ヘルパーの世間的なイメージを調べてみたところ「低賃金」「離職率が高い」「きつい仕事」というのが見つかりました。
実はその通りで、確かに「ヘルパーの仕事がつらい・きつい」「ヘルパーを辞めたい」とおっしゃっている方は多いです。

もしかするとあなたもヘルパーのお仕事で悩みがあって、辞める理由を考えていたり、退職の切り出し方を考えているかもしれません。

 

そこで今回、実際にヘルパーを退職した方にアンケートを取ってみました。

内容は

  • ヘルパーを辞めたいと思った理由
  • 退職理由の言い方・伝え方
  • 辞めると伝えたタイミング
  • 退職届にはどう書いたか
  • ヘルパーを辞めてよかったと思ったこと

です。

実際にヘルパーを辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。

 

その後に、

  • 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
  • どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
  • 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
  • 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
  • 損害賠償をすると脅されている人
  • 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
  • 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人

向けに、退職代行サービスというものも紹介します。

ヘルパーを辞めたいと思っている方の参考になれば幸いです。

ヘルパーを辞めた5人の体験談:退職理由や言い方、辞めてよかったことなど

※枠内をスクロールしていただくと読めます。

過去に正規雇用で老人保健施設でヘルパーの仕事をしていました。
しかしその事業所は休暇がきちんと取れなかったり、ヘルパーに対しての待遇が非常に悪かったことから最終的には就職から2年で退職し、別の福祉施設の非常勤職員として勤務することになりました。

当時勤務していた老人保健施設にはヘルパー以外にも生活相談員やリハビリスタッフ、看護師や作業療法士などさまざまな職種の職員がいました。
その中でヘルパーの労働量は最も多く、日によっては昼休憩をすることができなかったり残業するのが当たり前という状態でした。

 

しかしながらヘルパーは全職員の中では最も給料が安く、夜勤をしない状態では正規雇用でも手取りが10万円を切ってしまっていたのです。
またヘルパーは慢性的な人員不足に悩まされているにも関わらず、産休や育休が認められていない状態でした。

一方で看護師や生活相談員といった他の職種に関しては産休も育休も認められている状態でした。
そのためヘルパーの女性は結婚するとそのまま勤務ができなくなる可能性が高いということで結婚した時点で退職をする状態になっていました。

そうすると人員がますます不足して1人あたりにかかる労働量がとても多くなり、さらに休暇が減らされたり残業時間が増える状態になっていました。

 

退職する直前には勤務日数が1か月あたり26日、夜勤が月6回で残業が1時間程度という状態になっていました。
特に夜勤に関しては人員が不足しているということで従来は2人体制だったのが1人になってしまい、仮眠を取ることが不可能になってほぼ24時間勤務になっていました。

そのため私は体調を悪くして転職することを考えました。
事業所には正直に体調不良になったということを伝えて退職の許可を得ることができました。

 

退職を伝えたのは退職予定日の2か月前でしたが、消化できなかった有給休暇が10日以上あったことから実質上1か月半程度前に退職届を提出することになりました。
退職届には理由を書く欄があったのですが、無難に一身上の都合と記入しました。

その後すぐに非常勤職員ではありますが、別の福祉施設の職員の募集を見つけて応募しそこに転職することになりました。

 

新しい職場でも看護師や栄養士など複数の職種があったのですが、どの職種も平等に仕事が割り当てられていて特定の職種だけに負担がかかっているようなことはなかったことでとても勤務しやすい職場だと思いました。
また残業に関してはできる限りしないようにしていて、万が一することになった場合にはその分をきちんと支払うということでした。

前職場ではサービス残業が当たり前だったので労働していることをきちんと認められるのはとても嬉しいことだと思いました。
さらに職員に対する待遇がいいところだったことから、人員不足ということはなく休暇も週休2日制となっていて体への負担も少ない状態でした。

そのようなことから前の職場でヘルパーをやめて新たな職場に勤務してよかったと思いました。

 

訪問介護事業所で介護ヘルパーとして仕事をしていました。
雇用形態は登録ヘルパーという形で、一件につきいくらという報酬です。

仕事は選べずに割り振られていき、基本は1時間の仕事が多いのですが、30分の仕事もあります。
だいたい1件1時間で1600円くらいの報酬だったので、普通に考えればパートをするより時給は良いかもしれません。

 

ただ移動時間が含まれないので、1件訪問し次の訪問先までの時間が30分あったとしてもその移動時間は無給になります。
そのため3件、4件と訪問すると、訪問時間と移動時間が同じくらいかかっているのに、報酬は訪問時間だけという理不尽な状況になります。

また利用者さんの急なキャンセルではキャンセル料を1000円いただいているのですが、事業所と担当ヘルパーで折り半のため、利用者都合のキャンセルでこちらは時間をあけているのに500円の報酬しか得られず、割りに合わない感じが日に日に増していきました。

 

そこで転職を考え、登録ヘルパーではなく時給で仕事ができる事業所を探しました。
今介護業界は深刻な人手不足のため、訪問介護でも時給制ヘルパーの求人は割りと多くありました。

なかでも家の近所に見つけた事業所では、移動中なども含めて1200円で求人が出されていて応募するとすぐに採用していただけました。
登録ヘルパーは1600円でしたが、へたすると移動時間が半分を占めることもあったので、現在の方が収入は安定して満足です。

また利用者さんの急なキャンセルの場合も事業所に出社し、事務作業をすることで時給は発生するので不満もありません。
前職の登録ヘルパーをしていた事業所には、規定で2週間前までに登録を解除する旨を伝えれば良いので、その通りで特に届けなどは必要ありませんでした。

 

転職をして良かった点は、収入が安定すること、キャンセルでの減収がないこと、そして仕事をして不満が募らないこと、です。
登録ヘルパーでは良い給与のところでは、身体介護で時給にすると2000円くらい出るところもありますが、あくまで訪問時間のみの報酬なので、事前に実情を知ってから仕事をはじめることをおすすめしたいです。

 

私がヘルパーをしていた際に退職して良かったと思った事を書きます。
まず初めに雇用形態についてです。

その時の雇用形態は最初は非常勤職員として採用されてのちに正社員として採用されました。
ヘルパーと一口に言っても訪問ヘルパーや施設勤務等の色々な形態がありますが、私は高齢者グループホームを経営している事業所で働いていました。

 

グループホームとは、主に認知症と診断された高齢者の方々が専門スタッフの支援を受けながら、9人程度のユニットで共同生活しています。
私の働いていた施設は一つのユニットでしたので、主に9人の高齢者の方の支援をしていました。

まずはじめに働き始めた頃の出来事です。ここは職員が次々に辞めていくと休憩中に他の職員から聞きました。
次々に辞めていくというのでシフトが回らないと言うのです。

 

グループホームは住まいですで24時間365日職員が交代制で勤務しています。
主に、早番・日勤・遅番・夜勤といくつかの勤務時間がありますが、職員を組み合わせてシフトを組んでいます。

しかしながらシフトを組む際に職員の数が足りないと組むことが出来ません。
その為、その空いた穴埋めをする為に職員は休みが取れなくなってしまうのです。

その為人手不足の時期には正社員職員は、6連勤や夜勤明けにそのまま勤務したり、早番の後に遅番の時間まで残業するといった働き方が増えていきました。

 

加えて、お休みの日や休み明けの日に会議がある事もありました。
年末年始やGWも休む事は出来ません。

もちろんこのような状態を改善するために人事や上の方も考えて下さってるとは思うのですが、この仕事をしている人は割と性格が頑張り屋な方やお人好しな方も多いと思います。
私自身もこのような厳しい勤務でも頑張る社員が多い中自分だけが休む事は到底考えられないと殆ど勤務を休む事はありませんでした。

 

また高齢者介護という仕事の為、医療との連携や重度の方の支援、看取り等行う業務は多岐に渡ります。
もちろん素晴らしい仕事で多くのやりがいを感じられる仕事ではありますが、肉体的にも精神的にも強く疲労を感じるようになって行きました。

今後結婚や出産をした際に今の働き方で色々な事が両立出来るのだろうかと不安を覚えていきました。また、その職場は職種上女性職員が多く勤めていたのですが職員同士の陰口や噂話も多くありストレスになっていきました。

 

何年か務めたのちに同職種ではありますが条件のいい職場に転職しました。
人手不足も一時期よりは解消されていた為引き留めはありましたが、退職の半年以上前から上責者に相談し引継ぎ等の計画を立てました。

一か月前に退職願を提出しました。退職願にはシンプルに一身上の都合にて退職したい旨を書きました。

 

辞めて良かった事。辞めて良かった事は、まず夜勤がない事です。
夜勤のメリット・デメリットは両方あるとは思うのですが、夜勤があるとどうしても夜中起きてしまう為生活リズムが崩れてしまいます。

夜勤がなくなった事で生活リズムが整い、体調が良くなった気がします。
家事や料理も出来るようになりました。

 

二つ目は休日の会議への出席が無くなったことです。
ヘトヘトで疲れていてからのせっかくの休日の会議への出勤は本当に辛かったので、新しい職場では休みがちゃんと休む事ができるのは本当に良かったです。

三つめはは職場の人間関係の改善です。転職した職場ではスタッフもいいスタッフに恵まれた事でメンタルが安定して楽しく業務に取り組めるようになりました。
以上が私の体験談ですが、ヘルパーの仕事自体は大変な事もありますがやりがいも多いお仕事でした。

今後働く方のより良い働き方の参考になれば幸いです。

 

私は社会人1年目、ヘルパーとして嘱託職員で働いていました。
そこの施設は、残業は当たり前、毎日1時間以上は残業しますが、残業代なんて貰えない。

つねにギリギリの人数ではたらいているので、自分が具合悪くて休んでしまうと仕事が回らなくなる、他の職員さんの大迷惑になるので、まず休むことなんてできませんでした。
体調不良で、仕事前に点滴を打ってから出勤してくる先輩などもいたくらいです。

休憩だってあるようで無い、何か作業しながらの休憩でした。

 

それから私の場合はその職場まで、車で1時間はかかり、通勤も大変でした。
とても厳しい環境の中で働いていましたが、私の中ではそこを辞めたいという思いはありませんでした。

なぜなら、先輩方がみんないい人で、仕事はきついけれど、楽しい職場だったからです。
その施設だから、辞めずに頑張っていられました。

しかし、私の住んでいる家の方にその施設の系列の新しい施設が建つから、そこのが通勤も便利だし、人が足りないからという理由で、新しい施設に異動する事になりました。

 

はじめは通勤時間も30分くらいになるため、期待とワクワクでその新しい施設にうつったんですが、もう以前から同系列の場所で働いているから出来て当たり前みたいな雰囲気もあり、他の人達は立ち上げの時から一緒にやっているので、一致団結していて絆が強いというか…。

一人ポツンとその中に入れられて、周りに頼る事もなかなかできず、馴染めず…。新しい施設にはその施設全体の本部も置かれていたので、監視の目も厳しく…。
結局、仕事に行くのが、とても苦痛になってしまい、職場の近くまでしか行くことができずに、無断で休んでしまい、それが何日か続いて、もう行くのは無理だと思い、退職を伝えました。

 

職場に行っていなかったので、引き止めもなくあっさり辞めれました。
辞めて良かったと思ったのは、人間関係で悩まなくなった、体の負担が少なくなった、その時期は寝て朝が来るのが嫌だったんですが、そんな気持ちが無くなった事です。

 

当時の私は正社員としてヘルパーの仕事をしていました。
私がヘルパーの仕事を辞めようと思ったのは体力的にももちろんキツさはありましたが、精神的なものが大きかったです。

当時の私はまだ20歳でした。
私が入社した所のスタッフは年齢も先輩の方が多く30代後半から50代前半の女性スタッフばかり。

入社した当時は平成生まれの子がきた!なんて喜んで頂いてましたがそんなのはつかの間。
入社して3ヶ月もするとなんでも「若いから。」と言われ私の仕事にダメ出しをするようになっていきました。

 

利用者さんから「若いから嫌だ。」と介助を断られた事もあります。
私は一時期、何も介護をさせて貰えない時期もあり、こんな事なら仕事を変えた方がいいのではと考えるようになりました。

そんな時、いつもの様に朝起きて出勤しようとするとベッドから動けなかったんです。ずっと足が痺れているような感覚で歩くことも出来ませんでした。
病院へ行ったところ診断は坐骨神経痛。原因は介護の体力仕事でした。さらにヘルニアの恐れもあった為ドクターストップがかかりました。

 

私がヘルパーの仕事を辞めた原因です。
ただ少しほっとした自分がいました。

ドクターストップがかかったことから退職は2週間後。
キリがよかったので今月いっぱいで。という話をしてもらいました。

退職届には体調不良とドクターストップということを書き提出をしました。

 

そこから私は治療を経て転職しましたが、転職して良かったと本当に思っています。
1つ目は自分が元気でいられること。

人間なんだかんだ自分が1番大切です。
人に奉仕するにも自分が健康でなければ出来ません。

 

2つ目は同僚がいること。
ヘルパーの仕事をしていた時とは違い同世代の同僚がいます。

同じ立場にいる人に相談できることで気持ちが楽になれます。

 

3つ目はお給料面です。
介護の現場では体力仕事、精神仕事にも関わらず給与面は充実していない施設、会社を非常に多く感じます。

私もそうでした。
ですが、転職したことでヘルパーをしていた頃よりもお給料も少しですが多く貰っています。

 

今回は一例として正社員としてヘルパーをされていた方をご紹介しました。
その他にも派遣社員や契約社員としてヘルパーをされていた方、新卒で新入社員としてヘルパーになったものの仕事がきつく研修中・試用期間中に辞めてしまった人も結構いました。

また辞めた理由として、うつ病になった方もいました。

 

ヘルパーを辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし

  • 自分から退職を切り出せない、
  • 辞めたいといっても強い引き止めに合う
  • 即日退職したい

という場合は、この記事の最後までお進みください。

自分で退職するコツ

退職時のよくあるトラブル解決法

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