転職のタイミングは、すべて自分自身で決められるわけではありません。
現在の職場との兼ね合いがあり、迷惑をかけないタイミングで転職することが重要です。
ここからは、どうすれば迷惑がかからないのか、どうすれば円満に退職・転職ができるのかについて解説したいと思います。
退職の気持ちだけは早めに伝えるべき
現在の勤務先に迷惑をかけずに退職・転職するには、退職したいという旨を早めに伝えておくべきです。
しかし、「○月までに退職させてください」といきなり言うのではなく「退職しようと考えています」という程度にしておきましょう。
特に、責任のある立場の方は、在職中に準備することも多いため、すぐに退職時期を設定するのは危険です。
「退職しようと思っているが、時期はまだ決めていないという」ニュアンスで伝え、徐々に自分の仕事の量を減らしてもらうのが理想的です。
在職中の転職準備、離職後の転職活動も含めて、自身の中でしっかり計画していても、会社との兼ね合いが上手くいかなければ、その計画も上手くいきません。
そして、ギリギリまで今の仕事場でフル回転していると、どうしても転職活動との両立は難しくなってきます。
自分の時間は自分で作るというぐらいの気持ちで、比重を徐々に転職活動に移していきましょう。
後継者の育成も大切
現職において、責任のある立場の方は、後継者の教育にしっかり時間を割かなければいけません。
後継者不在のままでの退職は、会社にとって大きな負担になります。
「これだけのメンバーがいれば大丈夫だ」と、自身も会社も思えるような職場環境を作ることができたタイミングであれば、会社にかかる負担は少なく、円満に退職・転職できる可能性が高いです。
また、どうしても後継者が上手く見つからず、退職が思うように進まない可能性はあります。
しかし、段階を踏んで会社に退職の旨を伝え、それを会社が理解してくれているのであれば、仕事量を増やすようなことはしないはずです。
転職に適した時期について
転職するのに適している時期は、基本的に新しい求人が増えやすい9月頃、そして3月~4月頃です。
また、入れ替わりが激しい業界は、基本的にどの時期でも求人は途絶えないですが、新卒で退職してしまった人員の補充などで、秋口は求人が出やすい傾向にあります。
まとめ
ここまで、転職に適したタイミングについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
冒頭で、転職のタイミングは自分自身だけでは決められないという話をしました。
しかし、こちらは自由に転職ができないという意味ではなく、理想の退職・転職時期を逆算し、段階を踏むことによって初めて、思惑に近い転職が実現できるということを意味しています。
株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】
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