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福島県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
福島県に既にお住まいの先生方も、これから転入予定の先生方も、福島県で転職を考えているのであれば誰しも、福島県の医療事情については気になるところでしょう。
今回は、福島県が抱える医療の問題について考えていきたいと思います。
福島県で転職をお考えの医師の先生方は、ぜひ参考にしてください。
福島県の医師不足について
平成28年医師・歯科医師・薬剤師調査の結果によると、福島県の人口10万人当たりの医師数は、195.7万人です。
日本全国の平均は人口10万人当たり240.1人、OECD諸国の平均を見ても約300人ということと比較しても、福島県で医師数が不足していることが分かります。
福島県の人口10万人当たりの医師数は、日本全国の平均よりも、44.4人も下回っているのです。
特に、診療科ごとの医師数にもばらつきがあるのが、福島県の医師数の問題を考える上で重要です。
平成28年のデータによると、小児科の人口10万人当たりの医師数は、全国平均13.3人に対し、福島県は11.3人です。
福島県の人口10万人当たりの小児科医師数は、全国47都道府県中41位です。
産婦人科医に関しましても、平成28年のデータによりますと、人口10万人当たりの医師数は、全国平均9.0人に対し、福島県は6.5人です。
福島県の人口10万人当たりの産婦人科医師数は、全国47都道府県中46位です。
また、同様に比較しますと、麻酔科医師数も福島県は全国47都道府県中39位です。
このように、福島県は医師数全体の不足に加えて、小児科、産婦人科、麻酔科などの特定の診療科における医師不足がさらに深刻なのです。
この診療科ごとの医師の偏在の問題は、福島県に限らず、全国的にみられる傾向ではありますが、特に福島県ではその傾向が顕著であり、県民の受けられる医療に制限をきたす恐れがあり、早急に解決されなければならない問題なのです。
また、二次医療圏別に福島県の医師数をみてみますと、県中、県南、会津、南会津、相双、いわきの地域でいずれも全国平均以下です。
県北以外の医療圏ではどこも医師不足が深刻なのです。
このような福島県が抱える医師不足の現状を特徴とともに知っておくことが、福島県で転職される医師の方には必要なのです。
福島県の医師数減少の原因とは
福島県の医師数が不足している理由として、福島県で臨床研修をされる医師の方が減少傾向にあることが一因に挙げられます。
平成16年度より新臨床研修医制度が導入されましたが、それ以来医学部卒業生が地方から大都市へと流出し、大学病院の医師不足や地域の中核病院での医師不足が深刻な状況に陥っています。
この傾向は全国的にみられるものですが、もちろん福島県も例外ではありません。
平成29年度の県内臨床研修医の募集定員に対する採用者数の割合(定員充足率)は、61.0%と、厳しい現状があるのです。
福島県での転職を考えている医師の方の中には、専門医をまだ取得されていない方や、初期研修・後期研修中の方もいらっしゃることでしょう。
医師としてのキャリアが浅いうちからでも福島県の医療に貢献することは、福島県が抱える深刻な医師不足の問題に貢献することに繋がります。
いずれは福島県での転職を、とお考えの医師の方は早い段階からの福島県での勤務を検討してみてください。
まとめ
今回は、福島県の医療が抱える問題について紹介しました。
今回紹介した内容は、福島県で転職を考えている医師の方にとってきっと役に立つはずです。
福島県は、10万人当たりの医師数でみても医師数の不足が深刻です。
特に、小児科や産婦人科などの特定の診療科での医師不足が目立ちます。
また、若い世代の医師の県外都市への流出が一因となっていることも紹介しました。
福島県での転職を検討している方はぜひ参考にしてください。