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島根県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
先生方は島根県にどのようなイメージをお持ちですか?
「出雲大社で有名」「田舎なイメージ」という先生も少なくないかもしれませんね。
そのイメージ通りと言えるかは分かりませんが、島根県の医療には様々な問題があります。
今回は、そんな島根県の医師転職事情と現状についてお話ししていきたいと思います。
島根県の医師数について
島根県の人口10万人あたりの医師数は、全国平均を上回っています。
しかしながら、医療圏別にみると、全国平均を上回っているのは出雲圏と松江圏のみです。
この問題は島根県の地理が関係しています。
島根県は、東西に土地が長く、離島が数多くあります。
これらの島には、数多くの病院や大きな病院がありません。
そのため、医師数も限られてしまっているのが現状です。
この問題は、単に医師の数が足りないというだけではありません。
島に大きな病院がないことにより、島での治療は慢性疾患や救急疾患の初期対応に限られてしまい、場合によっては本土の病院に転院する必要があります。
しかしながら、超急性期の患者において、これは致命的な問題です。
島から本土へ時間がかかってしまうだけではなく、天候によっては交通手段でさえも途切れてしまうからです。
このように島根県では、医療格差が問題となっています
実際に医師を確保することができず、診療体制を縮小せざるを得ない地域も数多くあります。
これらの問題を解決するために、島根県では医学生への奨学金制度の設立や“赤ひげバンク”、代診医派遣制度などの取り組みが行われています。
しかしながら、“赤ひげバンク”や代診医派遣制度だけでは、医師を確保できてないのが現状です。
また、奨学金制度を利用した学生が一人前の医師になるのに時間がかかること、その学生を指導する医師がいないことが問題となっています。
このように、島根県ではその土地の特徴のために、医療格差が問題となっています。
島根県での医療格差を少しでも減らすために、僻地医療に興味のある先生方は、島根県への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
子どもを産めない島根県について
島根県では、周産期医療が問題となっています。
産科医や助産師の確保ができないため、分娩可能な施設が減少しているのです。
そのため、「子どもが産みたくても産めない。」という方が増えているのです。
実際に離島や県西部などの僻地の診療所では分娩中止となっています。
この問題に対して、島根県では、周産期医療に対応する中核病院を強化し、患者を集中させることで対応しています。
また、妊婦検診を強化することで、早い段階から対応できるようにしています。
さらに、ドクターヘリやドクターカーなどを利用した搬送体制の強化を進めています。
このように、島根県では、産科医の確保が大きな課題となっています。
子どもが産まれるというのは、患者やその家族だけではなく、地域の人々にとっても大きな幸せですよね。
また、出産は、病院の中で唯一「おめでとう」と言われる場でもあります。
そのような人々を幸せにする出産が、したくてもできないという状況は、すぐに解決すべき大きな問題ですよね。
島根県の人々にとって、「子どもを産みたい」と思った時に、子どもを産める、安心できる場であるように、島根県への転職を考えてみてはいかがでしょうか。
産科の先生方が島根県で働くことで、「おめでとう」が聞こえなくなる病院を一つでもなくすことができるかもしれません。
まとめ
今回は、島根県の医師転職事情と現状についてお話ししてきました。
島根県では医療格差と産科医の減少が問題をとなっています。
島に住んでいるというだけで生命を落とす人を一人でも減らすために、島根県で働くことを考えてみてはいかがでしょうか。
島根県で出産したというだけで産まれてこられない子どもを、減らしていきませんか?