接客業で仕事が辞めたくなる瞬間といえば、なんといってもお客さんのクレーム・トラブルです。
接客業をしていると、私たちが想像できないほど理不尽なお客さんも来ますからね。

そういうわけで、お客さん関連のトラブルが原因で仕事を辞めたい方、会社に行きたくない方は多いです。

 

ただしそうはいっても、なかなか会社に「客のクレームに落ち込むから辞めたい」「クレームでうつになるから退職したい」とは言いづらいですですよね。

それに、クレームが理由で退職を認めてくれるかどうかわかりません。
ですから、上司に説明するための「仕事を辞める理由」「退職の切り出し方」を悩んでいる人も多いです。

 

そこで今回、実際にお客が原因で仕事を辞めた方にアンケートを取ってみました。

具体的には

  • 退職したいと思った客とのトラブルやクレーム体験
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • クレームで仕事を辞めて良かったと思ったこと

です。

実際にクレームで悩んでいた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、即日退職したい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

お客さんとのトラブルで仕事を辞めたいか方、落ち込んでいる方の参考になれば幸いです。

クレーム、客とのトラブルで仕事を辞めた体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

私は携帯電話ショップで働いていました。
正社員で入社し、週5日勤務でした。

私の務めた場所では客からのクレームというのは少なくないものでした。
ある日私が接客をしていると、そのお客は今すぐ、昼までに新しい携帯電話を契約してくれと言います。

 

在庫があればそれも可能でしたが、その商品は店頭にはありませんでした。
3~5日待ってもらわないといけない状態でした。

その旨を伝えるとその客は顔色を変えて「早くしろ」と喚いて、所有していたガラケーをテーブルに投げつけ、それが跳ね返って私の胸に当たりました。
その人はトラックの運転手をしていて、これからこの地を離れるが、それまでに新しい携帯電話に変えたいと望んでいました。

 

年齢は50をこえたくらいに見えました。
こんな年齢になって、まさか子供がダダをこねるように暴れるなんて信じられませんでした。

酒でも飲んでるのかと想いましたが、どうやらそうではなく素の状態のようでした。
「ワシはもうここを出ていかんといけんから、どうしても今日携帯がいるんじゃ!」と怒鳴って、窓口の机をドンドンと叩きます。

 

私が落ち着かせようと言葉をかけても静まりません。
隣の窓口では別の客が契約手続きをしています。

私同様にそのお客さんも大きなおじさんが暴れるのを見て怯えていました。
こうなると取り押さえるしかありませんが、体格的に私には無理と想いました。

 

するとここで助けが入ります。
どうやらこのおじさんの仲間が一緒に着ていて駐車場で休んでいたようです。

帰りが遅いので店に入ったところ、同僚が暴れているのでその彼がおじさんを鎮めてもらいました。
何を言われても商品はここにはないので、その人には帰ってもらいました。

本当に怖かったし、ビックリしました。
殴られるかと想いました。
 

それをきっかけに私は見を案じてそのショップを辞めることにしました。
ただ怖かったです。

上司には仕方ないか、と言われて引き止められることはありませんでした。
辞めても後悔はありませんでした。

 

私は大学卒業してすぐにスポーツクラブに入社しました。
比較的大きなスポーツクラブでしたので、全国展開しています。

会員数も多く、私の勤めていたところで6000人ほどいました。業務内容として、ベビーから高齢者までの水泳指導を中心に、イベント業務や試合の引率、館内装飾等を担当していました。
不特定多数の年齢幅の広い会員様の数だけでなく、対応するのは子供であればその保護者の方とのコミュニケーションも大切にしなければならない仕事でした。

 

多くの方々が通うスポーツクラブですので、クレームは当たり前のようにありましたし、毎日のように意見を言われる方も中にはおられました。
それは私だけでなく、スポーツクラブに勤めている全ての方が経験したことのあることだと私は思います。

実際に私が経験したクレームもいくつかありますが、まず子供への水泳指導の際、必ず月末になると進級テストがあり、そこで合格すると次のレベルに進むことができます。
そのテストの際、こちらが出来ていない、後もう少し練習が必要となれば不合格になるのですが、中には子供ではなく保護者から、なぜ子供が合格ではないのか、なぜ他の子は合格できて自分の子は合格ではなかったのか、教え方が悪いのではないか、指導力がないのではないかとクレームをつける方がいました。

 

私も水泳を20年間やってきましたし、レッスンで手を抜くことも決してしません。
判定が際どい子供に関しては周りのコーチと一緒に泳ぎを見て判断もします。明らかにできていないにも関わらず、他の子供と比べたり、自分の子が一番うまいと勘違いしていることによって、クレームをつけてくる方がいました。

それは私だけではありませんでしたし、ほとんどのコーチがクレームを言われたことのあるような環境でした。
他にも大人のレッスンになると、練習がしんどいという人、こんなの難しくてできないと言う人もいました。

 

マンツーマンではないレッスンにも関わらず自分のレベルに合わせてほしがる人もいましたし、とにかく文句を言う人ばかりでした。
どれだけ考えて、悩んで一生懸命やっても、人のわがままなためにこれだけ嫌な思いをしなければならないだなんて、そこまでしてやりたいとは思わないと感じ転職しました。

 

旅行会社の総合職をしていました。
手配、企画、添乗などの全てをこなさなくてはならず入社当時から精神的にも肉体的にもかなり辛く、しかしせっかく入社した会社をすぐに辞めるのは親にも申し訳ないし、何より会社に迷惑をかけると思い、なんとか続けていました。

辞めようと思った理由は、とある添乗でお客のスーツケースがなくなったことでした。
ハワイのとある空港で数を数えた時はきちんと数がありました。

 

それをバスに乗せてホテルに向かいホテルで降ろして部屋に運んでもらう際に、届いてないと言われ紛失したことが発覚しました。
未だにどこでなくなったのかはわかりません。

しかし私は数をきちんと数えました。
それだけは自信をもって言えましたがお客は信じてくれず私のせいだと当たり散らし、さらにそのお客は年配の男女2人での参加でしたが不倫旅行だったらしく、私のせいで楽しくなるはずの旅行が台無しになった、彼にも申し訳ないだろうと責められました。

 

保険に加入していたので保険から下りるお金がこれだけあるので現地で服や日用品を買うよう話しましたが聞く耳持たずでした。
最後に成田空港で一生恨んでやる、幸せになれると思うなと脅されました。

幸い、会社は理解があり、気にすることないよと言ってくれましたがそれ以来毎日会社に電話が来て私を辞めさせるように言って来ました。
私以外の人が電話に出てくれ対応してくれていましたが、私も精神的に追い詰められてうつ病を発症し休職、一度は復帰したもののやはり体調が思うように良くならず退職しました。

 

入社して三年目のことでした。
その後はフリーターのような責任が少ない仕事を転々として最終的に結婚しました。

フリーターの時は精神的に楽で、辞めて良かったと思いました。
辞表は書きませんでした。

直接支店長に話して、支店長も体調不良なら仕方がないということですんなり受け入れらました。
辞めてからは体調はだいぶ良くなりましたが15年上経った今でもその客が住んでいる街を通ると動悸がします。

 

外資系生命保険の営業をしておりました。
雇用形態については特種でした。

外資系ならではの固定給は最低賃金法の賃金で、手当等は通常の健保、年金となり金銭が発生するのは通勤に関しての交通費のみで後は、いわゆる歩合でした。
完全の為、仕事(契約を取る)をすればするだけ結構な額が給料に影響していました。

 

当時外資系企業がもてはやされ世間も外資系のものに惹かれ多くの方々が耳を傾けていただき、結構忙しくしていたのを記憶しております。
その中で全部が全部契約できるとは限りません。

やはり外資系企業は、新参者です。
よく思われない方々もいます。

 

しかし、それでも今までの日本の企業に疑念を持つ方々が大勢いましたので、契約等々仕事的には上々の勢いで、完全歩合制な給料制でしたので、仕事が多くまとまればかなりの額が支払われ、時には派手な生活をした時期もありました。

次第にそこまでの仕事をこなしていくと徐々に顧客の中から親族知人友人等紹介される事が増えていきました。
益々仕事には拍車がかかり調子に乗っていきがっていた事は否めません。

 

そんな調子に乗っていた頃紹介された方がいました。
30代後半の中年女性でした。

地元では名の知れた会社の娘さんで旦那さんはその会社の役員をされていました。
子供は一人幼稚園位の男の子がいましたが実家によく預けているみたいであまり見かけた事はありませんでした。

 

紹介されて仕事の関係で済ませていたのですが、何かにつけ会社や携帯に連絡があり、少々疎ましさを覚え始めた頃、その方から何人か富裕層の知人友人を紹介してくださるとの事でしたので、その疎ましさをこらえ頻繁にある連絡もつつがなくこなしていました。

日を追うごとに知人友人は何人か紹介していただき仕事にはなりましたが、その方が次第次第に女性としてのアピールが出てきて不倫に近い関係になるのにそう時間がかかる事ではありませんでした。
旦那さんが出張が多いせいか、その方の迫り具合が日増しに強くなり毎日の様に会いたいコールが携帯を鳴らしつずけ、最終的には仕事に支障をきたすようになり何回か拒絶する態度を私がとるようになると急変するかのように今度はヒステリックに罵声罵倒しだしたのです。

 

挙句には会社に電話してクレーマーななり私を悩ませました。
それもまたエスカレートして毎日のようになりました。

そこでわたしは上司相談して退社した事にして、その電話をおわらせるようにしました。
結果会社には、電話がこなくなりましたが、ここで急展開、上司に退社した事にと芝居のつもりが上司に退社を促されました。

 

今までの調子に乗っていたわたしを疎ましく思っていたのでしょう。
私の退社芝居を利用してお前はやめるんだろと一喝、それまでもこの上司とは馬が合わずに何度か警告をうけていましたが、仕事をこなしていたので大丈夫だろうとたかをくくっていたのが運のツキだったのかもしれません。

 

百貨店で契約社員として働いていた時の事です。
時計売り場を担当していたのですが、時計って1日のうち7割近くが修理で買うよりも修理の方が断然多いんです。

この修理というのがなかなか厄介で、商品(時計)が故障するという事はそれだけでマイナス要因を含んでいるのでとてもクレームになりやすいんです。
他の百貨店の時計売り場では、その店で購入した時計以外はたとえメーカーの取り扱いがあっても絶対に修理は受けないという徹底ぶりの所もあるほど。

それだけ修理と言うのはクレームになりやすく、且つ利益率が低いので苦労の割には売り上げには結びつかないものなんです。

 

私のいた売り場では取り扱っているメーカーの時計であれば、国内外の正規代理店はもちろん、並行輸入店のものであっても全て修理を受けるというスタンスでした。
電池交換の様な簡単な修理であれば店頭にある修理コーナーで受けるのですが、オーバーホールや機械式時計などは各メーカーの修理部門に送っていました。

その中でも海外ブランド時計は裏ブタの特殊な作りのものがあったりするので、専用の修理器具でないと直せないものも多く、そのほとんどは電池交換であってもメーカー送りで修理をしていたんです。
そういった状態なので待つのが嫌で「どうしてすぐに修理できないんだ」とそれだけでクレームを入れるお客様も少なくありませんでした。

 

修理の見積もり金額を連絡しても「どうしてそんなに高いんだ」と怒り出す人も多かったです。
買い物する時は考えもしなかった維持費にお金を払いたくないという訳です。

10人に見積もり連絡したら半分は文句言ってくる状態だったので、本当にクレームの多い売り場だったと思います。

 

ある日、ある海外ブランドの時計の修理を持って年配のご夫婦が来店し私が担当しました。
が、その時計有名ブランドのコピー商品だったんです。

ただこういった事は決して珍しい事ではありません。
比較的コピー製品が多いブランドだと見分ける要点をメーカーから知らされているのでそれで判定します。

 

そのご夫婦もそんなコピーの多い時計を修理に持って来たんです。
その場合は「偽物」とは言えないので、「当店では取り扱いの無い商品ですので申し訳ありませんがこちらではお直しする事が出来ません」と丁重にお詫びしてお断りします。

そう伝えるとコピーだと分かっているお客ならすんなり引くか、どこか修理できる所はないかとか、そんな反応なんですけど、コピーの自覚が無いお客の場合は「どうして?」ってなります。
そうなると正直にお話するのですが、まあ多くは不機嫌になりますが、驚きながらもそれを受け入れてくれるのが一般的な反応です。

 

しかし、私が担当したそのご夫婦はご主人様が奥様の誕生日に贈られた時計だとかで、もちろんご主人は本物だと思って購入した時計でした。
コピーにもレベルがあって、その時計は重量感といいかなり精巧ないわゆるスーパーコピーの時計でした。

奥様は「今まで知らずに着けていたのが恥ずかしい」と嘆きだし、ご主人は「ちゃんとした店で買った、そんなバカな事ある訳無い!」と大激怒。
しかも「これまで修理に持って行ってこんな事言われた事ない!、お前が間違ってるんだ、失礼にもほどがある!」と怒りの矛先が私に向けられました。

 

コピー商品を説明する時はこういったクレームになりやすいため、かなり気を使って丁重に接客します。
しかしご主人の怒りは収まらず「偉い人間出せ!こいつじゃ話にならん!」と言う事態になりました。
すぐにフロア長が駆けつけ対応したのですが、ご主人は「こいつに恥かかされた!土下座しろ!」の一点張りだったので、フロア長と私とで売り場でそのご夫婦に土下座しました。

しかしご主人の怒りは収まらず「こいつをクビにしないともうこの店で買い物しないからな」と捨て台詞を吐いて帰って行きました。
その後、フロア長から周りにいた他の販売員達も含めた聞き取り調査が行われ、今後の改善点など含めた話し合いが行われました。

 

私に一方的に非がある訳ではない事は他の社員達からの証言もあり、百貨店側から追い討ちを掛ける様な厳しい追求はありませんでしたが、ただ自分的にはここまでクレームを大きくしてしまった事、土下座した事などが精神に大きなダメージを残しました。
好きだった接客業に恐怖を感じる様になり、毎年行われる契約を更新せずに百貨店を辞める事にしました。

上司は別の売り場への異動等を提案してくれましたが、その時にはこの仕事に恐怖しかなく精神的に辛い旨を正直に伝えました。
辞表は百貨店側の種類へ記入する形式だったので具体的な理由などを書く事はありませんでした。

 

その後は事務職へ転職、今年で5年が経ちました。
百貨店に買い物に行くと懐かしくは思いますが、また販売職に就きたいとは思いません。

今はクレームとは縁遠い仕事で精神的にも安定した日々を送っています。

(今回は例として契約社員、正社員の例を紹介したところ、派遣社員、パート、アルバイトでクレームが原因で退職した方は沢山いました。
他にも、せっかく新卒で新入社員として入社したものの、客とのトラブルでうつ病になって研修中・試用期間中に辞めてしまった方も多かったです。)

 

いかがでしょうか?
体験談を読むとわかるように、やはり職場には向き・不向きがあるようで、転職先では楽しく働いている方が多いです。

おそらく、本当に人と接するのが好きだったり、クレームも流せる人もいるのだと思います。
そんな中、自分だけが我慢して働くよりは、私たちも転職して働きやすい仕事に就いたほうが毎日楽しいはずです。

退職しない限り、職場環境はこれから何年もずっと変わりません。
数年後に「もっと早く辞めていれば…」と思わないように、勇気を出して退職してみてもいいかもしれませんね。

 

仕事を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…

もし自分で仕事を辞めたいと言いづらかったり、すでに退職したいと伝えているのに辞められない場合はぜひ、退職代行サービスというものを使ってみてください。

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という特徴があります。

 

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詳しくは以下の記事を読んでみてください。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて