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看護師が呼吸器内科に転職するメリット・デメリット
肺ガンはガンの部位別死亡率で男性の第1位、女性の第2位となっている上、呼吸器科の代表的な疾患とも言える肺炎は、日本人の死因の第3位となっています。
そして、この数年で特に注目されている呼吸器の病気がCOPDです。日本人の死因の第10位に入り、現在の患者数は34万人となっていますが、潜在患者数は540万人にも及ぶとされ、今後は高齢者の増加にも伴ってさらに患者数が増えるものとされています。
呼吸器科の患者は高齢者のみに限らず、風邪やインフルエンザをこじらせた際や気管支喘息など、患者の層は実に幅広いのも特徴のひとつです。
呼吸器科での看護師の仕事は、外来やクリニックでは主に医師の診察の補助や検査介助、そのほかの雑用などになりますが、病棟では点滴、服薬の管理、採血にバイタルチェックや食事の介助など、多くの仕事があります。
なので、他の一般的な診療科と比べても大きな違いはありません。ただし、呼吸器科の治療では酸素療法を用いることが多いので、酸素療法に関しては他より多くの仕事が用意されています。
看護師が呼吸器内科に転職するメリット
呼吸器科へ転職した場合のメリットは、まず身につけられるスキルや知識の豊富さにあります。と言いますのも、呼吸器科には外科と内科の2種類があり、風邪やインフルエンザから呼吸器の感染症、気胸などの病気に対して外科的な治療と内科的な治療の両方を行う必要があるからです。
受診する患者さんの数も多いので、携わる症例が多いことも理由の一つとして関わっています。さらに、呼吸器の疾患を持っている患者さんが感染症にかかると症状が悪化してしまうので、感染症の予防に努めたり院内での感染予防を図ったりと患者さんの過ごす環境にも細心の注意が必要となる診療科なので、自然と看護師の方にも幅広い知識が身に付きます。
特に規模の大きい大学病院や総合病院には設備も充実しているので、より高度で専門的なスキルや知識が身に付きやすい環境にあります。
また、呼吸器科の仕事が自分に向いていると感じた場合には慢性呼吸器疾患看護分野の認定看護師の資格取得を目指せるのもメリットのひとつです。もちろん資格を得るのは簡単なことではありませんが、取得できればより高度な技術や知識を持って働く事ができ、仕事の幅が広がります。ガン治療に携わることが出来るのもメリットと言えるでしょう。
看護師が呼吸器内科に転職するデメリット
その反面、ガン治療に携わることがデメリットにつながるケースもあります。肺ガンは発見された時点でかなり進行が進んでいることもあり、その痛みや抗がん剤の服薬による副作用で苦しむ患者さんも多いです。
そういった場面を目の当たりにしながら、冷静に看護師といての仕事をこなし、さらに患者さん本人だけでなくその家族のケアも怠ってはいけません。生き物にとって呼吸に支障が出るのは非常に苦しいもので、そんな患者さんの苦しんでいる姿を見ているのがつらい、耐えられないという看護師も多くいます。
そして転職の際のもう1つのデメリットとして、せっかく取得した呼吸器疾患の専門的な治療の技術を発揮できる職場で働きたいと思っても、そういった職場は数が限られているというのが現状です。高度な治療を行うことが可能な設備は、総合病院や大学病院に集中しているためです。
もちろん個人経営の病院やクリニックでもそういった地慮王が可能な職場はありますが、呼吸器科だけであったりあまりに重症な患者さんであったりする場合には他の病院を紹介することが多く、大きな病院と同じレベルの治療に携わる機会は少ない傾向にあります。
呼吸器科への転職はデメリットこそありますが、自らのスキルアップにもつながる上に、職場で得た知識で身内の健康の変化に気付きやすくもなれます。能力として取得しておくと今後の自分のためにもなるでしょう。