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熊本県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
様々な地域で働いている医師の皆様の中には、様々な理由から今後熊本県へと移り住む方もいらっしゃるでしょう。
もしくは、これから転職先として地元となる熊本県へと戻ることを考えている先生方や、熊本県を新天地として転入しようと考えていらっしゃる先生方もいると思います。
しかし、先生方は現在の熊本県の医療状況について把握していらっしゃるでしょうか?
今回は、熊本県の医師転職事情と現状について紹介します。
熊本県の医師の現状について
まずは、熊本県の医師の現状についてみてみましょう。
人口10万人当たりの医師数は、全国平均では240.1人であるのに対して、熊本県は281.9人とやや上回っている状況です。
ただし、熊本県のなかでも熊本市とそれ以外を比較した場合は、熊本市では10万人当たりの医師数が413.1人となっているのに対して、それ以外の地域では187.8人となっています。
つまり、医師が熊本市内へと集中してしまっているため、他の地域ではかえって全国平均よりも少なくなってしまっているのです。
熊本市以外では、県南の水俣市近辺だけが全国平均を超えて290.1人となっています。
また、熊本県の医師の男女それぞれの人口10万人当たりの医師数を見た場合、全国平均では男性医師が189.4人、女性医師が50.7人となっており、割合としては女性医師が21.1%であるのに対して、熊本県では男性医師が230.9人、女性医師が51.0人と、人数的にはほぼ全国平均と同様ではあるものの、比率としては18.1%とやや少なくなっています。
女性医師が少ない場合、問題となるのは女性の患者が診察を受ける際、女性医師による診察を受けるという選択肢が選びにくいという点です。
女性特有の病気の相談はもちろん、様々な理由から女性医師の診察を希望する患者はいらっしゃいます。
特に、熊本県は男性よりも女性の人口が多い県なので、女性医師の不足はより深刻な問題となるでしょう。
女性医師は人数が少ない分、全国的に需要が高いのですが、その中でも熊本県では切実に求められているでしょう。
女性医師に限らず、どこかの地方に転職することをお考えになられている医師の皆様は、この状況を踏まえた上で熊本県に転職することを検討してみてはいかがでしょうか。
熊本県の医療の現状について
熊本県の医療の現状として、問題となっている点は2つあります。
1つは老年人口の増加と生産人口および年少人口の減少による高齢化の急速な進行、もう1つが医師の偏在です。
特に、高齢者の多い地域における医師不足が顕著となっていて、地区内に医師がいない無医地区とされている地区が増加傾向にあり、現在は17地区となっています。
さらに、球磨郡や上天草市、山都町などのへき地医療においては、その常勤医師数も減少傾向にあるので、今いる医師の負担も増えつつあります。
無医地区の増加理由としては、交通の便の悪さから診療所が閉鎖されたことや、新研修医制度が導入されたことで研修医が医局へと所属するようになったことで地方に勤務する若手医師が減少したこと、採算が合わない地域の医療には十分な予算が配分されていないことなどが考えられます。
また、へき地医療の常勤医師の減少については、医師不足が原因で1人にかかる負担が大きくなりすぎていることで、医師が次々と辞めていく環境となっていることが主な原因として考えられます。
他の地域から医師が転職してくることは、こうした地域の医療状況を改善することにもつながっていくでしょう。
他県への転勤を検討している先生方は、こうした地域の抱える医療問題を解決するために、ぜひ熊本県への転職を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、熊本県を転職先の候補として考えていらっしゃる医師の先生方を対象として、熊本県の医療の状況などを中心にご紹介しました。
熊本県には医師が多いのですが、それはごく一部に集中しており、それ以外の地域では医師不足に悩まされています。
特に顕著なのが女性医師の不足ですが、それ以外にも医師がいない無医地域も多く、現在も増加傾向にあります。
医師の皆様が熊本県に転入してくることがあれば、その問題の解決にもつながっていくかもしれません。