フリーランスエンジニアとは、どのような職業なの？

フリーランスエンジニアとは？

エンジニアの働き方として一般的なのは、IT企業を始め様々な企業に所属し、そこで企業が獲得した案件に沿ってシステムを構築するため、分担してプログラムなどの仕事をするというものです。

 

エンジニアにもいくつかの種類があり、プログラムだけではなくデザインや全体の管理など、それぞれ業務内容は異なります。
しかし、どの職種であっても仕事が与えられ、そして給料が支払われるというのは決まっています。

 

それに対してフリーランスエンジニアというのは、企業などの組織に属さず、自分で仕事をするエンジニアのことを言います。
会社員ではなく、自営業としてエンジニアの仕事をするのです。

 

もちろん、その場合は全ての業務を自分で行わなくてはいけません。
企業に属している場合、案件は別の部署の人が取ってくることが多いでしょう。
エンジニアが自ら仕事を獲得しに動くことは、まずないと言えます。

 

しかし、フリーランスの場合は案件の獲得も自分で行わなくてはいけません。
企業で営業や総務、経理などに分かれている仕事も、全て自分で行います。
そのため、確定申告なども必要になるでしょう。

 

企業での仕事であれば、一例として以下のような流れになります。
まず営業が、取引先や新規案件の企業を訪れて、何か必要なシステムなどがないかをヒアリングします。
そして、必要なものがあるという企業が見つかれば、その詳細について話します。

 

詳細に関しては、システムエンジニアも同席することが多いでしょう。
そこで、必要なプログラムなどを想定し、納期や代金などを見積もります。
それでOKが出れば、改めて詳しい仕様について話し合います。

 

正式に決定したら、システムエンジニアからプログラマーやデザイナーなどに指示を出し、システムを作成します。
このときは、プログラマー数人でチームを組み、分担を決めることも多いでしょう。

 

そうして自分の担当するプログラムを行い、チーム単位でまとめて提出します。
それらすべてをまとめて、システムとして問題なく稼働するかを確認し、問題がなければ取引先へと納品します。

 

取引先から代金が入金されると、それを経理が確認して会社の売上として計上します。
そして、そこから毎月の給料が支払われるのです。
その際は源泉徴収として税金が差し引き枯れているので、確定申告も必要ありません。

 

フリーランスになると、こうした仕事をすべて自分で行うことになります。
もちろん、案件を獲得できない場合は収入もありません。
継続して案件を獲得できないと、厳しいこともあるでしょう。

 

自分で仕事を獲得するのではなく、企業からの仕事を外注として受けるという方法もあります。
その場合は、エージェントなどに登録しておくと、紹介を受けやすくなるでしょう。

 

フリーランスエンジニアはどこで働くの？

エンジニアとして働く場合、パソコンは必須です。
しかし、それ以外は常に必要とされるものはありません。
適宜資料などが必要となることはありますが、それも案件によって必要な資料が変わってくるでしょう。

 

そのため、フリーランスエンジニアが働く場所は、決まっていません。
主な分類としては在宅型と常駐型に分けられ、案件によってどちらが求められるかは異なります。

 

例えば、企業の獲得した案件の一部を分担するため他の人との連携が必須という場合や、気密性が高い案件の場合は、その社内での作業となることもあるのです。
形としては、派遣社員や契約社員に近いでしょう。

 

在宅型の場合は、実際に自宅で作業をする必要はなく、どこで仕事をしても構いません。
例えば、カフェなどでノマドワーカーとして働くこともあり得ます。
ただし、その場合は情報漏洩に十分気を付けなくてはいけません。

 

案件を獲得する際は、その内容をしっかりと獲得しましょう。
契約期間や単価、業務内容や仕事に従事する時間帯などが指定されているので、それを確認しておきましょう。
特に、その企業内で作業することになっている場合は注意が必要でしょう。

 

フリーランスエンジニアというのは、このような職業です。
案件を獲得できるかどうかで、忙しさと収入は大きく変わってきます。
自分の都合に合わせて仕事量をセーブすることもできるため、興味がある人は一度検討してみるといいでしょう。

 

まとめ

フリーランスエンジニアは、自営業として働くエンジニアです。
仕事の獲得や調整などをすべて自分で行わなくてはいけないので、手間はかなり増えるでしょう。
その代わり、自分の思うように働くことができるので、フルタイムで働くのは厳しいという人でも働きやすいでしょう。
働き方によって、収入には大きな違いが生じるため、注意しましょう。