退職届

「新卒一ヶ月だけど、もう仕事を辞めたい…」「新卒一ヶ月で辞めたので、就職活動が上手くいくか心配」など、新卒で入った会社をすぐに辞めてしまうことには勇気と不安がつきものですよね。

一生懸命に就職活動をした人にとって、一ヶ月でミスマッチを感じてしまうのは辛いことです。
新卒一ヶ月で辞めるということには、相当強い理由があるのではないでしょうか。

この記事では、よくある退職理由や、転職活動のポイント3つについて解説します!

「新卒一ヶ月で辞めた…」よくある3つの理由

悩む社員

1.人間関係が悪い

職場の人間関係で悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか。

どこで働いても、苦手な人や合わない人はいるでしょう。
ただ苦手な人と上手く人間関係が築けないからといって、新卒一ヶ月で辞めてしまうのはリスクがあります。

しかし、パワハラやモラハラなど、精神的・肉体的に追い詰められる状況である場合、辞めようと考えるのは不思議なことではありません。
人間関係は仕事のモチベーションにも深く関係するため、職場に求める重要ポイントであると言えるでしょう。

2.想像していた仕事内容と違った

「説明会や面接時に聞いていた仕事内容と違った」「理想とかけ離れた仕事内容だった」など、想像していた仕事内容ではなかったことが理由で早期退職する人も少なくありません。

想像と違ってもやりがいのある仕事であれば問題ありませんが、自分に合わない仕事内容であったり、経験を積んでも自分のやりたい仕事ができない会社であった場合はミスマッチを感じてしまうでしょう。

新入社員のうちは雑務が多く、やりたい仕事がすぐにできないケースも多くあります。
それを理解したうえで、「思っていたのと違う…」と感じるならば、辞めるという選択肢もありでしょう。

3.残業が多い

残業や休日出勤が多いというのも、早期退職によくある理由の一つです。

求人情報や説明会だけでは、会社の実態がわからない可能性があります。
実際に働いてみたら残業が当たり前だったというケースも少なくありません。

急ぎの仕事などで残業するのは納得できますが、仕事が終わっても帰れない雰囲気だったり、残業することが評価につながるという会社があるのも事実です。
残業代が支払われないという事例もあるため、辞めようと決心する人が多くいます。

仕事だけでなくプライベートも大切にしたいという人がほとんどなので、残業の多さが早期退職の理由になるのは頷けますね。

新卒一ヶ月で辞めてもいいケースは?

悩む男性社員

ブラック企業だった場合

  • 長時間労働
  • 残業代が出ない
  • 常に人手不足
  • パワハラやモラハラ
  • 有休が取得できない

上記のような状況がある場合、その会社はブラック企業である可能性が高いです。
ブラック企業は入社前に見抜くことが難しく、働いてから気づくケースも少なくありません。

新卒一ヶ月で辞めることで職歴に傷がついてしまうのではないかと心配になるでしょうが、ブラック企業で働き続けることは心身に悪影響です。
数年我慢してから転職しようと思っても、長時間労働によって転職活動をする余裕がないということも考えられます。
特に、人手不足な会社は辛くて辞める人が多い証拠なので、早く退職する決断をしても良いでしょう。

精神面や体調に異常が出ている場合

精神面や体調に異常が出ている場合は、すぐにでも休むことをおすすめします。

例えば、下記のような異変を感じたら注意が必要です。

  • 休日も仕事のことで頭がいっぱいになる
  • 突然涙が止まらなくなる
  • 腹痛や吐き気などの体調不良が続いている

ストレスを感じるのには、厳しいノルマや人間関係など、様々な原因が考えられます。
新卒一ヶ月という短期間でこのような状態になってしまった場合、その会社は自分に合っていないと判断しても良いでしょう。

限界サインを放置して我慢してしまうと、うつ病のリスクもあります。
まずは休んでみて、それでも復帰できないと感じたら辞めましょう。

早期退職にはデメリットも

デメリット

「新卒一ヶ月」というのはかなりの早期退職であるため、当然デメリットがあります。

デメリットの例
  • 嫌なことからすぐに逃げる人だと思われてしまう
  • 就職活動で情報収集を怠ったという印象を持たれる
  • 入社してもすぐに辞めてしまうだろうと決めつけられる場合がある

上記のように、早期退職者は印象が良くないのが事実です。

一年ならまだしも、新卒一ヶ月では最低限のビジネスマナーを身に付けるのにも短すぎる期間ですよね。
その点でも面接官からの評価は厳しく、転職活動で不利になる可能性があります。

退職の理由が何であれ、一ヶ月で辞めることにはリスクがあることも理解しておかなければなりません。
思うように転職活動が進まなくても、根気強く頑張れる人であれば問題ないでしょう。

新卒一ヶ月で辞めたとしても、第二新卒として転職活動ができる

面接の風景

新卒一ヶ月で辞めたとしても、「第二新卒」として転職活動をすることができます

第二新卒は中途採用と違い、未経験者を歓迎している求人が多いのが特徴です。
実務経験やスキルがなくても応募できるため、チャンスの幅が広がります。

人材不足の会社も多く、「長く働いてくれる若手社員が欲しい」というところも少なくありません。
既に「一ヶ月で退職した」という職歴はできてしまっていますが、やる気のある姿勢や仕事に対する熱意が伝われば、転職活動が上手くいく可能性は十分にあります。

職歴は気にせず、前向きに転職活動をすることが大切です。
会社でどんな仕事がしたいのか、自分の強みが何なのかを自信を持って話せるように準備しておきましょう。

転職活動のポイント3つ

ポイントを指す女性

1.できる限り職歴にブランクを作らない

退職後、「とりあえずアルバイトを…」と考える方も多いのではないでしょうか。
一ヶ月の在籍中に転職活動が終わるということはまずないため、経済的な不安もありますよね。

しかし、一度アルバイト生活を経験してしまうと、「正社員になりたくない」「このままでもいいかも」と思ってしまう可能性があります。
なかなか次のステップに切り替えられず、気がついたら数年フリーターとして過ごしていたというケースも少なくありません。

転職活動では、面接官が退職してからのブランクに注目します。
ブランクが長ければ長いほど、正社員として働く意欲があるのかを疑問に思われてしまうというのもデメリットです。

できる限り空白の期間を作らず、すぐに再就職するつもりで行動しましょう。

2.転職エージェントに登録する

転職活動をするうえで、転職エージェントに登録するのがおすすめです。

転職エージェントのメリット
  • 丁寧な面談でどんな仕事が向いているか、担当者と一緒に考えられる
  • 自己PRや志望動機などを作成する際にサポートが受けられる
  • 希望に沿った企業に絞りやすい
  • 会社について独自の調査を行っているため、労働環境がわかる

上記のように、一人では不安な部分のサポートを受けられる点が魅力的です。

会社の求人情報だけでは、実際にブラックな部分がわからないというケースも少なくありません。
例えば、「残業が多い会社は嫌だ」という条件であった場合、調査によって残業が少ない会社に絞って紹介を受けることができます。

求人数も多いため、より理想的な会社を探すのに近道な方法です。

3.面接で自分の反省点を交えながら、前向きな姿勢をアピールする

面接で気をつけたいのが、どんな退職理由であっても、会社を責めるような発言をしないことです。
明らかに会社に問題があった場合、「前の会社は残業が当たり前で、ブラック企業だったのです」などと、会社の非ばかりを伝えたくなってしまいますよね。

しかし、面接官が見ているのは、この先どうしていきたいのか、どれくらいの熱意や意欲があるのかということです。
退職理由が何であれ、一ヶ月で辞めたという事実は印象の良いものではありません。

例えば、「前職では企業の情報収集を怠ってしまったことを反省しています」「入社してすぐに辞めたことは、社会人として考えが甘かったと考えています」など、反省点も踏まえながら話すと好印象です。
自分の反省点も述べることで、「またすぐに辞めてしまうのでは?」という面接官の不安をなくしましょう。

辞めにくい場合は退職代行もあり!

オッケーを出す女性

「今すぐ会社を辞めたいけど言い出しづらい」「会社に行かずに辞めてしまいたい」など、なかなか退職に踏み出せず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そんな場合におすすめなのが、退職代行サービスです。
退職代行とは、依頼者の代わりに会社と連絡を取り、退職の申し出や手続きを進めるサービスです。

  • 第三者が間に入ることでトラブルが起こりにくい
  • 出社せずに退職できる
  • 即日退職も可能

上記のようなメリットがあるため、ストレスなく辞めたいという方はぜひ検討してみてください。

まとめ

新しいスタート

新卒一ヶ月で辞める人の、良くある理由や転職活動のポイントについて解説しました。

早期退職をすると、職歴や面接の印象などにデメリットが生じます。
しかし、一ヶ月で辞めたいと思うのには、相当な理由があるはずです。

第二新卒として転職活動ができるというメリットを生かし、根気強く行動すればきっと成功するはずです。
この記事を参考に、前向きに行動してみてください!