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看護師が人工透析内科に転職するメリット・デメリット
看護師の転職先は様々ありますが、給与が高く、負担の少ない診療科に人気が集まる傾向にあります。その1つが人工透析内科です。もし、この科に転職するなら、仕事内容やこの科特有のメリットとデメリットを理解する必要があります。まずは、仕事について見ていきましょう。
人工透析内科は、糖尿病性腎症・慣性糸球体腎炎・骨髄症等、腎臓の正常な機能が低下した疾患の治療を行う診療科です。ここでの看護師の主な仕事は、患者さんのバイタルチェックや医師の介助と人工透析専用の機器を使った検査業務です。
人工透析内科の仕事で特徴的なことは、継続的に人工透析を受ける患者さんの看護をすることです。人工透析の治療は基本的に完治することがありません。生きている限り続ける治療です。10年以上と長期間の人工透析を続けている患者さんも珍しくありません。
このような職場では、患者さんと長期的に良好な人間関係を築くことが重要です。看護師が実際に行う業務内容で特徴的なのは、人工透析のための針(シャント)を刺すこと(穿刺)と器械の操作です。器械は操作を覚えてしまえば、それほど難しくありません。
問題は穿刺の技術です。技術を磨いて、患者さんに穿刺しないと、痛みから敬遠されてしまう場合があります。以上の様な人工透析内科の看護師の仕事を踏まえた上で、この科のメリットを見ていきましょう。
看護師が人工透析内科に転職するメリット
人工透析内科のメリットは、患者さんへの処置や医療機器の使い方を覚えてしまえば、他は簡単な業務だということです。あとは、数時間かけて器械が透析をしてくれます。
次に挙げられるメリットは残業や夜勤、休日出勤がほとんどないことです。人工透析内科では、一般的に患者さんの人工透析を受ける日時は決まっています。緊急で行うこともありませんし、残業を求められることもほとんどありません。外来の患者さんが大体なので、基本的には夜勤も休日出勤もないです。予定も立てやすく、プライベートの充実を計りたい人にはおすすめの職場です。
しかし、患者さんのニーズに合わせて、夕方に人工透析ができる病院や土日診療を行っている病院もあります。転職される際には、勤務内容を詳しく確認されるとよいでしょう。
加えて、この科は給与が高い傾向にあります。これも大きなメリットです。他に、コミュニケーション能力を高めることができるというメリットもあります。1人の患者さんが定期的に来院されるので、長くお付き合いすることになり、そのための配慮やコミュニケーションを学ぶことが出来ます。
また、この科にはアクセスがよく便利な都市部や市街地に勤務できるというメリットがあります。患者さんが通いやすい場所が人工透析内科に選ばれています。
看護師が人工透析内科に転職するデメリット
逆に、人工透析内科のデメリットを見てみましょう。この科では、採血や点滴を行うことはほとんどありません。そのため、看護の基本的な医療行為の能力が低下する傾向にあります。これがデメリットです。
専用性の高い科で行う処置は限定されるため、毎日同じ業務の繰り返しになります。そうなると、仕事としての達成感ややりがいを感じにくくなることもあり、デメリットとなります。
他に、患者さんとの人間関係でトラブルが起こりやすいというデメリットもあります。同じ患者さんが、定期的に頻繁に来院します。馴染みやすい反面、些細なことでもトラブルになったり、敬遠されることもあります。
しかも、長く治療されることが多いので、看護師よりも治療に詳しい患者もいて、看護師にクレームをつけたりします。コミュニケーションが上手くとれず、ストレスを抱えてしまうことも多々あり、仕事面よりも人との関わりが難しい職場と言えるでしょう。
このように、人工透析内科は仕事内容と給与に恵まれ、残業が基本的にないという診療科です。患者さんとのコミュニケーションで、少し難しい側面もあるかも知れませんが、希望される方も多く、人気があります。そのため、他と比べて求人数が少なめです。人工透析内科の転職先を探すのは、時間が少し必要かも知れませんが、看護師としての経験やスキルアップのために、挑戦されるのは、いかがでしょうか。