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神奈川県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
転職を考えている先生方の中には、神奈川県で新しい職場を見つけたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新しい職場を見つける際は、その地域の医療の状況を知っておきたいですよね。
本記事では、神奈川県の医師転職事情と現状についてご紹介します。
神奈川県の医師数や男女比、病院数に関して
神奈川県は904万人もの人々が暮らしている、東京都の次に人口が多い都道府県です。
その中でも、県庁所在地である横浜市は368万人を抱える巨大な都市になっています。
また、東京都に隣接して東京大都市圏の一角を形成していることからも、神奈川県は日本の中枢の一部を担っているといえるでしょう。
さて、神奈川県の医師数に関してですが、医師の総数は19476人となっています。
これは全国で3番目に多い値となっています。
人口10万人当たりの医師数に換算すると205.5人となり、これは全国で39番目の値です。
全国平均が人口10万人当たり240.1人ですので、相対的な医師数は不足していると言えます。
次に、男女別の医師数を見ていきましょう。
まず男性医師に関してですが、人口10万人当たりの医師数で見ると、全国44位となっています。
男女合計では39位であったことを考えると、男性医師はさらに不足していると言えるでしょう。
それに対して女性医師は、全国16位と総数や男性医師数よりもかなり高い順位となっています。
さらに、医師の総数に対する女性医師の比率では東京都に次いで全国2位となっています。
これは、神奈川県が医師会だけではなく、県内の医学部を持つ大学とも連携して女性医師が働きやすい環境づくりに取り組んできた成果であると言えるでしょう。
このことから、神奈川県は女性医師からの人気が高いと言えます。
病院数に関してですが、病院の総数は294軒と全国で6番目に多いです。
しかし、人口10万人当たりの病院数は3.22軒で全国最下位となっています。
これは、神奈川県の人口が多いことも影響していますが、やはり医師数と同様に病院数も相対的に不足しています。
つまり、神奈川県は女性医師からの人気は高いものの、相対的な医療資源は全国と比べて不足しているというのが現状です。
神奈川県が取り組む「未病」の改善
神奈川県での健康寿命の延伸を目指した取り組みの中に、未病の改善というものがあります。
神奈川県では、心身の状態を健康と病気の二分論の概念で捉えるのではなく、「健康」と「病気」の間を連続的に変化するものとして捉えています。
この全ての変化の過程を表す概念を「未病」と定義しているのです。
神奈川県では、日常生活においてこの未病を改善することにより、心身ともに健康な状態に近づけていくことを重要視しています。
未病改善のために、具体的には3つの取り組みを行っています。
・食生活の見直し及びオーラルフレイル対策。
・日常の中に運動を取り入れること及び上質な睡眠をとること。
・ボランティアや趣味の活動を通して他社と交流し、社会とのつながりを持つこと。
未病という概念は、健康寿命を延ばすことで医療機関の負担を軽減することにつながります。
また、神奈川県は今後全国平均を上回るスピードで超高齢社会に移行していくといわれています。
未病改善は、超高齢社会に対応し、一人一人のQOLの向上にもつなげていく狙いもあるのです。
この未病の概念は、平成29年2月に閣議決定された国の健康、医療戦略にもその定義が盛り込まれるなど、非常に注目されています。
まとめ
神奈川県は日本有数の人口を抱える県であり、医師及び病院の絶対数は全国でもトップクラスに多いですが、相対的な観点から見ると、いずれも不足しているというのが現状です。
しかし、女性医師からの人気は高く、女性医師の割合が高いという特徴があります。
県の取り組みとしては未病の改善が行われていて、健康寿命を延ばし、人々のQOLの向上や医療の負担の軽減を目指しています。