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看護師が転職のために行うべきこと〜退職前には何をする? 退職後には何をする?〜
看護師が転職する際には、多くの公的書類がありますし、その他にも職場の方との引継ぎや、退職の意志を病院の上司に伝えるタイミングや言い方など、考えなければならない事が山ほどあります。
少し気が重い手続きをスムーズに済ませ、円満に退職後、理想の転職先へ就職するためには、何からどう始めればよいのでしょうか。
退職時の手続き
看護師として転職を希望するということは、最初に、現在勤めている病院あるいは移設を退職しなければなりません。
退職する際には誰しも円満に、同僚や上司に迷惑をかけずに退職したいものですよね。
また、人間関係だけでなく、退職の際には受け取らなければならないものや返還しなければならないもの、給料に関連して税金のことに関しても注意する必要があります。
まずは、看護師が退職する際に受け取るものについてご説明していきたいと思います。
1.雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証とは、週20時間以上勤務する労働者に義務付けられている雇用保険に加入していることを証明するための書類となります。
通常は、退職時に本人に渡される場合が多いのですが、大規模な病院などでは、一か所にまとめて個人情報を管理している場合があり、後から郵送される場合があります。
また、転職する際には次の職場に提出する必要があります。
万が一、転職先が見つからず、失業となってしまった場合には、失業手当をもらう際にハローワークで必要となりますので、受け取って際には必ず大切に保管しておくようにしましょう。
紛失した際にはハローワークで再発行の手続きを行うことになり、雇用保険被保険者証再交付申請書が新たに必要となります。
2.離職票
退職後10日前後に雇用側から本人に郵送される書類です。
退職時期に離職票の必要、不必要を問われます。
不必要といった場合には受け取ることができないため、次の転職先が確実に決まっていない場合は、失業手当をもらう際に必要なのでよく確認してください。
受け取っていない場合は速やかに前職の担当者に連絡をしてください。
3.健康保険被保険者資格喪失証明書
退職後に、市町村区の国民保険に加入する際に必要になります。
病院等の手続きがスムーズであれば資格喪失の日から5日以内に発行され、郵送されます。
健康保険被保険者資格喪失証明書がなくても、離職票や退職証明書が代用可能な書類となっていますので、全国健康保険協会に問い合わせてみましょう。
4.厚生年金基金加入員証
基金のある病院などに勤務していた場合、自動的に基金の加入員となり、退職日に年金手帳と一緒に受け取る事ができます。
これは、将来年金を請求する際に必要な書類となるので、大切に保管しておきましょう。
5.年金手帳
年金手帳とは、日本における公的年金制度の加入者に対して交付される年金に関する情報が記載された手帳のことです。
加入者1人につき1冊交付され、基礎年金番号も生涯にわたり有効であるので、大切に保管する必要があります。
今回のように転職する場合に加入する年金制度が変わっても新たに交付されることはなく、同じ手帳、基礎年金番号を共通して使う事ができます。
6.源泉徴収票
これは1年間の収入の内容や金額、どこから受け取ったか、いくら所得税を納めたか、何の控除がいくらあるのか、扶養家族がいるのかどうか等といったことをまとめたものです。
受け取ることができる時期は、最後の給与を受け取るとき、もしくは、明細が出るときです。
紛失すると転職前の職場で再発行してもらう必要があります。
新しい職場へ提出する必要があり、確定申告で利用することになります。
ただ、病院によっては用意するのに1週間以上かかることもあるため、転職しようと思った段階であらかじめ用意しておくとよいでしょう。
7.退職証明書
今まで勤めていた病院の退職を証明してくれるものであり、退職日や退職理由などが記載されています。
勤務先の病院に依頼することで発行されるのですが、依頼しないと発行されないため、注意してください。
退職証明書の発行は病院側に義務があり発行後に郵送されてくる場合が多いです。
次に、実際に退職する際には、上司に対して退職の意思を伝える必要があります。
ここでは、退職を上司に伝える際のポイントをご説明します。
法律では退職の申告は2週間前までというように定められていますが、看護師という職業の場合、一ヶ月ごとのシフトが組まれている場合が多く、師長さんは、日程と人員のシフトを前の月に決めていることが多いのです。
そのため看護師の場合は最低でも2ヶ月、できれば3ヶ月前に退職の意思を伝えておくことが望ましいとされています。
また、看護師に限ったことではありませんが、退職の意思を伝える際には、周りの同僚がいる前ではなく、上司と2人の状況を見つけて、「相談があるのですが」と、一言断ってから退職の意思を伝えましょう。
看護師の場合、退職を伝えた後に退職ギリギリまで夜勤などが立て込む場合もありますが、途中退職の場合、欠員のままシフトを組まなければならない事もありますので、他のスタッフへの配慮も必要です。
退職後転職に向けての手続き
ここからは、転職先を探すために行うべき事柄について、ご説明いたします。
転職先の求職活動はできれば退職の手続きと並行して行う必要があります。
個人的に自分が希望する転職先の病院に直接交渉する事も可能ですが、勤務をしながら退職手続きを行い、新しい病院に交渉しに行く事は、非常に困難であると思います。
従って、ハローワークや看護師転職サイトに登録し、転職先を探すという方法があります。
ハローワークは看護師専門の転職サイトではないため、専門コンサルタントなどがいるとは限りませんが、公共的な事業ですので、その点は安心して登録する事ができます。
しかし、ハローワークの場合、所在地まで行って手続きをしなければならない他、多職種の利用者の方もいることから混雑する場合があります。
よって、自宅でコンピューターを用いる方法やスマホでいつでも確認できるといった利点はない為、比較的時間に余裕がある場合に利用するとよいでしょう。
看護師の転職サイトに登録する場合は、登録自体を簡単に行う事ができ、専門のコンサルタントによる丁寧な対応を受ける事も期待できます。
インターネットを利用する為、もしも引っ越しなどが転職理由の場合、自分が住んでいる地区以外の転職先についても簡単に知る事ができます。
また、無料で利用できるという事以外にも、提携している病院であれば、条件の交渉を行ってくれる場合もあります。
最近では、専門コンサルタントによる面接の練習や、職務経歴書や履歴書の書き方などについて丁寧に指導や添削をしてくれるサービスを設けているサイトもあります。
近年はこのような理由で利用者の数も増加傾向にある一方、デメリットとして、斡旋手数料や個人情報を目的とする悪質な業者が増えているといった報告もあります。
公的なハローワークと看護師転職サイトのメリット、デメリットをよく考え、自分に合った方法で転職先を探す事が重要です。
まとめ
今回は、看護師が転職する際に必要な手続きについて、ターニングポイントとなる退職の前と後に分けてご説明させていただきました。
看護師の場合、一般的な会社とは少し異なる部分も多く、適切な対応をしなければ同僚や上司だけでなく患者さんにまで影響が出てしまう事もあります。
退職をスムーズに行い、かつ安全で希望に合う転職先を見つける方法を選択し、現在よりも良い環境で働けるようにしましょう。