質問のように「公務員試験」などの試験勉強がある場合はそのまま伝えて構いませんが、社会人経験がなくブランク期間が長い場合、何を自己PRすれば良いのか悩むところです。
こんにちは。人生を豊かにするための就活・転職を応援するWEBメディア「CAREE」編集長のサラです。私はこのメディア運営を通し、さまざまな仕事に関わる悩みと向き合ってきました。その中には「既卒になった理由をうまく説明できない」という悩みもありました。
企業担当者としては、既卒に様々なパターンの質問をしますが、答え方によって採用の合否が決まると言っても過言ではありません。それくらい、既卒になった理由は重要なのです。
この記事では、既卒で就活中の方に向けて面接で聞かれる内容や答え方のポイントを解説していきます。私たちも精一杯サポートさせていただきますので一緒に頑張りましょう!
目次
既卒になった理由は面接では避けては通れない!
既卒が面接で必ず聞かれるのは、なぜ既卒になったのかという理由です。面接担当者としては、率直に「なぜ新卒で社会人にならなかったのか」が気になってしまうのです。
ただ、人それぞれ既卒になった理由は異なります。新卒の時に就活をしていたけど、内定を獲得できなかったケースや就活をしなかったなど、さまざまな事情があったことでしょう。
面接では素直に答えることが大切ですが、ネガティブな答え方をするとマイナスのイメージが残るので要注意です。
面接官が抱く、既卒への懸念とは
既卒になった理由によって面接官への印象が大きく異なります。
例えば、新卒の時に就活をしたけど内定がもらえなかったケースは、「魅力的なポイントがないのでは?」「理想的な人材でないのか…」と面接官に受け取られてしまうといった懸念がありますね。
また、留学や資格取得のために就活を先送りしたケースは、「計画性がない」「働く意欲が低そう」といった印象を受けます。なんだか八方塞がりのように感じますが、面接官はあなたに質問を通して、何を求めているのでしょうか?
企業が知りたいのは「既卒になった理由」と「その振り返りができているか」どうか
企業の面接官が知りたいこと、それは「既卒になった理由」を通して、「その振り返りができているかどうか」なのです。
そもそも、既卒になった理由は人それぞれ異なります。企業側もあなたが既卒で就活していることは事前に渡している履歴書などで知っているはずです。その上で面接に進んでもらっているのですから「自信を持つこと」が必要です。
その上で、既卒になった理由、どうしてそうなったのか、空白期間は何をしていたのか、そして「どうして就活をする気になったのか」を答えましょう。一番大切なことは「振り返り」ができているかどうかです。そのためには嘘や言い訳をしたりせず、素直にハッキリと理由を述べましょう。
答え方によっては内定がもらえない場合も…
ただ、素直に答えるのは良いことですが、ネガティブな答え方はNGです。基本的に面接中は常に前向きな答え方をすることを心がけてください。
例えば、「新卒では全力で就活をしましたが、内定を獲得できませんでした。既卒になりましたが、やりたい業界で活躍できるように、諦めずに就活を続けています」と説明すれば、前向きな努力家といった印象を受けますよね。企業側もネガティブな人材よりもポジティブな未来志向型の人材を求める傾向にあります。既卒であることをプラスに感じ取れるような受け答えを意識することで、既卒に対するネガティブなイメージを払拭することができますよ。
既卒になった理由を答えるためのポイント3選
既卒は自分に自信が持てず、一歩引いてしまう方もいますが、面接では「ポジティブ思考で前向き」が基本です。
ここからは、既卒になった理由を上手に答えるためのポイントを解説していきます。
① 言い訳をせず、はっきりと答える
少しでも良い人間に見せようとして素直に答えないのは相手にも本心が伝わらず、イメージが悪いです。
既卒になった留学は一切言い訳はせず、素直にハッキリと答えることが大切です。
既卒になった事実はあるけれども、「失敗をバネに諦めずに努力すると決めた」と逆転ストーリーへ持っていくと上手く行きます。
② 明るい表情で答える
面接当日は誰でも緊張しますので、つい表情が固くなってしまいます。
特に既卒になった理由を答えるときは、声のトーンが暗くなってしまうことも…。
ポジティブな内容の答え方をして暗い声だと説得力に欠けてしまいます。
面接中は声のトーン、表情を明るく心がけて、明るい口調でハキハキと答えることが大切です。
③ 反省+入社意欲を答える
既卒になったことを反省していて、素直に自分の間違いを認める姿勢を表すことも大切です。
既卒になったことを全く気にしていない答え方をすると「素直ではない」というネガティブな印象を受けます。
「既卒になったのは残念でしたが、企業研究する時間が増えて入社する意志が強くなりました」とポジティブに締めくくる事が大事です。
【タイプ別】既卒になった理由の答え方の回答例
ここからは、既卒になったタイプ別に上手な答え方のポイントと回答例をご紹介します。
① 新卒で就活をしたけど内定をもらえなかったタイプ
新卒で100社を超えるエントリーをしたけれど、内定を獲得できず就職できなかったタイプ。
大手メーカー、商社、金融といった就職難易度が高い求人に絞って就活した人に多く見られるケースです。
この場合、どうやってポジティブな答え方に持っていけるでしょうか。
高収入で安定性のある人気企業は倍率も高く、求められる経歴やスキルが高めです。
▼答え方のポイント
「自分の実力が足りなかった」または「業界を絞り込み過ぎた」ために失敗したけれど、「視野を広げるきっかけになった」とプラスの答え方で締めましょう。
▼回答例
新卒での就職活動は、大手メーカーを中心に応募しましたが、結果的にうまく行かずに既卒となり、現在も就職活動を続けています。
社会人経験がないにも関わらず、企業をこだわり過ぎたことを反省しています。
今では失敗をきっかけに他の業界にも目を向けるようになり、アルバイトで経験した接客業を活かして営業職の分野で活躍したいです。
② アルバイトに熱中しすぎて既卒になったタイプ
アルバイトに集中して就活せずに、既卒になったパターンもよくあります。
アルバイトに打ち込むことはプラスの理由に変えられるので、就活を後回しにしてしまった反省点を交えながら答えましょう。
▼答え方のポイント
新卒時は決して何もしなかったのではなく、アルバイトに打ちこんでいたことを具体的に説明します。
アルバイト中に感じたことや経験を話すと人柄が分かって良いでしょう。
▼回答例
大学時代は学習塾の講師のアルバイトをしており、約20人の生徒の学習を管理していました。
学校後にアルバイトに入り、週5日出勤をしてほぼ毎日働いていました。
同時にサークル活動も行っていたので就職活動ができず、時間が過ぎてしまいました。
学生生活は有意義でしたが、新卒の貴重な機会を失ったことは後悔をして反省しています。
現在は、フリーターで経験した責任感を活かして人の役に立つ介護業界で活躍したいと考えています。
③ 学業に集中していて既卒になったタイプ
卒業までに単位が足りず、就活できず既卒になったタイプはどうでしょうか?
学生時代は遊びやアルバイトなどに時間を使い、学校に行かなかった人に多いケースです。
▼答え方のポイント
1年生から3年生は、何に熱中して大学に通わなかったのかを明確に答えます。
4年生になって単位の多く取るために就活できなかったことを反省している態度を見せましょう。
▼回答例
大学3年まではアルバイトとサークル活動が中心でした。
授業よりもアルバイトとサークル活動を優先したために、卒業に必要な50単位以上をクリアできませんでした。
4年の就職活動の時期は、卒業に向けて単位獲得を優先したため、就職の機会を逃しました。
大学生活は計画性がなく過ごた結果、新卒で就職できなかったことを後悔しています。
今後はアルバイトとサークル活動で培ったチャレンジ精神を活かして御社の売上に貢献したいと考えています。
④ 公務員試験などの資格取得を目指していたために既卒になったタイプ
公務員、公認会計士、弁護士など資格取得を目指して勉強を優先したため既卒になったタイプです。
▼答え方のポイント
採用担当者としては、諦めて既卒で就職活動すると決めた理由を知りたがっています。
周囲のアドバイスを受けて、他の道へ進もうと思うようになったと繋げましょう。
▼回答例
一生のスキルを身につけたいと思い、弁護士を目指して在学中から国家試験の勉強を続けてきました。
卒業から2年経ち、周囲から進路を変えることも選択肢にあるとアドバイスされました。
それをきっかけに、現在は弁護士への道を諦めて、既卒で就職活動をしております。
自分の実力のなさと計画性が悪かったことを自覚しています。
就職後は、勉強した法務の知識を活かして御社で事務・管理職の分野で活躍したいと考えています。
第二新卒・既卒におすすめの転職サイト3選
①ハタラクティブ
- 転職内定率80.4%
- 業界未経験転職実績60,000人以上
- フリーターからの正社員転職に強みがある
- 正社員就業経験のない層の支援実績が豊富
ハタラクティブのアドバイザーはフリーターや派遣社員の転職支援に慣れており、手厚い支援が期待できます。
総合型の大手転職エージェントになると内定確率の低い職歴のない層は登録さえできない可能性があります。
ハタラクティブであれば職歴に自信がない層に対しても転職をサポートを行ってくれますので、ぜひ登録してみてください!
②マイナビジョブ20’s
- 第二新卒の求人に特化した転職エージェント
- 20代をターゲットに転職支援を行っている
- 未経験業界への転職に強い
- 担当者の手厚いサポートに定評がある
マイナビジョブ20’sの大きな特徴は、第二新卒・20代の転職支援に特化している点です。
「担当者と二人三脚で進めていく感覚だった」というような口コミがあるほど、手厚いサポートに定評があります。
未経験の業界に挑戦したい第二新卒・20代の方はぜひ利用してみてください!
③ウズキャリ
- 第二新卒・既卒など20代の転職サポートに特化している
- ユーザーの内定率は86%以上
- 厳しい判定基準でブラック企業を徹底排除し、「定着率」にこだわっている
- 第二新卒経験者の専任キャリアコンサルタントによるフルサポート
高い内定率を誇るウズキャリも、第二新卒・既卒の転職支援に特化したエージェントです。
ひとりひとりに専任のキャリアコンサルタントがつき、転職活動や悩み相談などの手厚いサポートを行っています。
ブラック企業を避けて求人を紹介しているため、転職後に過酷な労働条件に悩むというリスクを下げられるでしょう。
働きやすい環境に転職したい第二新卒・既卒の方は登録必須です!
まとめ:既卒になった理由は堂々と伝えよう!
既卒は答えにくい理由こそ、反省しつつポジティブに締めくくるのがポイント。ブランクや空白期間で経験した話を盛り込むと、説得力が増します。
既卒の就活は新卒とは異なりやることも多く大変かと思います。そんなときは一度立ち止まって、「なんで就活をするのか」を考えてみても良いでしょう。登る山があっても登る理由がなければ頂上にはたどり着けません。これと同じように、就活をしても「就活をする理由」を見出せなければ、思うように内定は取れないでしょう。
入っちゃえばどこでも頑張れるタイプだから、テキトーに就活しよう
こんな風に考えていませんか。このような浅い考えは企業の採用担当者にすぐバレてしまいます。今一度、働く理由を考え直し、熱意を持って就活に取り組みましょう!
また、自分一人では就活が頑張れそうにない…という人は「就活エージェント」を活用しても良いでしょう。就活エージェントはあなたに合った企業を提案してくれたり、企業との面接の日程調整や選考対策も行なってくれます。面接の可否はどれだけ実戦練習をするかにかかっています。就活エージェントが模擬面接の練習など、一人ではできないこともサポートしてくれますよ。
どこを使って良いかわからない人はまず、『ウズキャリ』や『マイナビジョブ20’s』、『ハタラクティブ』などの大手の就活エージェントサービスを使ってみましょう。以下の記事でこれら就活エージェントをまとめています。お時間のあるときにでもお読みください。
ローマは1日にしてならず。焦らず、じっくりと頑張ってくださいね!応援しています!
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