう無理だと思い、主人と相談して、主人の転勤で引っ越すことになった、という理由で辞める事にしました。それから1ヶ月後、辞める事が出来ました。

 

新しい職場はデイサービスでした。
勤務も正社員からパートにしたのですが、時給も高く、正社員と同じ時間働いていたのですが正社員より給料が上がりました。

そして、デイサービスでは病院のようにドクターやナースに気を使う事もなく、人付き合いでのストレスも減りました。
スタッフも色んな職種が居たのですがお互いに尊敬し合っていたのでとても気持ちが楽でした。

もっと早く辞めてデイサービスで働けば良かったと心から思いました。

 

以前働いていた病院はタイムカードがないので残業代がつかないのに勤務時間が終了しても帰れないことが多くありました。
正社員として勤務をしていて8時半から17時半までの勤務形態ですがリハビリは18時まであり帰宅する時間は21時前です。

また上司との面接では男は仕事が1番で早く帰るやつは女みたいなもんやと早く帰っては行けないような言い方をされました。
また上司がそれで帰ろうとしないのでほかの部下も帰りにくい状況を作らされていました。

 

また、業務後のフットサルがあるのですが一刻もはやく家に帰りたいので行きたくないのですが上司は歩いて職場まで来ているためフットサルの場所までの送迎をしないといけないのでほぼ強制的な参加になります。

これでは何をしているのかわからなくなって1年目で辞める決心をしました。
僕が抜けると加算が取れないなどデメリットがあったので上司は引き止めに入りましたが僕の決心は堅く5ヶ月前に辞めたい旨を伝えて僕の代わりを見つけてもらう時間を考慮しました。

 

退職の理由は結婚したてで新婚であるのと子供が生まれるということで毎日帰る時間が遅いので妻としても負担が多く職場を変更してほしいと言うことを伝えました。
退職届には一身上の都合と書き3ヶ月前に提出ました。

しかし僕が次の職場はなかなか決まらずにいると今回だけ理事長に頭下げて退職届取り下げてもらうから戻ってこいと何度も個人面接の機会が設けられ、僕も就職先が決まらない焦りもあり心が折れかけたこともあったが妻と話し合った結果、戻らないと再確認できたので心が揺がずにいることができました。

 

退職3週間前にやっと新しい職場が決まりほっとしました。
まず、現在の職場では作業療法士として必要とされています。

2つ目は定時には帰宅できるので妻や子供と過ごす時間も確保できているので仕事が全く苦じゃなくなりました。
そうなることで夫婦同士で助け合ってコミュニケーションの機会も増えていいことだらけです。

3つ目はアットホームな感じの職場なので人間関係も楽で気を張り詰めなくていいのでよかったです。

 

正社員として、老人保健施設に勤務していました。
給料や休日数は希望通りでしたが、急な休みは取りずらく、人間関係が嫌でした。

理学療法士の上司は、部下を育てようと熱心でしたが、他者の前で大声で叱咤したり、出来ないことを感情的に怒ったりしていて、こちらからしたらパワハラを受けているようでした。また仕事中も部下の動きを見張っているようで、常に緊張して萎縮して、頭が真っ白になってしまい何も出来ない時もありました。

 

同僚にも相談はしていましたが、悩みを聞いてもらえるくらいで具体的には解決出来ませんでした。
そのため通勤して半年後くらいから、通勤前や通勤中に震えや吐き気がとまらなくなりました。

勤務中もちょっとした事ですぐに泣いてしまい、感情をまったくコントロール出来ませんでした。
作業療法士としてこの先やっていけるか、自信を完全になくしていました。

 

精神科の受診も考えて予約もとりましたが、受診直前に職場を変えればいい事に気がつき、辞める決心をしました。
また、交流目的で月に1回ほど部署内の飲み会がありました。

強制ではありませんが、断りづらい雰囲気のため参加拒否ができず、地味に出費が痛かったです。

 

退職の理由としては、ストレートに「ここでやっていく自信が無い。上司についていけない。」ことを伝えました。
人員の関係で、3ヶ月ほど残って欲しいと言われたため、期限があればと最後は割り切って仕事をしていました。

退職届けには「一身上の都合」として細かい理由は書いていません。

 

3ヶ月後に無事に退職し、3ヶ月ほど間を開けてから、特別養護老人ホームに就職しました。
全体の休日数は減りましたが、あの職場から離れられただけで気持ちが軽くなりました。

1番嬉しいことは、上司はいますが干渉はほとんどなく、自由に仕事が出来ていることです。
また急な休みも問題なくとることができています。

飲み会もほとんどなく、断っても問題のない雰囲気です。
とても過ごしやすくなり、生活も落ち着いています。

 

リハビリの学校を卒業後、新卒で病院に正社員として就職しました。
5年間働いていたのですが、自分の仕事について振り返えると、毎日毎日淡々とリハビリをこなしている自分がいて、仕事への意欲が下がってきていることに気付きました。

骨折の患者さんが良くなって退院したけれど、また同じように転倒し骨折して入院してきた、自分が行っていたリハビリは意味があったのだろうか、脳血管障害の患者さんがリハビリの回復途中で転院してしまい、その後その患者さんがどうなったのかわからない、最後までしっかり見届けてあげたかった、など病院という環境だからこそ感じる歯がゆさがありました。

 

病院にこだわらずに別の環境でも働いてみたいと思い、在宅で暮らす利用者さんのところへ訪問へ行く訪問リハビリに対して興味が湧きました。
3ヶ月ほど前に上司に辞めたい意思を伝え、病院側にも報告しました。初めは引き止められましたが、やりたいことがあると伝え、退職させてもらいました。退職届には一身上の都合と書かせてもらいました。

ハローワークで求人を探し、新しく訪問看護ステーションで働くことになりました。
病院では患者さんは退院や転院してしまったら、その後はどうなったのかわからなかったのですが、訪問リハビリでは在宅でずっと一緒に寄り添っていくことができます。

 

その方の生活している場所でリハビリが行えるため、どんな生活をしているのか、どこが危険かなどもわかります。
ご家族の方ともお会いするため、利用者さんとご家族との関係や、ご家族の介護力なども間近にわかり、病院よりもとても深いところまで理解できたように思います。

また、色々な利用者さんを受け入れているため、色々な年代、疾患の方と関わり、色々な知識を身に付けられとても勉強になります。
そして、訪問リハビリでは利用者さん本人だけでなくご家族の方ともたくさんお話をする機会があり、信頼関係も築けてくると自分のことも本当の家族かのように接してくださり、とても暖かい気持ちになれます。

「いつも楽しみに待ってる、ありがとう!」と利用者さんからもご家族の方からもお言葉をもらった時はやりがいを感じます。

 

雇用形態は正職員でした。
辞めようと思った理由は、事務長が変わり勤務形態が変わったことです。

今までは固定休みだったのですが、シフト制になったことです。
今までは固定休みだったので、この職場で働いていました。

 

それがシフト制になり、みんなの希望が重なると誰かが出勤をしなくてはいけません。
それを考えたり、交渉をするのがとても嫌でした。

6日以上連続勤務をしてはいけないようになっていました。
6日連続勤務はとてもしんどいです。

それを何度も経験をしました。

 

一番嫌だったのは勤務時間が変わったことです。
8時から17時までだったのに、8時半から17時半の勤務か9時から18時までの勤務になりました。

早く家に帰ることができなくなりました。
今までできていたことができなくなり、辞めようと決意をしました。

 

退職の理由は、正直に上記の2つを話をしました。
すると、上司は説明会で私が言ったことを覚えており退職を希望する理由を分かってくれました。

話をしたのは3か月くらい前に言いました。
業務後たまたま上司と二人きりになることがあったので、そのときに言いました。

退職届には一身上の都合と記入をしました。

 

新しい職場に就職をして、通勤時間が短くなりました。17時半までの勤務なのですが、家と職場の距離が近いので通勤がとても楽です。
他には就職している人は、日曜日プラス1日という休暇になっています。

そのため6日連続勤務ということはありません。
完全週休2日となっています。

 

日曜日は完全に休みなので、そこに予定を入れればいいのです。
もう1日の休みは私は金曜日と決まっています。

金曜日に休みを取りたい人がいれば話をします。
他の曜日に休みが欲しければその人に話をします。

前よりも交渉が楽です。

 

最後によかったと思うのは、今の仕事がとても充実をしていることです。
今までは病院で勤務をしていました。

今は施設で働いています。
上からお金に関する話をたくさんされました。

今では、必要な人のリハビリをしていればいいのです。
お金のために必要のない人のリハビリをするということはありません。

 

今回は一例として正社員の方を紹介しましたが、その他にも派遣社員や契約社員として作業療法士をされていた方、新卒で新入社員として作業療法士になったものの、イメージと違い大変で研修中・試用期間中に辞めてしまう人も沢山いました。

その他の作業療法士を辞めたい理由・行きたくない理由って?

その他の作業療法士を辞めたい理由としては

  • うつ病になった 
  • ストレスが耐えられない 
  • 仕事がつまらない 
  • 仕事が向いてないと思った 

などがありました。

 

作業療法士を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

もし自分で作業療法士を辞めたいと言いづらかったり、すでに退職したいと伝えているのに辞められない場合はぜひ、退職代行サービスというものを使ってみてください。

  • 今この瞬間から、一言も会社の人と話さず退職できる
  • これまで退職を拒否されたことがない
  • 訴えられたこともない
  • 最短で即日退職可能
  • ほとんどの場合は有給も給料ももらえる
  • 退職後の手続きや流れを、丁寧に教えてくれる

という特徴があります。

 

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