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静岡県の医師求人|医師不足と医師転職事情について
日本一の山、富士山を有する静岡県。
平野部は気候も温暖でとても住みやすい県です。
結婚や出産といったライフイベントやUターンを機に、そのような静岡県への転入や県内での転職をお考えの先生方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、静岡県の医療の現状と医師転職事情についてお話しします。
静岡県の医師数と医師の偏在について
静岡県の人口10万人あたりの医師数は200.8人(平成28年)と、全国平均の240.1人を39.3人下回りました。
最も多かった徳島県の315.9人とは実に115.1人の差があり、最も少なかった埼玉県の160.1人とは40.7人の差でした。
さらに特筆すべきは、この静岡県の人口10万人あたりの医師数は全国40位であり、客観的に見ても、静岡県では医師の絶対数が不足しているということです。
この理由には、静岡県には医学部を持つ大学が浜松医科大学しかない上、1974年設立と新設校であること、東西に長い地形であることから、一つの大学で静岡県全域での医師の確保ができていないからです。
また、交通の便が良く、首都圏や大阪、名古屋といった大都市に医師が流出しているのも理由の1つとなっています。
静岡県には、全国で最も多い貸与枠をもつ「静岡県医学就学研修資金制度」があり、将来的に医師を確保していこうという動きが盛んですが、依然として、医師不足が深刻化しているのが現状です。
診療科別では、医師不足が問題となっている他の都道府県と同じく、特に小児科、産婦人科、産科の医師が不足しています。
これらの求人はどの病院でも厚待遇のものが多いです。
これらの科を専門とする先生方、静岡県が抱える深刻な医師不足を少しでも解消するために、静岡県への転入もしくは県内での転職を検討されてはいかがでしょうか。
さらに、静岡県では医師の偏在も深刻化しています。
静岡県には、賀茂、熱海伊東、駿束田方、富士、静岡、志太榛原、中東遠、西部の5つの二次医療圏があります。
ですが、浜松市を有する西武医療地域、静岡市を有する静岡医療地域に医師が集中していますが、他の医療圏では医師数も病院数も少なく、患者の流失が著しいのが現状です。
静岡県では、そもそも医師の絶対数が不足しており、これらの医療圏まで補い切れていないのです。
このような医療圏では、常勤医が強く求められています。
また、高齢化が進んでいる地域と一致しますから、特にリハビリテーション科の整形外科、脳神経外科や循環器内科など、高齢者に多い疾患を診る科の医師の需要が特に高いです。
浜松医科大学医学部附属病院や聖隷浜松病院など大きな病院がある西部医療圏では大学医局の派遣も多く求人は少なめであり、スキルアップを目的とした医師が殺到するため、数少ない求人もすぐにうまってしまいます。
一方、掛川市や磐田市のある中東遠医療圏では医師の割合は西部医療圏のほぼ半分。
大幅に医師が不足しているため、好条件の求人が多いです。
医師不足が深刻化し、県全体でも医療の地域格差を是正しようと様々な取り組みを行っている静岡県において、先生の力を十分に発揮し、尽力することを検討されてはいかがでしょうか。
静岡県の災害医療について
静岡県の医療を語る上において、欠かせないのは災害医療です。
静岡県は、活動が活発化されているといわれる富士山の噴火や南海トラフ巨大地震とそれに伴う大津波など、今後災害に見舞われる可能性が否定できません。
災害は、起きてしまった後に対処するのではどうすることもできません。
私たち日本人はこのことを東日本大震災で強く実感しましたよね。
そこで静岡県は、巨大災害に備えるため、救急医や総合診療医など、緊急時に対処できる医師や、対処した経験のある医師を求めています。
まとめ
いかがですか。
ここまで、静岡県の医療の現状と医師転職事情についてお話ししてきました。
静岡県は医師不足が深刻で、また医師の偏在も著しいです。
さらに災害医療の備えも急務とされています。
特に救急科や総合診療科、リハビリテーション科、小児科、産婦人科、循環器内科といった科を専門とする先生方、静岡県がかかえる医療問題に立ち向かっていくことを検討されてみてはいかがでしょうか。