腰痛やヘルニアほど、他人に伝わりにくい退職理由は中々ありません。

と言うのも、例えば上司に仕事を辞める理由として腰痛と伝えても、少し痛くなる程度の腰痛であればだれでも体験したことがあるので、「その程度で退職?俺だって腰が痛い時はあるし腰痛くらいじゃ退職理由になるわけないでしょ」と、なってしまいがちなんですね。

特に立ち仕事や腰を酷使する、例えばエステティシャン、介護福祉士などの介護職、看護師、工場で働く期間工、保育士などは他の人も大なり小なり腰を痛めていたりするので、腰痛やヘルニアで退職したいと伝えても「みんな我慢しているんだから」と言いくるめられやすいです。

 

ただし思い腰痛やヘルニアを患うと、立っているだけで辛いとか、朝起き上がるだけで痛いとかは当たり前。

そして今の仕事を辞めない限りは絶対に治らないどころか、悪化が進んで日常生活にも影響が出て、重症化すると排尿・排便障害まで発展することがあります。

症状

腰痛、運動時痛(体幹前屈)、下肢しびれ感(主に片側)、患側下肢の知覚障害、運動神経麻痺、重症では排尿障害、長期化すると大腿や下腿の筋萎縮なども出現します。

 

要は腰痛やヘルニアで仕事を辞めることは、全く甘えではありません。

アルバイトや派遣社員はもちろん、正社員、新卒、試用期間中でも腰痛やヘルニアは立派な退職理由になります。

ただし、そのまま相手に伝えても、なかなか理解されにくいんですね。

過去に腰痛やヘルニアを理由に仕事を辞めた方は、退職理由はどう説明した?

腰痛やヘルニアを理由に仕事を辞めたいのに辞められない方が多いとわかったため、今回メディアを通じて腰痛や椎間板ヘルニアで退職された方にアンケートを取りました。

腰痛やヘルニアでも退職できる伝え方やタイミングなどが参考になると思います。

 

ちなみにアンケーをを紹介する前に、もし腰痛やヘルニアで即日退職したい場合は、合法的に即日退職できる退職代行サービスをご利用ください詳しくはこちら)。

 

それでは、インタビューをご紹介します。

腰痛・ヘルニアを退職理由に会社を辞めた方の体験談

※各見出しをクリックしていただくと、それぞれの体験談を読めるようになっています。

「人がいないから無理」と断られた看護師のAさん

看護師の正社員で24年ほど勤務しておりました。
患者様の介助時、中腰での痛みがあり 業務がスムーズに行えない状態でありました。

退職を婦長に伝えると、腰に負担がかかる事はしなければ良いと言われましたが、人員が少ない時等、他のスタッフの手前やらざるを得ない状況が続きました。
辛いなら仕事を休めば良いとのことでしたが、人員不足で休むと業務がまわらないだろうと予測され、言い出しにくい雰囲気や、休みを希望しても「人がいないから無理」と実際に断られる事もありました。

精神的にも身体的にも辛く、何度も婦長と話し合い 結局「他にやりたい事があるから」と、違う理由で退職を希望しました。
仕事の休みもそんなに多く無いのに 休みの日に整形外科へ通い、リハビリを行い、仕事で症状を悪化させるということの繰り返しだったので 自分のライフスタイルに疑問ばかり抱いていたと思います。

最初の話し合いから退職まで5ヶ月かかりました。
退職後、腰に負担をかけないように過ごし 自分が考えているより早く整形外科通いから解放されました。

腰の痛みや病院通いの負担がなくなった事は勿論、気持ちの上でもストレスが無くなりましたので、退職して自分を取り戻した感じで良かったと感じています。

「退職するまで半年かかる」と言われたBさん

腰痛が理由では退職させられませんと言われました。
40代女性、前職の話です。

前職では飲食店で正社員として管理職(店長)をしていました。
仕事内容は10名ほどのスタッフの管理と調理からホールまで全ての仕事をしてました。

その会社ではおよそ10年間在籍していて、社員としては3年間在籍してました。
長い労働時間と人手不足で休憩もなく10時間以上の立ち仕事と重たい食材を運ぶなどで少しずつ腰を悪くしまして、ぎっくり腰も何度も繰り返すようになってしまいました。

日々コルセットを巻いて仕事をしていましたが、病院でヘルニアの一歩手前だよと言われて退職を決意。
しかし、常務や社長に話をすると辞められたら困る、負担を軽くするから退職はしないでくれと引き留められました。

仕方なく残る事にしましたが、負担は軽くならず、ストレスも溜まり家族にも退職した方がいいと言われ、再度退職願いを提出。
それでも、今は無理だと…辞めるなら半年前に言わないとダメだとも言われました。

流石に半年は厳しいので、強引に3ヶ月の引き継ぎ期間での退職を交渉。
その間に次の就職先と病院と鍼灸へ通い、なんとか3ヶ月間で退職しました。

もちろん有給も使い切りました。
現在は飲食業から離れて、違う職種につきましたが長時間の立ち仕事やストレスから解放されて腰痛は少し改善されたように感じます。

鍼灸通いは続けてますが、ぎっくり腰になる事がなくなりました。

パチンコ店で腰・手首を痛めたCさん

パチンコ店ホール及びカウンタースタッフとして正社員にて10年以上勤務していました。
勤務してから6年くらい経過した時に、腰に重みを感じ、それでも日々パチンコ玉がたくさん詰められた箱(ドル箱)を運んだりメダルを追加しに行く作業だったりをしておりましたが、持ち上げた際に激痛が走り、それから手首にも違和感が出てきてしまいしばらく休みたいという事から伝えました。

店長に伝えたのですが、人員不足で休めるわけがないという回答でしたので、上層部である事務所に居る部長にも伝えましたが、今抜けられるとホールもまわらないので難しい相談だが、カウンター業務をしばらくやるって事でなんとか休まず療養のような事はできないかと逆に提案されました。

しかし、数日間それで我慢してやっていましたが、緩和するどころか酷くなってきてしまい、朝起床するのもつらく、30代後半も間近でこれでは資本である身体が壊れてしまう、腰も手首も駄目になってしまったら、この先どうなるかわからないと思い退職する旨を社長と店長、部長に申入れしました。

ところが、引継ぎがある、その引継げる人材を選ぶのが難しいなどと色々言われ、これはこのまままた引き延ばされてしまうパターンだと思い医師からの診断書を提出すればよいですか?など、今まで我慢して勤務していた事や、その他日頃からろくに休みをもらえず駆り出されていた事、全て伝えると、渋々ですが了承してもらえて無事退職する事が出来ました。

他のスタッフ等には迷惑をかけた結果ではありましたが、腰は重心を支える重要な部位であり、今後酷くなりなにかあった場合、会社は責任を取るかというのも問題でしたし、退職できてよかったです。
手首も腱鞘炎になりかけていたようで、長らく患う事になる手前でした。

給料面は半減しましたが、退職してからはデスクワークの事務員の仕事に就く事ができ、腰も回復しつつありますが、それでもまだ違和感を感じる事は時々あります。
あのまま続けていたら、腰はどうなっていたのだろうと考えるとゾッとします。”

試用期間中にぎっくり腰になり退職を決意したDさん

・仕事内容
大病院の材料滅菌室の業務を請け負っている業者
病院内での作業ですが、各部署から送られてきた器具を滅菌作業し、各部署に配送するという作業です。

・雇用形態 正社員
・勤続年数 6ヶ月

上記作業中に、配送用のバケットを並べた棚の上の方から重たいバケットを下ろそうとした時にぎっくり腰になり、そのまま動けなくなりました。
しばらく休んで仕事には復帰したものの、その後腰痛に悩まされる事になり、またともすれば何かの拍子にまたぎっくり腰になりそうな感覚に悩まされる事となりました。

仕事は復帰して、業務は出来ていたのですが、このまま続けていても、腰痛が酷くなるだけだと思い、試用期間が終わるタイミングで、退職を決意しました。
上司には、正直に腰痛が怖いので辞めたいと言うことを伝えましたが、元より人手不足の会社だったので、頑張ってくれないかとの引き留めはされており、そのまま業務を続けていました。

それでもやはりこのまま続けて、今後腰痛が悪化して行くこともつらいのでやはり続けるのは無理だと上司に伝え、最終的には退職する事が出来ました。

腰痛はどうしても一生付き合っていかないとダメだと思うので、多少つよい態度で会社に申し出ても退職して良かったと思います。
その後は腰痛はずっとありますが、これより負担の少ない仕事に転職する事が出来ました。
このまま続けていても、ぎっくり腰がクセになっていたような気がします。

一時は仕事内容を変えてもらったものの、結局元に戻され退職した契約社員のE

さん

給食調理に関する仕事で8年契約社員として働きました。
重い物を持ったり中腰の姿勢で動いたりするため腰には、かなりの負担がかかっていたと思います。

常に腰痛は感じていたりはしていたのですが、ある時ギックリ腰になり動けなくなってしまいました。
それで1週間程休みをもらったのですが、腰への不安を感じ退職を申し出ました。

直属の上司には「腰に負担のかからない作業をしてもらうようにするから考え直して欲しい」と言われました。
1、2ヶ月は軽い仕事をさせてもらっていたのですが、主任という立場だった為、だんだんと元の仕事内容に戻っていき自分でも仕方ないなと思い、接骨院に通いながらだましだまし働いていました。

結局、子供の学校卒業を機に他の仕事に転職が決まったと嘘をついて退職しました。
仕事の内容自体が腰に負担がかかる仕事ばかりで、主任という責任からどんなに腰痛がひどくても動かないといけないし、周りからも頼られるので今はやめて良かったと思います。

今思うと自分たちより年配のパートさんは身体が思うように動かず、新しく入ってくる人たちは仕事がきつくてすぐに辞める人が多かったりしたので、自分たちの代の社員は退職を申し出てもなかなか辞めさせてもらえず身体を壊したりしてたので、腰痛が悪化する前にやめれて良かったです。

手術か退職かの二択になったFさん

建築士をしています。正社員です。勤続年数は八年です。
ずっと椅子に座って図面を描いています。

仕事中もそうですが、夜寝る時も腰痛が酷くて眠れません。
湿布を一面に貼っていますが、それでも睡眠導入剤を飲まなければ眠れないくらいです。

整形外科でレントゲンとMRIを取って貰いました。
ヘルニアでは在りませんが、尾てい骨から6番目の骨が微妙にずれているとのことでした。

手術の内容が、その骨にワイヤーを通し….それからは怖すぎて先生の言葉を覚えていません。
それは出来ないからどうしたらいいのかと医師に聞いた所、あっさり、仕事を辞めたら治るよと言われました。

建築士になって25年、この会社に入社して8年、頑張ったし辞めてもいいかなと思い、直属の上司に相談しました。
あっさり、腰痛で会社を辞めた奴なんか聞いたことがない、と断られました。

当時は建築業界も忙しく、私の仕事は朝早くから深夜までという過酷なものでしたし、求人を出しても、技術職をしかも即戦力になる技師を探すのが難しかったからです。
断られてから3か月、局部注射をたまに打ちながら頑張っていたのですが、なんでそこまでして会社に行かなくてはいけないのか?と思い、会社を5日ほど休みました。

明けて六日目、例の直属の上司と再び面談、もう腰痛と言っても無理だと思い、メンタルをやられてしまった、自信がないと言いました。
そうも言わなければ辞めれなかったと思います。

流石にメンタルのことを持ち出されたら、上司はノートは言えませんでした。
事実上の円満退職です。

辞めて暫く養生し、適度な運動をしていたら徐々に治まりました。
辞めて良かったことは、導入剤なし、痛みなしで眠れることが如何に基本的な幸せかと言うことが再び噛みしめられたことです。

立ち仕事のアルバイトで家に帰っても腰痛に悩まされていたGさん

20代の頃にアルバイトでスーパーのレジ打ちで1年3か月働いていました。
レジ仕事は立ちっぱなしで歩き回ることができず、座って休憩することもできませんでした。

レジの台は身長に対して低く、常に前かがみの姿勢で仕事をしていたので仕事をしている間じゅう辛かったです。
家で座っている時も痛く、寝るにしても痛いので掃除や料理、洗濯などの家事も何もできませんでした。

それらの理由から退職したい旨を伝えると、直属の上司から呼び出され、「みんな痛いと言っている。それでも頑張って働いているんだから辞めるのはわがままで会社と他の従業員に迷惑だ。社会人の自覚を持って働いてくれないと困る。」と言われました。
何度も上司と話し合いましたが、結局、その後も半年働き続け、他の持病が再発した時にそのタイミングでヘルニアではなく持病の再発を理由にして退職しました。

退職して専業主婦になってから本格的に病院で治療することができるようになりました。
また、無理に立ち続けたり動いたりする機会が減りました。そのおかげで腰の痛みはどんどん軽くなりました。

料理・洗濯・掃除などの家事にも前向きに取り組めるようになり、日常生活にハリが戻りました。
退職してよかったと思います。

工場勤務で椎間板ヘルニアになり体が痺れ出した新卒・工場勤務のHさん

私は新卒で入った工場で腰を痛めて椎間板ヘルニアになりました。
入社して何ヶ月か経った頃、左足の小指が痺れているのに気づきました。

指が痺れているだけで仕事や普段の生活で困ることは何もなかったのでしばらく放置していました。
しかしそのまま何ヶ月経っても痺れが取れることがなかったので病院へ行くと、椎間板ヘルニアだと診断されました。

そこからまた何ヶ月か経った後に段々左側の足全体が痺れてきたり、足を吊るようになったり、腰が痛くなったりするようになりました。
工場では基本立ち仕事が多く、中腰になることもあったのでとてもしんどかったです。

腰の痛みがとても酷くこれは仕事にならないと思い、早退をさせて欲しいと課長にお願いした日がありました。
しかし課長は、腰が痛いと言われても僕には何も伝わってこないし、もしかしたら早退したいが為に嘘をついているのかもしれないと私に言ってきました。

これまでも腰痛が酷い日はお休みさせていただいたりしていて理解してくれていると思っていたので、これを聞いてとてもショックでした。
その日はなんとか早退させていただけたのですが、退職したいと相談した時も課長はあまりヘルニアについて理解してくれていませんでした。

手術するレベルじゃなかったらまだ頑張れるだろう、今は人手が足りていないので簡単に辞めるなと言われました。
結局部長の方に相談して退職することができました。

退職してから家で休養していると段々腰の痛みが引いてきました。
3~4年前の話ですが、未だにずっと同じ体勢でいたりすると腰の痛みが出てきます。

しかししばらくすると痛みがすぐ引いてくるので、今も工場で働いていたらもっと酷いことになっていたのだろうなと思うと、新卒で入った会社でしたが思い切って辞めてよかったと思いました。

 

いかがでしょう。

やっぱり腰痛やヘルニアを理由に退職したいと伝えても、なかなか理解されにくく、退職を引き延ばされて結局半年ほど働かされ、腰痛が悪化してしまうケースが本当に多いんです。

 

ただですね。

実は

  • 退職は誰でも2週間後に出来る
  • 腰痛やヘルニアの退職に診断書は必要ない
  • 人手不足で引継ぎが出来ないのも会社の責任なので私たちは関係ない

ってご存じでしたか?

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実は労働者の権利で、誰だって会社を辞める権利を持っているんです。

そのため、上の体験談にあるような「半年は働いてもらわないと辞められない」と言うのは厳密には違法で、言っていることは「会社としては半年働いてもらいたい」程度にしか過ぎないんです。

そのため、もしこの記事を読んでいるあなたが腰痛やヘルニアで会社を辞めたい場合、退職届をしっかり提出して、何を言われても2週間後にはキッパリ行かなくなっても大丈夫なんです。

ただ、会社からの嫌がらせが怖いなら…

ただし、こういった個人で強引に退職を進めた場合、例えば

  • 退職後に必要な書類をなかなか送って来なかったり
  • 退職できるまでの2週間、嫌がらせを受けたり
  • 損害賠償する、給料は支払わない、有休を使わせないなど脅されたり

する可能性もあります。

 

そこで便利なのが退職代行サービスです。

退職代行サービスは”万が一裁判になった時には、会社側の無理な主張や暴言を連絡記録として提供できる”という側面があるため、上で挙げたような違法行為も会社は出来なくなり、驚くほどすんなり退職を認めます。

また双方が同意さえすれば即日退職は認められるうえ、事実として腰痛・ヘルニアで働けないとなれば、会社側も即日退職を認めざるを得なくなりほとんどの方が即日退職されています。

 

「もう一日でも会社に行きたくない!」

「自分で退職を伝えるのが怖い…」

「有給も全部使って、給料もしっかり貰って退職したい」

と言う方は、ぜひ利用してみてください。

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