「仕事が向いていない」「辞めたほうがいいのでは」と、今の仕事に対して悩んでいませんか?
多くの方が直面しやすい悩みですが、それには理由やキッカケがあるはずです。

転職という選択肢は、希望だけでなくリスクも伴います。
そこで、この記事では、仕事の向き不向きの判断方法や、辞めたいと感じた時の考え方についてご紹介します。

「仕事が向いてない」と感じるよくある7つのキッカケ

落ち込む会社員
あなたが、「今の職場は合っていない」と考えるのは、どんな時ですか?
「仕事が自分に向いていない」と感じるのには、様々なキッカケが考えられます。
同じように悩んでいる人の中で、よくあるケースを7つご紹介します。

1.ミスが積み重なった

例えば、社内での報告を忘れてしまったり、書類の間違いに気づかなかったりと、ミスしてしまうことがありますよね。
仕事に慣れてきた人の中でも、ミスを繰り返してしまったという経験がある方は多いのではないでしょうか。

誰にでも起こり得ることではありますが、積み重なっていくと自分に対して否定的になってしまいます。
同じミスを繰り返さないようにチェックリストを作るなど、改善策を考えながら仕事に臨み、前向きに取り組めるように努めましょう

2.上司や周りの人から「向いてない」と言われた

「この仕事、向いてないんじゃない?」と、上司や周りに言われると、その言葉を引きずってしまいます。
自分で未熟な点がわかっていたとしても、人から指摘されるとさらに気持ちが重くなりがちですよね。

しかし、それは何を求めているか理解してほしいという期待から出る指摘である可能性も考えられます。
すぐに落ち込んでしまうのではなく、どうすれば良いのかを聞いてみる姿勢が大切です。

ただ、その時の感情でぶつけられているだけの言葉だと感じた場合は、気にしないようにしましょう。

3.理想と現実のギャップが大きい

入社前と入社後のイメージが異なり、理想と現実のギャップに悩んでいるという方は少なくありません。
特に、新入社員や転職したばかりの人に多い悩みなのではないでしょうか。

理想と離れているほど仕事に対するモチベーションが下がり、向いていないのではと思ってしまいますよね。

しかし、会社の雰囲気や仕事内容の向き不向きは、実際に入社しなければわからないため、なかなか理想通りにはいきません。
やりがいや会社の良さを探しながら仕事をすれば、少しずつ悩みが解消できる可能性があります。

4.職場の人より成績や要領が悪いと感じる

職場の人と自分の能力を比べ、成績や要領が悪いと感じてしまう場合があります。
自分で考えても改善策が浮かばない場合は、上司などに相談してみるのも良いでしょう。

また、自分が思っているよりも周りからはマイナスイメージを受けていないことも考えられます。
特に責任感が強い人や思いやりのある人に多いケースです。

職場の人に話してみることにより、悩みがすっきりする可能性もあるので、抱え込まずに頼ってみましょう。

5.やる気がなく仕事に対する達成感を感じられない

仕事に対してやる気が出なかったり、達成感が感じられないというケースも、向いていないと感じてしまう原因です。
「自分の能力を活かしたい」「もっと楽しい仕事があるはず」など、向上心が高い人ほど悩みやすい傾向にあります。

また、初めの頃はやる気に満ち溢れていたけど、仕事に慣れて刺激がなくなったという場合も考えられます。
その場合は、努力によってスキルが身についたのだと前向きに捉えるのも一つの手です。

6.友人などから仕事の話を聞いた時

友人などから仕事の話を聞いた時、自分の職場の欠点が見えてきてしまったり、充実した日々に羨ましさを感じたりしたという経験がある方は多いのではないでしょうか。

特に、仕事に慣れてきた人や、職場に対する不満が多い方が抱えやすい悩みでしょう。
そこから、今の仕事は向いていないのではないかと感じてしまうかもしれませんが、異なる環境の人と比べてもきりがありません。
欠点ばかりに目を向けず、改めて自分の仕事のやりがいを考えてみましょう

7.責任のある立場に昇進した

責任のある立場に昇進すると、失敗を恐れたり、プレッシャーにくじけそうになったりと、ストレスを感じやすくなります。
そういった状況から逃れたいと感じると、自分には向いていないのではないかという考えに至る時があるかもしれません。

しかし、昇進は自分の努力や実力が評価された証拠です。
その立場でのやりがいを見つけ、自信を持って仕事に臨んでみましょう。

仕事の向き不向きを判断するには?

判定する会社員

今の仕事が好きか・楽しいか

好きや楽しいという気持ちは、何よりの原動力です。
覚えることが多い仕事でも、好きであれば苦になりません。

反対に、好きでもなく楽しいと感じる瞬間さえもない場合、向上心が生まれず、モチベーションの維持が難しいですよね。
少しでもやりがいを感じられるかどうかが、向き不向きの重要な判断材料の一つです。

自分の得意を活かせているか

今の仕事で、自分の得意な分野を活かせていますか?
例えば、コミュニケーション能力が高く、営業などで活かしたいのに事務職をしているなど、自分の得意なことと仕事内容がマッチしていないというケースがあります。
仕事内容に不満を抱えながら働いているならば、それは向いていないと言えるでしょう。

ただ、新しく得意なことやできることが増え、達成感を得られるという場合は、今後も続けていこうと判断できるポイントになります。

成長を感じられるか

仕事の中で、自分の成長を感じられるかどうかも、向き不向きの判断材料の一つです。
日々成長を感じられる仕事であれば、もっと上を目指そうと努力を継続することができます。

もし、成長を感じられなかったり、チャレンジ精神が欠けているという場合は、何が原因なのか考えてみましょう。
環境の影響なのか、自分の問題なのかによっても判断が変わってきます。

職場の環境に満足しているか

職場の環境が自分に合っているかどうかは、長く仕事を続けていく上で大切です。
以下のような項目をチェックしてみましょう。

チェック項目
  • 自分に社風が合っているか
  • 成長できる環境かどうか
  • パワハラやいじめがないか
  • 残業が多くないか

以上のような項目のほかにも、今の職場でこの先も働いていきたいかどうかも重要なポイントの一つです。
もし、環境に不満が多く、将来が想像できないのであれば、転職も視野に入れましょう。

仕事を辞めたいと感じた時の考え方や対処法

悩むサラリーマン

職場の人や知り合いに相談する

仕事が向いていない・辞めたいと感じている時、ひとりで抱え込んでしまうと、自分がどうしたいのかが整理できないケースがあります。
そういった場合は、上司や同僚、知り合いなどに相談してみるのが良いでしょう。

同じような悩みを持った経験のある人は意外と多いものです。
相談することによって、悩みを対処するためのアドバイスがもらえたり、気持ちの整理がしやすくなったりというメリットが期待できます。

仕事を辞めたいと感じる原因を書き出す

なぜ仕事が向いていないと感じるのかを紙に書き出してみると、客観的に自分の状況を見ることができます。
頭の中で考えると、ネガティブな要素ばかりが巡ってしまい、より悩みが深刻になる恐れがあります。
また、書き出すことにより、原因の整理がしやすく、どうしたら改善できるかを考えるきっかけにもなるでしょう。

休む期間を設ける

仕事に対してネガティブな気持ちになっている時に、次の日も仕事だったり、やらなければならないことが多かったりすると、よりマイナスな感情へ傾きやすくなってしまいます。
どうしても辞めたいという状況から抜け出せない時は、休養を取ることも手段の一つです。

一度仕事のことを頭から離し、好きなことをしたり、出かけたりしてリフレッシュしてみましょう。
ストレスから解放された状態で改めて考えてみると、前向きになれる可能性もあります。

向いてない仕事をつづける場合の注意点

ポイント

仕事が向いていないと思っても、続けていくという選択をする方も少なくはないでしょう。
その場合に最も注意したいのが、精神的な健康を維持できなくなることです。
向いていない仕事をするということは、当然ストレスがかかりますよね。

ストレスの度合いは人それぞれですが、精神的な限界を無視し続けると、必ず心が折れてしまう時が来ます。
そうならないために、対策方法を2つご紹介します。

自己評価のハードルを下げる

仕事をしていく中で、大きな成長や成果ばかりに目を向けていませんか?
例えば、「今日やるべきことをすべてクリアできた」など、小さく感じるようなことでも、自分を褒めることが大切です。
大きな目標を立てるのも素晴らしいですが、それだけでは達成するまでに時間がかかる分挫折しやすくなります。
まずは小さな目標を作り、それをクリアしていくことで自信をつけましょう

すぐに相談できる環境を作る

自分ひとりで悩みを抱え込むことは、精神的な負担が大きいです。
行き詰まった時に相談できる相手がいれば、少しはストレスが緩和できる可能性があります。
また、人に悩みを聞いてもらうことは頭の整理になるとともに、ネガティブな感情を和らげることにも効果的です。
もし、相談できる相手がいないという場合は、カウンセリングを受けるなど専門家に頼るのも良いでしょう。

悩みが解決しない場合は転職を視野に

退職願

今の職場で働き続けるために、悩みの改善を試みても解決できなかった場合、転職を視野に入れるのも良いでしょう。
悩みの原因を明確にし、次の職場で同じことを繰り返さないように、慎重に転職活動をしなければなりません。
転職活動では、自己分析や情報収集など、やるべきことが多くあります。

自分だけでは不安という方は、転職エージェントを活用したり、適職診断を行って判断の材料にするなど、他者の意見を取り入れることも手段の一つです。
また、退職の意思をなかなか言い出せなかったり、退職を拒まれたりするケースもあります。

そのような場面でぜひ利用していただきたいのが、退職代行サービスです。
プロが利用者に代わって会社と連絡を取り、退職の申し出を行ってくれます。
精神的負担を減らし、スムーズに退職したいという方は、視野に入れてみてください。

⇒退職代行サービスの仕組み、流れ、値段、法的な問題などについて

仕事が向いてなくて転職をする際の注意点

ポイントを示す会社員

向いていないと感じる仕事を辞め、思い切って転職しようと決めた方もいらっしゃるでしょう。
そこで、転職の際に注意したい点についてご紹介します。

向いていないと感じる原因を理解する

今の仕事がなぜ向いていないのかを理解しないまま転職活動をすると、また同じような環境の職場を選択してしまうリスクが高まります。
原因を紙に書き出すなどして整理し、どんな点が合わなかったのかを理解しましょう

どんな職場・仕事内容が良いのかや、転職先を選ぶ際に譲れないポイントを明確にしておくことが重要です。

徹底的に情報を集める

自分の持っているイメージや知識だけを頼りに、転職先を探していませんか?
そうすると、想像とのギャップが大きかったり、今の職場と同じような環境だったりと、選択ミスをしやすくなってしまいます。

そこで、インターネットなどで徹底的に情報を集め、どのような会社や仕事、働くスタイルがあるのかを把握することが重要です。
転職活動の時点で会社ごとのイメージが掴めるだけでなく、より選択肢が広がります。

適職診断を受けてみる

適職診断をするのも、自己分析において有効的な手段です。
転職サイトなどで無料診断ができるものも多く、気軽に利用することができます。

想像通りの結果が出た場合はより自信を持って転職活動ができますし、想定外の結果が出た場合にも、新たな可能性を発見することができます。
客観的に自分の適性を診断してもらえる点が大きなメリットです。

まとめ

生き生きとした会社員

仕事が向いていないと感じた時の対処法や考え方、向き不向きの判断の仕方についてご紹介しました。
誰もが今の職場で生き生きと働けるのが理想ですが、なかなか上手くいかないこともありますよね。
改善を試みて、今の仕事を続ける人・転職する人に分かれるでしょう。

どちらの選択をした場合にも、仕事に対する充実感や精神的な安定は必要不可欠です。
ご紹介した対処法をもとに、皆さんが納得できる環境で働けることを祈っています!

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