こんにちは!
以前、「家族経営の会社を辞めたい、家族がいの人の体験談」についてご紹介しましたが、今回はその縁故採用やコネ採用をしてもらった側の人に話を聞いてみました。
いわゆる縁故就職は、例えば
- 親戚
- 学校の先生
- 知り合いの得意先
- 地元の県会議員
- 友人が働いていた会社
- 近所の郵便局の局長
- 親の知り合い
- 地元の先輩
から紹介されて就職・転職することですが、紹介された職場の人間は私たちに仕事を紹介してくれた人と繋がっていますので、仕事を辞めたいと言いにくい、気まずい思いをするケースが多いです。
特に短期間で仕事を辞めるとなると、「俺に恥をかかすのか」と怒られるんじゃないか…という不安もあると思います。
そこで今回、実際にコネ就職した職場が嫌になって退職・転職された方に
- コネ就職・身内の紹介就職で感じたデメリット
- どうやって仕事を辞めたいことを伝えたか
等を聞いてみました。
多少長くなりますので、体験談の後に軽くまとめています。
時間がない方はそちらだけ見ていただいても構いません。
辞めにくいコネ入社・縁故採用…どうやって辞めた?【退職理由】
※各見出しをクリックしていただくと内容が読めるようになっています。
新卒で入った会社についての話です。
就職活動がおっくうに感じていいた私は、親戚に頼んでコネで情報システム系の会社に就職しました。
ちなみに親戚は大手交通系企業に勤務していて、そこの取引先を紹介してもらったかたちです。
結局1年半で辞職しました。
最初は親戚の手前、多少の辞めずらさを感じましたが思い切って相談したところ気にすることはない、と言ってもらえたので辞める決心がつきました。
辞める理由は、体調が良くないので、ということにしましたが。簡単にコネで採用する会社って、実は要注意なのかもしれませんね。
卒業した短大の先生のコネで就職できました。
就職氷河期ど真ん中の時期で、資格を持っていても中々就職できない時期だったので、大変感謝しました。
就職して、研修期間を終え、失敗もしながらも、なんとか粛々と仕事をこなしてきました。
しかし、そのうち、別の部署の人間から目をつけられるようになり、半ば嫌がらせのような言動、行動を受け、段々と職場に行くことが苦痛になってきました。
先生のおかげで就職できたし、まだまだ経験を積まないと転職もできないとはわかっていましたが、同じ職場の上司からもあることないこと周りに言われてるのがわかり、もうこれ以上ここに居ても仕方ないと思い、転職を決意しました。
もともと資格を活かして、他にもいろいろやりたいと思っていたので、その旨上司に伝えて辞めることができました。
上司からはせっかく覚えたと思ったらもう辞めるの!?とか短大の先生からは自分の顔を潰すなと怒りの電話をもらいましたが後悔は全くありませんでした。
私は地元の県会議員にお願いして、中小建設会社にコネ入社しました。
正直、辞めた補充とか新卒入社とかでもなく余剰的人員だったために、社員の中には「私がリストラされるかも!」との思いもあったようで、気は遣ってくれたのですが、なんとなくいたたまれなかったです。
営業とかではなく事務だったので仕事量も決まっていて、正直暇でした。
忙しい方が私には合っているので転職を考え始めました。
でも、コネで入社しているので上司になかなか伝えられなくて悩みました。
面接日に休む理由などは特に。
でも、無事に転職先が決まり、お世話になった議員の元にお詫びと挨拶に行きました。
正直敷居は高かったですが、意外にも喜んでくれて安心しました。
会社の人は「残念ね、やっと慣れてきたばかりなのに。」と言ってくれましたが、内心ほっとしているだろうなと思いました。
いじめや嫌がらせはありませんでしたが、余分な人件費だと考えると早く去らなければと毎日思っていましたね。
今は自分で選んだ職場なので気持ち的には楽です。
当時友人が働いていた会社で求人を募集しているということで、仕事を探していた私は、飛びついて紹介をしてもらって就職をしました。
仕事は事務職で、以前に事務の経験もあったので、それほど不安もなく入社しました。
入社後は、その友人とは違う部署に配属となりました。
私が配属された部署の人間関係などは、友人もほとんどわからないということでしたが、それなりにちゃんとした会社だったのでおかしなことはないだろうと軽く考えていました。
ですが、そこには短大を卒業してから20年以上、その部署を牛耳っている女性社員がいたのです。
部長ですらが、その女性社員に逆らうことができないというおかしな現象が起きていました。
もちろん、若い私が人の紹介で入ってきたことをおもしろく思うはずもなく、言葉の節々に悪意を感じることがしばしばありました。
数ヶ月働いていたのですが、段々と理不尽なその女性社員とのやりとりにストレスか溜まっていき、1ヶ月ほど悩んだ末に辞めることを決意しました。
口をきいてくれた友人にはとても申し訳なく、たった数ヶ月で辞めることにしたことにも気まずさが残りました。
その友人も会社に対して気まずさを感じてしまうのではないかと心苦しかったです。
ですが、人間関係が辛いことを包み隠さず話して、最終的にはその友人も後押しをしてくれました。
本当は入社してすぐ仕事の割に待遇が良くないと感じ辞めたいと思ったのですが、友人にも悪いしさすがに言い出しにくく、自分が成長するためでもあるとひたすら言い聞かせ2年ほど続けてきました。
しかし段々と、会社の幹部の方針も含めやっぱり違うなと思い始め、着いていけなくなってきた自分がいたので辞めようと思いました。
私は前の職場を退職し就活をしていたところ、友人の家族がその会社の社員で、ちょうど欠員が出て求人を出していると聞いたので紹介してもらい入社しました。
事実上の縁故入社だったので、友人の顔もあるしすぐには辞められないと思いました。
しかし最終的にはその紹介してもらった友人の家族である社員さんが個人の事情により退職することになり、数ヶ月後ほとぼりが冷めた頃に、他にやりたい事が見つかり転職先も決まってしまったので退職したいという旨を上司に伝えました。
偶然のタイミングではありましたが、お陰で自分も後腐れなく退職することができました。
職場での人間関係に悩んでいてストレスを感じていて辞めたいと思いました。
しかし、なかなかその気持ちを会社の人や家族にも伝えることができず、毎日会社に行くのがとても辛かったです。
就職先の社長が、親の知り合いだったのがきっかけで勧められて就職しました。
そのときは私は前職をやめたばかりで、仕事を探していました。
就職先の社長にはとても良くしてもらったので、とても辞めにくかったです。
辞めたいと伝えるのにもかなり時間がかかりました。
思い切って親に相談してみたところ、親は辞めても大丈夫と言ってくれて気が楽になりました。
それから、辞めたいことを社長に伝えることができました。
最終的には海外留学をすると言って辞めました。
色々と気まずさはありましたが、いざ気持ちを伝えると思っていたよりスムーズでした。
ずっと辞めたい気持ちを伝えられなくて、ストレスを感じながら仕事をするよりは、思い切ってはやく伝えるべきだったと思います。
20才そこそこの頃です。
ナイト営業の飲食店(ラウンジ)のホールの仕事ですが、その頃、仕事がなかなかみつかりませんでした。
すでにその店に同じくホール係として就職していた友人に相談したところ、うちに来るなら口を聞いてあげるよとの事で、仕事に困っていた私はそこにお願いする事にしました。
しかし、もともと工場系の作業を探していて、飲食店のホール係など向いているはずもない私が勤まるはずもなく、一周もたたずして、これはムリだと感じ辞めようと思っていました。
まずは紹介してくれた友人に相談しましたが、当然その友人も私の入社に当たっては色々と動いてくれており、店長や上の人たちには「マジメなやつなのでどうぞよろしくお願いします」と頭を下げていてくれていたらしく、今すぐ辞められると自分の顔もあるので頑張ってくれと言われ続けており、紹介者の顔を立てる意味で辞めにくくダラダラと続けていました。
紹介者にとっても職場なので、私が辞める事で今度は彼が上司と気まずくなったりすることを考えると、非常に辞めにくかったと記憶しています。
最後は自分自身の限界が来て、もう無理なので辞めさせ下さいと、言い切って辞めました。
多分迷惑をかけたと思います。
もちろん紹介してくれた友人には誠心誠意謝ったつもりですが、その後は疎遠になってしまいました。
それ以来コネでの就職はしないようにしています。
その職場を辞めたいと思ったのは、ほとんど休日が無いような激務にも関わらず、給料がアルバイトで稼げる金額にも満たないという、いわゆるブラック企業のような職場だったからです。
その職場に就職したきっかけは、親戚の紹介でした。
当時、就職先がなく焦っていたことを心配して、なんとか探してくれた職場でした。
そのような経緯もあり、親戚に迷惑をかけるわけにはいかない、多少のつらいことも我慢しなければ、と自分に言い聞かせていました。
しかし、その我慢も長くは続かず、心身ともに限界を自覚するようになりました。
これは、もう辞めたいと正直に言わなければと思いましたが、その職場の社長が厳しい人だったこともあり、辞めたいと伝えれば何を言われるだろうという恐怖からなかなか言い出せずにいました。
最終的には、そのような状況を見かねた先輩が間を取り持ってくださり、なんとか直接「もう限界です。申し訳ないですが辞めさせてください。」と伝えました。
結果としては、あっさり「そうか、わかった。」と簡単に辞めることが出来たのですが、もともとこの職場は人の出入りが激しく、辞めることが前提となっている環境だったようです。
今思えばあっけない話ですが、当時の自分は親戚の紹介で入った会社を簡単に辞められない、と自分で自分を縛っていたように思います。
父親の縁故で某メーカーに入社しました。
私の学業レベルでは到底、入社出来ない会社でした。
父はその会社の取引先の営業部長であったため入社した会社の役員の方々からも絶大な信頼関係にありました。
私が配属された部署の方々も皆さん普通に接して下さり淡々と仕事をしておりましたが、直属の上司である部長だけが私に対して非常に冷たく、厳しい方でした。
特にミスをした訳でも無いのに呼び出されることが多々あり注意を受けることも何度もありました。
その度にお父さんはよく仕事が出来るのに貴女は全然ダメですねなど父と比較されたり、他の方は試験や面接で入社したのに貴女は恵まれてますねなど、縁故入社を批判するような発言をされ落ち込んでおりました。
そのような事が頻繁に続きましたが同じ部署の方の支えと、父の手前、何とか出社はしておりましたが上司からの嫌がらせがあまりにもエスカレートしてきたたため、父にそのような出来事があると告げました。
それでも何とか頑張ってくれと言われましたが上司の嫌がらせに耐えきれず、父の友人でもあり私を採用して下さった他部署の上司の方に、直属上司からの嫌がらせに耐えきれないため退職をしたい旨お伝えしました。
直属の上司には一身上の都合で退職しますとだけ申し出たところ快く承諾して下さり円満退職となりました。
本来であれば貴方の理由なきパワハラが原因だとお伝えしたかったですが、父と会社との関係が崩れてしまってはいけないと思い直属上司には本音をお伝え出来ず退職しました。
高校を卒業して大学のために地元を離れ、数年経ってから再び地元に住むことになったとき、正直スーツ着て面接したり一から就職先を探すのが面倒くさくて、父の友人が家族でやっているお店に就職しました。
人手が足りていないこともあって私が入ったことで皆さん喜んでとても親切にしてくれ、働き心地はすごく良かったです。
ただ、地元に戻って数年経つと徐々に地元を離れたいという気持ちが芽生えてきていました。
みんな優しくて、私が辞めたらお店が困るのも明らかだったのでなかなかその気持ちを言い出さずに時間だけが過ぎていきました。
もうそれでは何年経っても同じだ!と思いどうやったらお互いがいい気持ちで辞められるかを考えて、『結婚して地元を出ていく』という理由で辞めたい旨を伝えました。
当時、付き合ってる人さえいなかったので、「相手はどんな人?』『何をやってる人?』など質問攻めされた時は困りましたが、適当にすり抜けて辞めることができました。
地元の先輩からの伝手で就職したが辞めたい会社だった。
私の出身地である地元の先輩から「仕事をしていないなら自分が働いている場所に就職しないか?」と言われた事がきっかけで縁故採用される事になりました。
知っている人もいれば楽しく働けるのではないかと期待をしていましたが、実際には地獄のような毎日になりました。
知人だからこそ、非常に手荒い扱いを受けており、現場仕事だったのですが、通常業務に加えて雑務をほぼ一人で行う状態。
しかし、先輩の面子もありますので簡単に辞める訳にはいかない事が面倒でした。
プライベートの人間関係にも影響するので、辛いから辞める訳にはいかなかったのです。
そこで、私は現場仕事の辛さも分かったので、やりたい仕事を見つけ出して、それを言い訳に辞める事にしました。
最終的には、その将来の仕事について必要な資格を絞り出して、先輩と責任者に、「やりたい仕事が見つかったので辞めます。欲しい資格があり勉強する時間も確保したい」と伝えて無事に辞められました。
コネ入社・コネ就職の会社を辞める方法まとめ
以上をまとめると、縁故採用の会社を辞める上で大切なプロセスとしては「紹介してくれた人に辞めたいことを言ってみる」のが大事だと感じました。
もちろん「自分の顔をつぶすな」「我慢が足りない」と怒られる事もありますが、それでも強い口調で言えば最終的には絶対に辞められます。
それに意外と「そうか、わかった」と二つ返事で納得してくれるケースも多いみたいです。
また、もし社内に自分を紹介してくれた人がいる場合には、その人が辞めた後に辞めるというのも気まずくならずに済みます。
「あなたは転職する気ないの?」と聞いてみても良いかもしれません。
コネ採用された会社を辞める時の退職理由
仮にブラック企業だったり、辞めたい理由が「つまらないから」等の理由でも、馬鹿正直に伝える人はいないようです。
まず縁故採用関係なく上司が納得しないケースがありますし、下手な退職理由だとそれこそ紹介者に恥をかかせてしまいますからね。
今回の体験談ですと
- 体調が良くない
- 海外留学をする
- 一身上の都合で退職します
- 結婚して地元を出ていく
- 資格の勉強をしたい
といった退職理由を伝える人がいましたが、この辺りは以下の記事も参考にしてみてください。
https://lutherstickel.co.jp/taisyokudaikou/uso/
ちなみに今回のアンケートでは、誰一人として辞めたことを後悔していませんでした。
もちろん(今後はコネ入社は辞めよう…)と思った方はいましたが、それ以上にもっと楽しくてやりがいのある職場に転職して、幸せな人生を歩んでいる方が多いです。
会社は絶対に辞めることが出来るので、悩んでいるなら早めに転職することをお勧めします。
コネ入社・紹介された会社を退職代行サービスで辞めるのはアリ?
信じられないかもしれませんが、実は結構多いです(笑)
もちろん退職代行サービスを使って辞めるのは紹介者にとんでもなく不義かもしれませんが、
- 紹介してくれた人が理解のある場合(後は好きにすれば、という人)
- 紹介してくれた人と、今後一切疎遠になっても良いと思っている人
- ブラック企業に勤めてしまい、ただ紹介者からは辞めるなと言われて両ばさみになってしまい、どうしても耐えられない人
などが、退職代行サービスで即日退職をし、チャラにしてしまう人も結構多いです。
倫理観はどうであれ法律違反などでは全くないので、もし明日から出社したくない方は考えてみても良いかもしれません。
人間関係も何もかも、今日で0から始められますから。