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茨城県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
茨城県で転職をお考えの医師の先生方に向け、今回は茨城県の気になる医療事情について詳しくお話ししたいと思います。
都内へのアクセスも良く、それでいて都会の喧騒から一歩引いた生活ができる茨城県は、住むのにはもってこいかもしれません。
今回は、そんな茨城県で医師として働く際に知っておくべきことをご紹介します。
茨城県の医師不足と医師数
茨城県の医師数についてまずは見ていきましょ
う。
ある地域の医師数を評価する際、地域ごとに人口が異なることを是正するため、「人口10万人あたりの医師数」というのがしばしば一つの指標となります。
今回も、人口10万人あたりを指標に茨城県とその他全国の医師数を比較・検討していきたいと思います。
茨城県の人口10万人あたりの医師数は180.1人です。
この数字を聞いても、おそらく多くの方がぴんとこないことでしょう。
日本の全国平均は、人口10万人あたりの医師数は240.1人です。
OECD諸国の平均をみてみますと、約300人です。
これらのデータを参考に茨城県のデータを改めて見てみますと、茨城県の医師数が少ないことがわかります。
実は、茨城県の人口10万人あたりの医師数は47都道府県中、なんと46位なのです。
茨城県の医師数は深刻であり、全国に先駆けて早急に解決に取り掛からなければならない問題なのです。
ちなみに47位は埼玉県です。
埼玉県は、茨城県よりも東京都など都心の病院へのアクセスが抜群なので、県内の医師数が不足しているからといって、県民は医師不足の不便性を感じていないことでしょう。
茨城県も県外の病院にアクセスすることは可能ですが、都内へは電車で1時間以上距離がありますし、県内でも地域によってはそれ以上の負担があります。
ですので、茨城県の住民の皆さんは、きっと医師数の不足により、思うように医療を受けられないなどの弊害を感じていることでしょう。
これはどの都道府県でも言えることですが、県の中でも、県庁所在地などの都会の地域に比べ、山間部などの僻地では医師数が圧倒的に不足しています。
茨城県も例外ではありません。
筑波大学附属病院があるつくば市などでは、病院へのアクセスも容易で医師不足を感じる住民は少ないかと思われます。
ですが、そのぶん僻地の医師不足は深刻なのです。
茨城県の医師不足への取り組み
茨城県の医師不足に対し、県ではどのような対策がなされているのでしょうか。
まず、県内唯一の医学部を持つ大学である筑波大学の取り組みについてです。
筑波大学医学群医学類の定員140名のうち、義務年限付きの奨学金対象者である、「地域枠」の学生は36人です。
この地域枠の学生はつまり全体の約25%を占め、全国の他の医学部と比べてもトップクラスです。
医学部入学前から卒後県内で働き県内の医療・医学に貢献する志をもつ学生を集めることで、医学部卒業後に県外へ医師が流出してしまうことを防ぐのです。
この制度は、茨城県で働きたい、茨城県の医師不足に対し貢献したいと思っている学生を優先的に入学させることができ、卒後も茨城県で一定期間勤めることが確約されているので、茨城県の医師数確保に有効であると言えます。
また、筑波大学の取り組み以外にも、県を挙げて、医師数を確保する取り組みが茨城県では行われています。
実質金利ゼロの教育ローンの設置や、県内高校に医学部進学コースの創設などが行われています。
また、外国人医師を積極的に採用したり、女性医師の働きやすい環境作りをしたり、医師数確保のための茨城県の取り組みは多岐に渡ります。
このように、茨城県は医師不足に対しさまざまな取り組みをしています。
茨城県での転職をお考えの医師の方は、ぜひこのことをよく知った上で、ぜひ茨城県の医師不足問題に貢献してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は茨城県の医療事情について、茨城県での転職を考えている医師の方に向けて解説しました。
茨城県の医師数は、人口10万人あたりで比較すると全国47都道府県中46位ということから医師不足が深刻ですが、筑波大学を始め、県ではさまざまな取り組みがなされています。
茨城県で医師として働くことを検討している方は、ぜひ茨城県の医師不足の問題に向き合い、貢献されてみてはいかがでしょうか。