職場に不満があり転職したいと考えても、なかなか勇気が出ませんよね。
私は看護師1年目と4年目に転職をした経験があります。
この記事では私の2回の転職体験談を詳しく紹介しますね。
- 総合病院からクリニックに転職した体験談
- クリニックから産業保健師に転職した体験談
転職に悩んでいる人は、ぜひ体験談を参考にしてくださいね。
目次
総合病院からクリニックに転職した体験談
まずは1年目で転職をした体験談からお伝えします。
はじめての転職で経験もかなり少なかったため、転職をするか非常に悩みました。
1年目で転職を考えている人やクリニックに転職をしたい人は参考になるはずです。
看護師1年目で転職したいと思った理由
私が看護師1年目なのに転職を考えた理由は3つあります。
- 職場の人間関係が悪い
- 夜勤がしんどい
- 残業・業務量が多い
職場の人間関係が悪い
新卒で入職した職場は、とにかく人間関係が最悪でした。
後輩や新卒いびりはもちろん、先輩間でもいじめがあったのです。そして同期内でもいじめが発生し、なんとうつ病で休職してしまう人も…。
学生時代から”看護師の人間関係は良くない”ことを理解していましたが、実際に入職すると予想以上にショッキングな毎日でした。
看護師の世界で「シカト」はよくある話ですが、いじめなんてある職場だと嫌気が差しますよね。
夜勤がしんどい
入職初月の4月から夜勤が始まりましたが、どうにも身体に合わず調子が悪くなりました。
先輩は出勤前の昼寝で調整していましたが、子どもの頃から昼寝の習慣がなかった私にとって仮眠を取ることがとても難しかったのです。
そのため仮眠をせずに夜勤を迎えていましたが、夜間は眠たくて眠たくて本当につらい勤務でした。
また私は集中治療系にいたので、いつ急変が起こってもおかしくない患者さんばかり。
眠気で業務にミスが起きないかと考えると、神経もすり減っていく一方でした。
残業・業務量が多い
2時間程度の残業は当たり前で、終電がなくなったり夜勤明けで朝に退勤するはずが12時帰宅になったりと、残業や業務量がとてつもなく多かったです。
病院全体の意識が「残業はサービス」「プライベートより医療提供」という感じだったので、残業時間や仕事の量には何も言えず…。
結局不満に思ったスタッフが退職し、常に人員不足になるという悪循環。
休日の勉強会も多く、プライベートも仕事だらけで徐々に辛くなった覚えがあります。
転職を決めてから退職までの流れ
最低3年は働く予定でしたが、突然体調が悪化して転職まで一気に話が進んでいきました。
辞めづらい1年目で退職をした流れを紹介します。
体調を崩す
入職して半年間、仮眠を取らずに夜勤・残業・勉強会などをこなしていると、突然夜勤業務中にふらつきが。
夜勤明けの昼寝もできなかったので、徐々に睡眠不足が身体に悪影響を及ぼしていました。
ついに仕事中の業務に支障が出てしまい、このまま夜勤を続けるのは難しいと判断して転職を考えることに。
同期や先輩に相談する
まずは同期やプリセプターさん、教育担当の先輩に相談しました。
みんな心配をしてくれて「一緒にがんばろう」と励ましをもらったのですが、やはり夜勤に対応する事ができず不安は積もる一方。
そんな中、教育担当者が「身体を壊してまで仕事をしなくても良いと思う。身体と私生活が一番だよ。」とアドバイスをくれて、”何としても頑張らないと”という気持ちがなくなり、楽になる方法を選ぶことに決めたのです。
師長に相談する
最終的に師長に働き方や転職について相談することに。
師長には4月から夜勤について相談しており、理解を示してくれました。
提案してくれたのは、「病棟日勤」か「外来」で働くこと。
1年目が病棟日勤で働ける雰囲気ではなく、外来勤務に変更してもらいましたが1年目で気まずく、数ヶ月後には病棟夜勤に戻る前提だったため退職することに決めました。
クリニックへの転職方法
経験がほとんどない1年目看護師でしたが、クリニックに転職することにしました。
- 病棟の雰囲気に疲れた
- 今後一生病棟で働く気はない
- 日勤のみでゆったり働きたい
転職先で同じ体験をしないよう、日勤のみでプライベートを重視するためにクリニックに転職をすることに。
看護師転職サイトに登録する
実は退職まで転職活動は行わず、退職後から求人探しを行いました。
ネットで「看護師 転職」と調べると転職サイトが多く出たため、とりあえず片っ端から登録した結果、情報の整理が出来ず失敗…。
そして1年目で経験がほとんどないこと、転職サイトではクリニックの取り扱いが少ないことから病棟や施設を勧められることが多く、転職サイトは結局利用しませんでした。
求人情報サイトで検索する
クリニックは人件費削減のため、求人情報サイトへの掲載が多かったです。
そのため最終的にはネット検索で調べた求人から直接応募し、クリニックの面接を受けることにしました。
不妊治療専門と精神科の2つのクリニックに応募し、どちらも採用を頂いて精神科クリニックに転職することに。
クリニックから産業保健師に転職した体験談
次はクリニックから産業保健師へと2回目の転職をした体験談を紹介します。
2回目は看護師4年目でしたが、1回目とは異なる理由で転職を決意しました。
看護師4年目で転職したいと思った理由
転職先のクリニックは、人間関係が非常に良くて毎日楽しく働けていたのです。
そのまま働いても良かったのですが、今後のキャリアやお金を考えてステップアップしたいと思い、転職に踏み切りました。
- 経験を積みたい
- 年収を上げたい
経験を積みたい
転職先のクリニックは、ルーティン業務が多くスキルアップが難しく感じました。
仕事としては楽だったのですが、20代でこれだけの経験だと勿体ないかなと不安に。
プライベートと仕事のバランスは難しいですが、もう少し仕事に重きを置いても良いかなと感じてきたのです。
年収を上げたい
クリニックは年収が330万円程度と低く、せめて400万円は稼ぎたいと考えました。
クリニックの収入は自費収益や母体の大きさによって左右されますが、保険診療中心の個人クリニックのため給料が上がる見込みがなかったのです…。
それなら転職をした方が簡単に給料が上がりますよね。今後の生活も考えて給料アップを目標に転職活動をすることに決めました。
転職を決めてから退職までの流れ
2回目の転職は円満退職をするために、早めに根回しをして準備を万全に行いました。
スムーズに退職ができたので、気持ちよく送り出してもらえましたよ。
希望の仕事を決める
前回は転職先を決めずに退職してしまい、すごく焦って転職活動をしたため、退職前から転職先を探し始めました。
そのために、
- 次の職場に望むこと
- 希望の給料、働き方
などを整理して「働きたい仕事」が何かを考え直すことに。
その結果、私が興味が出たのが求人数が少ない産業保健師だったので、産業保健師の求人を探しつつ、条件が良いクリニックの情報も並行して集めていました。
退職の3ヶ月前に院長に伝える
通常は1ヶ月前の申請で良いはずですが、医療職が少数体制だったため3ヶ月前には院長に退職を相談しました。
その少し前に結婚したこともあり、働き方を変えたいという思いは理解してもらえて一安心。
早めに伝えたことで後任の募集や今後の体制を整える時間を十分取ることができました。
後任看護師への引継ぎを行う
引継ぎ期間は1ヶ月程行ったのですが、事前にマニュアルを新たに作成していたので、2週間ほどで無事に終わりました。
転職を急に決めず準備をしっかりすることで、同僚や後任へも迷惑をかけずに済むため、時間をかけて良かったと改めて思いましたよ。
気持ちに余裕があったため、転職活動もスムーズに行えました。
産業保健師への転職方法
産業保健師の転職は公式サイトや求人サイトの情報が少なく、転職サイトを利用しました。
企業の公式サイトを検索する
ネットに”産業保健師の求人は公式サイトを調べよう”と記載があったので、希望地域の企業公式サイトを調べ尽くしました。
ですが公式サイトの求人ページに「保健師求人」は基本的に載っていません…。
クリニックとは違い転職が難しく感じたので、転職サイトを利用することに。
登録していたサイトの担当者に連絡をする
1度目の転職で登録していた転職サイトの担当者に再度連絡をしてみました。
既に登録をしていると面談をせずに済むので、希望条件を伝えて連絡が来るのを待てばOKです。
結局転職サイトの新着求人を紹介してもらい、大企業の産業保健師に無事転職できました。
転職した結果は成功!
1回目と2回目の転職の両方、私にとって大成功でした!
転職をしてキャリアはガラッと変わりましたが、後悔はなく満足しています。
環境を変えて体調が良くなった
病棟で体調を崩して転職した結果、ぐっすり眠れるようになり気持ち的にも楽になれました。
転職先の人間関係が良く、ストレスも全くない職場で働けたので後悔はありません。
職場の環境改善は難しいので、転職したことは良い決断だったと思っています。
プライベートが充実した
クリニックが年間休日130日以上、残業なし、有給全消化だったため、プライベートがすごく充実しました。
病棟で夜勤勤務だと給料は多くもらえますが、自由時間が少なかったので転職して良かったです。
経験はもう少しある方が良かったかも
転職は成功しましたが、臨床経験があと半年でもあれば良かったかなと感じることも。
少なくとも臨床経験が1年以上あれば、病棟以外でも転職先の幅が広がります。
そういう意味では臨床経験が少なかったかなと…ただし総合的には転職に大満足していますよ。
看護師におすすめの転職サイト・エージェント3選
①看護roo!
- 豊富な求人の中から細かく検索が可能
- 職場の内部事情を詳しく知ることができる
- 掲示板やコラムなどで看護師に有益な情報を発信
- 運営会社は東証プライム市場に上場している「株式会社クイック」
看護roo!の求人の中で特に充実しているのは、「夜勤なし」や「土日祝休み」など勤務条件の良い案件です。
「夜勤がつらい」
「休暇が欲しい」
などの理由で転職を検討している看護師さんには、特におすすめですよ!
さらに、看護roo!ならではと言えるのは、転職マニュアルがもらえることや、掲示板があることです。
「看護師のお悩み掲示板」では、似たお悩みを抱えた看護師同士で気軽に意見交換できます。
周りに転職について相談できる人がいないという方にもおすすめです。
②ナース専科 転職
- 求人数は業界トップクラスの20万件以上を保有
- 全国区の看護師転職に対応
- 取り扱い職種は看護師、准看護師、保健師、助産師
- 年間10万人以上の看護師が利用
- 非公開求人も多数紹介
- プライバシーマーク認定済みで個人情報は徹底管理
「ナース専科 転職」は、業界で最も老舗の看護師転職サイトです。
運営する株式会社エス・エム・エスキャリアは「ナース専科」も運営しています。
全国各地の求人が充実しているので、「自分の地域で求人がなかなか見つからない!」とお困りの方にお勧めの転職サイトです。
東京・愛知・大阪・福岡といった主要都市部での求人数も、他の転職サイトと比較して圧倒的に多くなっています。
③レバウェル看護
- 好条件の非公開求人の多数紹介
- 職場環境など職場内部の詳細な情報の提供
- プロのアドバイザーが条件の交渉を委任
- 看護師のための多ジャンル情報記事の掲載
- アドバイザーによる求人のない病院へのリクエスト可能
レバウェル看護は、求人数の豊富さとキャリアアドバイザーへの満足度の高さが特長の転職エージェントです。
転職先の内部事情に詳しいというのも特長。人間関係や身に付くスキルなど働く環境に詳細な希望がある方におすすめです。
また、パート・アルバイトと派遣の求人も充実しています。
パート・アルバイトなどの非常勤の求人数は、看護roo!に並びます。
これらをお探しの看護師さんにもおすすめですよ!
まとめ:看護師の転職をした結果成功しました
この記事では私の転職体験談を2つお伝えしました。
転職するときは勇気がいりますが、自分のステップアップや環境を変えるために良い選択だったと思います。
今の状況を変えたい人は、転職を考えてみてはいかがでしょうか?
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