看護師3年目となると、「職場を辞めたい」「ほかの環境で働きたい」と転職を考える人が多くなります。
3年目は業務量が増えたり、プレッシャーが大きくなったりと仕事の負担を大きく感じるもの。
この記事では、2度看護師として転職をした私が、3年目看護師の転職事情についてお伝えします。
「辞めたいと思った皆の理由は?」「辞めたいと思ったらどうすればいい?」なども紹介していくので、転職を考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
3年目の看護師が辞めたいと思う理由とは?
3年目で「退職したい」もしくは「転職したい」と考える看護師は多いですよね。
実際に周りの知人や先輩も、3年程度働いてから職場を変える人がたくさんいました。
3年目になると一定の技術や知識を取得して、今後の働き方を改めて考え直すタイミングが増えてきます。
辞めたいと思うきっかけは人により様々ですが、その中でよくある理由を紹介しますね。
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それぞれの辞めたい理由を詳しく見ていきましょう。
委員会・プリセプター・看護研究などの時間外業務が多い
時間外業務の多さが理由で、辞めたいと考えている人はたくさんいます。
- 委員会業務の残業
- 看護研究の残業
- 休日のチーム会や勉強会への出席
- 自宅での勉強量
- 残業、拘束時間が長い、残業代が出ない
入職半年~1年経つと、委員会や看護研究が始まり残業が一気に増えますよね。
3年目になるとプリセプターとして1年目の面倒を見るため、さらに仕事の負担を感じてしまうのです。
また、全員シフト制のため勉強会などは休日に出席することも。
その他に勉強量やサービス残業が多いといった理由が、転職を考えるきっかけになり得ます。
3年目になり余裕が出てくるからこそ、もっとプライベートを重視して働きたいと考える看護師が数多くいるのです。
一人で業務を行うことへのプレッシャー・不安
- 先輩の目が離れて責任が大きくなる
- 仕事を押し付けられることも
- 中途採用者との比較
- 看護師長が求めるものが難しい
3年目になると新卒教育ラダーの最終年のため、先輩の目が離れていきますよね。
そうすると、「先輩がいるから安心」と思っていた業務が、いきなり自分の責任になります。
さらに振られる業務量が多くなり、プレッシャーや不安を感じてしまうのが3年目の辛いところ。
その他にも中途採用者と比べられたり、看護師長が求めるリーダー業務に応えられなかったりと負荷に感じる人も出てきます。
他病院の同期と給与に差が出る・給与の低さ
- 他病院と比べて給料が低い
- 給料がほとんど上がらない
就職活動の時は、大体の人が新卒の給料を見て決めますよね。
一般的には民間病院の新卒は給料が良いですが、年数が経つごとに国公立病院と差が開く場合も。
また、夜勤手当が少なかったり、残業時間と給料が割に合わなかったりという面でも給料に不満を抱く人が多いようです。
奨学金制度が終わるタイミング
病院奨学金の免除期間が終了する時期に、転職を考えるのもよくあるうちの1つです。
看護学生にとってはありがたい制度ですが、それほど人員補充に困っている病院ということ。
お礼奉公が終わると、より良い条件で働ける病院を探したいと言う知人はたくさんいました。
3年目で顕著に感じる勤務先の悪い面
3年も働くと勤め先の悪い面がたくさん見えてきます。
- 3年目以降の教育制度が整っていない
- チーム医療の連携が取れていない
- 希望の病棟に異動できない
力を入れた教育制度が3年目までだったり、医師などの他職種と連携が取れていないと、看護師として「この病院で大丈夫かな?」と疑問に思うことが出てきますよね。
また、何か問題があったときの人事対応がいまいちなことや、病棟異動を受け入れてくれないなどの病院自体への不満も感じやすいのが3年目です。
疑問点や不満を持っての仕事は、労働意欲の低下にもつながることも。
自身にとって働きやすい場を選ぶことは、充実した看護師生活を送るためにも欠かせません。
3年目でも発生する辛い人間関係
病棟によって人間関係の良い悪いは全く異なります。
- 理不尽な先輩
- 同僚間でのいじめ
- 看護師長の目が届いていない
人間関係が悪い病棟だと、理不尽なことで嫌みを言われたり、いじめやパワハラが行われるなどが未だにありますよね。
私は600床程の病院で勤務していましたが、風通しが悪く休憩室では悪口ばかりだったので、大人になってもこんなのがあるんだと驚きました。
人間関係が原因で鬱病になる人も多いので、ストレスを回避するためにも今の職場を辞めることは有効な手段と言えます。
3年目で感じる看護師としてのステップアップ
キャリアップしたい看護師にとっては教育体制が物足りなく感じたり、高度医療が発達している病院やホスピスなどへと施設を変更したいと考えるのがこの時期。
3年間看護師として働くと、自分の看護観やなりたい看護師像が明確になってきます。
認定看護師・専門看護師や、他の領域で勉強したいという意思で環境を変えるのも、キャリアプランやライフプランを考える上で重要な選択です。
3年目の看護師の深刻な辞めたい悩み、解決方法は?
ここまで3年目が仕事を辞めたいと思う理由をお伝えしましたが、その悩みを解決して楽しく働きたいですよね。
次に、職場を変えずに解決できる方法と、転職して解決する方法について紹介していきます。
自身の悩みと照らし合わせて、今何をすべきなのかを参考にしてくださいね。
看護師が職場を変えずにできる解決方法
まずは退職せずに解決可能なものについてお伝えします。
- 時間外業務の多さ
- 業務へのプレッシャーや不安
- 辛い人間関係
時間外業務の多さ
委員会やチーム会のために残業が多くなっている場合は、同じ不満を持った仲間が多いので、全員で看護師長に相談すると改善の余地があります。
なぜなら、現在は病院でも働き方改革が進んでおり、残業削減や看護師の退職防止に取り組んでいるためです。
言いづらいことではありますが、話しやすい先輩なども巻き込めば調整できる可能性が高いですよ。
業務へのプレッシャーや不安
責任ある業務はプレッシャーが大きいですが、その分慣れてくるとやりがいにも繋がります。
辛い時期は同期と業務を分担したり、元プリセプターなど信頼できる上司や先輩に相談することで不安を解消しましょう。
先輩も同じ道を通っているので、親身に話を聞いてくれてスッキリしますよ。
どうしても辛いときは師長に相談して、教育体制や業務の割り振りを見直してもらうのも良いですね。
辛い人間関係
人間関係は環境にもよるため、一人で変えることは難しいです。先輩への物言いも避けたいですよね。
ですが、同じ病院でも病棟によって人間関係は全く違います。
他病棟の人間関係は、同期からの情報や病棟の雰囲気で判断することが可能です。異動希望を出して病棟を変えてみると解決することもありますよ。
転職することで解決に臨む
上記以外の、給料面や病院自体のシステム、キャリアアップが理由の場合は、転職が解決方法の1つとなります。
個人では給料体制や病院の仕組みを変えることは難しいですよね。
そのため、転職をして職場を変えることが、悩みを解決する手段となるのです。
転職(病院を変わる、移ることね)しようすると、だいたい新しいところと給与の交渉をします。
ソコソコ経験がある看護師であれば、即戦力として中途採用はwelcomeで、「前のところではこれくらい貰ってたので、これ以上は欲しい」と最後の給与明細を持って行くと、それより高い金額を提示してくれます。引用:yahoo知恵袋
私も3つほど転職を経験して、キャリアップをしていき、
なおかつ給与もアップさせることができました。引用:yahoo知恵袋
自分の能力的なキャリアアップを目指すのでしたらより専門的な病院へ転職したりします。そうすると、専門看護師の資格を取りやすいためです。
引用:yahoo知恵袋
実際に、給料を上げたりキャリアップが目的の場合は、転職することで成功した人が多いようです。
看護師3年目の転職は時期として最適か?
そもそも看護師3年目での転職が、タイミングとして最適なのか悩みますよね。
まだ同期がバリバリ働いている中での転職は、「本当にこれで良いのかな?」と不安になるもの。
転職する人は多いですが、実はもう少し働いてからの方が条件が良くなる場合もあります。
3年目の看護師になると転職は売り手市場だけど……
3年目看護師の転職は売り手市場のため、「仕事がない」と困ることはないでしょう。
求人の条件が「臨床経験1年・2年以上」である病院も多く、選べる病院や施設、条件は悪くはありません。
なぜなら、病院は20代の若い看護師を雇い、その後長く働いてほしいと考えているからです。
ただし、3年目で転職するよりも、もう少し待ってから転職する方が得られるメリットが多いという現状もあります。
3年目と4年目の看護師転職だと給与に大きく差が出ることも
どこの病院も教育プログラムを3年に設定しているため、丸3年働いていなければまだ教育が終わっていないと判断されます。
病院によっては1人前の看護師としてみなされないので、転職先でも教育を受ける必要が出てくるのです。
そのため、教育が終わった4年目と比較すると、転職後の年収に差がついたり交渉が難しくなることも、、。
給料アップを狙うのであれば転職時の交渉が有効なので、3年目の転職は不利になると言えます。
看護師3年目を超えて転職したときの具体的なメリット
経験を3年積んで転職するメリットを具体的にお伝えします。
転職を悩み出すと、「どうしても転職したい」という気持ちが先走りますが、自身にとって「いつ転職するのがベストなのか」を改めて考えてみましょう。
3年目を超えると転職の幅が大きく広がる
3年目を超えた後での転職では、職場の選択肢が大きく増えます。
前述した通り、臨床経験が1.2年程度でも働ける病院はたくさんあります。
ですがキャリアップや施設変更(クリニックなど)を目的とする場合は、臨床経験3年以上が条件の施設が多いのです。
基礎ができていないとハイレベルの病院を選べなかったり、教育体制が整っていないクリニックでは採用が難しかったりと、3年の壁にぶつかる転職希望者は意外といます。
転職目的によっては、経験を3年積んでからの方が仕事が見つかりやすいですよ。
3年目を超えると給料の待遇が良くなりやすい
給与体系は病院によって異なりますが、看護協会の「病院の給与制度(育成・評価)事例」によると、キャリアパスの等級によって基本給を決めている場合が多いです。
そして大抵の病院では、1段階目のキャリアパスを教育段階の1~3年目としており、1人前になった4年目以降に等級が上がる仕組みとなっています。
そのため3年目を超えてから転職をすると、キャリアパスの等級が上がるために給料も上がるという訳です。
転職先が自分に合わなくても、潰しが効きやすい
また、転職先が自分に合わなくても、経験が3年あれば再転職がしやすいのも大きな利点。
石の上にも3年という言葉がある通り、3年間継続した実績があれば信用を得やすいため、2回目の転職も難なく行うことができます。
もちろん転職理由を明確にすることが前提ですが、再転職先でも深く問われることはありません。
しかし経験が3年未満であれば、「また辞められるかも」と思われてしまい、希望の職に就けない場合もあるのです。
転職先で後悔しないか不安だという人は、3年待ってからの転職が安心ですね。
今の職場で無理をしているなら、転職はポジティブに考えてみて
3年目を超えての転職はメリットが多いことをお伝えしましたが、現在無理をして働いている人は環境を変えることも大切です。
夢をもって看護師になったのに、辛い思いをして頑張り続けた結果、病気になり社会復帰が難しくなった人をたくさん見てきました。
病気にならなくても、仕事が原因で人生を楽しめないのであれば、転職をして問題解決に努めることも重要です。
最近は3年以内に転職する看護師も増えているので、転職は楽しく仕事をするためのポジティブな選択肢と言えますよ。
看護師におすすめの転職サイト・エージェント3選
①看護roo!
- 豊富な求人の中から細かく検索が可能
- 職場の内部事情を詳しく知ることができる
- 掲示板やコラムなどで看護師に有益な情報を発信
- 運営会社は東証プライム市場に上場している「株式会社クイック」
看護roo!の求人の中で特に充実しているのは、「夜勤なし」や「土日祝休み」など勤務条件の良い案件です。
「夜勤がつらい」
「休暇が欲しい」
などの理由で転職を検討している看護師さんには、特におすすめですよ!
さらに、看護roo!ならではと言えるのは、転職マニュアルがもらえることや、掲示板があることです。
「看護師のお悩み掲示板」では、似たお悩みを抱えた看護師同士で気軽に意見交換できます。
周りに転職について相談できる人がいないという方にもおすすめです。
②ナース専科 転職
- 求人数は業界トップクラスの20万件以上を保有
- 全国区の看護師転職に対応
- 取り扱い職種は看護師、准看護師、保健師、助産師
- 年間10万人以上の看護師が利用
- 非公開求人も多数紹介
- プライバシーマーク認定済みで個人情報は徹底管理
「ナース専科 転職」は、業界で最も老舗の看護師転職サイトです。
運営する株式会社エス・エム・エスキャリアは「ナース専科」も運営しています。
全国各地の求人が充実しているので、「自分の地域で求人がなかなか見つからない!」とお困りの方にお勧めの転職サイトです。
東京・愛知・大阪・福岡といった主要都市部での求人数も、他の転職サイトと比較して圧倒的に多くなっています。
③レバウェル看護
- 好条件の非公開求人の多数紹介
- 職場環境など職場内部の詳細な情報の提供
- プロのアドバイザーが条件の交渉を委任
- 看護師のための多ジャンル情報記事の掲載
- アドバイザーによる求人のない病院へのリクエスト可能
レバウェル看護は、求人数の豊富さとキャリアアドバイザーへの満足度の高さが特長の転職エージェントです。
転職先の内部事情に詳しいというのも特長。人間関係や身に付くスキルなど働く環境に詳細な希望がある方におすすめです。
また、パート・アルバイトと派遣の求人も充実しています。
パート・アルバイトなどの非常勤の求人数は、看護roo!に並びます。
これらをお探しの看護師さんにもおすすめですよ!
3年目の看護師転職、転職サイトは使うべき?
看護師転職にはハローワークや看護師向け転職サイトの利用など、方法があります。
そこで、こちらでは3年目の看護師転職には転職サイトを使うべきか参考にしていただくために、メリット・デメリットをご紹介していきます。
登録するメリット4選
まずは、転職サイトならではのメリットを見ていきましょう。
病院の内情事情が分かる
転職サイトによっては、担当コンサルトが病院の人間関係や雰囲気など、求人では分からない情報に詳しい場合があります。
転職サイトならではの、大きなメリットですね。
条件に合った求人・職場が見つけられる
担当コンサルトが求人探しに協力してくれるため、希望条件にあった職場をスムーズに見つけることが出来ます。
転職活動がスムーズに進む
非公開求人を紹介してもらえる
看護師転職サイトでは、好待遇な非公開案件を取り扱っている転職サイトも多数!
登録するデメリット2選
登録の前に知っておきたいのがデメリット。よくチェックしておきましょう。
希望と違う求人案件を紹介される
合わない担当者や、営業優先の担当者にあたってしまった場合……希望と違う求人案件を紹介されることも。
そういうときは担当者変更を申請しましょう。
アドバイザーからしつこく連絡がくる
アドバイザーからの電話連絡がしつこい、という意見は少なくないです。
ご都合に合うように、連絡頻度を調整してもらいましょう。
3年目の看護師に3つの転職アドバイス
3年目の看護師が転職を成功させるために、押さえるべきポイントを知っておきましょう。
転職が初めてであれば、闇雲に行動すると上手くいかない場合があるのです。
今からお伝えするポイントに注意して転職活動を行うと、希望の職場に転職できる成功確率も上がりますよ。
転職先に求める条件を明確にしよう
転職を成功させるためには、転職先に求める条件を明確にしましょう。
転職したい理由とそれを解消するための希望条件を明らかにしないと、転職先選びに失敗して同じ理由で辞めたくなるかもしれません。
転職後に後悔すると、それは転職成功とは言えませんよね。
また、求める条件を明確にすることで、退職理由や職場を選んだ理由がはっきりとするため面接対策にもなります。
本当に自分が望む職場を見つけて、選考を有利に進めるためにも条件を整理しておくと良いですね。
可能な限り病院見学や施設見学をしよう
希望の職場が見つかれば、職場を見学する事がおすすめです。
転職サイトの担当者やネットの口コミで情報を得られますが、自分に合っている職場かどうかは実際に見ないと分かりづらいです。
足を運んでみると、職場の忙しさや雰囲気を身をもって感じることができます。
見学をしてピンと来る場合もあれば、違うかなと考え直すことも可能なので、面接の前に見学をしておきましょう。
職場見学は転職サイトの担当者に頼めば調整してくれますよ。まだ迷っている段階なら、仲介を入れてトラブルを回避しておくと安心です。
転職先が決定してから退職しよう
転職活動中ではなく、転職先が決まってから退職しましょう。
病棟勤務の看護師であれば、仕事と転職活動の両立は大変ですよね。
しかし転職先が決まる前に辞めてしまうと、焦りから余裕をもって職場を選べないこともあります。
病院勤めよりも日中の時間に空きは出ますが、いつまでに職場を決めるといった制限が出てしまうため焦りを感じてしまうのです。
働きたい職場と出会えなければ退職自体を後悔しかねないので、まずは転職先を決めることがおすすめです。
看護師3年目で転職をするときは、経験を踏まえて転職先を探そう!
この記事では、3年目の看護師が「転職・やめたい理由」・「解決方法」・「転職するべきタイミング」についてお伝えしました。
転職先が好条件となるのは4年目以降ですが、今の状況が辛ければ3年目に辞職・転職をして環境を変えるのが良い選択だと言えます。
転職に悩んでいる人は、自身のキャリアプランや今の段階でどんな職場に転職できるのかを調べてみましょう。
そうすると、今までの経験や今後の希望に沿った転職先が見つけられますよ。
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