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北海道の医師求人|医師不足と医師転職事情について
北海道での転職を検討されている医師の皆様は、北海道の医療事情についてご存知でしょうか。
今回は、北海道で転職をする際に知っておきたい医療事情についてご説明したいと思います。
北海道は他都府県と比較して面積が格段に大きく、地理的にも端にあることから、他の地域ではないような医療問題もあるのです。
北海道の医師数と医師不足について
北海道の医師数は12447人です。
この数字を聞くと十分な医師数が確保されているように感じられるかもしれません。
北海道には、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学という3つの国公立医学部が存在し、それぞれが医学部附属病院を構えていますから、医学部が3つもあれば医師数に悩むこともないように思うでしょう。
ですが意外にも、北海道は医師不足に悩む地域なのです。
医学部が3つあったとしても、そこで学んだ医学生が全員北海道内で勤務するとは限らないことがその一因です。
卒業後東京などの都市部へ就職し、北海道へ戻ってこない医学生も多いのです。
人口10万人あたりの医師数は約200人で、これは全国47都道府県のうち最下位から4番目なのです。
人口10万人当たりの医師数と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、OECD諸国の人口10万人の医師数の平均が約300人です。
この数字を大きく下回る北海道は、医師不足が深刻であることがお分かりいただけると思います。
先ほども紹介した通り、北海道内には3つの国公立医学部があります。
これは一見十分な数なように思えるかもしれませんが、北海道の面積を考えてみてください。
北海道の面積の約3分の2である九州では、11の医学部が存在しています。
面積のはるかに少ない四国においてさえ、4の医学部があるのです。
このように、都道府県別ではなく、面積に着目して北海道の医師数について考えてみると、北海道の医師数が不足していることが分かります。
北海道で転職をお考えの方は、北海道には医師が不足しているという事実を知っておきましょう。
北海道の医師不足の理由について
北海道の医師不足の根源はいったいどこにあるのでしょうか。
実は、北海道で勤務する医師12447人のうち、5820人は札幌市内で勤務しているのです。
また、北海道を都市部と町村部に分けて考えてみますと、都市部では91%に当たる11100人の医師が働いており、町村部ではたった9%の1101人しか勤務しておりません。
このように、北海道では医師数の不足に加えて、医師の偏在が問題となっています。
札幌市内などの都市部は、新千歳空港へのアクセスも近く、商業施設も豊富なことから住むのに利便性が大変良い街となっています。
冬場の雪の量も、北海道の北部などに比べると少なく、住みやすいです。
このような背景から、北海道で働く医師の多くが札幌市内などの都市部に集中してしまっているのです。
北海道での転職をお考えの方は、是非北海道の中でも僻地と呼ばれるような地域での医療に携わり、北海道の医療問題に貢献することを検討してみてください。
北海道には新千歳空港以外にも空港が複数あり、いわゆる僻地と言われるような地域でも、空路を使うことで、短時間で都市部へのアクセスが可能です。
僻地での医療は、医師数が少ない分ますます医師一人当たりの負担は大きいですが、その分やりがい図り知れません。
将来、総合医を目指しておられる方は特に、北海道で僻地医療に携わることでスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、医師の先生方が北海道で転職をする際の気になる医療事情についてご紹介しました。
北海道は面積が広い分、医師数が他の都府県と医師数が同じくらいでも、人口10万人当たりでみると不足しています。
特に、札幌市以外の町村、僻地では医師不足が深刻です。
北海道で転職をお考えの方は、北海道の僻地医療の問題を念頭に、僻地医療に携わることも検討してみてください。