学生の頃のいじめと同じで、人間というのは社会が狭くなればなるほど”おかしなこと”になる傾向があります。
その一つが、この記事でご紹介する家族経営(一族経営・同族経営)です。
今回サイトを通じて、様々な家族経営のひどいエピソードを聞いてみました。
「家族経営で世間知らずのバカ息子が職場にいるので辞めたい」
「同じバイトでも家族経営で明らかに身内びいきをするので辞めたい」
「いつも家族で喧嘩していて気まずい思いをする」
などなど、色々な体験談が集まりました。
そしてついでに
- 会社を辞める時に、どういった理由で退職を伝えたか
- 伝えた結果、どんな反応が返ってきたか
も聞きました。
やっぱり普段怖いものなしの家族経営で、一筋縄ではいかないみたいです。
そして最後に、
- 辞めたいといっても会社に辞めさせてもらえない人
- どうしても自分からは「辞めたいです」と言いづらい人、辞めづらい人
- 退職拒否や引き止めを、自分一人だと振り切れる自身がない人
- 今の職場が最悪で、いますぐ逃げたい、即日退職したい人
- 損害賠償をすると脅されている人
- 給料や残業代は払えない、有給も使わせないと言われている人
向けに、「退職代行サービス」というものも紹介します。
いま仕事のストレスに耐えられない、潰れそうな方の参考になれば幸いです。
思わず会社を辞めたくなる、家族経営のエピソード
※各見出しをクリックしていただくと、内容が見られるようになっています。
社長の身内が世間知らずでわがまま
保育園で、親、息子、娘、が各園の園長のグループの保育園でした。
親が創立し、息子、娘は、若い時からその保育園で働いてる為、周りにもチヤホヤされてきて、世間知らずで、自分の意見は全て思い通り。
他の人が、何か違う意見を持っていても園長同士は家族なので、全く意見は通りません。
職員旅行も、その家族が行きたいところを、団体割引を使うために開催されるようなもので、社員が特に行きたいところでは無い。
園長だけ、忘年会や社員旅行子どもを連れてくる。
飲食関係の家族経営の会社で働いていました。
社長の息子が2人いて一緒に働いていたのですが、この息子がバカ息子で一人は部下に対して強圧な態度で日頃から問題多発、ひとりは普段は優しいのですが突然キレだしたら仕事をほったらかして数か月いなくなり、そのままいなくなればいいのですが数か月すると何事もなかったように帰ってきてました。
そんな中、会社を法人にするということで7年間ほどがんばり3店舗ほどを任されるようになったのですが、その間も何度もバカ息子の失敗があり最後には社長も息子を辞めさせる追い出されたのですが、半年後には戻ってきたのでダメだと思いやめました。
露骨な身内びいき
会社で事務員として働いていました。
請求書などを発行する仕事でした。
良い会社だったのですが、家族で経営されていたので、ご家族のイベントがあるときはご家族のメンバーがほとんど会社にいなくなるという事もありました。
そんな中、給料明細が印刷され、おいてあったので、こっそりとみると、常時働いてもいない家族が給料をもらっていたり、ご家族のメンバーの給料だけが、飛びぬけて給料額が良かったのです。
外部の社員はボーナスさえまともにもらったことがほとんどなかったのことにたいしてです。
それで、嫌になりました。
家族経営で、社長の奥様は副社長・娘さんは事務という会社で働いていました。
工場併設の金属加工業でしたが、工場の中にも社長の親戚がたくさんいました。
社長は、仕事上でも娘さんのことを「○○ちゃん」と呼んでいて、公私混同という感じでした。
一時期事務で退職者が続出して残った人の仕事が膨大になりました。
それを社長は見て見ぬふりをしていた上に、娘さんが弱音を吐いたところ、娘さんの仕事を他の事務に振り分けるようになり、やめたいと思いました。
幼稚園2園、中高一貫校を経営する学校法人に通算20年勤務した後、退職しました。
理事長は、なぜか不在がち、その長男は出勤はほとんどせずして事務長の肩書きを与えられ、出勤してもパソコンやスマホをいじってばかり、それなのに給料は私たちより多い。
理事長の姪は、バツイチで2人の子持ち。
これまで専業主婦だったのに生活のために事務員として採用され、そちらも素人同然なのに私たちより給料が多い。
おまけに小さなことでもいちいち叔父である理事長に告げ口したり、職員間の和を乱すような陰口をたたいて女王様気取り。
極め付けは園舎に耐震対策等なされていないことに対し危機感を訴えたのですが、園児数が少ないのでお金がない。
それも職員のせいと言われ、身内ばかりが良い思いをしているこの法人に嫌気がさし、退職を決意しました。
家族同士のいざこざに巻き込まれる
家族、親戚、祖父母まで勤めていた会社で正社員として雇用していただきました。
一人だけ赤の他人なので馴染めるか不安でしたが、最初は家族経営の和気あいあいとした感じが気を張らずに働けてすぐに馴染む事ができました。
が、長年働くにつれて不満が募っていったのが家族だからこその口喧嘩が絶えなかった事です。
接客業だったのですが、裏では激しい口論がほぼ毎日飛び交い、聞いている方は毎日ストレスが溜まります。
繁忙期には耐えられないほどの言い合いが飛び交っていました。
お父さんが会長、長男が社長、次男、お母さん、長男嫁、次男嫁が会社をまわしてる小さい会社のくせに、口だけは偉そうなことを言う。
兄弟仲がめちゃくちゃ悪く、真面目でしっかりした長男vsチンピラ馬鹿次男が、いい年こいた30代になっても兄弟げんかしている上、次男に泣かされ続けてきているお母さんが今だに次男の言いなり状態。
次男はお父さんと全く同じで、長男は実家と実質縁切り状態だが、会社のために仕方なくやってる。
次男のために別会社を立ち上げて面目を保たせているが、どうでもいい細かいことにはいちいち口出して重箱の隅をつつくようにネチネチいうが、肝心なことは家族内の意見がまとまらず、毎回コロコロ変わり、従業員は常に振り回されて誰もどうすればいいのかわからない。
でもやっていないと叱られる理不尽は「業務の一環」とあきらめている。
40数名の従業員のうち、年間退職者が平均15名以上という異常っぷり。
会社とプライベートを公私混同
家族経営の会社であったため、職員の給料を上げたい社長と、職員に給料をあげたくない副社長(妻)の葛藤がありました。
最初はこのような葛藤があったのですが、途中から社長も職員に給料をあげるのはもったいないというようなことを言い出し、会社2つを社長の代わりに全て任されていたのに仕事をするのがイヤになりました。
また、公私混合も多々あり、子供を会社に連れてきたりしていました。
子供も1人ではなく3人いたため、走り回ったり遊んだりとても大変でした。
また、社長がいない時は社長の代わりに保育園に行って書類をもらって来たり、託児所に問い合わせをすることもありました。
犬を経営者家族が飼い始めて、職場の一室を犬用に改築。
世話をする従業員のみ近寄って良く、他の従業員は犬には近寄れず。
他、仕事でバタバタしてる時にゴルフから帰ってきた会長のトランクからゴルフバックを取り出し運ばなくてはならなくなり、仕事をさっさとしろと毎日言われていたので急にバカバカしくなった。
家族経営で、仕事とプライベートが混在していて、プライベートに巻き込まれる為に働いている訳でも、その分給料を貰っている訳でもないので辞めたくなった。
二代目社長の下、新卒から6年ほど正社員として働いていました。
社長の母親が幹部として在籍していました。
長期の休暇の際は誰と行くのか、何処に行くのかを事細かく母親から聞かれます。
交際相手の有無や、有りの場合は社内かどうかや結婚退職の意思を事細かく聞かれます。
とにかくプライベートな事を聞く母親が幹部でした。
聞かれて答えた内容は全て社長に筒抜けとなります。
母親の質問に対して嫌な態度を出したり、はぐらかす事があれば仕事態度に関係なく嘘を含め不利益な形で社長に伝わります。
私自身は大きな被害を直接は受けていませんが、周囲の同年代が被害に遭い、賞与査定に響いたり仕事の振り当てに影響が出ているのを何度も目にしました。
この様な不当査定を行う会社では長く勤められないと思い退職しました。
何かミスがあれば社員のせいにされる
家族経営陣に近い立場でのサラリーマンでした。
何も分からない、ド素人の自分を育てていただき、その後も上手く人間関係を出来ない不器用な自分を家族ぐるみでフォローしていただいたのには大変感謝しております。
ただ若干業績が悪化したときに確かにいろいろあったとは思いますが、システム改善を検討するというわけでもなく、その原因を人に向けて探っていたのには驚きました。
またその延長で思い通りにいかないことで家族間の問題をこちらに投げかけられ、少しでもうなずいてしまったこと。
これが失敗でした。そこからは「●●はこう思っている」「言ってた」と経営陣がまとまりこちらが悪化原因とされそうになりました。
完全なるスケープゴートからは逃れましたがそういった経緯で信じていた人を信じられなくなったのが退職の要因です。
身内のミス(しょっちゅう)はすべてターゲットにされている大人しい他の従業員のせいにしたり、夫婦喧嘩(警察沙汰)があり、巻き込まれ作業がストップし納期に遅れそうでバタバタしたり、息子を入社させてから、必要のなくなった従業員の仕事を減らされ、辞めるまで嫌がらせを続けられた。
自分の手は汚さず、周りから固めて、仕事もうないから帰ってみたいな感じで。
息子は仕事は適当で、バタバタ忙しくてもスマホをいじる、仕事中寝る、遅刻は日常茶飯事。
それも見て見ぬふり。でも給料は一人前以上。
ワンマン経営・社員の声が上まで届かない
社長がやっている会社で息子が部長をしている会社でしたが、典型的なワンマン社長で社長の意見や無茶振りに従えない人はすぐにやめさせられるような環境でした。
社長の息子は完全に社長のことを慕っており、社長の悪口を言うようなことは絶対に許されませんでした。
あるとき休日出勤があまりにも多く、プライベートの時間が取れなくなりさすがに嫌気が差してきたことがありましたが、社長曰く休日に休み無く働くことがこの仕事の醍醐味だと言い、息子は社長があれだけ頑張ってるんだから自分たちはもっと頑張らないといけないよね。などと言われ、この会社はもう無理だと思いました。
また、朝5時に社長から説教のメールが来ることもあり、これも辞めたいと思った原因の1つです。
今の社長で数代目でしたが、私と同じ位の社長はおぼっちゃまという感じです。
社長より年上で先代に仕えてきた重鎮のような存在がいて、大事なことを決める際にはいつもその人からの指示があり、社長として最後の決定権はあるもののいつも言いなりでした。
私達平社員にとって直接社長に意見を言う機会はなく、意見は直属の上司に伝えるのですが、湾曲して伝わったり、社長も含めた役員の中での力関係であっさりひっくり返されることも日常茶飯事でした。
小さな会社なので保守的で、とりあえず今のままで事業が続けば良いという考えが全面に出ていたのでやる気を失いました。
いかがでしょう。
本当に様々な、家族経営で会社を辞めたい(もしくは辞めた)声を聞くことが出来ました。
ハッキリ言って、家族経営の会社は、私たち一般社員にとって良い事は何一つありません。
というのも同族経営は
- 一族にはとことん甘く、そして私たち”外の人間”には厳しい環境に置かれるか
- もしくは家族内でも派閥があり仲が悪く、私たち一般社員は両ばさみになって巻き込まれる
だけだからでです。
家族経営の”家族側”にいるならまだしも、私たち一般職員が家族経営で得をする事は絶対にありませんから。
そしてこれは、家族経営の仕事を辞めたくて退職届を提出したり、退職理由を説明した時も同じです。
世の中の法律より家族内のルールを優先する家族経営では、普通に会社を辞めたいと言っても取り入ってくれません。
家族経営の会社に、退職理由を伝えたり退職届を出した結果…
本心を伝えるつもりはなかったので、数カ月前に実際に取得した資格を生かした仕事がしたいと会長の奥さんに伝えました。
『40代での転職は厳しいのでは?』『このままここで働いていた方が体も楽なのではないか?』等と言われました。
結局、なかなか求人募集をしてくれず、次の人が見つかるまで3ヶ月かかり、引き継ぎもあり退職したい旨を伝えてから4か月引き止められていました。
従業員が退職するたびに会長の奥さんは自分のせいであり、日々の自身の周囲の人に対する態度を反省すると言っていましたが、これは直らないと開き直ってもいました。
ボーナス時期だったので貰える物は貰ったタイミングたで、これからこの会社のやり方のままでは見通しが不安だから辞めると伝えたら卑怯だと言われた。
ボーナス(寸志程度の金額)はこれからの期待を含めた物なのにとか何とか、怒って居たように思う。
その後勿論引き取められた。これから大丈夫なの?辞めたら大変よ?などととりあえず不安を煽る事をひたすら言われた様に記憶している。
しかし家族経営の悪い所にいる方が不安すぎたので突っぱねて押し通した。
思ったことをありのままに全て伝えました。
残業が多すぎること、残業手当がつかないこと、週1日しか休めないことなど。
退職を伝えたのは8月くらいで引き止めはありました。
私は一ヶ月ほどで辞めると伝えましたが、なにぶん人手が足りていないので年内いっぱいまでは働いてほしいと言われました。
それ以外では辞める方法もありませんでしたし、ばっくれても良かったのですが同僚の仕事量が増えてしまうので諦めて年内いっぱいまで働きました。
家族経営で退職理由を伝えたり退職届を出すときに難しいのが、
- 適当な理由を伝えると強い引き止めにあう
- かといって本当に不満な事を言うと、会社内の一族が全員敵になって、辞めるまでの期間にいじめられる
事です。
なので家族経営の会社のベストな辞め方は、角の立たない退職理由を伝えて、引き止めにあっても断り続ける事です。
ただ引き留めを断る時点で敵認定は受けてしまいますが、法律的には基本的には”どんなことがあっても”2週間で辞められますので、2週間は地獄のような思いをすると思いつつ我慢してください。
ただ人によっては
- 退職を伝えた瞬間に会社内にそれが知れ渡ってひどい仕打ちを受けそうなので、退職を伝えるのが怖い
- 退職を伝えて引き止めにあったとき、それを断る自信がない
- そもそも退職をなかったことにして、もみ消されそう
- 退職した後に、退職に必要な手続きを取ってくれなかったり、何かされそうで怖い
という人もいると思います。
そんな時に便利なのが、労働組合が運営している退職代行サービスを使う事です。
退職代行サービスを使えば、合法的に即日退職できる
退職代行サービスの詳細はこちらの記事で1から10まで解説していますが、簡単に言うと私たちの代わりに会社に退職を伝えてくれるサービスです。
退職代行サービスを使えば、
- 今この瞬間から、一言も会社の人と話さず退職できる
- これまで退職を拒否されたことがない
- 訴えられたこともない
- 最短で即日退職可能
- ほとんどの場合は有給も給料ももらえる
- 退職後の手続きのサポートもしてもらえる
こんなメリットがあります。
管理職に一族のメンバーをつかせて、また社員にも「余計なことを言えばクビにする」という圧力をかけている家族経営の会社の場合、私たち個人が会社内で何かを言っても、もみ消されてしまう可能性があります。
事実、「退職届を受け取っていない」と言われてしまえば、私たちは退職することが出来ません。
ところが第三者である退職代行サービス、とくに退職代行サービスSARABAのような労働組合が間に入ると、途端に
「(余計な事までバレると困るから)もういいから早く辞めて」
と、すんなり退職を認めてもらえることがほとんどですから。
もちろん退職代行サービスは法律にも詳しいので、
- 退職に対して会社側が法律違反の会社規定を示してくるとか、
- 退職するときに有給が使えないとか、
- 退職後に必要な書類を送らない等の嫌がらせするとか、
そういった違法なことをされる心配もありません。
ちなみに退職代行サービスSARABAは、24時間、いつ公式サイトから相談しても、仮に真夜中でもすぐに返事が返ってきます。
仮に夜中の3時に相談しても、すぐに退職の計画を組んでくれて、その日の朝9時には退職…もう今この瞬間から二度と上司とも社長とも会う必要もなければ話す必要もありません。
良ければ申し込んでみてください。