突然の失業や収入減で家計を守るためには、「毎月必ず出ていく固定費の見直し」がカギとなります。
とくに意外と見落としがちなのが、新聞・NHK・有料放送などの情報サービスへの支払いです。
「今は生活を守るのが最優先。必要最小限の情報コストで安心を手に入れる」ことが、再スタートへの大事な一歩です。
目次
新聞・NHK・有料放送の家計負担をデータで把握
まず、家庭がどのくらい情報サービスにお金をかけているか、平均データで見てみましょう。
単身世帯の情報サービス費用(2023年 家計調査・業界データ)
サービス | 月額(円) | 年間(円) | 世帯普及率 |
---|---|---|---|
新聞(朝刊+夕刊) | 4,000 | 48,000 | 44.8% |
NHK受信料(地上波) | 1,100 | 13,200 | 98%* |
NHK受信料(衛星契約) | 2,200 | 26,400 | 47.5% |
有料放送(BS/CS/ケーブル) | 2,500 | 30,000 | 37.9% |
動画配信サブスク(例) | 1,200 | 14,400 | 56.8% |
合計 | 11,000 | 131,600 | ― |
(*NHKはテレビ設置世帯ベース、サブスクは主力2社平均、ケーブルテレビ協会等より編集)
新聞・NHK・有料放送の“情報系サービス”だけで月1万円、年間13万円以上の家計負担となることも珍しくありません。
失業中こそ“情報の取り方”を見直す理由
-
「なんとなく契約し続けている」サービスは家計にボディーブローのように効いてくる
-
無料・安価な代替サービスが急増しており、「見直し=質の低下」には直結しない
-
必要な情報だけを「最小コスト」で得る工夫が、心の余裕を生む
新聞の解約・デジタル移行で生活がどう変わる?
新聞購読をやめた場合の節約インパクト
パターン | 月額(円) | 年間(円) | 10年(円) |
---|---|---|---|
朝刊+夕刊を継続 | 4,000 | 48,000 | 480,000 |
朝刊のみを継続 | 3,000 | 36,000 | 360,000 |
電子版に移行 | 2,000 | 24,000 | 240,000 |
完全に解約 | 0 | 0 | 0 |
-
今は無料で読めるネットニュース、行政広報、NHKニュースアプリ等も充実
-
日経電子版や朝日・読売など、「紙+電子」で割安になるプランも増加中
-
「一時休止」や「短期解約」も受付可能。再就職後に復活できる安心感も
NHK受信料の見直し・免除申請も活用しよう
NHK受信料の基本
区分 | 月額(円) | 年間(円) |
---|---|---|
地上波契約 | 1,100 | 13,200 |
衛星契約 | 2,200 | 26,400 |
割引制度(半額) | 550 | 6,600 |
テレビ設置が条件。「スマホのみ」「パソコンのみ」は原則支払義務なし。
NHK受信料の減免・免除制度
対象者 | 内容 |
---|---|
生活保護受給世帯 | 全額免除 |
障害者手帳(等級による) | 半額または全額免除 |
災害被災・火災世帯 | 免除期間あり |
契約者死亡・長期入院等 | 一時免除や解約可 |
テレビ廃止(リサイクル・処分) | 解約可 |
「失業のみ」では原則免除対象外ですが、生活保護・世帯全体の収入激減時は自治体の相談窓口を活用しましょう。
受信料の一時停止・分割払いも可能
-
NHKふれあいセンターに電話・Webで相談
-
「コールセンターでの柔軟対応」が近年進んでいる
有料放送・ケーブルテレビ・動画配信の見直し術
有料放送の支出をデータで確認
サービス名 | 月額(円) | 年間(円) | 世帯普及率 |
---|---|---|---|
ケーブルテレビ | 2,800 | 33,600 | 37.9% |
BS/CS多チャンネル | 2,500 | 30,000 | 40.1% |
スカパー! | 2,300 | 27,600 | 8.4% |
Netflix(スタンダード) | 1,490 | 17,880 | 16.9% |
Amazonプライム | 600 | 7,200 | 31.6% |
3サービス以上契約していると月7,000円を超えることも。
解約・一時停止の効果シミュレーション
見直し内容 | 月額削減額 | 年間削減額 | 3年での節約効果 |
---|---|---|---|
新聞を解約 | 4,000 | 48,000 | 144,000 |
NHK衛星→地上波に変更 | 1,100 | 13,200 | 39,600 |
有料放送全解約 | 2,500 | 30,000 | 90,000 |
動画配信1件のみ継続 | 1,200 | 14,400 | 43,200 |
合計 | 8,800 | 105,600 | 316,800 |
「見直し」だけで家計を大幅にスリム化できるのがわかります。
無料・安価な代替サービス活用で「情報格差ゼロ」
-
ネットニュース・行政広報・YouTube公式チャンネルで主要ニュースは十分カバー
-
ラジオ(radiko)やNHK+アプリでテレビがなくても速報を入手可
-
雑誌・新聞も「図書館の電子サービス」「期間限定無料キャンペーン」で読む工夫
解約・見直しの実践ステップ
1. 支払明細・口座引き落とし履歴を確認
-
「気づかぬ間に重複契約」や「使っていないサブサービス」の発見がカギ
-
有料チャンネルやセットプランの「解約忘れ」も多い
2. 必要性・利用頻度・再開可否で判断
サービス名 | 利用頻度 | 代替案 | 解約・見直し判断 |
---|---|---|---|
新聞 | 低 | ネットニュース | 解約(再開も容易) |
NHK衛星 | 低 | NHK+・ラジオ | 地上波契約に変更 |
BS・CS | 低 | YouTubeなど | 全解約 |
Netflix | 高 | Amazonプライム | 1件だけ継続 |
3. 手続きは公式サイト・電話・書面で
-
新聞・NHK・ケーブルTVは「電話連絡」が確実
-
NHKは「テレビを処分した場合」の証明が必要な場合もあり
-
動画配信や有料放送は「マイページ」から1分で解約できるケースが増加
解約・見直し後の「情報との付き合い方」
-
「必要な情報だけを自分で取りに行く」習慣が身につく
-
情報の“質”と“量”をコントロールできる=生活の余裕が生まれる
-
無料サービスや図書館の活用で「情報格差」を防げる
公的支援や相談窓口もフル活用
-
NHK受信料は「一時停止」「減免」「分割払い」など柔軟対応あり
-
自治体の生活困窮者支援窓口で「家計全体の相談」が可能
-
どうしても解約できない時は「一時的に知人・家族名義で共同契約」も(※規約順守の範囲内で)
見直しで生まれる“家計の余白”の使い道
節約額の使い道例 | 実現できること |
---|---|
食費・生活必需品費に充当 | 買い物の安心・食生活の充実 |
医療費や健康管理に回す | 健康維持・病気時の安心 |
転職活動・スキルアップ費用に | 書籍購入・面接交通費・資格取得など自己投資に |
生活防衛資金の貯蓄 | 突発的な出費や急な支払いへの備え |
失業中の「情報サービス」見直しQ&A
Q. 新聞やNHKを解約しても再契約は簡単?
A. どちらも「電話1本」で復活可能。電子版も増えており、戻したいときも困りません。
Q. 有料放送や動画配信をやめて寂しくない?
A. 「無料の代替サービス」が豊富で、工夫次第で情報や娯楽は十分カバー可能。
Q. NHK受信料を払わないリスクは?
A. テレビ設置がない場合や免除対象なら問題なし。支払義務があるのに滞納すると督促や法的措置もあり得るので、必ず手続きを。
まとめ:情報と家計を「身の丈に合わせて」最適化しよう
新聞・NHK・有料放送は“なんとなく続けている”ほど家計に効く。
失業や収入減のいまこそ、「本当に必要な情報コスト」だけを厳選し、
・一時解約・休止で“すぐに固定費ダウン”
・無料・安価なサービスで生活の質を落とさず節約
・心と財布に余裕を作り、再スタートのエネルギーを生み出そう
困ったときは、自治体や各サービスの相談窓口を気軽に頼ってOK。
あなたの家計と心に“余白”をもたらす見直し、今すぐ始めてみませんか?
どんなご質問も、お気軽にどうぞ。再スタートの応援、いつでもしています!

株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】

最新記事 by 株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】 (全て見る)
- 失業中の節約生活で見つける、無料&低コストで楽しむ趣味と娯楽 - 2025年6月6日
- 失業中の心と暮らしを満たす、手作りの節約習慣 - 2025年6月6日
- お金も心も大切にする交際費マネジメント術 失業中の人付き合いを楽しみながら賢く乗り切る方法 - 2025年6月6日