リクルートエージェントのIT特化部門「リクルートエージェントIT」の特徴を解説。
業界最大手ならではのサポート体制や、人気の転職支援ツール、オンラインセミナーについても合わせて紹介します。
良い口コミ・悪い口コミも載せているので、評判が気になる方にもおすすめの記事です。
目次
リクルートエージェントITの基本情報
会社名 | 株式会社リクルート |
設立日 | 2012年 10月1日 株式会社リクルートホールディングス設立時の分社化により設立 2018年 4月1日 株式会社リクルートに商号変更 |
代表者 | 代表取締役社長 北村吉弘 |
本社 | 〒100-6640 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
資本金 | 3億5千万円 |
リクルートエージェントITはどんなサービス?
リクルートグループの中でIT業界・エンジニアに特化
リクルートエージェントITは、就職・転職業界の最大手である株式会社リクルートが運営する転職支援サービスです。
独立はしておらず、「リクルートエージェント」内のIT業界・Webエンジニア特化部門が「リクルートエージェントIT」とされています。
リクルートエージェントITの強みは、勤務地や利用者の年齢を問わず多数の求人があること、
そして1996年から就職業界で実績をあげているリクルートグループが積み重ねてきたノウハウです。
IT業界における多職種の案件はもちろん、本人の希望により他業種・職種の求人も紹介してくれます。
また、掲載企業側が報酬を支払っているため、求職者側はサービスを無料で利用できます。
大手のリクルートグループに求人を出すということは、高い掲載料を払えるだけの財力・採用活動への意欲があるともわかるため、企業分析をするうえで1つの指標になります。
非公開の独占求人が多い
リクルートエージェントITは、転職エージェントサービス業界内で最多の求人件数を誇っています。
IT関連だけでも、公開求人は約6万件、登録者だけが見られる非公開求人は約6.5万件です。
大企業や人気企業の独占求人もあるため、多くの求人を見られるだけでも登録するメリットがあります。
リクルートエージェントITの特徴6つ
1.業界内でも特に求人数が多い
リクルートエージェントITの最大の強みは、業界内でも特に求人数が多いこと。
もともとの求人数が多いため、キャリアアドバイザーから送られてくる数も多く、自分の希望に合う企業が見つかる可能性も上がります。
より多くの企業を見比べたい人には特におすすめです。
大手からベンチャー企業まで、ニッチな職種の募集も見つけやすく、たくさん企業を紹介された場合は一度持ち帰ってじっくり検討可能。
自分の希望や経験・スキルにより個人差はありますが、リクルートエージェントだけでマッチしそうな企業を30件以上紹介された人もいます。
- リクルートエージェントIT…約12.5万件
- マイナビITエージェント…約7.5万件
- レバテックキャリア…約1万件
- ギークリー…約3万件
- ワークポート…約5.6万件
上記を見ても、リクルートエージェントITは群を抜いて求人数が多いとわかります。
2.アドバイザーのサポートが充実している
リクルートエージェントITはサポート体制にも定評があります。
IT業界出身のキャリアアドバイザーが多い
担当キャリアアドバイザーには、IT業界で長年働いていて情報を熟知している人や、
知識・経験ともに豊富なエンジニア出身者など、IT職経験者が多いです。
アドバイザー自身の経験談や見解も交えてくれるため、一人で転職活動するよりも視野が広がります。
アドバイザーが利用者と面談した後には、単に能力と希望からマッチングするのではなく、
潜在的な力や、将来的なキャリアの積み方も踏まえて求人紹介をしてくれます。
ただし全員がIT業界出身なわけではないため、自分が求めている知識や理解度がないなと感じた場合は早めに担当替えをお願いしましょう。
キャリア相談から内定後のフォローまで一貫してサポート
リクルートエージェントでは、利用者1人1人に対して専任のキャリアアドバイザーが就き、以下のことを行ってくれます。
- 転職前のキャリアプランの相談
- 利用者に最適な求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書などの書類添削
- 業界の最新情報とリクルートのノウハウを活用した模擬面接
- 企業の内部情報共有
- 内定後の条件交渉
- 在職中の会社の円満退職サポート
選考前にアドバイザーが企業の社風や労働環境、求められる能力・スキルなどを教えてくれるので、それに即した準備をして採用試験に臨めます。
面接で不採用だった場合でも、企業に理由を聞き、今後に活かせるようフィードバックをしてくれるので安心です。
3.幅広い職種に対応している
リクルートエージェントITでは、職種別の求人検索ができます。
- プログラマー・Webエンジニア(約9万件)
- 社内SE(約1.8万件)
- 製品開発・ASP(約1.6万件)
- 組込み・制御エンジニア(約1.7万件)
- プリセールス・セールスエンジニア(約7,000件)
- テクニカルサポート(約6,000件)
- 品質管理(約4,000件)
- テスト・QAエンジニア(約3,700件)
- 情報システム・システム監査(約1600件)
※求人件数は2022年7月1日時点
上記から更に細かい職種・勤務地・希望条件などで求人を絞り込めるため、自分に合った企業を見つけやすいです。
また、「こういう仕事がしたい」と明確なプランがある場合は、アドバイザーに伝えておくと適した求人を紹介してくれるでしょう。
4.求人紹介と併用して自分でも求人を探せる
一般的な転職支援サービスでは、自分で求人の検索はできず、アドバイザーに紹介されるのを待つのみのところも多いです。
しかしリクルートエージェントITは、自分でも求人を探して応募の意思表示ができるため、「こんな企業もあったなら応募したかったのに」といった後悔を防げます。
Web上の検索から、勤務地・仕事内容や求められるスキル・賃金形態や休日休暇といった求人票と同じような細かい募集要項が閲覧可能。
こうした求人情報を見ておくだけでも、「こういうところがいいな」「この条件は嫌だな」と自分が重要視する条件がわかるため、見ておくのをおすすめします。
5.リクルートエージェントの転職支援ツールが使える
リクルートエージェントITに登録すると、母体のリクルートエージェントが提供している転職支援ツールを利用できます。
《リクルートエージェントITで使用できる転職支援ツール》
ツール名 | できること |
Personal Desktop(PDT) | ・Web上のマイページとして利用 ・求人情報の閲覧(その企業に転職した過去の利用者アンケートも見られる) ・アドバイザーとのやり取りに使用 ・応募手続き ・スケジュール管理 |
職務経歴書エディター | ・Web上でできる職務経歴書の作成ツール ・業種、職種ごとのサンプル文章を参考に書類が作れる |
エージェントレポート | ・企業応募時にアドバイザーからもらえるレポート ・志望先の業界分析から応募企業の選考ポイントまで、すべてまとめてある |
こういった便利な支援ツールは、大手でないとなかなか用意されていません。
特に内部情報までわかるエージェントレポートは、見るだけでも業界の情報を得られるため、積極的に活用しましょう。
6.定期的にオンラインセミナーが開催されている
リクルートエージェントITでは、現在就業中の社会人向けに転職セミナーを開催しています。
定期開催で、2021年からはオンラインLIVE配信が主流となっているため、登録さえしておけば無料で参加可能です。
《開催セミナーの一例》
- 企業が採用したいと思う内容を話せるようになる
- 面接突破に必要なノウハウを伝授
- 最後にセルフリハーサルを行い復習&練習
- 転職活動の始め方、心構えがわかる
- スタートから内定までの流れを解説
- 自己分析、企業分析のノウハウを伝授
- 現代における「キャリアの考え方」がわかる
- 自身のキャリア軸が見つかるヒントを与えるワークを実施
- 採用者が見ているポイントを解説
どのテーマのセミナーでも、転職活動で具体的に何をすればいいのかが詳しく説明されています。
疑問があれば都度チャットで質問もできるので、転職に不安がある人には特に有益なサービスでしょう。
リクルートエージェントITの良い口コミ
他社よりも多くの求人紹介があった
いくつかの転職支援サービスを併用していましたが、
リクルートエージェントITは他のエージェントよりもたくさんの求人を紹介してくれました。
最初は「こんなにあるの?」と驚きもしましたが、持ち帰って検討させてもらえたのでじっくり企業選びをすることができました。結果として、活動開始時には名前を知らなかった企業に入社しましたが、仕事内容・待遇面どちらも満足しています。選択肢を広げてもらえたので、利用してよかったです。
アドバイザーは利用者の希望や経験、将来を加味して最適なマッチングをしてくれるプロです。
自分ひとりで探しているだけでは気に留めなかった企業と出会える可能性もあるので、第三者の視点はとても役立ちます。
初回だけでなく、都度アドバイザーと連絡を取って新しい求人も紹介してもらえるので、納得いくまで企業を探せますよ。
サポートが充実していた
フルタイム勤務からの転職でしたが、いつ連絡しても早めに連絡が返ってきたし、使いやすかったです。
初めての転職で色々わからないことも多かったのですが、職務経歴書や面接の対策など、アドバイザーの方が親身にサポートしてくれました。働きながらの転職活動は大変でしたが、相性のいいアドバイザーに担当してもらえたおかげでモチベーションが保てましたし、
もらった企業情報のおかげで面接もクリアできたので良かったです。
仕事が忙しくなかなか時間が作れない人にとって、電話のすれ違いや連絡待ちに数日かかるのは意外に大きなストレスとなります。
リクルートエージェントITでは、夜間や土日も対応しているため在職中の人も利用しやすいです。
リクルートエージェントITでは、アドバイザーとのやり取りもWebツール「Personal Desktop(PDT)」を使用するため、円滑なコミュニケーションが可能。
PDTで閲覧できる企業情報など、大手ならではのサポート体制があるので安心です。
内定までが早く、スムーズに転職活動できた
かなり細かく希望条件を伝えましたが、もともとの求人数が多いからか数件の企業を紹介してもらえました。
条件をほぼクリアしている理想的な会社だったためすぐに応募をし、その後も面接対策をしっかりしてもらったおかげで無事内定をいただけました。希望どおりの求人を紹介してくれて、スムーズに転職できたのでリクルートエージェントITのアドバイザーさんには感謝しかありません。
入社してからのギャップもなかったので、きちんと企業について調べてあるんだなと思いました。
リクルートエージェントITには約12万件以上の求人があるため、最初は「細かすぎるかな」というくらい希望条件を言ってみてもOKです。
面談前に希望条件の優先度を決めておき、該当企業がない場合のみ、少しずつ条件を緩めてみましょう。
リクルートエージェントITの悪い口コミ
スキル不足だと希望に合う求人が少ない
まったくの未経験というわけではなかったのですが、丸1年で退職したいわゆる「第二新卒」だったため、
エンジニアとしても社会人としても経験は未熟でした。最初はいくつか求人を持ってきてくれたのですが、どうも希望と合わず応募できない期間が続いて…。
次第に求人紹介も減り、今ではたまにメールが来るくらいです。自分には合わなかった。
リクルートエージェントITは、ある程度社会人経験がある人向けの転職支援サービスです。
特に、企業側も「大手の媒体だから利用者もスキルの高い人がいるだろう」と高いスキルを求めている場合もあります。
未経験から就職した利用者もいますが、近年のIT業界全体の傾向として、未経験人材の採用は少ないです。
リクルートエージェントITではIT職以外の求人も紹介してくれるので、未経験の人は違う業界・職種とIT職を並行して探すのも良いでしょう。
担当者がいつも忙しそうだった
担当アドバイザーの方がいつも忙しそうでした。
最初は「キリキリした”仕事のデキそうな人”がきてくれていいな」と思っていたのですが、
連絡をすっぽかされたり、こっちから連絡しないと求人を紹介してくれなかったりしました。まぁこちらとしてもゆっくり転職を進めていければいいかな、くらいの気持ちだったので、あまり優先されてなかったのかもしれません。
リクルートエージェントITは大手なぶん利用者も多いため、アドバイザーによっては転職者1人1人にかけられる時間が少ないこともあります。
転職エージェント全体の傾向として、転職意欲の高さやスキル・実績面から「転職成功度が高い」と判断した人を優先しがちです。
もちろん利用者のペースに合わせてくれる親身なアドバイザーもいますが、スムーズな転職に尽力する人が多いでしょう。
担当者が合わないと感じる場合は、担当替えを申し出るか、一度視野を広げるためにも他の転職支援サービスと合わせて活用してみるのがおすすめです。
リクルートエージェントITを利用する流れ
リクルートエージェントITを利用する流れは以下の通りです。
- 公式サイトにて必要事項を入力し、申し込む
- 7日以内に電話かメールで利用開始の連絡が来る
- キャリアアドバイザーとオンライン/電話/対面のいずれかで面談:希望条件や今までの経験などをヒアリング
- 面談結果をもとに、合う求人を紹介
- 応募・書類対策・面接対策:アドバイザーから企業に推薦もしてくれる
- 内定・退職交渉・入社:年収交渉や入社日の調整なども行ってくれる
アドバイザーとの面談をオンラインや電話で行う場合は、履歴書や職務経歴書を送っておくとスムーズです。
この時点で完璧な書類でなくても、あとから添削指導してくれるので大丈夫ですよ。
また、企業との望まないミスマッチを防ぐためにも、アドバイザーには希望条件や不安なことなどをしっかりと伝え、
経歴やスキル面での嘘をつかないことが重要です。
お互い信頼し合って二人三脚で活動していくことが転職成功のカギとなります。
①レバテックキャリア
- エンジニア転職に強みがある
- 公開案件は常時1万件以上保有してある
- 取り扱い職種はエンジニア職、Web系、ゲーム系、クリエイター、プログラマー、ディレクターなど
- 対応エリアは首都圏が多い(大阪、名古屋もあり)
- 専任キャリアコンサルタントによるサポート
- 好条件の非公開案件を保有している
「レバテックキャリア」の特徴は、IT・Web関連企業への転職に強みがあることです。
エンジニアやクリエイター系の転職を希望している方に最適なサービスが充実しています。
「レバテックキャリア」に登録すると、専任キャリアコンサルタントが付いて、希望と条件にあった仕事を紹介してもらえます。
はじめて転職する方も、業界に詳しいキャリアコンサルタントが、職務経歴書や履歴書の添削や面接対策をしてくれるので安心です。
②ギークリー
- IT・WEB・ゲーム業界への転職に強みがある
- 取り扱い職種はエンジニア、プログラマー、クリエイターが多い
- 業界の専門知識があるキャリアコンサルタントが担当する
- 他にはない優良案件を含む非公開案件を保有している
- IT・WEB・ゲーム業界の管理職やハイポジションの求人も多い
- 対応エリアは都心が多い
ギークリーの特徴は、他のIT・WEB業界に特化された転職エージェントと比較すると、ハイキャリア向けであるという点です。
求人の質が高く、IT・WEB・ゲーム業界で高収入の求人を探している方におすすめです。
有名な企業や大企業の求人も多いので、忙しい方も効率的に転職活動が進みます。
専任キャリアコンサルタントは専門知識があるので、業界特有の細かい相談もできるのが嬉しいポイントです。
③type
- エンジニアの転職に強い
- ミドル層の転職に強い
- サイト訪問者数は毎月200万人で日本一
- 多くのベンチャー企業に支持されている
typeは、エンジニアの転職に強いことをアピールポイントとしています。
登録者の年齢層としては、30歳から39歳までが最も年齢層のゾーンとしては厚くなっています。
ミドル層向けのエンジニア求人の数がそこそこ用意されている転職サイトは珍しいので、
技術力に自信のある30歳から39歳までの年齢層の方は積極的に登録してみることをおすすめします。
まとめ
ここまで解説してきたことをまとめると、リクルートエージェントITは、以下のような人におすすめの転職支援サービスです。
- できるだけ多くの求人から合う企業を探したい人
- 初めての転職で手厚いサポートを期待する人
- 早く転職したい人
- 大手のノウハウ・情報を知りたい人
大手のリクルートエージェントITはサービス・情報が充実しているため、自分の将来を考える材料としてもまずは登録しておくことをおすすめします。
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