「管理職に就いたけど、向いてないかも…」「出世の話が来たけど、管理職は向いてない気がする…」など、自分が管理職に向いているのか疑問に思う人は多いのではないでしょうか。
自分の仕事に没頭していた一般社員の頃と違い、管理職は部下の指導や重要な決断を任される立場です。
これまで周りと上手くやってこれた人も、管理職として厳しく接するうちに人間関係の悩みが出てくるケースもあります。
この記事では、管理職に向いてない人の7つの特徴や、管理職を避ける3つの対処法について解説します。
管理職に向いてないのはこんな人!7つの特徴とは
1.仕事のやる気・出世願望がない
仕事のモチベーションがなくても、ある程度経験を積むと出世の話が来ることもあります。
やる気も出世願望もないのに、責任者になるというのは想像するだけで「ちょっと待った!」と言いたくなりますよね。
余計な責任は負いたくない・自分の仕事だけやっていたいというタイプの人に、管理職は向かないでしょう。
そもそも、部下を持つこと自体が重荷になる人もいます。
管理職は、自分だけでなく、周りのモチベーションを挙げながら結果に結びつける立場でもあります。
部下やチームを成長させていこうという気持ちがないと務まりません。
2.相手によって態度が変わる
相手によって指導の厳しさが異なるなど、平等な態度で接することができないのも、管理職に向いていない人の特徴です。
人によって能力の差があったり、仕事の効率が悪かったりと、指摘しなければならない回数には差が出ることもあります。
性格によって合わない相手がいるのも不思議ではありません。
しかし、仕事ができる部下や気の利く部下には甘く、なかなか成長しない部下にはあたりが強い上司を見たらどう思うでしょうか。
人間性を疑われ、部下のモチベーションを下げる原因にもなります。
仕事において自分の好き嫌いの感情を持ち込み、人間関係に影響を及ぼすような人は、管理職には向かないでしょう。
3.部下に仕事を振るのが苦手
- 穏やかな性格で、人に厳しくするのが苦手
- 仕事を一人で片付けようとしてしまう
- 人の顔色を窺ってしまう
上記のような、もともと温和で穏やかな性格の人や、周りに頼るのが苦手なタイプの人は、部下に仕事を振ったり指示を出したりすることに苦手意識を持つことも少なくありません。
部下のやる気や能力によって、何度も同じことを説明したり、強く支持を出さなければならない場合もあります。
優しい性格は長所でもありますが、部下を成長させるには厳しさも必要です。
4.周りの活躍を喜べない
同僚が結果を出している姿を見て喜べなかったり、嫉妬心を抱くタイプの人もいます。
そのような人が管理職に就いたらどうなるか、想像してみてください。
管理職は、部下を成長させるためにサポートする立場でもあります。
部下が結果を出せるようにアドバイスや指示を出し、自信をつけさせることも役割の一つです。
しかし、「自分のほうができるのに」「なんであの人ばっかり」という考えをしてしまう人は、部下を前に出すのではなく自分が評価されればいいというスタンスになる可能性があります。
部下の成長も管理職の評価に繋がるのですから、全力でサポートする姿勢が重要です。
5.感情をコントロールできない
- 自分の考えが絶対だと思っている
- 思い通りに事が進まないと苛立つ
- 何度も説明することを嫌う
- 忍耐力がない
上記のような特徴のある人は、感情をコントロールできないタイプです。
時には部下と意見が衝突することや、何度説明しても理解されないこともあるでしょう。
そのたびに怒りを表に出したり、きつく当たったりすると、パワハラと受け取られることもあるのです。
苛立ちやすいい人や沸点のわからない人は、周りから避けられがちです。
管理職のような、リーダーシップを必要とする立場には向いていないでしょう。
6.仕事に私情を持ち込む
「周りから嫌われたくない」「この人には厳しく言いづらい…」など、仕事に私情を持ち込んでしまうと、管理職としての威厳がなくなってしまいます。
部下やチームをまとめる立場にいる以上、全員に好かれるというのは不可能に近いでしょう。
もともと優しい人は、そのままの自分で周りと上手くやっていきたいと思うかもしれません。
しかし、仕事モードに切り替え、どうしたら結果につながるのか・部下が成長するのかを最優先に考えた立振る舞いができる人でないと、管理職の役割を果たすことは難しいのです。
7.身だしなみや机の上がだらしない
身だしなみや机の上がだらしない人の中には、自分のことも管理できない人が少なくありません。
身だしなみが整っているだけで、しっかりしている印象を受けますよね。
だらしない格好で出社されては、「この人やる気あるの?」と思ってしまうのも無理はありません。
また、机の上が整理されていないと書類の場所などをすぐに確認できず、仕事の効率が下がります。
自己管理もままならない人が、部下に指示を出したり仕事の進行状況を把握するのは危なっかしいですよね。
管理職を辞退することは可能?
「自分は管理職に向いてない!」とわかりきっている場合、その立場から退きたいと思いますよね。
まだ管理職に就いていない場合、出世の話が来ても決断を急がないようにしましょう。
仕事の成果が認められ、出世できるのは嬉しいことです。
しかし、立場が変わることでストレスを抱え、辞めたいと思ってしまう人も少なくありません。
働きやすい環境を維持するのも、自分のために大切なことです。
既に管理職に就いており、降格したいと考えている場合は、上司に相談してみるのも一つです。
ただ、一度リーダーを経験してから元の位置に戻ることで周りと関わりづらくなることも考えられます。
会社から「向上心がない」とみなされてしまう可能もあることを頭に入れておきましょう。
向いてない管理職には就きたくない!3つの対処法
1.規模の大きい会社を避けて転職する
会社の規模が大きいとその分役職も多く、結果を出していくと出世コースに乗る可能性が高いです。
正社員として働く以上、管理職に就くことは避けられないように思う方も多いでしょう。
有効な手段として、規模の大きい会社を避けて転職するという方法があります。
例えば、人数の少ない会社であれば役職が社長と部長しかないなど、なかなかその席が空かないことが予想できます。
「管理職は嫌だ」という心配事がなく仕事ができれば働きやすくなるのではないでしょうか。
2.派遣社員になる
派遣社員であれば、基本的に出世する対象になりません。
正社員ほどの待遇が受けられないイメージがある方もいるでしょうが、スキルがあり貢献度が高ければ優遇されるケースもあります。
実力が認められると正社員登用の話が来ることもありますが、働き方は自分で決めれば良いのです。
「あまり責任を感じながら仕事をしたくない」「出世願望がない」という人に派遣社員という働き方は向いているでしょう。
現在の会社で働きながらでも、派遣会社に登録することはできます。
求人を見ておくだけでもイメージが掴みやすいでしょう。
3.スキルを身に付けてフリーランスになる
スキルを身に付けてフリーランスになるというのも一つの手段です。
会社に在籍しないということは、自分で仕事を取り続けることになるため、勇気が必要な選択ではあります。
最近は働きながらでも受講できるスクールが増えており、広告を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
例えば、下記のような職種が挙げられます。
- ウェブデザイナー
- ウェブライター
- プログラマー
パソコン一つでどこでもできる仕事も多いのも魅力です。
スキルがないまま退職するのはリスクがあるため、働きながら勉強するが良いでしょう。
今すぐ辞めたい場合は退職代行もあり!
管理職は、向いていない人にとってはさらにストレスの大きい立場ですよね。
今すぐ辞めて次のステップに進みたいという方も多いでしょう。
そんな場合におすすめなのが、退職代行サービスです。
依頼者に代わって会社と連絡を取り、退職の申し出や手続きを行います。
責任のある立場の人は、退職を引き止められる可能性もあるでしょう。
第三者が間に入ることで、円滑に手続きが進むケースも多いのです。
最短で即日退職も可能です。
ただ、後任を決めたり引継ぎがあったりするので、できる限り期間を設けてから退職するのが良いでしょう。
まとめ
管理職に向いていない人の特徴や、管理職を避けるための方法についてご紹介しました。
自分の仕事だけでなく、部下やチームにまで気を配らなければならない立場は、向いていない人にとっては苦痛でしかありません。
特徴を読んで、「自分に当てはまるな」と感じた方は、働き方を見直すチャンスでもあります。
出世することよりも働きやすさを重視するならば、会社の規模や正社員にこだわる必要はありません。
焦らずじっくり考えながら、自分に合った環境を手に入れましょう!