看護師の転職方法にはハローワークやナースセンターで仕事を探す以外に、転職サイトを利用する方法もあります。
転職サイトは求人数が多く、専属の担当者が相談にのってくれるというメリットがある一方で、しつこく紹介の連絡がくるというデメリットを挙げる利用者も。
転職サイトからのしつこい連絡を回避する方法を知ることで、転職サイトをより活用しやすくなります。
目次
看護師向けの転職サイトからのしつこい連絡の対処法・回避方法
しつこい連絡で困っているならそのまま放置するのはNG。しっかり対処して回避しましょう。
しつこい連絡を回避して、転職活動をスムーズに進めるテクニックを紹介します。
連絡の頻度・時間帯を指定する
連絡の頻度や時間帯は利用者が指定できます。
登録時に連絡を受けやすい時間帯やどのくらいの頻度で連絡が欲しいかを、あらかじめ伝えておきましょう。
こちらの希望した時間を無視してしつこく連絡があった場合や、過剰な頻度で連絡がある場合は、必ずその理由を説明してもらいましょう。
緊急性がなく、必要度も低い(希望条件に合っていない)内容であれば、その電話でどれだけの迷惑を被るのかを伝え、今後は同じようなことのないようにしっかり伝えます。
連絡の媒体を変更してもらう
看護師を続けながら転職活動をしている方は、転職サイトから連絡を受ける媒体を電話ではなく、メールやLINEにしてもらうことをおすすめします。
勤務中はすぐに電話に出られないばかりか、頻繁な連絡で業務を中断されては看護ミスにもつながり危険です。
あくまでも転職活動は、本人に主導権があるので連絡を受ける媒体を指定することはもちろん、連絡を受けられる時間を伝えることも失礼ではありません。
メール内容を確認することで疑問を整理できたり、希望条件についても再考する時間がとれるのもメリットです。
連絡内容を明確に決める(連絡の取捨選択)
転職サイトからの連絡を効率よく受けるためには、希望条件を明確にすることが大切です。
その上で、希望の求人があった場合のみに連絡してほしいことを伝えて、希望に合わない求人は提案であってもいらないなど、連絡内容を指定することで不要な連絡を避けやすくなります。
はじめての転職活動では、希望条件があいまいになりやすく、もっといい条件があるのではないかという期待から、提案を受けてしまいがちです。
可能性を探りたいなら良いですが、希望がはっきりしているなら不要な提案は迷惑でしかありません。
転職サイト内の相談窓口に相談
転職サイトは総合の相談窓口を設けている場合が多いので、担当者からしつこく連絡が来ることを相談してみましょう。
担当者の対応に困っていることを伝えて、改めて希望条件や連絡を受ける媒体、時間についても伝えましょう。
総合窓口に寄せられた苦情は担当者にも伝えられるので、それでも改善されない場合は担当者の変更またはサイトの利用を辞めることも検討しましょう。
担当者を変更してもらう
担当者との相性が悪くストレスに感じているなら、担当者を変更してもらいましょう。
担当者に直接訴えることが難しければ、相談窓口に連絡して担当者を変更してほしい旨を伝えます。
ただし、闇雲に担当者を変えろというだけでは不満な内容がしっかり伝わりません。
しつこい連絡に困っていたことや、希望を無視した担当者からの提案ばかりを押し付けられたなど、具体的な不満点を伝えます。
クレームに具体性があることは、次の担当者から同じような対応を受けないための予防にもなります。
担当者変更は基本的には迅速に行われるので、サイトの対応が遅く、担当者が不在の状態が続くようなら、転職サイトに問題がある可能性があるので、サイト変更も検討しましょう。
利用している転職サイトを退会する
担当者を変更しても解決できなかった場合は、転職サイトとの相性が悪い可能性があるので、思い切って退会することも考えましょう。
サイト上から退会の手続きができるので、手続きは数分で終了します。
一度退会すると、サイトに登録した情報は削除されるので、再び利用したくなった場合は情報を改めて登録する必要があります。
退会する前に、退会理由を整理して希望条件の見直しなども行ってみることをおすすめします。
他の転職サイトを利用する
看護師向けの転職サイトは複数あるので、今使っている転職サイトにこだわらず、サービスの質が良い他の転職サイトを利用するのもおすすめです。
基本的に転職サイトの登録は無料で、同時進行でいくつかの転職サイトを利用することも可能です。
サービスを利用する中で、サイトの特徴や違いが見えてくることもあるので、いくつかのサイトを比較してみても良いでしょう。
ただし、あまりにサイト数を増やしてしまうと、それぞれの担当者の対応に追われて返ってストレスになるので、2社程度にすることをおすすめします。
関連記事:【看護師550名の口コミ】転職サイトの複数登録は2社がベスト!
電話がしつこくない転職サイトはある?看護師におすすめのサイト3選!
電話がしつこいのは困りますが、転職活動をするならば優秀なコンサルタントが在籍するサイト・エージェントを利用したいですよね。
看護師におすすめの転職サイト・エージェント3選をご紹介します。
①看護roo!
- 豊富な求人の中から細かく検索が可能
- 職場の内部事情を詳しく知ることができる
- 掲示板やコラムなどで看護師に有益な情報を発信
- 運営会社は東証プライム市場に上場している「株式会社クイック」
看護roo!の求人の中で特に充実しているのは、「夜勤なし」や「土日祝休み」など勤務条件の良い案件です。
「夜勤がつらい」
「休暇が欲しい」
などの理由で転職を検討している看護師さんには、特におすすめですよ!
さらに、看護roo!ならではと言えるのは、転職マニュアルがもらえることや、掲示板があることです。
「看護師のお悩み掲示板」では、似たお悩みを抱えた看護師同士で気軽に意見交換できます。
周りに転職について相談できる人がいないという方にもおすすめです。
②ナース専科 転職
- 求人数は業界トップクラスの20万件以上を保有
- 全国区の看護師転職に対応
- 取り扱い職種は看護師、准看護師、保健師、助産師
- 年間10万人以上の看護師が利用
- 非公開求人も多数紹介
- プライバシーマーク認定済みで個人情報は徹底管理
「ナース専科 転職」は、業界で最も老舗の看護師転職サイトです。
運営する株式会社エス・エム・エスキャリアは「ナース専科」も運営しています。
全国各地の求人が充実しているので、「自分の地域で求人がなかなか見つからない!」とお困りの方にお勧めの転職サイトです。
東京・愛知・大阪・福岡といった主要都市部での求人数も、他の転職サイトと比較して圧倒的に多くなっています。
③レバウェル看護
- 好条件の非公開求人の多数紹介
- 職場環境など職場内部の詳細な情報の提供
- プロのアドバイザーが条件の交渉を委任
- 看護師のための多ジャンル情報記事の掲載
- アドバイザーによる求人のない病院へのリクエスト可能
レバウェル看護は、求人数の豊富さとキャリアアドバイザーへの満足度の高さが特長の転職エージェントです。
転職先の内部事情に詳しいというのも特長。人間関係や身に付くスキルなど働く環境に詳細な希望がある方におすすめです。
また、パート・アルバイトと派遣の求人も充実しています。
パート・アルバイトなどの非常勤の求人数は、看護roo!に並びます。
これらをお探しの看護師さんにもおすすめですよ!
看護師の転職サイトで担当者はしつこい連絡をしてくる?
看護師の人手不足は深刻なので、看護師の転職サイトでも優秀な看護師は取り合いの状況です。
転職サイトは看護師を転職させてはじめて紹介手数料が入る仕組みなので、担当者も1人でも多く転職させようと必死なのです。
その結果、担当者からのしつこい連絡にうんざりしてしまうことも……。
実際に寄せられた声を元に、現状について解説します。
実際にしつこく連絡された体験談
転職サイトに登録したら、担当者からのしつこい電話がかかってきて大変だったという利用者は少なくありません。
実際の体験談を紹介します。
少し考えたかったが、何度も電話があったり、着信が残っていたりしたので、出るのが嫌になり、転職自体を嘘をついて辞退した。結局職安で転職先を決めた。
CAREEファストアスクアンケート(CAREE編集部調べ)
満足だった点は、ハローワークなどと異なり紹介する企業の金銭、福利厚生は勿論、勤務先の人間関係や男女比、年代から上司の印象迄教えてもらえる。不満な点は、しつこく勤務先紹介の電話が担当者以外からも頻繁に連絡してきたり、面談に立ち会われたりとウザい。
CAREEファストアスクアンケート(CAREE編集部調べ)
しつこい電話攻撃と、
強引に病院をすすめて来たり、
こちらの希望など、ほぼ無視でした。。。
しつこく連絡してくる理由とは?
看護師の転職サイトは、転職したい看護師に病院を紹介するのが目的ですが、一般的な派遣会社のように入職後のサポートはありません。
つまり看護師を紹介して入職させるまでが転職サイトの仕事です。
看護師の入職が決まると、病院から転職サイトに紹介料として看護師の年収の2~3割が支払われることになっています。
転職サービスの担当者が看護師の年収を引き上げる努力を惜しまないのは、自らの報酬にも直接影響が及ぶからです。
紹介者が長く勤務するほど、企業から手数料が支払われる人材派遣サービスでは、企業と人材のマッチングが重要です。
しかし看護師の転職サービスでは入職時のみに紹介手数料が支払われるため、1日も早く、1人でも多く看護師を紹介することで利益を挙げようと考える担当者がいることも事実です。
そのため、希望に合わない求人を紹介されたり、いわゆるブラックと言われる病院を紹介されることもあります。
しつこい紹介や面接を急がせるような担当者は自分の利益しか考えていない可能性が高いので、早めに担当を変えてもらうか、違う転職サイトに切り替えた方がベターです。
関連記事:なんで無料なの?看護師転職サイトの報酬の仕組みを図解しました!
どんな時にしつこい連絡が来る?
転職サイトの担当者からの連絡は、登録から面接に至るまでの期間がもっとも多くなります。
”しつこく連絡がくる理由”でも紹介しましたが、転職サイトは看護師を病院に紹介して入職が決まることで、病院から手数料として報酬が支払われるので、とにかく紹介することが重要なのです。
病院は1日も早く看護師を確保したいので、ある程度の条件を満たし面接に至った看護師は採用したいと考えます。
しかし、看護師が面接に臨まなければ、もちろん入職が決まることはありません。
そのため、転職サイトの担当者は看護師が面接を受けるまでは連絡を続け、しつこいと感じるまでに電話をしてくる場合もあります。
どのくらいの人がしつこく連絡された?
CAREE編集部が独自に実施した、転職サイトを利用したことのある看護師を対象にしたアンケート調査では、回答が寄せられた221名中、転職サイトの電話内容や態度に不満を持ったことがある人の割合は約16%でした。
一方、満足したと回答した人は約57%、電話でのサービスを利用しなかった人は約27%と不満がある人を上回りました。
この結果からも、実際は満足している利用者や電話以外の媒体を通じて紹介を受けた人の方が多いことがわかります。
もちろんすべての転職サイトや担当者が利益目当てに、しつこい連絡をしてくるわけではありません。
転職サイト=しつこいと決めつけずに、良質なサービスを提供してくれるサイトもあることを覚えておきましょう。
しつこい連絡が続く時に起こりやすいトラブル
紹介される求人の質が低い、希望条件と全然噛み合っていない
求人の質が低く希望条件に合わないと、なかなか面接に至らないので、しつこく連絡が来る場合があります。
担当者が適当に求人を選んでいる可能性もあるので、希望する求人になかなか出会うことができません。
じっくり求人募集を探してくれる転職サイトなら、このような不満は発生しにくいものです。
連絡以外の重要な業務(書類添削・面接対策・職場見学等)が疎かになる
転職サイトでは、担当者がサポートしてくれるのが一般的で、サポート内容には、履歴書や職務経歴書の書類添削や、病院担当者の特徴を考慮した上での面接対策、事前の職場見学なども含まれます。
しかし担当者が自分の利益ばかりを追求している場合は、1件でも多く入職させようと担当を複数抱えて1人1人へのサポートが手薄になる可能性があります。
たとえ看護師としての経験や実力があっても、書類や面接で不採用になる場合もあるので、サポートが受けられずに仕事が決まらない場合は担当を変えてもらうのがベターです。
そもそもストレスが溜まる、嫌な気持ちになる
こちらの都合を考えずにしつこい電話をされたら、誰でも気分は悪いですよね。その上、希望に合う病院をなかなか紹介してもらえないとなれば、気持ちは焦りストレスも大きくなるのは当然です。
信頼できない担当者とのやり取りそのものがストレスの原因になり、転職活動の妨げにもなります。
一つの病院に関する深い情報(実際の職場環境や人間関係など)が得られない
転職サイトを利用するメリットは、病院の職場環境や人間関係などの深い情報を得られるところです。
これらの情報を提示してくれない担当者は信頼できません。転職理由や希望条件などの詳しいヒアリングがない担当者は要注意です。
担当者に都合の良い病院(看護師の離職率が高い病院など)ばかりを紹介されてしまう恐れも。
一方的なコミュニケーションになり、転職成功率が下がる
希望する条件に対して、初めからダメ出しをしてくるような担当者は信頼できません。
そのような担当者は本人の希望よりも採用されやすそうな病院を優先して紹介してくる可能性があります。
当然ながらコミュニケーションも担当者からの一方通行になりやすく、こちらの希望が通らずに転職活動がスムーズに進まなくなってしまいます。
逆に急に担当者から連絡が途絶えることがある
中には担当者からの連絡が途絶えてしまうケースも。
確認して折り返すと言ったのに一向に音沙汰がなくなってしまったり、必要な情報をたずねたら返事が来なくなったり。
担当者の仕事は希望にあった転職をサポートすることなので、サポートを放棄している時点で担当失格です。
担当者の能力が低い、もしくは転職サイトの運営自体に問題がある場合が考えられます。
しつこい担当者は「早く決めたい」という心理が働いているために、利用者が本当に必要としている情報や求めていることよりも、求人の提案や面談日の調整、転職はいつするかといった日程決めなど、クロージングに直結するような連絡になりがちです。
こうした担当者は上記のようなトラブルが発生しやすいので注意しましょう。
場合によっては看護師転職サイトを使用しない方法もあるけど
看護師の求人は転職サイト以外にも、求人情報サイト・ハローワーク・都道府県の看護協会(ナースセンター)などで探すこともできます。
また、知人の紹介や病院のホームページから直接応募する方法もあります。
まずはそれぞれの特徴を解説します。
「一般の求人サイト・ハローワーク」
看護師に特化した紹介を行うわけではないので、担当者が求人内容や病院の情報に詳しくない可能性があります。
「看護協会(ナースセンター)」
専任の担当者がつくわけではないので、給与や待遇面での希望はある程度自分で交渉する必要があります。
「知人の紹介」
条件を確認しにくく、しがらみが生じやすいので、よほど知っている病院でない限りは避けた方がベター。
「直接病院へ応募」
毎回、病院のホームページをチェックしなければならないため、タイミングが悪いと応募できない場合があります。
上記の点を考慮すると、転職サイトはしつこい連絡が来る場合もありますが、求人数が多く担当者に給与や待遇など具体的な希望を伝えやすいというメリットも。
うまく利用すれば転職活動の成功率は上がります。
転職サイトのしつこくて強引な求人紹介には注意しよう!
転職サイトからのしつこい連絡や強引な求人紹介を受けた時は、我慢せずに担当者を変えてもらえるよう要請しましょう。
転職活動自体がストレスになっては元も子もないので、気持ちよく相談できるサイトを利用したいものです。
あくまでも転職の主役は自分だということを忘れないでくださいね!
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