退職届を出せば、必ずスムーズに仕事を辞められるのかというと…そうでもありません。
「忙しいから」といって退職届を受け取ってもらえなかったり、ひどい場合は退職届そのものをくれなかったり、最悪な職場だと退職届を破られたり捨てられることもあります。
実際に辞表を受け取ってもらえなかったり捨てられたりすると、(もうこの会社は一生辞められないんじゃないか)と思うかもしれません。
しかし、一度退職届を受理されなかったものの、その後退職できた方も沢山います。
この記事ではまず、一度は退職届を受け取り拒否されたけど、その後退職できた方の体験談を紹介します。
退職届を拒否された後に、何をどうすればいいのか参考になると思います。
そのあとに、辞表を確実に受理させて仕事を辞める方法を紹介します。
- そもそも退職届の受け取り拒否は法律的に可能なのか。違法じゃないのか
- 退職するときに有給消化はできるのか。拒否された時の対処法について
などについてもご紹介しますね。
何はともあれ確実に仕事は辞められるので、一度は辞表を断られた方もリラックスして記事を読んでいただければと思います。
退職届を断られたり、突き返された体験談…その後どうやって退職した?
※枠内をスクロールしていただくと読めます。
清掃会社に勤務していましたが、実家の仕事を手伝わないといけないことになり、早い段階で退職届を持って本社に出社しました。
社長に直接もっていったのですが、「いやいや、まだ辞めるとかいう決断を下すには早いよ」「もっと時間をかけて、現場と自分を見つめ直して考えた方が良い、今日は持って帰りなさい」「君の両親だって、せっかく就職したのを自分で取りやめるなんて勿体ないと想うよ」とあくまでも穏やかな口調でずっとこちらの申し出をかわしてきます。
だんだん腹が立ってきました。
会社としては人員不足で、私を手放すことはリスクになるとはよく分かっています。
それでも親を放っておけないから辞めるというのに、社長は届けを受け取りません。
しかたないのでその日は帰りました。
それから次の週にまた行って、その時も3時間くらい辞める、辞めるなの説得合戦が続き、たっと退職届を受け取ってもらえました。
本当に大変でした。
私は大学を卒業してからすぐに今の会社に就職しました。
やりがいはありましたが、とても忙しくて毎日のように残業していました。
1年程経った頃に、過労で倒れたことがありました。
その事がきっかけとなって、退社を考え始めました。
そして、就職して2年目の時に上司に退職届を出しました。
しかし、退職届は受けとっても貰えませんでした。
それから、2ヶ月後に退職届を受け取ってもらいました。
しかし、上司に「今辞められたら困る」と引き止められ、それから半年ほどは働き続けました。
結局退職できたのは、退職届を提出してから半年ほど経った頃でした。
これ以上、働き続けさせるのであれば、弁護士に相談すると言った事で、退職を認めてもらいました。
私は美容部員として化粧品の販売をしてました。
その時の雇用形態は正社員でした。
退職届けを初めて出した時の上司の反応は、冗談でしょ?という反応でなかなか受け止めてくれませんでした。
退職届は人事まで届かず店長で止まっていました。
顔を合わせる度にしつこく退職の話は進んでますか?と聞き続けました。
なかなか話が進まなかってので店長を、通さず営業所のリーダーに直談判を持ちかけ退職の日付が決まりました。
夏頃から退職の旨を店長に伝えてきましたが通らず、秋口に営業所のリーダーに退職届けを出し、年内で退職と一度決まりました。
年末に近づくにつれ人手不足・人材育成が追いついてないとの理由で一ヶ月、また一ヶ月とどんどん先延ばしにされました。
結局、退職届けを出してから退職するまで1年間かかりました。
保育園の保育士で正規職員でした。
保育園では退職届を出す前に園長先生にお話をします。
そこで両方の意見が通り円満に退職が決まれば退職届けを最終的に出す形となります。
初めてお話を切り出した時は、本当にびっくりしてました。
まさか私が辞めると言うとは想像もしていなかったそうです。
学ぼうという意思もありましたが、何より誘われたり打診されると断れない性格なので、休みの日の研修も論文発表会もわかりました。と言って引き受けてきてたのでどうして?いつから考えていたの?と問いただされました。
私自身も研修や休みがないことがいやだったわけでもなく、小さな不満はありましたがそこは仕事だからと割り切れていたので辞めよう!と決心するまでにはかなり時間はかけて考えてはいました。
最終的に辞めるという決断に至ったのは、園長先生は主任先生の期待にこれ以上添える仕事ができない!と感じたからです。
主任先生にも「今まで色んなことを伝えてきたし研修にも言ってもらってきたし学ぶ機会は与えてきた。これからはそこまでのレベルに到達してなければもう何も言わない。と言われたことでした。
周りの目がかなりかになる性格ですので見放させたらどうしよう。うまく仕事ができなかったらどうしようと思うあまり日々の保育が怖くて仕方無くなってしまいました。
その時の支えは1年目に持った子ども達のそんざいだったので彼らが卒園したら…と考えると頑張れる自信がなく彼らの卒園と共に去ろうと思いました。
結局はその後1年は続け、私立保育園だったので公立保育所の試験に挑戦したいという理由で6年目で辞めることを受理されました。
学生時代に事務のバイトをしていたのですが、その会社がブラックで怖いと思い、初めは「辞めたい。」と、マネージャーにお話をしました。
マネージャーに笑いながら流されてしまい「今は繁忙期で忙しいから今度ゆっくり話そう。」と、まともに取り合ってもらえませんでした。
話しても無駄だと思い、私はその会社を直ぐにでも辞めたかった為、後日(2週間程空け)退職届を書き、マネージャーに渡しました。
マネージャーに「この前からどうしたんだよ。」と、少し面倒臭そうに言われ、退職届は受け取って貰えましたが「これは社長には渡さないで俺が預かっておくから、また今度ゆっくり話そう。」と、また流されてしまいました。
マネージャーは社長と言いますが、私は社長にお会いした事はなく、とにかくブラックな会社でしたので、本当に社長とゆう存在が居るのかも疑問でした。
なので、もうこのままでは辞められないと思い、周りの方には申し訳無いと思いましたが、バックレる事にしました。
結局バックレましたが、最初にマネージャーに辞めたいと伝えてから辞めるまでは2ヶ月位掛かりました。
いかがでしょうか?
みなさん様々な事をされていますが、結局は退職できています。
そして大事なことは、退職届を無視されたり延期される理由が
- まさか本当に仕事を辞めたいと思っていなくて、受け流している
- 人手不足で自分の仕事が増えるから、絶対に辞めさせたくないと思っている
この2つのパターンが多いみたいですね。
その結果、辞表をもらえない、辞めさせてもらえないまま、長い人だと一年以上もズルズルと仕事を続けてしまうケースがあるようでした。
そもそも、退職届や退職願の受け取り拒否は違法?
まず初めに、退職届の拒否権は会社にありません(参考:退職届の受領を拒否されました。:弁護士ドットコム)。
忙しいとか人手不足とかも関係なく、辞めさせてもらえないというのはおかしい話です。
私たちは退職届を提出して2週間後には退職する権利を持っていますから、退職届を認めないor無視するのは法律違反というか、ハラスメント以前にあり得ない事なんです。
ただ悪質な会社ですと、直接退職届を出しても破いて捨てて「受け取ってない」とゴネる可能性があります。
なので上で弁護士の先生が言っているように、内容証明郵便で職場に退職届を郵送してください。
「退職届を内容証明で郵送した場合でも受け取り拒否されるんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、退職届のように明らかに会社宛てに送られている場合は、受け取り拒否はできないようです。
(参考:内容証明を受け取り拒否された時の対処法)
つまり退職届を郵送で内容証明で送って、2週間後にパッタリ行かなくてOKです。
法律的に何も問題はないので何も後ろめたくなる必要はありませんし、私も様々なケースを見てきましたが、会社側も何も言ってきません。
もし退職届を出した後、1日も会社に行きたくない場合は?
私たちは退職する権利があるので、とにかく退職届を内容証明郵便で送り付ければ、2週間後には辞められると話しました。
但しこの2週間は…本当に気まずいですよね。
私たちが退職するとわかると、これまでの態度が急変する会社も多いです。
特に無理な引き止めをしてきた会社はこの傾向が多く、2週間は嫌味を言われたり、いじめられたり、いやがらせを受けることが多いです。
そう考えると、できれば退職届を送り付けた後、一度も職場の人間と顔を合わさず辞めたいですよね。
その方法が2つあるので紹介します。
1つ目:有給を消化する
一つ目は、有給休暇を使う方法です。
仮に2週間分の有給が残っていれば、事実上の即日退職ができますから。
ちなみに「就業規則に退職前の有給消化はできないと書いてある!」という人もいますが、退職時の有給消化の拒否も法律で違法となっているようです(参考:退職時の有給消化について。:弁護士ドットコム)
労働基準法>就業規則なので、遠慮せずに有給を使ってしまいましょう。
2.退職代行サービスを使う
もし
- 有給が残っていなかったり、
- 実は退職届をまだ出していなくて、退職を伝えるのさえ怖かったり
- 辞めた後に会社に嫌がらせをされるのが怖い
という場合は、私たちと会社の間に入ってくれる退職代行サービスを使ってみてください。
退職代行サービスは私たちの代わりに会社に退職を伝えてくれて、一日も出社することなく退職するためのサービスです。
でもそれだけではなくて、「万が一の時は会社側の無理な主張や暴言を、連絡記録として提供できる」という側面もあるんです。
第三者の退職代行サービスが間に入ると、会社側も無理なことは言えません。
むしろ、これまで無理な引き止めをしていたことを大事にしたくないため、「それならもう黙って辞めてくれるだけでいい」と、即日退職を許してくれることがほとんどです。
また退職代行サービスにお願いした瞬間から、連絡は全て代行業者を通じてやり取りします。
退職後もサポートしてくれますから、会社からのいやがらせの電話を心配する必要もありません。
他にも以下のような特徴があります。
- 今この瞬間から、一言も会社の人と話さず退職できる
- これまで退職を拒否されたことがない
- 訴えられたこともない
- 最短で即日退職可能
- ほとんどの場合は有給も給料ももらえる
- 退職後の手続きのサポートもしてもらえる
詳しくは以下の記事をお読みください。