建設業の世間のイメージを調べてみたところ、やはり「きつい」「汚い」「危険」の3Kのイメージが強くあるようでした。
その是非は置いておいて、確かに「建設業がきつい・辛い」「建設業を辞めたい」という方は多いです。
もしかするとあなたも建設業をされていて、辞める理由を考えていたり退職の切り出し方を考えているかもしれませんね。
そこで今回、実際に建設業を辞めた方にアンケートを取ってみました。
具体的には
- 建設業を辞めたいと思った理由
- 退職理由の言い方・伝え方
- 辞めると伝えたタイミング
- 退職届にはどう書いたか
- 建設業を辞めてよかったと思ったこと
です。
実際に建設業を辞めた方が、どういう風に退職を伝えのかは参考になると思います。
その後に、
- 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
- どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
- 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
- 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、今すぐ辞めたい人
- 損害賠償をすると脅されている人
- 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
- 出社拒否中で、どうすればいいかわからない人
向けに、「退職代行サービス」というものも紹介します。
今、建設業を辞めたいと悩んでいる方の参考になれば幸いです。
建設業を辞めた5人の体験談:退職理由やタイミング、辞めてよかったことなど
※枠内をスクロールしていただくと読めます。
私は新卒から5年間建設会社の正社員として営業アシスタントを行なっていました。
入社した当初は自身の担当した現場がスムーズに終わったことや、施主様に感謝されること、上手く商品を提案できたことにやりがいを感じていました。
しかし現場に慣れていくについれ施主様とメーカーとの板挟みの状況、理不尽なクレームや現場からの暴言や無理難題に疲弊するようになっていきました。
決定打は震災が発生し工場が停止、商品の仕入ができなくなった時でした。
震災はどうしようもないことです。
しかしそれによる現場の遅れで迷惑をかけることはわかっているものの、そんな時ほど酷くなる暴言やクレームに追い詰められるようになりました。
「震災なんてうちには関係ない」「商品が工場で作れないならお前が作って持ってこい」「メーカーに謝りに来させろ」そんな言葉は日常茶飯事でした。
毎日毎日クレーム処理や現場調整に追われる中でいつしか眠れなくなり、食事を必要と感じなくなり、とうとう家で腹部の激痛により動けなくなった時に自分はもう無理なのだと悟り退職に至りました。
もちろん、仕事により精神的に参ってしまったものの後腐れなく辞めたいと思ったため退職理由は「一身上の都合」としました。
自身の気持ちとは裏腹に体調面にも支障をきたしたことで、特に無理な引き止めなどは受けずそれでも
社内規定にあった半年前申告を守り退職届を出して半年後に辞めました。
その後少しの期間で療養を行い、心から楽しいと思える仕事をしたいと感じ自身の夢だった業界に足を踏み入れました。
こちらは実際には建設会社よりも激務で毎日深夜まで残業を行なっていました。
しかし、自身がやりたいと思った誇りがある仕事であることのやりがい、そして環境の変化による精神面の安定、人間関係のリセットが出来たことで私自身大きく変わることができたと感じています。
幸いにも人間関係や職場環境にも恵まれ毎日とても楽しく仕事をすることができました。
転職は人生において大きな決断ではありますが、決断することでよい方向へ進む大切なものだと感じるようになりました。
建設業から運送業へ、新たな職場は気が楽だ
20代の時、住んでいる市内の建設業で3年ほど働いていました。
職種は、土木であり仕事は比較的簡単な部類です。
日給月給という形式で給料が頂ける会社で、私は正社員で月給制を選び1ヵ月残業込み28万円ほどありました。
肉体労働であるため、頭はいらなく毎日現場作業が行われます。
社員は、10人ほどしかいなく小さな自営業的な会社です。
そんな会社で、私が辞めようと思った理由が人間関係トラブルになります。
10代から50代の人が働く建設業でしたが、一人の先輩社員と仲が悪くなったのが原因です。
どこの職場でも必ずある人間関係トラブルは、誰かが辞めないといけない状況になります。
私は、ある日仕事が終わって会社へ戻って着替え中、先輩社員と口ケンカをした模様です。
辞める1年前ぐらいから、先輩社員と仲が悪く何かにつけて小言を言われます。
「お前は、もっとテキパキ動けよ」「散髪ばかりして、金持ちのボンボンか」「女性にモテたくて、カッコつけてんのか」など、半分イジメのような言葉を言われ続けられます。
一応相手は、先輩という立場から私はガマンをして耐える日々です。
しかし、それも限界が来て私は、嫌気がさして会社を辞める事にします。
年齢が若かったので、新たな仕事場も多くあり辞める事に抵抗はありませんでした。
親に告げる時は、少しつらかった部分もありましたが、会社は山ほどあるため固執する必要はないと言われてホッとします。
会社を辞める1日前に、口頭で理由は言わず社長に伝えて去る事にしました。
建設業を辞めた後、新たな職場として運送業に就職します。
10人ほどの運送会社で、前会社を辞めてよかったと思えるのは一人で行う仕事だから気が楽という点です。
トラックに乗っている事が多い仕事なので、煩わしい人間関係が少なくなります。
辞めてよかったと思える他の部分では、いろんな場所へ行ける楽しさもあります。
さらに、車好きという天職を感じた体験もあり運送業は性格に合っているようです。
友人の紹介で友人のお父さんがやっている建築会社に入社することとなりました。
雇用形態は正社員です。
友人のお父さんがどうしても私に入社してほしいと言う今年いたしましたので、具体的にどのような仕事をやるのかと言うことや労働時間を詳しく知らないまま入社したことで、長時間労働やサービス残業を行わなければならなくなってしまいました。
またやらなければならない仕事は専門的すぎて、仕事の動作や作業などをして覚えることもまた一苦労でした。
仕事を退職すると言うことを言いづらかったですが、できるのであればすぐに退職をしたいと言うことで「一身上の都合で退職をします。」と言う旨を記載し、退職届を提出しました。
すると「甘ったれたことを言わないでくれ。人手が足りないのだから辞められると困る。」と言われてしまいその時は仕事を退職することができませんでした。
それでも和のも環境が変わらないがために体調崩してしまい入院をしてしまうことになりました。
その入院がきっかけで退職をせざるを得ない状況と言うものができてしまい、退職届を再度提出し退職することになりました。
退職をしてからは仕事を行うことが体調的にも精神的にもしばらくできませんでしたが、建築とは程遠い飲食での仕事を行うことになりました。
この仕事は特に紹介をされて就いた仕事ではありませんでしたので、前職と同じように労働時間や労働形態が不安ではありましたが、残業や長時間労働がなくとても身体が楽に帰宅できると言うことや、1から10まで全て先輩のさすが一生懸命私にレクチャーをしてくれると言うこと、福利厚生がしっかりとしており私にとってとても働きやすい職場であるといった様々な良い点や恩恵を受けられる会社に就職することができました。
現在では前職を辞めてとても良かったと思っています。
建築の仕事にも様々なタイプがあるとは思いますが、私が勤めた会社では先が見えず、とても辛かったです。
私以外にはもうこのような経験をしてもらいたくないです。
内装業の設計施工の会社に務めていて、施工管理として働いていて、設計の事務所に転職した体験談です。
内装業の雇用形態は正社員でした。
辞めようと思い始めた理由としては、内装業の仕事柄仕方ない面もありますが、後期が短い+夜間工事が多いというところで、発注、段取り、打ち合わせ、資料作成、事務作業は日中事務所で作業、夜間は現場で管理+作業で24時間働きっ放しで、有給も取る暇がない、残業手当もない状態の超ブラック企業で、身体が持たないということと、割に合わないということで転職を考え始めました。
ですが、専門学校まで行っておいて、全く別の職に就くのは気が引けていたので、現場の施工管理ではなく、設計の仕事をしたいと考えました。
現場が終われば退職しようと初めは考えていましたが、今している現場が終わる頃には新しい現場が始まるので、そんな悠長なことを言っているといつまでも辞めることができないと気付き、半ば無理矢理退職届を出して、一ヶ月後に退職しました。
いましている現場はどうするんだとか、このタイミングで辞められると困るとか色々言われましたが、労働基準監督署を盾に、辞めさせてくれなければ、今までの労働時間分の残業代を下さい、無理ならばその分の代休を下さいと言えば、それは出来ないと言うことだったので、条件が一致しないので、退職しますという形になりました。
退職届自体には一身上の都合により退職致します。という書き方しかしていないです。
やめてよかったと思う事は、夜間が圧倒的に減って、勤務時間が減り、自分のしたい事ができる時間が増えたことと、今までの実務が他社で認められて、給料が上がったことと、元々設計がしたかったので、自分がしたい仕事ができるようになった事です。
建設業に限らないかもしれませんが、実力主義、資格主義な業種ですので、同じ会社にずっといて、昇給や資格手当の給料アップより、転職して、自分の実務を認めてもらえる会社に転職したほうが給料が上がります。
その分の責任とプレッシャーも上がりますが…
定期的に辞められるのも企業的にはどうかと思いますが、企業が従業員に対して不満を持たせるようなことが無ければ、離職者は大幅に減るように感じます。
地元の国立大学の土木学科を卒業してから準大手のゼネコンに就職して、10年以上正社員として働き続けました。
業績が好調なので収入には不満がないのですが、勤務地が変わったので通勤時間が2時間以上になってしまいました。
新しい勤務地は大型マンションの建設現場であり、完成まであと1年間この職場で働く予定でした。
しかし長距離通勤に加えて月間の休日が6日という勤務条件にも不満を感じて、勇気を出して転職することにしました。
独身で身の振り方は自由に決めることができたので、転職を決意してから即日で退職届を書き上げました。
会社を辞める決意が固いことを示すために、休日の少なさなどの待遇面の不満を中心に、便箋2枚分の理由を書いた文書を作成しました。
そして本社で会議があった時に人事部長に退職届を手渡すと、その場で受け取ってくれました。
しかし退職届を受け取ったのはあくまでの人事部長のポーズであり、それから3か月以上にわたって引き留め工作が継続しました。
週1回の本社会議の時に必ず人事部長が私を個室に呼び出し、長時間にわたって説得し続けました。
そこで困り果てた私は、ネットで調べて見つけた退職支援会社に相談をしました。
支援会社は10万円程度の定額料金で退職をサポートしてくれるので、すぐにお金を支払って支援を受けることにしました。
上司との電話でのやり取りはすべて支援会社を経由して行ったので、サービス利用開始から1か月で、無事に正式に退職届を受理してもらえました。
このようにして最初に退職届を出してから6か月が経過して、やっと会社を辞めることができました。
退職後は地元の上下水道の工事会社に転職して、現在では完全週休二日制の条件で働いています。
上下水道関連の会社は官公庁からの受注も多く、業績が安定していることにも魅力を感じています。
そして何より自宅からマイカーで20分程度の場所に本社があるので、平日でも朝寝坊できるようになったことが嬉しいです。
今回は一例として、正社員として建設業をされていた方をご紹介しました。
他にも契約社員、派遣社員として建設業をされていた方、新卒で新入社員として入社したものの、きつくて研修中・試用期間中に辞めた方もけっこういました。
また事務職でも建設業を辞める方もいました。
その他の建設業を辞めたい理由・行きたくない理由って?
その他の建設業を辞めたい理由としては
- 向いてないと思った
- 人間関係が苦手だった
- ストレス
- クレームが辛かった
などがありました。
建設業を辞める方法は、以下に紹介する記事が参考になると思いますが、もし
- 自分から退職を切り出せない、
- 辞めたいといっても強い引き止めに合う
- 即日退職したい
という場合は、この記事の最後までお進みください。
自分で退職するコツ
退職時のよくあるトラブル解決法
もし自分から退職を切り出せない、強い引き止めに合う、即日退職したいなら…
もし自分で建設業を辞めたいと言いづらかったり、すでに退職したいと伝えているのに辞められない場合はぜひ、退職代行サービスというものを使ってみてください。
- 今この瞬間から、一言も会社の人と話さず退職できる
- これまで退職を拒否されたことがない
- 訴えられたこともない
- 最短で即日退職可能
- ほとんどの場合は有給も給料ももらえる
- 退職後の手続きや流れを、丁寧に教えてくれる
という特徴があります。
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