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看護師が医院・クリニックに転職するメリット・デメリット
看護師が転職先に選べる施設はその規模や診療科目など様々な面で異なります。医療機関だけではなく介護施設や企業、学校といった場合もあります。その中でも医院やクリニックに転職することのメリット・デメリットはどのようなものでしょうか。
医院やクリニックは診療所の別名であり、病床数が19床以下の医療機関を指します。入院施設がない無床診療所もこれに含まれます。医院やクリニックは夜勤や残業も少ないため、時間を決めて働きたい看護師にとても人気があります。
しかし診療所によって診療科目が異なり、それに伴って来院する患者の傾向も大きく異なってくるため業務内容や勤務方法も変わってきます。例えば耳鼻科は花粉症の時期はかなり忙しく、内科はインフルエンザが流行する冬が忙しくなります。
また、医院やクリニックは院長の個人経営である場合が多いので、院長の方針などによって職場の雰囲気や労働環境なども大きく変わってきます。
医院やクリニックに共通していることは、看護師の数が平均2〜3名と非常に少ないことです。そのため、看護師以外のスタッフも含めたチームワークがとても重要になります。病院が休みの日以外にも交代で休みを取れますが、誰かが急な病気などで休む場合はカバーするなど柔軟に協力していくことが大切です。
医院やクリニックで看護師に求められるスキルは、まず看護師の基本的なスキルになります。注射や点滴は看護師が行うことが多いので、人数も少ないので総合病院などに比べてこうした処置を行う機会が多くなります。
そのためブランクがある場合は難しく感じるかもしれませんが、不安がある場合は転職活動中にそのことをちゃんと伝えておきましょう。知識についてはそれほど重要視されず、処置ができれば知識は必要な事を働きながら覚えていけばいいと考えられます。
もちろんあるに越したことはありませんが、これまで未経験の診療科目であっても気にせず働くことができます。
看護師が医院・クリニックに転職するメリット
看護師が医院やクリニックに転職するメリットとしては、まず勤務時間が安定していることがあります。医院やクリニックは基本的に土日は休みや半日のみということが多く、平日勤務で夜勤がない場合がほとんどです。
また、繁忙期を除けば残業もないので、子育てや介護など家庭の事情がある人やプライベートを大切にしたい人には大きなメリットとなります。
また、医院やクリニックは昼休みがしっかりとれることもメリットとなります。診療を受け付けていないため2~3時間の昼休みを取れるので、昼休みのうちに買い物などを済ませているママさん看護師も多いようです。
医院やクリニックはほとんど1つの診療科目だけなので、自分が興味を持っている診療科目についての知識を深め、専門性を高める目的にも向いています。
看護師が医院・クリニックに転職するデメリット
反対に医院やクリニックで働くことでデメリットとなるのは、まず給与が安い場合が多いことです。医院やクリニックではその待遇によって大きく給与が変わってくるのですが、平均すると総合病院などよりもかなり安くなります。
ただしこれは医院やクリニックには夜勤がないため、夜勤手当の分安くなるのは当然ともいえます。また、社会保険制度や福利厚生、退職金については大きな病院に比べて劣っている場合が多くなります。医院やクリニックに転職する際は、待遇面などをしっかりと確認しておきましょう。
看護師の数が少ないため、連休や急な休みを取ると他の人の負担が大きくなるため休みを取りにくいこともデメリットとなります。また、少人数なので人間関係が悪化した場合は職場にいるのがつらくなることもあります。
医院やクリニックでは看護業務だけではなく、雑用や掃除、電話対応なども看護師が行う必要があります。こうした一般的な看護師の業務から外れた業務をこなす必要があるため、不満を感じる場合もあります。
医院やクリニックは重篤な患者も少ないので、あまり緊迫したところで働きたくない人や患者とのコミュニケーションを大事にしたい人には向いています。しかし待遇面で大きく差があるので、医院やクリニックに転職しようと考えている場合はその待遇などをしっかりと確認した上で転職するようにしましょう。