今回は、私の看護師時代に看護師が辞めていく理由をランキング形式で紹介します。
あくまでも体感ですので、皆さんがそうだとは限りませんが、看護師の経験ある方は共感して頂けるのではないでしょうか?
また、これから看護師になりたいと思っている方は、将来的に同じ問題に直面する可能性が有りますので、参考にして下さいね。
私の周りで看護師を辞めていった多くの仲間は、結婚・出産を機に辞めていきました。
結婚してからは専業主婦になる、出産の為に産休に入る、というケースです。
これはどの職場にもありますが、看護師の場合、一つ大きな特徴が有ります。
それは、看護師は同じ職場で復職する人も多い、という事です。
専業主婦に憧れてなってはみたものの、馴染めずに復職したり、出産して子供を幼稚園や保育園に預ける事が出来る様になった為、また看護師として働く、というケースが多いのです。
看護師資格は国家資格なので、いつでも復職が可能、という事メリットですね。
最近でこそ男性の看護師さんもいますが、昔は特にザ・女性の職場の象徴でした。職場の規模にもよりますが、私のいた総合病院は女性の派閥の社会でした。
看護師を経験された方は分かると思いますが、派閥の間に挟まれることが1番辛いのです。それに順応出来ない人達は、私の周りで沢山辞めていきました。
ただ残念な事に、人間関係が原因で辞めた人達は、また次の職場でも同じく人間関係を理由に辞める人が多い様な気がします。
もしかすると、人間関係が原因というよりも、他人との距離の取り方が上手くない事が原因かも知れません。
同じ白衣を着ているので、ビジュアルで判断するのは難しいのですが、看護師には正看護師と准看護師がいます。
正看護師は国家資格、准看護師は公的資格となり、業務内容に殆んど差は有りませんが、給料に大きな開きがあります。
働く上で給料は重要なモチベーションとなります。同じ内容の仕事をしていても給料に差が出てくるのは納得のいかないものです。
また、基本的に准看護師は管理職に就くことが出来ないため、キャリアアップも期待出来ません。
従って、私の当時、准看護師の人は正看護師になる為に2年間学校に通う人が沢山いました。当然、働きながら通うことになるので、それが辛く仕事と両立出来ない人は正看護師になれず、それを機に辞めていく人が沢山いました。
看護師という仕事では、他の看護師とのチームワークが大切です。もちろんプロですから、いくら性格が合わない看護師とでも一緒に仕事はできます。
もちろん性格が合わない看護師ばかりではなく、仲のいい看護師もいます。中には親友といっても過言じゃないような相手もいて、プライベートでも遊びにいったりもします。
たとえ性格が合わない人が多くても、その中に1人でも仲のいい看護師がいれば心の支えになりますし、看護師を続けていこうと思えるんです。
でも、その分そんな親友といわれるような相手に裏切られた時はとてもショックです。私も看護師として働いていた時、親友だと思っていた同僚に裏切られて大きなショックを受けました。
それこそ、すぐにでも看護師を辞めてしまいたくなるほどです。
私が受けた裏切りは、病院内で私のお付き合いしている人の名前を他の人に言われてしまったことと、私の身の上話を口外されてしまっていたことです。
他の人からみればその程度と思うかもしれません。でも、私にとっては重要な事だったんです。
親友には隠し事をしないでおこうと正直に話し、秘密にしてねと念を押しておいたのに、気が付いたら病院内のあちこちでからかわれたりして、そのたびに裏切られたという思いが湧き出てきます。
そうなるとたとえ仲が良かった看護師でも信用できなくなり、人間関係はボロボロです。正直にいって、ストレスでどうにかなりそうでした。
すっぱりと辞めようかどうしようか悩んだのですが、上司と相談していったん休職という形をとり、半年ほど精神科にも通いました。そうして人間関係を見つめなおしました。
そして分かったことは、信じた相手に裏切られてもそれは自分のせいだということです。自分にとっては大事な秘密でも、人からみればそうは思われないこともあります。
大切なのは信じた相手にそれが分かってもらえるか、ということです。結局、自分が思っていることが無条件に伝わると思ったのが間違いだったんでしょう。
それからは、相手に自分の考えが伝わっているかを慎重に見極めることにしています。価値観が違うと感じるような相手には決して秘密をばらさない様にして、どうにか看護師を続けていけるようになりました。
でも、もしそれでもどうしようもないようでしたら、一度人間関係をリセットするために転職という道を選ぶのも一つの手だと思います。
看護師という仕事をしていて思うのが、重労働過ぎてつらいということです。看護師と言えば看護業務が中心ですが、それ以外にもインシデントレポートやヒヤリハット報告書など、パソコンに向かうことが多いんです。
パソコンに向かって報告書を書くのは他の看護師に看護業務を引き継いでからなので、ほぼ時間外業務になります。
そのほかにも衛生環境委員や掲示委員などの役割分担もあり、さらに居残り会議も毎週のようにあります。これらの業務もすべて時間外業務です。
看護師は交代で勤務するから定時に帰れるものだと思われがちですが、実は拘束時間が長くて重労働なんですよね。
日勤だけじゃなく準夜や深夜勤務もあるので、体力も相当消耗してしまうから帰宅してすぐに寝てしまう事も多いくらいです。
しかも実家に住んでいる場合、家族がそのことをわかってくれていればいいんですが、わかってくれないとやれ寝る前にお風呂に入れ、ご飯を食べてからにしろ、とすぐに眠れないこともあります。
そうなると眠る時間が足りなくなって翌日の勤務がさらに辛くなります。そんな日々が続くと、看護師を辞めたくなる人も多いでしょう。
もちろん、無理をして体を壊すくらいなら辞めてしまった方がいいでしょう。しかし、その前に出来ることはないでしょうか?
看護師が重労働となる職場のほとんどは、総合病院などの大きな病院です。大きな病院は患者の数も多く、他の科と連携する場面も増えるためどうしても仕事に時間がかかってしまいます。
そのため、重労働に耐えかねるという人は個人病院やクリニックなど、小さいところに転職することを考えてみてはいかがでしょうか。
小さいところなら夜勤もないことが多く、会議などもそうそうありません。時間通りに帰れることも多いでしょう。ただし、転職先をよく選ばなければ大抵の場合は給料が下がってしまいます。
転職の際はその辺をきちんと考慮してくださいね。
看護師という仕事は、他の人の命を預かる仕事です。特に注意しなくてはいけないのが、医療事故でしょう。
看護師は誰もが医療事故を恐れています。しかし人間である以上、どうしてもミスは起こることがあります。
例えば採血をしている時に、スピッツの名札と患者名を確認してみたら違っていてドキッとしてしまうことがあります。ダブルチェックをしているはずなのにどうして違うの!と想像もつかないことが生じた時、医療事故が怖くなってしまいます。
また、点滴の準備をしている時にその患者に使う点滴とは違うものが置かれていたりすると、誰がここに置いたの!と叫びたい心境になることもあります。
自分のせいではなく、周りが初歩的なこともきちんとできていないような環境ではいつ医療事故につながってしまうかが分からず、実に不安な気持ちになりもう辞めてしまいたくなるでしょう。
周囲が医療事故を起こしやすいような環境であっても、いざ事故が起きた時に責任を取らされるのは処置をした人間です。
それがいつ自分に降りかかって人の命に関わることが起こるかと考えれば、辞めてしまいたくなるほど不安になるのも当然です。でも、看護師そのものを辞める必要はないのではないでしょうか?
そんな杜撰な管理をしている病院では、いつか医療事故を起こす可能性は高いでしょう。そうなる前に、違う病院に転職することを考えてはいかがでしうか。
しかし、転職した病院がまた管理の杜撰なところではどうしようもありません。そうなることを防ぐために一番いいのは、看護師専門の転職支援サイトを利用することです。
転職支援サイトでは、専門のエージェントが職場の様子を実際に見て信用できるかの判断を下します。希望があれば、自分の目で職場を確認することもできるでしょう。
実際に私も転職する際は転職先を実際に見学させてもらい、その中から安心して働けると思えた場所を選びました。
今働いているところがダメだからと言って、看護師そのものを辞めてしまうのはもったいない話です。危ないところは放っておいて、安心できるところで働きましょう。
看護師という仕事は重労働で、色々と大変なこともあります。きっと、看護師のほとんどが一度くらいはもう辞めてしまいたいと思ったことがあるでしょう。
もし本当に辞めてしまいたくなった時は、病院の上司に相談してみましょう。
メリット
上司は辞めたいと考える部下と話した経験が豊富なので、自身の経験や周りの人の経験などを踏まえた経験談をもとに色々な助言をしてくれます。
そうした話を聞くことで悩みが晴れて、もう一度踏みとどまる気持ちもわいてくるでしょう。
上司に相談するというのはためらわれる人もいるでしょうが、上司は部下の悩みを聞いてアドバイスをすることも仕事の一つです。私も悩みがある時は上司に相談して、もう少し頑張ろうという気持ちになることができました。
デメリット
ただし、上司に相談する際はよく相手を選ぶ必要があります。ちゃんと相手を選ばなければ、大変なことになってしまうというデメリットもあります。
ちゃんと相談に乗ってくれるような上司でなければ、嫌味を言われたりとにかく頑張れとしか言われなかったりと全く参考にならず嫌な思いをするだけかもしれません。
ましてや、自分は辞めようと思っているのにその上司だけではなく総師長などもっと上の人まで巻き込んで辞めないようにしつこく説得されるなど、最悪の事態になることもあります。相談をする相手はしっかりと選ばなければ逆効果になる可能性があるので、相手をしっかりと選んで相談することが重要です。
看護師が辞めたいと思って上司に相談をすると、院内で部署を異動してみることを提案されることもあります。しかし、院内異動によって辞めたいという意志は覆るのでしょうか?
また、院内異動のメリット・デメリットはどんなものがあるのでしょうか?
メリット
院内異動のメリットとしては、まず新しい環境で仕事ができることで気分転換にもなるし、新しいスタッフとまた一から信頼関係を築くことになるので、人間関係がこじれたことで辞めたいと思っている人やマンネリな仕事内容にうんざりしている人などには非常に大きなメリットとなるでしょう。
また、これまでと違った環境での仕事になるので、今までの経験はある程度リセットされ勉強し直す必要があります。新しい環境にチャレンジしたいと思って辞めようと思った人にもメリットとなるでしょう。
デメリット
その一方で、入って間もない看護師であれば新しい環境に早く馴染めるようにと頑張りますが、ある程度経験を積んでいる看護師であれば新しい仕事にはなかなか馴染めないことがあり、面倒だと思い込んでやる気をなくしてしまうというデメリットがあります。
そういった人はできるだけ同じ環境にいたいと考えているので、院内異動したからといって気持ちのモチベーションが上がらないんです。
もしも、これまでとあまり変わらない環境で仕事できるようなところに転職したいと思っているのであれば、転職前に職場の様子をよく確認する必要があります。
看護師をしていると、今の仕事がつらくて辞めてしまいたいと思うこともあるでしょう。実際、ほとんどの看護師は一度くらいそう考えたことがあると思いますよ。
そんな時は看護師そのものを辞めるのではなく、違う病院に移動することで解決することもあります。
メリット
違う病院に移動するメリットとしては、これまでの病院とは違うところで心機一転して新しい気持ちで仕事ができます。
知らない看護師やドクター、患者さんと接することができるので、特にこれまで人間関係が上手くいっていなかったような人だと晴れ晴れした気持ちになり、また仕事を続ける気力が湧いてくることも多いんです。
また、新しい仕事に向かって邁進できることに喜びを感じることもできるでしょう。
実際に私も、以前働いていた病院では人間関係や仕事の内容で辛いことも多く、本当に看護師という仕事を辞めてしまおうかと悩んでいました。
しかし病院を移って新たな気持ちになり仕事に向き合ったことで、看護師を続けることができたのです。どうしても自分とは合わない病院というものはあるので、いざとなったら病院を移ってしまう事で悩みが解決することもありますよ。
デメリット
しかし病院を移るデメリットとして、どうしてもこれまでの病院と新しい病院を比べてしまう事が多くなります。
前の病院ではこうじゃなかったと考えてしまい、ここは前の病院の方が良かったと思ってしまうと不満がたまってしまう事もあるでしょう。
新しい病院に移った時はなるべく前の病院の事は忘れて、新しい病院のやり方に早く慣れてしまわなければ色々と辛くなります。切り替える気持ちが大切ですよ。
看護師という仕事は重労働なので、ほとんどの看護師は別の仕事に転職してしまいたいと思うことがあります。いつも仕事が大変なので、どんな仕事でも今よりはましだ!と考えてしまうんです。
でも、いざ転職を真剣に考え始めた時、果たして看護師という仕事を辞めて転職することにメリットはあるのかと悩んでしまう人もいるでしょう。また、別の職業に転職した時のデメリットが見えなくて二の足を踏む人もいると思います。
看護師が別の職業に転職するメリット・デメリットにはどんなものがあるでしょうか?
メリット
まず、メリットとしては看護師という他の人がなかなか持ちえない経験を積んできていることです。これはその経験を生かせる仕事であるMR(医薬情報担当者)や医療機器関連の営業などに転職した時、特に役立つでしょう。
それ以外の職業でも様々な形で看護師の経験は生かせると思いますが、やはり医療に直接的な関係のある職種でその経験は最も輝くでしょう。
デメリット
デメリットとしては、元看護師という肩書です。たとえどんな職業に転職したとしても、元看護師という肩書はついて回ります。どうせなら医療関連の仕事以外で働きたいと思っていても、看護師という経験が生かせそうな仕事があればそちらに優先して配属されるでしょう。
どうせ医療関係の仕事になるなら、看護師に戻った方がいいと思う人もいるでしょう。私の周りでも、看護師を辞めて他の仕事をしようと思っていたのに、結局医療関係の仕事ばかりを任されて嫌になったと、また看護師に戻る人もいます。
看護師を辞めて医療の現場から離れたいと思っても、会社の思惑によっては医療関係の仕事をする可能性があります。他の職種に転職したいと思っている人は、気を付けましょう。
看護師というのは重労働でつらい仕事です。働いているうちに、辞めたくなることもあるでしょう。でも、そこで踏ん張って辞めないことにメリットがあります。
メリット
看護師を辞めたくなっても頑張って続けることで、安定した収入を得ることができます。当然のことですが、辞めるまでは毎月お給料がもらえますからね。そして上司に認められれば、昇進もできるのでさらに給料が高くなります。
また、辞めたいと思っていても頑張って続けることができた、というのは自分の自信にもつながって、精神的な強さにもなります。そうすると、これから辛いことがあっても耐えられる、と思うことができます。
デメリット
その反面でデメリットとなるのは、やはりいやいや続けているとモチベーションが上がりにくいことです。開き直ることができないと憂鬱な毎日を過ごさなければならず、精神的につらい日々となり精神的に病んでくることもあります。
実際に、私の同僚も無理に看護師を続けてうつ病になってしまった人もいます。
看護師を辞めたいと思っても頑張って続けることには確かにメリットがあります。でも体を壊してしまってはどうにもなりません。
辞めるのは難しくはないのでギリギリまで頑張った方がいいのは確かですが、体調を崩してしまいそうならきっぱりと辞めてしまった方がいいでしょう。
大きな病院で働く看護師は、仕事の忙しさや人間関係など様々な悩みを抱えていることが多いのです。
そのため、もう看護師を辞めてしまおうかと考えることもあるでしょう。私もあまりに仕事が忙しくて、もう看護師なんかやってられない!と看護師を辞めることを真剣に考えました。
そんな時は、看護師を辞めるのではなく診療所やクリニックなど規模の小さいところに転職してみてはいかがでしょうか?
メリット
診療所やクリニックに転職するメリットとしては、まず仕事の負担が比較的少ないという点があります。入院施設がないところも多いのでほとんどが夜勤はなく、きちんとお昼休みがあるので昼休憩も十分にとることができます。
急な対応を求められることも少ないので、勤務も規則正しく送ることができ、時間的にも余裕が持てます。
また、診療所やクリニックでは総合病院と比べて扱っている診療科目が少ないのでその分専門的な知識や技術を身に着けることができるところもあります。そのため、スキルアップにもつながる場合があるのです。
また、働いている人数が少ないので人間関係はそれほどややこしくなることはそうないでしょう。ただし、その分濃い人間関係になることもあるので、気を付けましょう。
デメリット
もちろんですがデメリットもあります。働いている人数が少ない分何かあった時にフォローできる人が少ないので、急な休みや連休などは取りにくいでしょう。
その分他の人に迷惑がかかってしまうと考えると、なかなか休みたいとは言いだしにくくなり、それが働きにくさにつながってしまう事もあります。
また、総合病院で働いているよりも給与は下がる事がほとんどでしょう。特に夜勤がないということは、夜勤手当の分は確実に下がると思っておきましょう。
人数が少ないと、本来は看護師の業務ではない雑用や清掃などもこなす必要があるかもしれません。また、医療行為のレベルが低いことにうんざりする可能性もあります。
診療所やクリニックはそれぞれ仕事の内容が大きく変わってくるため、転職を考えている人はあらかじめ職場を見学するなどして仕事内容をちゃんと把握してから転職を決めましょう。
病院に勤める看護師の悩みとして最も多いのが、人間関係の悩みです。あまりにギスギスした職場で働いていると、もう看護師なんて辞めてしまいたい!と考えてしまう事もありますよね。
そんな人におススメなのが、訪問看護ステーションへの転職です。
メリット
訪問看護ステーションに転職することのメリットとして、訪問看護は人間関係に煩わされることが少ない点があります。
訪問看護は自分で患者のところに出向いて看護するというシステムなので、基本的には他に人がいない中での勤務となります。そのため、時間など色々な制限に縛られることが少ない業務ができます。
病院にいると、他の人から処置の仕方が違うと言われたりすることもあるでしょう。
でもそれは間違っているわけではなく、ただその病院のやり方とは違うという意味の場合が多いですから、わざわざ訂正される必要がないことがほとんどです。
そういったことが煩わしく思えて、他の人に頼らず自分の力で仕事をしたいという、自分に自信がある看護師にとってはとてもやりやすい仕事場となるでしょう。
デメリット
ただしデメリットとなる点として、患者のところに移動するために車を使うことが多いので車の免許がなければ敬遠されてしまう事も多いでしょう。免許がない人は免許を取得する必要があるかもしれません。
また、報酬は多いのですが色々と患者やその家族から難癖をつけられることも多く、なかなか報われない仕事でもあります。
ただし、感謝してくれる患者は本当にうれしそうにしていることが多いので、その点ではいい仕事だと実感できます。
訪問介護は向いている人と向いていない人がはっきりとしているので、詳しく業務内容を見て自分に向いているのか、それとも自分には無理かをしっかりと考えてから転職しましょう。
看護師という仕事に憧れて、やっと看護師という仕事になれたはずなのに早々に辞めたくなる新人看護師というのは、実は意外と多いんです。かくいう私も、看護師になって1年も経たないうちに辞めたいと思ってしまったことがあります。
新人看護師は、自分が学んでいた看護学校や大学の附属病院などで実習をしていますが、普通の病院で働き始めた時に実習との違いに戸惑うことがあります。
病院によってはかなりやり方が異なる場合があり、実習ではできていたことが戸惑いから上手くできないと、こんなはずじゃなかったのに、と不安になりますよね?
また上司によっては「貴方がいた看護大学ではそんなやり方、考え方をしているの?」と問いかけられることもあり、そんな時に自分の学んだやり方じゃあ通用しないんだとがっかりしてしまう事もあります。
患者さんに実際接した際、些細な失敗に対しても「何しているんだ!」と激しく怒られてしまった時など、新人看護師は委縮するばかりで対処できないことも多いですよね。
こういった不安を抱く人に対して、「甘えるな」「慣れるまでの辛抱だ」というのは簡単です。しかし、慣れるまでに体調を崩したりしてはどうにもなりません。
そうならないためには、まず自分が最も耐え切れないと感じることは何かをよく考えてみましょう。そしてその原因を排除するにはどうしたらいいのかを考えましょう。
例えば、やり方の違いに戸惑うのであれば先輩看護師からしっかりと学んでいきましょう。
また、上司から問われたときなどは「こう教わったつもりなんですが、どうもこの病院とはやり方が違うようです。この病院のやり方に従いたいんですが、教えてもらえますか?」と反発せずに受け答えしましょう。
患者さんに怒られたときはきちんと謝り、信頼関係を築けるように努力しましょう。
大切なことは、一人で思い悩まないことです。上司に相談してみれば意外とあっさり解決することもあるので、まずは相談してから今後の事を考えましょう。慌てて辞めてしまうと、後悔することの方が多いですよ。
看護師として勤めてから3年が過ぎると、中堅看護師と呼ばれるようになります。大体10年目くらいまではそういわれるのですが、この中堅看護師の頃が最も離職率が高いといわれています。
仕事をしっかりとこなせるようになったこの頃には、色々と悩みが出てきます。主に転職についての悩みが多いのですが、責任ある仕事を任されるようになったことでそのプレッシャーに耐え切れず辞めることを考えてしまう頃でもあります。
特に新人看護師が入ってくると中堅看護師にその指導が任されることが多いのですが、指導が上手くいかなくて力不足を感じ、自分に自信がなくなって辞めようかと考えてしまう人がいます。実は私も悩んでいました。
仕事ではリーダーを任されることも増え、人間関係も煩雑になっていきます。でも給与はたいして増えず、仕事はマンネリ気味で同じような事を毎日繰り返しています。
その中で新人看護師の指導を任されたものの、同じミスを何度も繰り返したり物覚えが悪かったりと、なかなか成長してくれません。先輩の看護師からはそのことについて、私の指導力不足だと責められる毎日です。
そんなことが積み重なってストレスになり、もう看護師なんて辞めた方がいいんじゃないかと悩んでいたんです。どうせならキャリアアップを目指して色々と勉強もしたいし、と辞めることを真剣に考えていました。
その結果として決めたのが、転職することです。リーダー業務や煩わしい人間関係が少ないところとしてクリニックを紹介されました。転職前には実際に職場を見学でき、数カ所の中から今のところに転職することにしました。
中堅看護師は看護師経験が十分にあるので、転職を希望しても高い需要があります。今の悩みがどうしても解決できそうにない時は、転職を本気で考えてもいいかもしれません。