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富山県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
先生方の中には、地元へ帰ったり、結婚や出産をしたりするタイミングで富山県への転勤を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
転勤をする際には、その土地の医療の現状について、ある程度イメージしておきたいですよね。
本記事では、富山県の医師転職事情と現状についてご紹介します。
富山県の医師数と男女比、病院数に関して
富山県は北陸に位置する日本海に面した県であり、109万人(全国で37番目)が暮らしています。
医師数に関してですが、総医師数は2723人で、これは全国で36番目の値となっています。
しかし、人口10万人当たりの医師数に換算すると、241.8人となり、全国で25番目の値になります。
全国平均が240.1人ですので、富山県の人口に対する医師数はほぼ全国水準と同じであるといえます。
男女別に人口10万人当たりの医師数を見ていきます。
まず男性医師数ですが、人口10万人当たり196.4人であり、これは全国で23番目となっています。
全国平均が189.4人ですので、平均をやや上回っています。
次に女性医師数ですが、人口10万人当たり45.4人であり、これは全国で24番目となっています。
全国平均は50.7人ですので、平均をやや下回っています。
総医師数に対して女性医師が占める割合は17.71%であり、全国で26位です。
以上のことから、富山県の人口に対する医師数は男女別にみても全国水準とあまり変わらないという特徴があります。
病院数に関してご紹介します。
富山県の総病院数は87軒であり、これは全国で32番目の数字です。
それに対して、人口10万人当たりの病院数に換算すると、8.20軒で全国13位になるのです。
全国平均が5.81軒ですので、人口に対する病院数は充実していると言えるでしょう。
富山県の二次医療圏
富山県には、4つの二次医療圏が存在します。
1つ目は、県の人口の約半数が集中する県庁所在地である富山市が含まれる富山医療圏です。
この医療圏では、医師を含む医療職員の過半数が集中しているようです。
人口以上に医療資源が集中しているということが言えます。
そして、富山医療圏の次に大きい高岡医療圏は、基幹病院が3つある他、医師数が県全体の25%以上を超えています。
この2つの医療圏で人的医療資源の約4分の3を占めているのです。
実質的に富山県の医療の中心を担っているのは富山医療圏と高岡医療圏ということになります。
これだけ富山医療圏や高岡医療圏に人的医療資源が集中していますので、通常は残りの砺波医療圏、新川医療圏は劣っているものです。
しかし、富山県ではこの二つの医療圏でもある程度医師数を確保しているのです。
人口10万人当たりの医師数を見ると、砺波医療圏では195.83人、新川医療圏では196.7人となっています。
先程も述べたとおり、全国平均が240.1人であるため、全国平均自体は下回っています。
しかし、人口10万人当たりの医師数が全国最下位である埼玉県では、県全体で160.0人しかいないのです。
これを踏まえた上で考えると、県の中心ではない地域としてはかなり人的医療資源が充実していると言えます。
つまり富山県は、比較的満遍なく医療資源が整えられていてバランスの良い医療体制が形成されているということが言えます。
また、富山県は県庁所在地である富山市を中心に、全ての市町村が半径50キロ圏内に位置しているという非常にまとまりが良い土地です。
さらに、3つの医療圏には僻地医療拠点病院があるため、僻地自体はあるものの、それが大きな課題になっていないという長所があります。
まとめ
富山県はコンパクトな県であり、人口及び絶対的な医師数、病院数はあまり多くはありません。
しかし、人口に対する医療資源は全国水準よりも充実しており、県の中心である富山医療圏や高岡医療圏以外の圏域でもある程度確保されているという魅力があります。
富山県は、医療面において全国的に見てもバランスの取れた県であるということが言えるでしょう。