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医師の退職手続きで必要なこと
医師が退職する時には、いくつか必要な手続きがあります。退職を決めたときには事前にある程度用意しておけば手続きがスムーズに進むので、あらかじめ確認しておきましょう。
特に遠方への引っ越しなどで退職する場合、引っ越しの準備も並行して行うためどうしてもバタバタしてしまうので色々と忘れがちになりますが、その場合は再び病院に受け取りに行ったり、もしくは返却したりと時間を取られますし、郵送でやり取りする場合もこまめな電話確認が必要となります。そのため、事前の確認は大切です。
退職する手続きの流れ
退職の手続きの基本的な流れは以下の通りです。
・人事担当者に退職する旨を伝える。
・退職日を決定する。
・退職届を提出する。
・引継ぎを行う。
マイナスになることは言わない
まずは人事担当者に退職の意思を伝えますが、これは担当者の時間があるときに行い、落ち着いた誠意ある態度で伝えます。
理由を述べる時も、トラブルを避けるため、マイナスになることは言わないようにしましょう。
淡々と、波風を立てないように話を進めていくことがとても重要です。
半年前、遅くとも3か月前には退職の意思を伝える
退職日を決定する際には、職場と円満に話を進めましょう。
そのためにも、できれば半年前、遅くとも3か月前には退職の意思を伝えましょう。
後任の医師の就任日が決定すると、先生ご自身の退職日も決定するはずです。
退職届の作成は勤務先のルールに沿って進めていく
退職届の提出に関してですが、これは、病院によっては不要なところもあります。
しかし、個人の都合で退職をする場合は提出を求められる場合が多いようです。
病院ごとに書式を定めているかどうか等、違いがあるため、退職届の作成は勤務先のルールに沿って進めていくのが良いでしょう。
後任の医師のために引継ぎ書を作成する
引継ぎ書は、カルテというものがあるため、作成せずに病院を去る方もいます。
しかし、長期にわたって入院や通院をしている患者や、その他気を付けてほしいことがある場合は、後任の医師のために引継ぎ書を作成することをお勧めします。
また、経営者としての役職を担っていた場合は、その仕事に関する引継ぎ書も作成しておくべきでしょう。
その他手続きの際に必要なこと
手続き以外に必要な事としては、病院の物を返却する事と、病院から必要な物を受け取る事が挙げられます。
返却する物
まずは返却する物についてご説明しましょう。
返却しなければならない物は、以下の通りです。
・健康保険被保険者証
・社員証などの身分証明書類
・通勤定期券
・制服
・名刺
・業務用の書類及び参考資料の備品
基本的には、病院の所有物を返却すると覚えておけばよいでしょう。
名刺や備品も病院の資産ですので返却します。
受け取る物
次に、受け取る物ですが、以下の物を受け取りましょう。
・離職票
・雇用保険被保険者証
・源泉徴収票
・年金手帳
基本的には、次の職場に移る為の手続きで必要な物を受け取ると覚えておきましょう。
退職の意思を明確にする
ここまで手続きの流れについてお伝えしましたが、上記以外にも必要なことがあります。
それは、退職の意思を明確にすることです。
明確な意思を示さなければ、引き留めを受けたり、話を聞いてもらえなかったりと、スムーズな退職ができません。
ですので、意思を明確にするために、今後のビジョンをしっかりと持っていたほうが良いでしょう。
そのためにも、早めの準備が重要になってくるかと思います。
まとめ
医師の場合、カルテがあるからといって、引継ぎを疎かにするのは望ましくありません。
現場を見た人にしか分からない、さらに言うと、ヒューマン対応だからこそ得られた情報がたくさんあるはずです。
最後まで、誠意ある対応を貫き通しましょう。
円満な退職をするためにも、一つ一つの手続きを丁寧に行うことをお勧めします。