退職代行を利用するのはどんな人?
最近よく耳にするようになった退職代行ですが、あなたの周りで利用したことがある人はいますか?
わざわざ自分から退職代行を利用して辞めたと言う人は、いないかもしれませんね。
では、退職代行は実際どのような人たちが、利用しているのでしょう。
気になる利用者について、まとめてみました。
利用者のデータから見てみよう!
まず、退職代行を利用した方の雇用形態からみてみます。
実は、退職代行は正社員だけでなく、アルバイトやパートの方でも退職代行を利用しているんです。
2020年の退職代行サービス利用者統計調査(※)では、男女問わず1位は正社員ですが、2位は社会保険に加入していないアルバイト・パートとなっています。
正社員が多い理由として、日本では良くも悪くも、正社員はいまだに終身雇用という概念があり、退職を言い出しにくい環境があるでしょう。
そんな中で、業務命令などからさまざまなストレスも抱えやすいのも正社員です。
そのため、退職代行に依頼する人が多いと考えられます。
アルバイトやパートの方は、キャリアアップを目指して退職するケースが多く、退職手続きは退職代行に任せて転職活動を行うようです。
また、シフトの急な変更や超過勤務を求められるような職場で働いている場合も、退職代行へ依頼する人が多いようです。
次に、退職代行を利用した方の年齢でみてみましょう。
同じ調査によると、男性は20代が70%以上、女性も20代が65%以上と、多くを占めています。
次いで30代が男性は約13%、女性は約16%となっています。
合わせてみると20代?30代だけで80%を超えていることがわかります。
若年層が多い理由として、退職代行サービス自体が新しいサービスなので、若年層の方が取り入れやすいというのが挙げられます。
また若年層では、退職届の書き方や手続きの方法に不安があるから、退職代行に依頼するという人もいるでしょう。
ただ、最近では40代以降の方の利用も増えてきている傾向があるようです。
これは、若年層から広まった退職代行というサービスが、定着してきたからと言えるでしょう。
今後は年齢層による差は、少しずつ縮まっていくと予想されています。
※「退職代行のトリセツ調べ(https://taishoku.to-next.jp/torisetsu/)」
退職代行を利用する人は意思の弱い人?
退職代行を利用するのは、自分で退職を言えない意思の弱い人だと言う人がいます。
果たして本当にそうなのでしょうか?
そもそも退職代行サービスが誕生したのは、辞めたくても辞めさせてくれない、いわゆるブラック企業がきっかけとも言われています。
まともに話を聞いてももらえない状況で辞められないのは、その人の意思の問題ではありませんよね。
また、人手不足だから自分が辞めることで同僚にも迷惑がかかると考えて、辞められない人もいます。
そもそも人手不足なのは企業の問題なのに、それを気にして辞められない人は、優しく思いやりのある人ではないでしょうか。
辞められずに追い込まれていき精神的苦痛を抱えている人、周囲を気遣うあまりに自分を犠牲にしている人…。
みんな、出来れば自分の力で、筋を通して辞めたいと考えているはずです。
わざわざ退職するのにお金をかける必要も、本来ないのですから。
でもそれが出来ないから、退職代行サービスを利用しているのです。
ですから、もしあなたが辞めたくても辞められない悩みを抱えているのなら、迷わず退職代行に相談してみることをおすすめします。
まとめ
退職代行は正社員でもアルバイトでも、雇用形態に関係なく利用できます。
また、退職代行を利用することは、恥ずかしいことでも迷惑なことでもありません。
退職代行を利用すれば、すっきり辞めて新しい道を歩き出すことが出来るはずです。