退職は自分で伝えるのが当たり前の時代に、突然現れた退職代行サービス。
「会社に退職を依頼する」「仕事を辞めるのを代行してくれる」と聞いてもピンと来ず、まだまだ「怪しい」という人がいても何もおかしくはありませんよね。

退職代行サービスが法的に問題ない事、ほぼ100%成功するのは理由がある事についてはこちらの記事で紹介しましたが、申し込もうとしている退職代行業者そのものが詐欺をしたり、私たちが何かトラブルに巻き込まれないとは限りません。

例えば

  • お金だけ受け取って何もしてくれないんじゃないか、とか
  • 個人情報が悪用されるんじゃないか、とか

気になることも多いと思います。

怪しい退職代行業者、詐欺か見分ける方法は?

正直言うと退職代行業者を怪しく感じる人は、どこまで調べても怪しく感じるかもしれません(笑)
詐欺はどこにでも湧いてきますからね。

ですから、どうしても退職代行サービスが信用できない人は、素直に弁護士にお願いしたほうがいいです。
弁護士であれば日本弁護士連合会で名前を確認できますし、弁護士事務所を構えているのでそこで直接会うことも出来ます。

そこで弁護士が全員持っている「弁護士バッジ」に書かれている番号と、日本弁護士連合会に乗っている登録番号が一致すれば、間違いなく本人ですから。
関連:退職代行を弁護士に頼むメリット・デメリットについて

 

ただし、あくまでも退職代行サービスに頼むことが前提で、できる限り詐欺に会う可能性を減らしたい人もいると思います。
そういう方に向けて、”詐欺である可能性が少しは減る”見分け方を紹介します。

1.「こういう場合は弁護士に相談」と書かれていない

怪しい退職代行業者では、

  • 損害賠償請求
  • 残業代の請求
  • 保険の書類の代行

「全て任せてください」と書いてあることがあります。

これらの業務は弁護士等の資格者しかできず、なんの資格もない退職代業者が行うと非弁行為のため弁護士法違反になります。
「残業代が欲しい」など、ただ伝えることは代行業者でも可能なのですが、交渉ができるのは弁護士のみなんです。

詐欺会社は実際に退職代行の業務はしませんから、「なんでもできる」と言っておいて、できるだけ多くの人からお金を集めようとするでしょうね。

2.見積が「要相談」になっていたり、オプションがやたらと多い

退職代行サービスは、まだ始まって間もないサービスです。
そのため、業者によってはかなり足元を見てきます。

基本料金だけ支払って、その後に退職代行を実行。
すると「オプションで○○したから、追加で〇万円支払ってください」という例もあるようです。

退職代行サービスでオプションがある場合は、事前に細かく調べておきましょう。
以下の記事に一覧がありますので確認してみてくださいね。

⇒おすすめの退職代行サービス5選

3.運営会社がわからない、もしくは屋号だけ取って個人でやっている

実は、検索すると割と上のほうにヒットする2つの退職代行業者が、これに当てはまります。
もちろんこれらが詐欺というわけではないと思いますが、ほかの詐欺業界ですと名前をコロコロ変えて詐欺をするという手口はよくあります。

また細かい話をすると、税金面でも信頼面でも法人化したほうが有利なのに法人化しない=あんまり人気がないんじゃないか、という懸念もあります。

 

運営会社については、通常はホームページの一番下に「会社概要」とか「運営会社」とか「特定商取引法に基づく表記」とか書かれているところをクリックすれば確認できます。
結構大事なポイントだと思うので、チェックしてみて下さい。

4.とにかく急かしてくる&申し込まないと言うと態度が急変

これは退職代行サービスに限った話ではありませんが、詐欺師というのは、とにかく「効率」を気にします。
なので詐欺業者はとにかく退職しろ、金を払えと催促してくることが多いです。

また申し込むのを渋ったとたんに、態度が急変するのも特徴です。
テレビでも不動産営業の詐欺で、客が渋った瞬間に大声で怒鳴る詐欺師の人いますよね、あんな感じです。

 

すこし緊張するかもしれませんが、ぜひ電話やライン、メールでコンタクトを取って代行業者に相談してみてください。
基本的に退職代行サービスはお金を払う直前までは匿名&非通知で相談OKなはずですから、個人情報漏洩の心配もなく、相談まではすることができるはずです。

しばらく話をしていると相手の人となりがわかりますし、少し渋って様子をうかがってみても構いません。
なにせ退職代行サービスは数社ありますからね(笑)

5.返金保証があれば、なお安心

本当に詐欺会社なら、返金保証があろうとなかろうと関係ありません。
ただ返金保証があったほうが、安心できるケースはあります。

というのも、退職代行業者は「会社に連絡したんですけど、残念ながら無理でした。はい、お金払ってください」と言ってしまえるからです。
そうなれば返金してもらうことは出来ませんし、私たちもまさか会社に「退職代行業者から連絡ありませんでした?」と聞けませんよね。

結果、泣き寝入りしてしまうことになるかもしれないので、返金保証があったほうが安心だとは言えると思います。


いかがでしょう、退職代行サービスのうさん臭さが少しでも払拭出来たら幸いです。

退職代行業者に迷っている場合は以下の記事も読んでみてください。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて