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和歌山県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
人生の分岐点において、結婚や出産など、転職を考えるタイミングはいくつかあると思います。
特に都道府県を変える転職は、不安と期待が入り混じりますよね。
先生方の中には、和歌山県への転職を考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、和歌山県の医師転職事情と現状についてご紹介したいと思います。
和歌山県の医師数について
和歌山県の人口10万人あたりの医師数は全国平均を上回っています。
また、病床数や看護師数なども全国平均を上回っており、比較的充実した医療資源があると言えるでしょう。
しかしながら、その医療資源が和歌山市に集中していることが問題となっています。
実際には、和歌山市には人口の40?45%が集中しているのに対し、医療資源は50?70%集中しています。
これは和歌山医療圏の医療の充実を示していますが、一方で、その他の医療圏では医療資源が不足しており、大部分を和歌山医療圏に依存しています。
和歌山医療圏へ依存することで医療が成り立っているのなら、問題ないように感じられるかもしれません。
確かに、回復期や慢性期の患者であれば、患者の負担はありますが、大きな問題はありません。
しかしながら、重症患者や救急患者の場合には、和歌山医療圏へ搬送する時間が致命的となってしまうこともあるのです。
この問題に対し、和歌山県では、県立医科大学に「地域医療枠」を設置することや自治医科大学卒業医師を派遣することで、解決しようとしてきました。
しかしながら、医学生が一人前の医師になるまでに時間がかかることもあり、未だに大きな問題解決には至っていません。
つまり、和歌山県では地域医療に貢献する総合診療医が必要されていると言えます。
地域医療に興味のある先生方は、和歌山県で働くことを検討されてみてはいかがでしょうか。
和歌山県の救急医療について
前述のように、和歌山県では、医療資源の大部分を和歌山医療圏に依存しています。
そのため、急性期や重症の患者の搬送が問題となっています。
そこで、和歌山県では、平成15年から、全国に先駆けてドクターヘリの運行を開始しています。
実際に、年間約380件程度出動しており、特に紀伊半島における救急患者の救命率向上に貢献しています。
また、救命救急センターを県内3ヶ所で運営したり、子ども救急相談ダイヤルを充実させたりと救急医療体制の確保を行ってきました。
このように和歌山県では、救急医療の力を入れてきましたが、さらに期待されているのが遠隔医療の推進です。
これは、遠隔病理画像診断や遠隔放射線画像診断により、質の高い効率的な救急医療体制を確保することを目的としています。
遠隔医療を推進させるための課題は未だに残っていますが、少しずつ実施されてきています。
これらのことから、和歌山県では2つのタイプの医師を求めていると言えるでしょう。
1つ目は、拠点病院で働く、専門医としての知識と経験のある医師です。
このような先生方には、医療過疎となっている地域の医師に向けて、高度な医療技術や知識を正確に伝える力が求められると言えるでしょう。
2つ目は、医療過疎となっている地域で働く総合診療医です。
このような先生方には、地域を支える「かかりつけ医」としての役割が求められます。
また、いざというときに、遠隔医療で得た診断や技術をもとに、初期対応をする能力が求められると言えるでしょう。
和歌山県で働くことを検討されている先生方は、自分がどちらのタイプに向いているかを考え、転職先を検討されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
これまで、和歌山県の医師転職事情と現状についてお話ししてきました。
和歌山県では医療資源は全国平均並に充実しているものの、その医療資源が和歌山医療圏に集中していることが問題となっています。
また、和歌山医療圏に依存した医療の課題解決のために、全国に先駆けた様々な取り組みが行われています。
和歌山県への転職を検討されている先生方は、この現状を理解し、自分に合った働き方を考えてみると良いかもしれませんね。