人気の転職サイト(登録無料)
ドクターズパートナーの評判、口コミ、特徴
今の社会では、終身雇用が絶対ではなく、転職も働き方の選択肢の一つとして一般的になりつつあります。
特に医療業界は、どこでも慢性的な医師不足だと言われていますから、医師の先生方は多くの転職先からベストな職場を見極める必要があります。
今回は、医師転職サイトの1つ、「ドクターズパートナー」を紹介します。
医療業界の転職について
現代の日本では、転職を考える機会が増えつつあります。
他の産業では、それでも未だに転職は積極的には行われているものではありません。
しかし、医療業界は、他とは状況が違うのです。
以前は、医局制度が強く影響していて、医局を出て、自分の意志で働く場所を決めることは滅多にありませんでした。
医療業界では、ずっと医師不足が社会問題として叫ばれており、転職先を探す上では、多くの受け皿があるようになってきています。
多くの転職先があるため、その分、十分に準備をし、調べたうえで転職をしないと、転職したにも関わらず自分の思った結果にならなかった、となるため危険です。
その上で医師転職求人サイトが役に立ちます。
医師転職求人サイトは、調べてみると数多くのサイトがヒットします。
募集している求人数や、求人内容、サイト運営のコンサルタントの質もそれぞれ全く異なります。
今回は、多数ある医師転職求人サイトのうち「ドクターズパートナー」について紹介します。
運営会社の株式会社マーキュリーについて
転職求人サイトの背景を知るためにまず運営会社について説明します。
「ドクターズパートナー」を運営しているのは、株式会社マーキュリーという企業です。
2003年5月に設立、代表取締役は岩本祐司さんです。
資本金は5000万円で、大手と比べると決して大きい会社ではありませんが、大阪市中央区の大阪本社に加え、東京本社、埼玉の北関東支店、愛知の東海支店、兵庫の神戸支店、福岡の九州支店と、計6つの会社を構えています。
事業内容としては医療、医師、看護師などの医療人材の職業紹介事業が主で、医院開業や医療機関向けのシステムの開発も行っています。
医療業界の、医療サービス向上や地域医療の充実の貢献を理念に経営されています。
「ドクターズパートナー」の転職の医師求人だけでなく、医師のアルバイト紹介をする「MEDI CAREER」や、医院開業の物件紹介の「医院開業.com」や「医院継承.com」、看護師求人サイトの「Venus Career」、薬剤師、医療技師などのコメディカル求人サイトの「ComediCareer」など、医療業界の求人を中心にいくつも運営しています。
「ドクターズパートナー」の良い点、悪い点
さて、ここからは「ドクターズパートナー」の特徴について説明していきます。
まず、一番の特徴は、「ドクターズパートナー」のトップページにも記載されている通り、求人数の多さにあります。
年間求人数は30000件以上と謳っていて、数は業界内ではトップクラスといって間違いありません。
年間医師紹介実績も7000件以上と、とても多いです。
数が多いと単純に検討材料が多いということですので、メリットといえるでしょう。
また、支店も全国に配置されているため、求人数の多さには若干ばらつきがありますが、47都道府県全ての求人があります。
支店の配置されている県、地方には多くの求人がありますが、支店のない地方(東北地方や四国地方など)は求人数が少ないのでその点は注意が必要です。
ただし、数としてはトップクラスですが、求人の内容がやや不透明な点があります。
そして、求人の中には、内容に乏しく、「給与額についてはお問い合わせください。」というような、詳細については問い合わせをするようにしている求人もあり、金額も提示しない求人も多いです。
こうした求人の中には、募集をすでに締め切っているのにもかかわらず、そのまま掲載を続けている求人が混ざっている可能性があります。
すでに終わっている求人をわざわざ探す人はいません。
この求人の給与や内容、そもそも掲載を続けているのかどうか詳細は問い合わせないとわからない求人があるのは、デメリットといえるでしょう。
そして、多くの求人から絞り込む上で欠かせない検索機能ですが、これも少し機能に乏しい印象を受けました。
絞り込み機能は、診療科目、病院形態や規模、都道府県のみであるため、市町村といったさらに狭い範囲や当直がないといった特徴での絞り込みはフリーワード検索で補完する必要があります。
この点は他のサイトと比べて不親切な印象でした。
また、ドクターズパートナーでは会員登録することで医師専門のエージェントの転職先の提案や転職先での条件の調整といったサポートを受けることができます。
検索には出てこないような、非公開の求人もありますから、エージェントによる無料のサポートで自分に合った求人を探してもらい、条件を相談する手間を省けるのは利点といえるでしょう。
ドクターズパートナーの運営会社は、有料職業紹介許可を受けており、職業の紹介をする上で、手数料といったお金を払うのは、転職希望の利用者の方々ではなく、医療機関になります。
有料職業紹介は、個人と企業の間に派遣会社が入る人材派遣とは違うものであり、あくまで、個人と企業間での関係でその間を取り持つものです。
仕事を探す上で、手数料を支払う必要は一切ないことがメリットでしょう。
つまり、簡潔に良い点悪い点をまとめると、「求人数が業界ではトップクラスに多い」「47都道府県全てに求人がある」「医師専門のエージェントによる転職サポートがある」「手数料がかからない」が良い点です。
一方で悪い点としては「問い合わせしないと詳細がわからない求人がある」「検索機能の乏しさ」が挙げられます。
「ドクターズパートナー」の使い方
最後に、「ドクターズパートナー」の使い方について説明します。
まず、公開されている求人の検索方法です。
トップページに飛ぶと、「フリーワードで探す」、「科目で探す」「病院種別・規模から探す」「都道府県から探す」の4種類があります。
各項目には、一般内科は2483、有床のクリニックは189、兵庫県は176のように右に数字があります。
「科目から探す」「病院種別・規模から探す」の項目にある数字は求人数を指します。
「都道府県から探す」の項目にある数字は病院数を指します。
このように検索としては、病院名や地名などを打つことのできるフリーワードの検索に加え、一般内科や耳鼻咽頭科といった科目からの検索、病院の種別や規模、都道府県といった要素から検索できます。
これらの項目を組み合わせた検索はトップページからはできませんが、フリーワード、科目、病院の種別や規模の検索の後に、「東京都の消化器内科で300床以上」といった組み合わせの検索も可能です。
検索結果の表示方法には2種類あります。
一つが一覧表示です。
「フリーワードで探す」、「科目で探す」「病院種別・規模から探す」で検索した場合は病院名、住所、最寄り駅、求人名が表となって見ることができます。
「都道府県から探す」で検索した場合は、病院名、住所、標榜科目が表となって見ることができます。
表によるソート機能はないので、フリーワード検索での絞り込みが必要です。
もう一つが地図表示です。
こちらは「フリーワードで探す」、「科目で探す」「病院種別・規模から探す」のみで選択できます。
これをクリックすると、検索でヒットした病院全てがマップ上に表示されます。
病院の立地で判断するならこちらの表示のほうが有用でしょう。
また、「都道府県から探す」の検索で表から病院をクリックすると、その病院の求人一覧を見ることができます。
そして、検索から求人をクリックすると各求人には勤務内容や給与、病院の概要などが書かれており、求人に対するお問い合わせは、ページ内にあるフォームに検索先の求人から氏名、電話番号、メールアドレスなどを記入することで可能です。
さらに、気になった求人を検討中リストというものに追加すれば、会員登録をしなくても後からまとめて求人を見返すことが可能です。
ここからは「ドクターズパートナー」の会員登録の流れを説明します。
トップページの「ご登録・ご相談はこちら」をクリックすると、会員登録フォームが出てきます。
登録フォームから氏名、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、希望の科目や業務形態、希望エリアなどを記入します。
次に、専任コンサルタントがヒアリングを行います。
こちらは医局や条件、内容などの転職の目的を確認することで転職をより円滑で希望通りに進むように行うものです。
その後、ヒアリングを元にコンサルタントが希望に沿った求人情報を提示します。
この求人情報は検索に出てくるもの以外にも非公開の求人も併せて探してくれます。
提示された中から興味があるものは詳細を聞いてきちんと見極めるといいでしょう。
詳細を確認したうえで、希望の転職先を見つけた場合、その後、勤務先への面接や見学を行います。
面接が行われるまでは、向こうの病院に個人情報が開示されることはありません。
面接後は条件の最終調整を行い、契約書を書き、問題がなければ、採用決定となります。
ここまでコンサルタントは対応しますし、入職後も、提示された条件と違うなどのトラブルがあった場合も相談に乗ってもらえます。
まとめ
この記事では、株式会社マーキュリーの運営の医師転職支援サービスサイト「ドクターズパートナー」をご紹介しました。
数多くある医師転職サイトには、それぞれに良い点悪い点がございます。
自分の希望に沿った転職を行う上で、転職支援サイトをきちんと比べて判断することが必要です。
医師の先生方が理想の転職をする上で、この記事が参考になれば幸いです。