エビデンス?なんとなくニュアンスは伝わるけど、実際どういう意味?
仕事をしていると、突然「エビデンス」という言葉を使われることがありませんか?
ビジネスの場では、エビデンスのようなカタカナ語が使われることが多いですが、正しい意味を知らない人は意外と多いことでしょう。
そこで、今回は知っていそうで意外と知らない「エビデンス」の意味と正しい使い方をわかりやすく解説していきます。
目次
「エビデンス」の意味とは?
エビデンスとは、「証拠・根拠・形跡・証言」という意味を持つ言葉です。
基本的に日常的な会話で使われることはなく、使用されるのは「IT・医療の業界」か「ビジネスの世界」のみです。
エビデンスの具体的な意味は、業界や使用される場面によって変わるので注意が必要です。
なお、各業界ごとのエビデンスの意味は以下の通りです。
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このように、業界ごとに解釈は微妙に違いますが、「証拠」という意味は共通しています。
つまり、エビデンスとは「証拠」のことなのです。
また、大抵の場合「エビデンス」のようなカタカナ語は英語に由来を持ち、日本に逆輸入されています。
実際、エビデンスの由来は英語のevidenceにあり、本来の意味は「(立証するための)証拠・物件」となっています。
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「エビデンス」の正しい使い方を例文で解説
ここからは、「エビデンス」の正しい使い方を例文付きで解説していきます。
「エビデンス」がどのような場面で、どのようなかたちで使われているのかを知れば、正しい使い方をマスターできます。
今回は、以下の3つのシチュエーションを想定して、「エビデンス」の使い方を紹介していきます。
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①「契約書類」という意味で使われるエビデンス
「エビデンス」という言葉は、ビジネスの世界で多用されます。
今回は、「契約書類」という意味で「エビデンス」が使われるパターンについて解説していきます。
シチュエーション
明日、顧客訪問する日だよね?
エビデンスを取るの忘れないでね。
エビデンス?どういう意味?
わかりやすい意味に変換
明日、顧客訪問する日だよね?
契約書類を取るの忘れないでね。
あ!そういえば、明日契約書類を取るのは私の担当だ!
使い方の解説
上記のような場合、エビデンスは「契約書類」という意味が適切です。
エビデンスは「証拠」という意味の総称として使われます。
しかし、具体的にその「証拠」が何であるのかは状況や使用される業界によって変わってきます。
よって、もしあなたが「エビデンス」という言葉を理解できなかった場合、相手が何を指しているのかを聞き返すといいでしょう。
②「議事録」という意味で使われるエビデンス
「社内で行われるミーティング」や「取引先の会議」の後にも、エビデンスという言葉は使われます。
ここでは、「議事録」という意味で「エビデンス」が使われるパターンについて解説していきます。
シチュエーション
お疲れ様です。
あとで、今日の会議のエビデンスを送ってもらってもいいですか?
エビデンス?この人は、どういう意味で使っているんだろう・・・。
わかりやすい意味に変換
お疲れ様です。
あとで、今日の会議の議事録を送ってもらってもいいですか?
議事録ですね。
承知しました。あとで、送付しておきますね。
使い方の解説
上記のシチュエーションだと、エビデンスは「議事録」と訳すと適切です。
エビデンスが具体的に何を意味するのかは、言葉を発した人によって様々です。
今回は、取引先との会議の後ということで、「エビデンス=議事録」と捉えやすかったですが、常にそうとは限りません。
よって、あなたが「エビデンス」という言葉を使われたら、どの「証拠」のことを言っているのかを考える必要があります。
③「音声データ」という意味で使われるエビデンス
マスコミや出版業界に勤めている場合、取材後に「エビデンス」という言葉を使われることがあります。
ここでは、「音声データ」という意味で「エビデンス」が使われるケースについて解説していきます。
シチュエーション
本日はありがとうございました。
報道不可のものがあるかもしれないので、あとで「エビデンス」を送っておいてください。
こちらで事前に確認させていただきます。
エビデンス?どういう意味だろうか・・・。
わかりやすい意味に変換
本日はありがとうございました。
報道不可のものがあるかもしれないので、あとで「音声データ」を送っておいてください。
こちらで事前に確認させていただきます。
音声データですね。承知しました。
後ほど、メールに添付して送らせていただきます。
使い方の解説
上記のように、取材後に「エビデンス」という言葉が使われたのなら、十中八九「音声データ」のことを言っているでしょう。
「証拠」という意味を持つ「エビデンス」ですが、ビジネスの世界では何らかの記録やデータを指すケースが多いです。
ただ、「エビデンス」という言葉を文脈やシチュエーションだけで理解するのは簡単ではありません。
「エビデンス」が具体的に何を指しているのかがわからないときは、正直に「エビデンスとは何のことでしょうか」と聞くのが賢明です。
「エビデンス」と似ている言葉・間違いやすい言葉
ここからは、「エビデンス」の同義語・類義語について取り上げていきます。
「エビデンス」以外にも「証拠」という意味を持つ言葉はありますが、比較するとどのような違いがあるのでしょうか?
よく似ている言葉や間違いやすい言葉を押さえて、今日から早速「エビデンス」を正しく使っていきましょう。
「エビデンス」と「プルーフ」の違い
「プルーフ(proof)」という言葉にも、「エビデンス(evidence)」と同じで「証拠」という意味を持っています。
一般的に、「エビデンス(evidence)」と「プルーフ(proof)」には以下のような違いがあります。
evidence:嘘か本当かを明らかにするための証拠
proof:決定的な証拠
このように、「エビデンス(evidence)」は疑い深い事柄について真偽を明白にするための証拠。
そして、「プルーフ(proof)」は何かを証明する際に決定的となる証拠のことを指します。
しかし、カタカナ語の「エビデンス」と「プルーフ」の場合は少々状況が変わってきます。
カタカナ語の「エビデンス」と「プルーフ」は、「証拠」という意味で使われるだけでそれ以上の意味は持っていません。
つまり、英語と違って、カタカナ語の「エビデンス」と「プルーフ」には明確な違いがないのです。
ただ、どちらかというと「エビデンス」の方が使用頻度が高いので、ビジネスの世界で「プルーフ」は使わないことをおすすめします。
まとめ
「エビデンス」の意味 | 証拠、根拠、形跡、証言 |
「エビデンス」の具体例 | 契約書類、議事録、音声データ |
「エビデンス」と「プルーフ」の違い |
※ただし、カタカナ語で使われる場合はどちらも「証拠」という意味 |
今回は、ビジネス用語「エビデンス」の意味と使い方について解説していきました。
「エビデンス」に限らず、英語に由来があるカタカナ語は意外と正しい意味を知っている人が少ないです。
よって、仮にあなたが「エビデンス」という言葉を使用しても、相手には正しく伝わらないことがほとんどでしょう。
言葉のかっこよさに惹かれて使用しても、相手に伝わらなければ意味がありません。
現在、「エビデンス」という言葉を多用している人は、相手が理解できているかどうかを必ず確認しましょう。
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明日の営業の際に、必要なエビデンス取るの忘れないでね。