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鹿児島県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
医師の先生方の中には、地元へ帰って転職することや、新たな土地への転入などをお考えの方もいらっしゃるでしょう。
その中でも、鹿児島での転職を考えていらっしゃる先生方は、鹿児島県の医療問題については御存じでしょうか。
今回は、鹿児島県の医師転職事情と現状について、紹介させていただきます。
鹿児島県の医師数と男女比について
まずは、鹿児島県の医師の現状について見てみましょう。
人口10万人当たりの医師数は、全国平均では240.1人であるのに対して、鹿児島県は262.9人と、平均を上回る医師数となっています。
ただし、その医師の数や大きな病院は中央部の鹿児島市を中心に集まっていて、鹿児島市の医師の人数は人口10万人当たり392.7人と、かなり集中しています。
特に顕著なのが産婦人科医で、地域によって9倍近い人数差となっています。
つまり、医師が偏った地域に集中してしまっているので、離島を中心として大半の地域では医師不足に陥りつつあるということです。
その地域に住む人々は、県中央部の医療施設が充実した地域に頼らざるを得ない状況となっています。
また、鹿児島県の医師の人数を男女別に見た場合、人口10万人当たりの医師数としては、全国平均では男性医師が189.4人、女性医師が50.7人となっていて、割合としては女性医師が21.1%であるのに対して、鹿児島県の場合は男性医師が219.7人、女性医師が43.2人と、人数的には全国平均よりもかなり少なく、比率でみても15.9%と不足が際立っています。
女性医師が少ない場合、問題となるのは女性の患者が診察を受ける際、女性医師による診察を受けるという選択肢が選びにくいという点です。
女性特有の病気の相談はもちろん、様々な理由から女性医師の診察を希望する患者はいらっしゃいます。
特に、鹿児島県は男性よりも女性の人口が1割以上も多い県なので、女性医師の不足はより深刻な問題となるでしょう。
女性医師は人数が少ない分、全国的に需要が高いのですが、その中でも鹿児島県では切実に求められています。
女性医師に限らず、どこかの地方に転職することをお考えになられている医師の皆様は、この状況を踏まえた上で鹿児島県に転職することを検討してみてはいかがでしょうか。
鹿児島県の医療の現状について
鹿児島県における医療の現状において、問題となる点は2点あります。
その1つが高齢化であり、もう1つは地域別の医療格差です。
この2点について、考えてみましょう。
鹿児島県の高齢化率は、全国平均が26.8%となっているのに対して、現状29.4%となっています。
さらに地域別で見た場合、最も高いところは50%近くが高齢者となっています。
高齢化が進むと、それに伴って医療費と介護費が増大していくこととなります。
しかし、医師が十分にいる都市部は良いのですが、高齢者の割合が高くなるへき地や離島においては、医療を受けるための十分な設備がないため、その分近隣の都市へと患者が集中することになり、医師が不足することとなるでしょう。
地域による医療格差については、鹿児島県も地域医療構想として取り組んでいて、医師の募集についても積極的に行っています。
医師の高齢化も進んでおり、若手医師が不足しているため、20代や30代の医師は特に歓迎されるでしょう。
他の地域から医師が転職してくることは、こうした地域の医療状況を改善することにもつながっていくでしょう。
他県への転勤を検討している先生方は、こうした地域の抱える医療問題を解決するために、ぜひ鹿児島県への転職を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、鹿児島県を転職先の候補として考えていらっしゃる医師の先生方を対象として、鹿児島県の医療の状況などを中心として紹介させていただきました。
鹿児島県の医師は人数こそ多いのですが、それはごく一部に集中しており、それ以外の地域では医師不足に悩まされています。
特に顕著なのが女性医師の不足であり、それ以外にもへき地医療が不足している問題などがあります。
医師の皆様が鹿児島県に転入してくることがあれば、その問題の解決にもつながっていくかもしれません。