日本の企業における人手不足が叫ばれて久しいですが、中でも特に深刻な人手不足に悩まされている業界があります。
また、そのような業界は、少なからず何かしらの問題を抱えています。
ここからは、人手不足の業界をいくつかピックアップし、その業界が抱える主な問題点について解説したいと思います。
建設業界
建設業界は、就業者に占める若年層が少ないです。
こちらの理由としては、建設業につきまとうマイナスなイメージ、福利厚生の不備などが挙げられます。
また、建設業界で働く高齢者層の割合は、若年層の約3倍にも上り、退職する高齢者層に対し、新しく働き始める若年層が少ないことから、人手不足がどんどん加速していると考えられます。
その他、建設需要の拡大も、建設業界の人手不足に拍車をかけています。
介護福祉業界
介護福祉業界は、人手不足であることから、介護事業者間における採用競争が激しいです。
そのため、十分な人手を確保できないケースが相次いでいます。
また、介護福祉の仕事は、力を要する身体介護や夜勤勤務などもあり、肉体的不安やストレスが少ないとは言えません。
給与水準に関しても、他の業界に比べて低い傾向にあります。
IT業界
IT業界では、IT技術の急速な発展により人材のニーズが増加していますが、残念ながらそのニーズに供給が追い付いていません。
また、IT技術はハイスピードで進化していて、その知識やスキルの習得には時間がかかるため、即戦力として活躍できる最新技術を持った人材は不足する傾向にあります。
その他、ネット上で現場のエンジニアの声が広まり、仕事がきつい、なかなか帰れない、給与が低いというネガティブなイメージが横行していることも、IT業界の抱える問題点だと言えます。
飲食業界
飲食業界は、肉体的にも精神的にも負担が大きい傾向にあります。
その理由としては、休みが不規則であることや、深夜営業、24時間営業をしていること、仕込みや片付けなど営業時間外の業務が多いことなどが挙げられます。
また、慢性的な人手不足をカバーするために、これらの業務のほとんどを管理職が行うことにより、一人一人の従業員にかかる負担はさらに増加傾向にあります。
その他、報酬や待遇の魅力が少ないことも問題です。
まとめ
ここまで、特に深刻な人手不足に悩む業界の問題点を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
もし、今後人手不足の業界に転職しようとするのであれば、先入観や一般的なイメージにとらわれず、その業界の現状について理解するようにしましょう。
また、実際その業界で働く方が近くにいる場合は、その方の意見を参考にするのもおすすめです。
株式会社STORIO 代表取締役 中村彩織【現役転職サイト・転職エージェント】
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